JPS5823371Y2 - 磁気フイルタ - Google Patents
磁気フイルタInfo
- Publication number
- JPS5823371Y2 JPS5823371Y2 JP1978088508U JP8850878U JPS5823371Y2 JP S5823371 Y2 JPS5823371 Y2 JP S5823371Y2 JP 1978088508 U JP1978088508 U JP 1978088508U JP 8850878 U JP8850878 U JP 8850878U JP S5823371 Y2 JPS5823371 Y2 JP S5823371Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- excitation coil
- magnetic
- filter container
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は液体中に混入している微粒の強磁性体又は常磁
性体異物例えば鉄分、酸化銅、酸化コバルト等を磁力に
よって分離除去する磁気フィルタの改良に関するもので
ある。
性体異物例えば鉄分、酸化銅、酸化コバルト等を磁力に
よって分離除去する磁気フィルタの改良に関するもので
ある。
陶工、ガラスなどの窯業原料や、冷熱間圧延設備用冷却
水および工場排水等に混入含有されている鉄分等は極め
て微細であるため、これを完全に除去するには強力で、
かつ高勾配の磁場が必要である。
水および工場排水等に混入含有されている鉄分等は極め
て微細であるため、これを完全に除去するには強力で、
かつ高勾配の磁場が必要である。
このため最近では所謂磁気フィルタが広く使用されてい
る。
る。
第1図は従来の磁気フィルタの構造を示す縦断面図であ
る。
る。
図において1は励磁コイルであり、通常は環状に形成さ
れ、中央部分にはフィルタ容器2が装着されている。
れ、中央部分にはフィルタ容器2が装着されている。
フィルタ容器2の内部にはフィルタエレメント3がスリ
ット板4に挾まれて装入されている。
ット板4に挾まれて装入されている。
またフィルタ容器2には流入管5および流出管6が連通
している。
している。
第1図において励磁コイル1に通電すると、フィルタ容
器2内の液流方向に平行に磁束が発生し、フィルタエレ
メント3が磁化され、所謂磁気フィルタが形成される。
器2内の液流方向に平行に磁束が発生し、フィルタエレ
メント3が磁化され、所謂磁気フィルタが形成される。
この状態で浄化すべき液を流入管5を介して供給すれば
、磁気フィルタ部を通過する間に、液中の鉄分などの磁
性微粒子はフィルタエレメント3に吸着され、浄化され
た液は流出管6を経て排出される。
、磁気フィルタ部を通過する間に、液中の鉄分などの磁
性微粒子はフィルタエレメント3に吸着され、浄化され
た液は流出管6を経て排出される。
上記した従来の磁気フィルタは下記のような欠点を有し
ている。
ている。
(1)フィルタ容器2内における縦方向の磁場の強さは
略同−であり、従って吸着力も略同−であり、フィルタ
内部の液流入管5に近い部分における目詰りが必然的に
大となる。
略同−であり、従って吸着力も略同−であり、フィルタ
内部の液流入管5に近い部分における目詰りが必然的に
大となる。
このため、流出管6に近い部における目詰りが僅少であ
っても、流入管5に近い部分の目詰りのためにフィルタ
エレメントの洗浄を必要とし、その頻度も激しいためフ
ィルタの稼動率が低下する。
っても、流入管5に近い部分の目詰りのためにフィルタ
エレメントの洗浄を必要とし、その頻度も激しいためフ
ィルタの稼動率が低下する。
(2)磁気フィルタ部分の長平方向がコイルの長さと略
同−であるので、磁気回路の一部のみしか使用されてい
す、浄化すべき液の磁場中滞留時間が短く、微細若しく
は弱磁性の粒子は吸着分離されることなく排出されるこ
とがあり、鉄分吸着分離動率が低い。
同−であるので、磁気回路の一部のみしか使用されてい
す、浄化すべき液の磁場中滞留時間が短く、微細若しく
は弱磁性の粒子は吸着分離されることなく排出されるこ
とがあり、鉄分吸着分離動率が低い。
本考案は上記欠点を除去し、粗粒子並びに強磁性異物と
、微粒子並びに弱磁性異物とを場所をかえて吸着し、目
詰りを軽減し、通過抵抗をより小さくした構成簡単かつ
吸着能力の高い磁気フィルタを提供することを目的とす
る。
、微粒子並びに弱磁性異物とを場所をかえて吸着し、目
