JPS5823076B2 - De−3936 ノセイホウ - Google Patents
De−3936 ノセイホウInfo
- Publication number
- JPS5823076B2 JPS5823076B2 JP50129305A JP12930575A JPS5823076B2 JP S5823076 B2 JPS5823076 B2 JP S5823076B2 JP 50129305 A JP50129305 A JP 50129305A JP 12930575 A JP12930575 A JP 12930575A JP S5823076 B2 JPS5823076 B2 JP S5823076B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- benzene
- culture
- crystals
- concentrated
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は動物用抗原虫物質DE−3936の製法に関す
るものである。
るものである。
本発明者は、東京都武蔵野市で採取した土壌試料より分
離したストレプトマイナス属に属する9735−1菌を
培養したとき、優れた抗原虫作用を示す物質が蓄積され
ることを見出し、本発明を完成した。
離したストレプトマイナス属に属する9735−1菌を
培養したとき、優れた抗原虫作用を示す物質が蓄積され
ることを見出し、本発明を完成した。
この菌の菌学的性質は次の通りである。
(1)形態的特徴
半画の空中菌糸は基生菌糸から直状乃至曲状に伸長し、
それより単純分枝として形成された分生胞子柄の先端に
コンパクト及びクローズドタイプの螺旋を形成する。
それより単純分枝として形成された分生胞子柄の先端に
コンパクト及びクローズドタイプの螺旋を形成する。
分生胞子は10個以上連鎖し、電子顕微鏡的に観察する
とその形は卵形乃至短円柱形で大きさは0.8〜1.0
μ×1.0〜1.5μであり、その表面はいぼ状である
。
とその形は卵形乃至短円柱形で大きさは0.8〜1.0
μ×1.0〜1.5μであり、その表面はいぼ状である
。
車軸分枝、鞭毛胞子、胞子溝及び菌核は認められない。
又、基生菌糸は曲状乃至波状に伸長し、断裂はみられな
い。
い。
(11)各種培地における生育状態
各種培地上で28℃、21日間培養観察した生育状態は
第1表の如くである。
第1表の如くである。
(+;+) 生理的性質
常法に従い試験した結果を第2表に示した。
0V)炭素源の利用性
プリダムらの方法(ジャーナル・オブ・バクテリオロジ
ー、第56巻、107〜114頁、1948年)に従っ
て試験した半画の各種炭素源の利用性は第3表の如くで
ある。
ー、第56巻、107〜114頁、1948年)に従っ
て試験した半画の各種炭素源の利用性は第3表の如くで
ある。
以上の諸性質をバーシース・マニュアル・オブ・デイタ
ーミナテイブ・バクテリオロジー、第7版および第8版
(1957および1974)、ニス・ニー・ワックスマ
ン著、ジ・アクチノミセーテス、第2巻(1962)お
よびその他国内外の文献に照合して既知菌種との比較、
同定を行ったところ、半画は(1)空中菌糸がコンパク
トおよびクローズドタイプの螺旋を形成する。
ーミナテイブ・バクテリオロジー、第7版および第8版
(1957および1974)、ニス・ニー・ワックスマ
ン著、ジ・アクチノミセーテス、第2巻(1962)お
よびその他国内外の文献に照合して既知菌種との比較、
同定を行ったところ、半画は(1)空中菌糸がコンパク
トおよびクローズドタイプの螺旋を形成する。
(2)空中菌糸の色は培地の種類および培養時期によっ
て多少異なるが、いずれも褐色を帯びた灰色を基調とし
ている。
て多少異なるが、いずれも褐色を帯びた灰色を基調とし
ている。
(3$成および有機および天然の各種培地に於いて可溶
性色素を殆んど産生しない。
性色素を殆んど産生しない。
(4)メラニン色素形成培地で黒褐色の可溶性色素を産
生ぜず、チロシナーゼ反応が陰性であることからノンク
ロモヂエニツク・タイプである。
生ぜず、チロシナーゼ反応が陰性であることからノンク
ロモヂエニツク・タイプである。
(5)ある種の培地上に於いて成熟時に空中菌糸がとこ
ろどころ湿潤し、黒褐色の斑点を生じ、それが次第に全
体に拡がる等の特徴を有しているので、半画はこれらの
特徴を備えるストレプトマイセス・パイグロスコピカス
群数線菌に属せしめるのが最も妥当と考えられる。
ろどころ湿潤し、黒褐色の斑点を生じ、それが次第に全
体に拡がる等の特徴を有しているので、半画はこれらの
特徴を備えるストレプトマイセス・パイグロスコピカス
群数線菌に属せしめるのが最も妥当と考えられる。
さらに、トレスナーら(アプライド・マイクロバイオロ
ジー、第15巻、637〜639頁1967年)および
ディエツトら(同上、第16巻、935〜941頁、1
963年)はこの群の放線菌を胞子の形態およびその他
の点により更にストレプトマイセス・バイグロスコピカ
スタイブとストレプトマイセス・プランテンシス・タイ
プに細別しているが、これらの分類基準に従えば半画は
ストレプトマイセス・バイグロスコピカス・タイプに属
すると考えられる。
ジー、第15巻、637〜639頁1967年)および
ディエツトら(同上、第16巻、935〜941頁、1
963年)はこの群の放線菌を胞子の形態およびその他
の点により更にストレプトマイセス・バイグロスコピカ
スタイブとストレプトマイセス・プランテンシス・タイ
プに細別しているが、これらの分類基準に従えば半画は
ストレプトマイセス・バイグロスコピカス・タイプに属
すると考えられる。
このストレプトマイセス・バイグロスコピカス・タイプ
に属する菌種としてはストレプトマイセス・バイグロス
コピカスおよびストレプトマイセス・エンダス等が挙げ
られており、半画は培地の種類によっては空中菌糸の生
育および色、基生菌糸の色、可溶性色素の産生、その他
硝酸塩還元性等に於いて、ストレプトマイセス・バイグ
ロスコピカスとは若干の相異がみもれる。
に属する菌種としてはストレプトマイセス・バイグロス
コピカスおよびストレプトマイセス・エンダス等が挙げ
られており、半画は培地の種類によっては空中菌糸の生
育および色、基生菌糸の色、可溶性色素の産生、その他
硝酸塩還元性等に於いて、ストレプトマイセス・バイグ
ロスコピカスとは若干の相異がみもれる。
しかし、トレスナーおよびバッカス(アプライド・マイ
クロバイオロジー、第4巻、243〜250頁、195
6年)は、ストレプトマイセス・バイグロスコピカスの
基本的特徴として(1)胞子柄がクローズド・タイプの
螺旋を形成すること。
クロバイオロジー、第4巻、243〜250頁、195
6年)は、ストレプトマイセス・バイグロスコピカスの
基本的特徴として(1)胞子柄がクローズド・タイプの
螺旋を形成すること。
(2)褐色を帯びた灰色の空中菌糸を着生すること。
(3)ある種の培地上で空中菌糸が湿潤すること。
を指摘しており、半画にもこれらの基本的特徴に合致す
る点が多い。
る点が多い。
したがって半画はワックスマンの分類基準によって、ス
トレプトマイセス・バイグロスコピカスに属せしめるの
が妥当と考え、ストレプトマイセス・バイグロスコピカ
スA 9735−1 (S treptomyces
hygroscopicusAi:9735 1)と呼
称することとし、このものは工業技術院微生物工業技術
研究所に微工研菌寄第3159号として保管されている
。
トレプトマイセス・バイグロスコピカスに属せしめるの
が妥当と考え、ストレプトマイセス・バイグロスコピカ
スA 9735−1 (S treptomyces
hygroscopicusAi:9735 1)と呼
称することとし、このものは工業技術院微生物工業技術
研究所に微工研菌寄第3159号として保管されている
。
本発明によりDE−3936物質を得るには例えばスト
レプトマイセス・バイグロスコピカスに属する9735
−1菌を適当な栄養培地を用い、振盪培養又は通気攪拌
培養等の通常放線菌の培養に用いられる方法で好気的培
養条件下に培養すればよい。
レプトマイセス・バイグロスコピカスに属する9735
−1菌を適当な栄養培地を用い、振盪培養又は通気攪拌
培養等の通常放線菌の培養に用いられる方法で好気的培
養条件下に培養すればよい。
栄養培地としては半画の利用し得る栄養源を単独或は適
当に組合せたものが用いられ、炭素源としては半画の利
用し得るものであればいづれでもよいが、たとえばグル
コース、フラクトース、蔗糖、デキストリン、澱粉、廃
糖蜜、グリセリン等が用いられ、就中グルコースが望ま
しい。
当に組合せたものが用いられ、炭素源としては半画の利
用し得るものであればいづれでもよいが、たとえばグル
コース、フラクトース、蔗糖、デキストリン、澱粉、廃
糖蜜、グリセリン等が用いられ、就中グルコースが望ま
しい。
窒素源も半画の利用し得るものならばいづれでも用いら
れ、たとえば大豆粉、綿実粉、デイステイラーズソリブ
ル、コーンステイープリカー、酵母、酵母エキス、ポリ
ペプトン等が用いられ、望ましいものは大豆粉、綿実粉
、デイステイラーズソリブル等である。