詰りを軽減し、通過抵抗をより小さくした構成簡単かつ
吸着能力の高い磁気フィルタを提供することを目的とす
る。
以下本考案を第2図および第3図に示す各実施例につい
て説明する。
て説明する。
第2図および第3図において、フィルタ容器2はステン
レス鋼その他の非磁性材料により形成されている。
レス鋼その他の非磁性材料により形成されている。
フィルタ容器2内にはフィルタエレメント3を介装する
。
。
フィルタエレメント3はパーマロイなどの強磁性材料か
らなり、網目状、格子状等に形成され浄化すべき液の流
過に支障がないようにしである。
らなり、網目状、格子状等に形成され浄化すべき液の流
過に支障がないようにしである。
またフィルタエレメント3は孔若しくは溝を多数設けた
スリット板4によってフィルタ容器内に固定保持されて
いる。
スリット板4によってフィルタ容器内に固定保持されて
いる。
励磁コイル1の周囲には継鉄7が配置してあり、また励
磁コイル1内にはフィルタ容器2が嵌挿されている。
磁コイル1内にはフィルタ容器2が嵌挿されている。
ここで励磁コイル1はそれによる磁場が、フィルタ容器
2の液体流通方向に対してその流出側に片寄るように、
図示上側に配置する。
2の液体流通方向に対してその流出側に片寄るように、
図示上側に配置する。
またこのフィルタ容器2の励磁コイル1からつき出た部
分の周囲には、継鉄7のテーパのついた部分Aが配置さ
れている。
分の周囲には、継鉄7のテーパのついた部分Aが配置さ
れている。
以上の構成により、励磁コイル1に通電すると励磁コイ
ル1の周囲に磁束が発生し、フィルタ容器2内のフィル
タエレメント3が磁化される。
ル1の周囲に磁束が発生し、フィルタ容器2内のフィル
タエレメント3が磁化される。
しかし、フィルタエレメントのうち励磁コイルの外部に
つき出した部分は当然磁場が弱くなるため、その吸着力
も弱くなる。
つき出した部分は当然磁場が弱くなるため、その吸着力
も弱くなる。
また、この部分の外周には継鉄7のAの部分が位置する
ため、その作用によって励磁コイル1から遠い部分程、
より小さく磁化される。
ため、その作用によって励磁コイル1から遠い部分程、
より小さく磁化される。
すなわち、継鉄7は、フィルタ容器2の励磁コイル1か
ら外れた部分を囲むと共に、その厚さが励磁コイル1か
ら離れるに従って厚くなるようにテーパ状に形成したA
部と、前記励磁コイル1のフィルタ容器2との対向部お
よび上記A部との対向部を除いた周面を覆う如く形成さ
れた部分とを、前記A部の肉厚部にて一体に結合して成
るものである。
ら外れた部分を囲むと共に、その厚さが励磁コイル1か
ら離れるに従って厚くなるようにテーパ状に形成したA
部と、前記励磁コイル1のフィルタ容器2との対向部お
よび上記A部との対向部を除いた周面を覆う如く形成さ
れた部分とを、前記A部の肉厚部にて一体に結合して成
るものである。
従って、前記フィルタ容器2内の、励磁コイル1から外
れた部分を通る磁束は、前記A部によりその多くがバイ
パスされ、この部分の磁場の強さを、励磁コイル1から
の距離を必要以上に大きく取ることなく弱めることがで
き、フィルタ容器2の長さを抑えて全体をコンパクト化
できる。
れた部分を通る磁束は、前記A部によりその多くがバイ
パスされ、この部分の磁場の強さを、励磁コイル1から
の距離を必要以上に大きく取ることなく弱めることがで
き、フィルタ容器2の長さを抑えて全体をコンパクト化
できる。
また、この継鉄7により、フィルタ容器2内の、励磁コ
イル1と対向する部分の磁場を充分強くすることができ
る。
イル1と対向する部分の磁場を充分強くすることができ
る。
浄化すべき液は流入管5よりスリット板4を経てフィル
タエレメント3内に流入されるが、磁束密度の比較的小
さい液流入管近傍のフィルタエレメントに、まず、より
磁性の大きい粒子が捕獲され、次第にフィルタエレメン
ト3の励磁コイル内の部分に移動する。
タエレメント3内に流入されるが、磁束密度の比較的小
さい液流入管近傍のフィルタエレメントに、まず、より
磁性の大きい粒子が捕獲され、次第にフィルタエレメン
ト3の励磁コイル内の部分に移動する。
励磁コイル内に移動するに従って磁束密度は次第に大き
くなるため、液中に含有される異物は、微粒子若しくは
弱磁性粒子であっても捕獲される。
くなるため、液中に含有される異物は、微粒子若しくは
弱磁性粒子であっても捕獲される。
継鉄7のテーパ一部Aのテーパーを変えることによって