れ、たとえば大豆粉、綿実粉、デイステイラーズソリブ
ル、コーンステイープリカー、酵母、酵母エキス、ポリ
ペプトン等が用いられ、望ましいものは大豆粉、綿実粉
、デイステイラーズソリブル等である。
更にこの培地に添加することの出来るものとしてはある
種の脂肪酸やその塩又はエステルその他一般に放線菌の
培養に用いられるたとえば無機塩類、有機および無機の
微量成分、消泡剤等がある。
種の脂肪酸やその塩又はエステルその他一般に放線菌の
培養に用いられるたとえば無機塩類、有機および無機の
微量成分、消泡剤等がある。
培養開始時の培地のpHは放線菌の発育しうる範囲内に
あればよいが、6.5と7.5の間にあることが望まし
く、培養温度は半画の生育しうる範囲であればよいが、
DE−3936を効率よく蓄積せしめる為には27〜3
1℃が望ましい。
あればよいが、6.5と7.5の間にあることが望まし
く、培養温度は半画の生育しうる範囲であればよいが、
DE−3936を効率よく蓄積せしめる為には27〜3
1℃が望ましい。
DE−3936の培地中への蓄積は通常65〜110時
間で最高に達する。
間で最高に達する。
DE−3936を比較的少量得る場合には、振盪培養に
よって行なうことが出来るが、工業的に大量に得るため
には、例えば醗酵タンクを用いて通気攪拌培養を行なう
のが有利である。
よって行なうことが出来るが、工業的に大量に得るため
には、例えば醗酵タンクを用いて通気攪拌培養を行なう
のが有利である。
醗酵タンクを用いた培養方法を示せば大要次の通りであ
る。
る。
醗酵タンク中の培地には、DE−3936の生産菌であ
るストレプトマイセス・バイグロスコピカス/I6.9
735 1の胞子懸濁液を直接接種することも出来るが
、これでは接種菌の生育が遅延することがあるので生産
菌はあらかじめ他の培養装置で前培養を行なっておくの
が良い。
るストレプトマイセス・バイグロスコピカス/I6.9
735 1の胞子懸濁液を直接接種することも出来るが
、これでは接種菌の生育が遅延することがあるので生産
菌はあらかじめ他の培養装置で前培養を行なっておくの
が良い。
即ち醗酵タンク中の培地量の0.2〜2%に相当する量
の同種又は異種の培地に胞子懸濁液を接種して予備的に
培養することにより、栄養細胞の十分に生育した活性の
ある種培養液を作る。
の同種又は異種の培地に胞子懸濁液を接種して予備的に
培養することにより、栄養細胞の十分に生育した活性の
ある種培養液を作る。
ついでこの種培養液を醗酵タンク内の培地に接種し通気
攪拌培養を行なう。
攪拌培養を行なう。
通気攪拌培養において、タンク内の培地に通じる無菌空
気の量は醗酵タンクの型式により異なるが、DE−39
36の十分な生成蓄積を得るための通気量は通常0.2
〜1.OVVM(醗酵培地1容当り1分間に0.2〜1
.0容の空気)である。
気の量は醗酵タンクの型式により異なるが、DE−39
36の十分な生成蓄積を得るための通気量は通常0.2
〜1.OVVM(醗酵培地1容当り1分間に0.2〜1
.0容の空気)である。
培養物からのDE−3936の採取は、その物理化学的
性質を利用し、普通に用いられる方法で遊離酸の形又は
その塩の形で得ることが出来る。
性質を利用し、普通に用いられる方法で遊離酸の形又は
その塩の形で得ることが出来る。
即ちDE−3936遊離酸或はその塩は種々の有機溶媒
に可溶であるので先ず培養物から適当な溶媒で抽出を行
ない、ついで各種クロマトグラフィー、結晶化等により
精製を行なう。
に可溶であるので先ず培養物から適当な溶媒で抽出を行
ない、ついで各種クロマトグラフィー、結晶化等により
精製を行なう。
醗酵を終了したDE−3936を含有する培養物は例え
ば苛性ソーダ溶液を用いてpHを7.0〜8.0に調整
してから抽出を行なうのが好ましい。
ば苛性ソーダ溶液を用いてpHを7.0〜8.0に調整
してから抽出を行なうのが好ましい。
しかし醗酵終了時の培養物のpHは大抵の場合その範囲
に達しているのでこの操作は省くことが出来る。
に達しているのでこの操作は省くことが出来る。
DE−3936は培養菌体および培養濾液の両方に含ま
れているので、まず培養物は通常の方法によって菌体と
濾液とに分け、それぞれに適した溶媒で抽出を行なう。
れているので、まず培養物は通常の方法によって菌体と
濾液とに分け、それぞれに適した溶媒で抽出を行なう。
例えば菌体からは適当量のメタノール、アセトン等の溶
媒で、又濾液からは適当量のベンゼン、クロロホルム、
チクロルエタン、酢酸エチル等の溶媒でそれぞれD E
−3936の抽出を行なう。