磁束密度の変化を適当に選定することができる。
磁束密度の変化を適当に選定することができる。
本考案の磁気フィルタを用いると上述した作用により次
のような効果が得られる。
のような効果が得られる。
(1)同じコイルでも浄化すべき液の通路長さが延長さ
れ、滞留時間が長くなり、磁性体異物の捕獲効率が向上
する。
れ、滞留時間が長くなり、磁性体異物の捕獲効率が向上
する。
(2)フィルタエレメントの液流入側部で強磁性異物あ
るいは粗大粒子が捕獲され、液流出側部で磁性の小さい
異物あるいは極微細粒子が捕獲されるため局部的目詰り
が生じない。
るいは粗大粒子が捕獲され、液流出側部で磁性の小さい
異物あるいは極微細粒子が捕獲されるため局部的目詰り
が生じない。
(3)捕獲がフィルタエレメント全域に分布するため、
稼動率を向上することが出来る。
稼動率を向上することが出来る。
第1図は従来の磁気フィルタの構成を示す図、第2図及
び第3図は本考案の磁気フィルタの構成を示す図である
。 1・・・励磁コイル、2・・・・・・フィルタ容器、3
・・・・・・フィルタエレメント、4・・・・・・スリ
ット板、7・・・・・・継鉄。
び第3図は本考案の磁気フィルタの構成を示す図である
。 1・・・励磁コイル、2・・・・・・フィルタ容器、3
・・・・・・フィルタエレメント、4・・・・・・スリ
ット板、7・・・・・・継鉄。
Claims (1)
- 強磁場中に強磁性体の細線を装入したフィルタ容器を配
置し、その中に液体を流通させて液体中に混入している
磁性物質を分離除去する磁気フィルタにおいて、上記磁
場を生じる励磁コイルを、フィルタ容器の液体流通方向
に対してその流出側に片寄せて配置し、かつ前記フィル
タ容器の励磁コイルから外れた部分を囲むと共にその厚
さが励磁コイルから離れるに従って厚くなるようにテー
パ状に形成したテーパ部と、前記励磁コイルのフィルタ
容器との対向部および上記テーパ部との対向部を除いた
周面を覆う如く形成された部分とを、前記テーパの肉厚
部にて一体に結合して成る継鉄を設け、フィルタ容器内
の磁場の強さを液体流入側を弱く、液体流出側を強くし
たことを特徴とする磁気フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978088508U JPS5823371Y2 (ja) | 1978-06-29 | 1978-06-29 | 磁気フイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978088508U JPS5823371Y2 (ja) | 1978-06-29 | 1978-06-29 | 磁気フイルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS556049U JPS556049U (ja) | 1980-01-16 |
JPS5823371Y2 true JPS5823371Y2 (ja) | 1983-05-19 |
Family
ID=29015043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1978088508U Expired JPS5823371Y2 (ja) | 1978-06-29 | 1978-06-29 | 磁気フイルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5823371Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51118159A (en) * | 1975-04-11 | 1976-10-16 | Kurita Water Ind Ltd | Filter |
-
1978
- 1978-06-29 JP JP1978088508U patent/JPS5823371Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51118159A (en) * | 1975-04-11 | 1976-10-16 | Kurita Water Ind Ltd | Filter |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS556049U (ja) | 1980-01-16 |
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