媒で、又濾液からは適当量のベンゼン、クロロホルム、
チクロルエタン、酢酸エチル等の溶媒でそれぞれD E
−3936の抽出を行なう。
ついでDE−3936含有の溶媒層を水層或は固形物か
ら分離し、これらを合して減圧下に蒸発濃縮したのち濃
縮液を吸着剤、例えばアルミナを用いたカラムクロマト
グラフィーにより精製する。
ら分離し、これらを合して減圧下に蒸発濃縮したのち濃
縮液を吸着剤、例えばアルミナを用いたカラムクロマト
グラフィーにより精製する。
この場合展開溶媒としてはベンゼン、酢酸エチル、メタ
ノール又はこれらの混合溶媒が用いられる。
ノール又はこれらの混合溶媒が用いられる。
溶出液を分画して抗菌力又は呈色反応(バニリン−硫酸
による)によりDE−3936含有の区分を集め、減圧
濃縮し、更にセファデックスLH−200カラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒としてはメタノールが適してい
る)、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒としては主としてベンゼン、アセトン又はこれらの混
合溶媒等が適している)、活性炭処理等を適当に組合せ
て精製を行なう。
による)によりDE−3936含有の区分を集め、減圧
濃縮し、更にセファデックスLH−200カラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒としてはメタノールが適してい
る)、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒としては主としてベンゼン、アセトン又はこれらの混
合溶媒等が適している)、活性炭処理等を適当に組合せ
て精製を行なう。
溶出液を分画して得られたDE−3936の含有区分を
集め減圧濃縮すると精製されたDE−3936の白色粉
末が得られる。
集め減圧濃縮すると精製されたDE−3936の白色粉
末が得られる。
この粉末を例えば少量のベンゼンに溶解し、石油エーテ
ルを加えて室温又は冷所に放置すればDE−3936は
無色のプリズム状又は柱状の結晶として得られる。
ルを加えて室温又は冷所に放置すればDE−3936は
無色のプリズム状又は柱状の結晶として得られる。
ここに得られた結晶ナトリウム塩を主体としたDE−3
936の塩である。
936の塩である。
この様にして得られたDE−3936は、次の方法によ
り遊離酸として得ることが出来、更にまたナトリウム塩
、カリウム塩、アンモニウム塩、銀塩等の塩の形として
も得ることができる。
り遊離酸として得ることが出来、更にまたナトリウム塩
、カリウム塩、アンモニウム塩、銀塩等の塩の形として
も得ることができる。
培養物から得られたDE−3936をベンゼン、クロロ
ホルム等の水と混合しない溶媒に溶解して希塩酸と振盪
する。
ホルム等の水と混合しない溶媒に溶解して希塩酸と振盪
する。
この操作を数回くり返し溶媒層を分離した後濃縮するこ
とによりDE−3936を遊離酸の形で白色粉末として
得ることが出来る。
とによりDE−3936を遊離酸の形で白色粉末として
得ることが出来る。
この様にして得られた粉末をベンゼン、石油エーテル系
の溶媒より再結晶することにより無色の柱状晶又はプリ
ズム晶として純粋のDE−3936遊離酸を得ることが
出来る。
の溶媒より再結晶することにより無色の柱状晶又はプリ
ズム晶として純粋のDE−3936遊離酸を得ることが
出来る。
また別の方法によっても遊離酸を得ることが出来る。
すなわち培養物から得られたDE−3936をアセトン
に溶解した後、適当量の水を添加し、次いで希塩酸でp
n2〜4とした後、ベンゼン等の水と混ざらない溶媒で
抽出することによりDE−3936の遊離酸を得ること
が出来る。
に溶解した後、適当量の水を添加し、次いで希塩酸でp
n2〜4とした後、ベンゼン等の水と混ざらない溶媒で
抽出することによりDE−3936の遊離酸を得ること
が出来る。
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩については
次の如くして得ることが出来る。
次の如くして得ることが出来る。
まずDE−3936の遊離酸をアセトンに溶解しこれに
水を加えた後、それぞれ水酸化ナトリウム液、水酸化カ
リウム液又はアンモニア水を加えてpHをアルカリ側(
9〜12)とした後、濃縮してアセトンを除き、ベンゼ
ン、酢酸エチル、クロロホルム等の溶媒を使用して抽出
し、これを濃縮することによりそれぞれの塩を無色の粉
末として得ることが出来る。
水を加えた後、それぞれ水酸化ナトリウム液、水酸化カ
リウム液又はアンモニア水を加えてpHをアルカリ側(
9〜12)とした後、濃縮してアセトンを除き、ベンゼ
ン、酢酸エチル、クロロホルム等の溶媒を使用して抽出
し、これを濃縮することによりそれぞれの塩を無色の粉
末として得ることが出来る。
こうして得られた粉末は、ペンゼンー石油エーテル系、
ベンゼン−n−ヘキサン系や水−メタノール系の溶媒よ
り再結晶することにより針状晶、柱状晶或はプリズム晶
として得ることが出来る。
ベンゼン−n−ヘキサン系や水−メタノール系の溶媒よ
り再結晶することにより針状晶、柱状晶或はプリズム晶
として得ることが出来る。
銀塩についてはまずDE−3936ナトリウム塩やカリ
ウム塩をメタノールに溶解し、これに硝酸銀の水溶液を
加えることにより得られ、これをベンゼン−石油エーテ
ル系や水−メタノール系の溶媒により柱状晶又はプリズ
ム晶として得ることができる。
ウム塩をメタノールに溶解し、これに硝酸銀の水溶液を
加えることにより得られ、これをベンゼン−石油エーテ
ル系や水−メタノール系の溶媒により柱状晶又はプリズ
ム晶として得ることができる。
本発明の方法により得られたDE−3936のベンゼン
−石油エーテルより結晶化したナトリウム塩は次のよう
な物理化学的性質を有する。
−石油エーテルより結晶化したナトリウム塩は次のよう
な物理化学的性質を有する。
■、物質の外観:無色針状結晶、無色柱状結晶または無
色プリズム状結晶 2、酸性、塩基性、中性の区別:モノカルボン酸のす)
IJウム塩でほぼ中性である。
色プリズム状結晶 2、酸性、塩基性、中性の区別:モノカルボン酸のす)
IJウム塩でほぼ中性である。
3、融点:173.0〜176.0℃(キャピラリー法
)(僅かに褐色になりながら溶けるので分解を伴なった
融点と考えられる) 4、比旋光度ニー〕賃−+67.0°(C−1、クロロ
ホルム) 5、溶解性:低級アルコール類、エステル類、クロロホ
ルム、四塩化炭素、エーテル、ベンゼン等に易溶、シク
ロヘキサン、n−ヘキサン、石油エーテル等の溶媒に可
溶、水にほとんど不溶。
)(僅かに褐色になりながら溶けるので分解を伴なった
融点と考えられる) 4、比旋光度ニー〕賃−+67.0°(C−1、クロロ
ホルム) 5、溶解性:低級アルコール類、エステル類、クロロホ
ルム、四塩化炭素、エーテル、ベンゼン等に易溶、シク
ロヘキサン、n−ヘキサン、石油エーテル等の溶媒に可
溶、水にほとんど不溶。
6、元素分析値(%):C62,52、H8,90、N
a 2.51 7、呈色反応:硫酸、リン酸、p−アニスアルデヒド、
三塩化アンチモン、ヨウ素、ワニリン−硫酸反応・・・
・・・陽性 モーリッシュ反応、アンスロン反応、ニンヒドリン反応
・・・・・・陰性 8、紫外部吸収スペクトル:メタノール中で測定した場
合210〜370nmの間に特徴ある吸収ピークは認め
られない。
a 2.51 7、呈色反応:硫酸、リン酸、p−アニスアルデヒド、
三塩化アンチモン、ヨウ素、ワニリン−硫酸反応・・・
・・・陽性 モーリッシュ反応、アンスロン反応、ニンヒドリン反応
・・・・・・陰性 8、紫外部吸収スペクトル:メタノール中で測定した場
合210〜370nmの間に特徴ある吸収ピークは認め
られない。
9、光外部吸収スペクトル(クロロホルム中):第1図
に示した通りである。
に示した通りである。
10、NMRスペクトル(CDC13中):第2図に示
した通りでメトキシ基を4個有すると推定される。
した通りでメトキシ基を4個有すると推定される。
なお分子式及び分子量はDE−3936のメチルエステ
ルの質量分析及び遊離酸の高分解能質量分析轍より、分
子式C4,4H75ci4 Na、分子量850(万国
原子索表による値を用いた計算値は851.07)であ
り、これらとX線回折分析の結果から化学構造は次式の
如く決定された。
ルの質量分析及び遊離酸の高分解能質量分析轍より、分
子式C4,4H75ci4 Na、分子量850(万国
原子索表による値を用いた計算値は851.07)であ
り、これらとX線回折分析の結果から化学構造は次式の
如く決定された。
DE−3936ナトリウム塩の生物学的性質は次の通り
である。
である。
1、抗菌スペクトル:グラム陽性菌に対して抗菌活性を
有するが、ダラム陰性菌、カビ、酵母に対しては抗菌活
性は認められなかった。
有するが、ダラム陰性菌、カビ、酵母に対しては抗菌活
性は認められなかった。
また、植物病原菌のエルウィニア・カロトボーラ(野菜
類の軟腐病菌)に対し強い抗菌活性を示した。
類の軟腐病菌)に対し強い抗菌活性を示した。
2、急性毒性
■ マウス(ddys系雄)に対するLD5oは次の通
りである。
りである。
45.8m9/m9(経口投与)
13.0〜/kg(腹腔投与)
■ ニワトす(ヒナ、雄2〜3週令)に対するLD、o
は次の通りである。
は次の通りである。
190.9〜/ky(経口投与)
9.13〜/ky(腹腔投与)
次にDE−3936の遊離酸の化学的性質は下に示した
通りである。
通りである。
1、物質の外観:無色プリズム状結晶
2、酸性、塩基性、中性の区別:酸性(BPB発色で黄
色) 3、融点:109〜114℃(キャピラリー法)4、比
旋光度:(ロ)賀−±66.6°(C−1、クロロホル
ム) 5、元素分析値(%):C64,65、H9,05溶解
度、呈色反応、紫外部吸収スペクトルについてはほぼナ
トリウム塩と同様である。
色) 3、融点:109〜114℃(キャピラリー法)4、比
旋光度:(ロ)賀−±66.6°(C−1、クロロホル
ム) 5、元素分析値(%):C64,65、H9,05溶解
度、呈色反応、紫外部吸収スペクトルについてはほぼナ
トリウム塩と同様である。
マススペクトル法及び元素分析値の結果から分子式はC
44H76C14であり、ベンゼン−石油エーテルで結
晶化したものは、1分子の水と1分子のベンゼンを含有
していると推定される。
44H76C14であり、ベンゼン−石油エーテルで結
晶化したものは、1分子の水と1分子のベンゼンを含有
していると推定される。
なお、以上の物性は現在得られる最も精製された試料に
ついて測定されたものであるが、なお若干の不純物を含
んだものの値となっていることも考えられる。
ついて測定されたものであるが、なお若干の不純物を含
んだものの値となっていることも考えられる。
DE−3936は各種原生動物による原虫症に対して有
効である。
効である。
即ち、マンリヤ症、トキソプラズマ症及びコクシジウム
症に予防並びに治療効果を示し、現在これらの原虫症に
使用されているサルファ剤、葉酸拮抗剤、キノリン系剤
、抗サイアミン剤等の抗原虫薬との併用効果も期待出来
、合剤としての使用が可能である。
症に予防並びに治療効果を示し、現在これらの原虫症に
使用されているサルファ剤、葉酸拮抗剤、キノリン系剤
、抗サイアミン剤等の抗原虫薬との併用効果も期待出来
、合剤としての使用が可能である。
マラリャ原虫プラスモジウム・ベルゲイ
(P lasmodium berghei ) NK
65及びトキンプラズマ症原虫トキンプラズマ・ボン
ブイ(Toxoplasma gondii ) RH
を感染せしめたマウスにDE−3936又はその各種金
属塩の15mI?/kg以上を1〜数回投与する事によ
り、無投薬群に比較して明らかに延命効果が認められる
。
65及びトキンプラズマ症原虫トキンプラズマ・ボン
ブイ(Toxoplasma gondii ) RH
を感染せしめたマウスにDE−3936又はその各種金
属塩の15mI?/kg以上を1〜数回投与する事によ
り、無投薬群に比較して明らかに延命効果が認められる
。
特に感染の1〜2日以前に投薬を開始すれば効果を更に
著しく向上させる事が出来る。
著しく向上させる事が出来る。
従ってDE−3936及びその金属塩は動物のマラリャ
、トキソプラズマ等の症状の予防並びに治療に有効な物
質である。
、トキソプラズマ等の症状の予防並びに治療に有効な物
質である。
また、DE−3936及びその塩は動物のコクシジウム
感染に対しすぐれた効果を有する。
感染に対しすぐれた効果を有する。
DE−3936又はその塩を25〜150ppmの割合
で添加した飼料はアイメリャテネラ(E imeria
tenella )、E、ネカトリツクス、E、アセル
ブリナー及びE、マキシマ等の単独感染症並びにそれら
の混合感染症にすぐれた予防効果があり、更に100〜
500ppmの割合で飼料に添加すれば上記アイメリャ
類の原虫症に対してすぐれた治療効果を有している。
で添加した飼料はアイメリャテネラ(E imeria
tenella )、E、ネカトリツクス、E、アセル
ブリナー及びE、マキシマ等の単独感染症並びにそれら
の混合感染症にすぐれた予防効果があり、更に100〜
500ppmの割合で飼料に添加すれば上記アイメリャ
類の原虫症に対してすぐれた治療効果を有している。
特に現在抗原虫薬として使用されているサルファ剤、キ
ノリン系剤及び抗サイアミン剤等の普通使用量に対する
耐性株によるコクシジウム感染症の予防、治療に有効で
ある。
ノリン系剤及び抗サイアミン剤等の普通使用量に対する
耐性株によるコクシジウム感染症の予防、治療に有効で
ある。
コクシジウム感染に対する効果は次の試験によって確認
された。
された。
即ちDE−3936及びその塩を次の組成の初生ビナ用
飼料に添加した。
飼料に添加した。
トーモロコシ 47 %
大麦粉 10 %
脱脂糖 10 %
大豆粕 10 %
魚粉 7%
ふすま 7 %
砂糖 2%
ルーザンミール 3 %
炭カル 3 %
食塩 0.5%
ビタミンF O,5%100 %
これで1群10羽の8日令のヒナを飼育し、飼育開始後
48時間目に試験用のアイメリャの胞子分裂したオーシ
ストを感染させた。
48時間目に試験用のアイメリャの胞子分裂したオーシ
ストを感染させた。
飼育期間は感染アイメリャ種によって異るが、評価期日
の24時間前までDE−3936又はその塩を添加した
飼料を与えた。
の24時間前までDE−3936又はその塩を添加した
飼料を与えた。
別にDE−3936及びその塩を添加しない飼料により
飼育した1群10羽のヒナにも同様に胞子分裂オーシス
トを感染させこれを感染対照群とした。
飼育した1群10羽のヒナにも同様に胞子分裂オーシス
トを感染させこれを感染対照群とした。
また他の1群にはDE−3936を含まない飼料を与え
かつコクシジウムにも感染させず、これを正常対照群と
した。
かつコクシジウムにも感染させず、これを正常対照群と
した。
結果は感染4乃至7日後に各種の測定を行ない評価した
。
。
第4表、第5表、第6表、第7表及び第8表にその成績
を示した。
を示した。
表中のOPGは糞便17中に含まれるオーチスト数を示
している。
している。
なお、ポリエーテルモノカルボン酸系物質のうち、モネ
ンシンは抗コクシジウム剤として米国で使用されている
が、これに関する文献(AdvancedPharma
cology & Chemotherapy241頁
1973年)並びに本発明者による比較試験の結果から
DE−3936の抗コクシジウム活性が優れており、極
めて有用な薬剤である。
ンシンは抗コクシジウム剤として米国で使用されている
が、これに関する文献(AdvancedPharma
cology & Chemotherapy241頁
1973年)並びに本発明者による比較試験の結果から
DE−3936の抗コクシジウム活性が優れており、極
めて有用な薬剤である。
即ち、前記文献の241頁記載のTableIVによれ
ばモネンシンは2×105オーシストの接種例ではある
が、250ppm添加でも死亡例が認められており、増
体量は正常対照群が59f!に対して36.9fと低く
、オーシストの排泄は4.37X106/ chick
残っている。
ばモネンシンは2×105オーシストの接種例ではある
が、250ppm添加でも死亡例が認められており、増
体量は正常対照群が59f!に対して36.9fと低く
、オーシストの排泄は4.37X106/ chick
残っている。
又、生後8日令のヒナにE、ネカトリックスの多剤耐性
オーシス)3.4X10’ケを感染せしめモネンシン及
びDE−3936の夫々の純末換算値で75ppm、
100ppm1125ppmを添加した飼料により飼
育した結果[)E−3936では何れの割合の添加飼料
によっても死亡例が無かったのに対して、モネンシンで
は75ppm群では5羽中2羽、1100pp群では5
羽中1羽が死亡した。
オーシス)3.4X10’ケを感染せしめモネンシン及
びDE−3936の夫々の純末換算値で75ppm、
100ppm1125ppmを添加した飼料により飼
育した結果[)E−3936では何れの割合の添加飼料
によっても死亡例が無かったのに対して、モネンシンで
は75ppm群では5羽中2羽、1100pp群では5
羽中1羽が死亡した。
対照の感染無投薬群が5羽中3羽死亡している点から若
干の効果は認められたものの、DE−3936群に比べ
ると効果は弱い。
干の効果は認められたものの、DE−3936群に比べ
ると効果は弱い。
小腸病変ではDE−3936群が病変を認められないの
に対してモネンシン群では明らかな病変が認められ、又
糞便の異常程度もモネンシンの125ppm群で丑、1
100pp群で枡、75ppmで冊を示し、感染無投薬
群が冊を示したのに比べて効果は僅に認められるものの
、DE−3936が全く異常が無い点とでは著しい差が
ある事を認めざるを得ない。
に対してモネンシン群では明らかな病変が認められ、又
糞便の異常程度もモネンシンの125ppm群で丑、1
100pp群で枡、75ppmで冊を示し、感染無投薬
群が冊を示したのに比べて効果は僅に認められるものの
、DE−3936が全く異常が無い点とでは著しい差が
ある事を認めざるを得ない。
病変の指数−1+、廿、■、冊は病変無し←)、微(イ
)、ト、中(へ)、重(ハ)で示した。
)、ト、中(へ)、重(ハ)で示した。
本発明により得られるDE−3936は動植物体に対し
て病原性を有する微生物及び寄生原生動物による疾患及
び植物病の治療剤及び予防剤として使用し得る。
て病原性を有する微生物及び寄生原生動物による疾患及
び植物病の治療剤及び予防剤として使用し得る。
動物用として用いるにはDE−3936又はその塩は飼
料に混合して投与するのが最も簡単であるが、獣医薬製
造業において普通知られている製剤、例えば乳化剤、水
薬、カプセル及び錠剤等に仕上げてもよい。
料に混合して投与するのが最も簡単であるが、獣医薬製
造業において普通知られている製剤、例えば乳化剤、水
薬、カプセル及び錠剤等に仕上げてもよい。
植物病原菌の防除用としては溶解液又は微粉末で散布出
来る剤型が望ましい。
来る剤型が望ましい。
実施例 1
回転振盪培養機によるDE−3936の製造法光ツ種培
養液を得るためにストレプトマイセス・バイグロスコピ
カス/16.9735 1を次の組成を有する前培養培
地で28℃、3日間振盪培養した。
養液を得るためにストレプトマイセス・バイグロスコピ
カス/16.9735 1を次の組成を有する前培養培
地で28℃、3日間振盪培養した。
前培養培地ニブドウ糖 20 ?/l:ペ
プトン 57/l 肉エキス 32/l 乾燥酵母 37/1 食塩 5 fl/73炭酸カルシウ
ム 37/l pH7,0 本培養は次の組成を有する生産培地を用いて行った。
プトン 57/l 肉エキス 32/l 乾燥酵母 37/1 食塩 5 fl/73炭酸カルシウ
ム 37/l pH7,0 本培養は次の組成を有する生産培地を用いて行った。
生産培地ニブドウ糖 30 グ/l犬豆粉
8.3P/l 綿実粉(ファルマメデ 5.5?/l イア) 食塩 51/l 炭酸カルシウム 3 グ/l pH7,0 上記の生産培地40rIllを300m1容三角フラス
コに仕込み種培養液0.8 rnlを接種して28℃2
20回転/分で6日間培養した。
8.3P/l 綿実粉(ファルマメデ 5.5?/l イア) 食塩 51/l 炭酸カルシウム 3 グ/l pH7,0 上記の生産培地40rIllを300m1容三角フラス
コに仕込み種培養液0.8 rnlを接種して28℃2
20回転/分で6日間培養した。
培養終了後培養液を濾過し培養濾液についてバイオアッ
セイにより抗菌力価の測定を行ったところ、DE−39
36は510 mcg 7ml生産されており、また菌
体中にも存在することが分った。
セイにより抗菌力価の測定を行ったところ、DE−39
36は510 mcg 7ml生産されており、また菌
体中にも存在することが分った。
このような方法によって得られた培養液11を濾過して
菌体と培養濾液とに分は菌体(湿菌体重量約501)は
200m1のメタノールで2回抽出した後約50m1ま
で濃縮し、これに200m1の水を加えて100m1の
ベンゼンで2回抽出した。
菌体と培養濾液とに分は菌体(湿菌体重量約501)は
200m1のメタノールで2回抽出した後約50m1ま
で濃縮し、これに200m1の水を加えて100m1の
ベンゼンで2回抽出した。
培養濾液の方は250;40ベンゼンで2回抽出し菌体
より得られたベンゼン抽出物と併せて濃縮し赤褐色オイ
ル状物質を得た。
より得られたベンゼン抽出物と併せて濃縮し赤褐色オイ
ル状物質を得た。
この物質をメタノールに溶解して不溶物を除いた後、セ
ファデックスLH−20のカラムクロマトグラフィーを
行いメタノールで展開した。
ファデックスLH−20のカラムクロマトグラフィーを
行いメタノールで展開した。
この操作を2回繰り返した後接生物質DE−3936区
分を濃縮乾固して褐色粉末750m9を得た。
分を濃縮乾固して褐色粉末750m9を得た。
次に脱色するためにこの粉末をベンゼン30m1に溶解
して活性炭のカラム(活性炭1グとセライト17を混合
したもので調製)を通し、続いてベンゼンで洗滌して十
分に溶出し、得られたベンゼン溶液を濃縮乾固して白色
粉末680m9を得た。
して活性炭のカラム(活性炭1グとセライト17を混合
したもので調製)を通し、続いてベンゼンで洗滌して十
分に溶出し、得られたベンゼン溶液を濃縮乾固して白色
粉末680m9を得た。
実施例 2
2001容醗酵タンクによるDE−3936の製造方法
生産培地として次の組成のものを用いた。
生産培地ニブドウ糖 25 ′?/1綿実
粉(ファルマ 5?/l メディア) コーンステイープ 5 ′?/1 リカー 食塩 57/l 炭酸カルシウム 37/l 消泡剤 30m1/1301 pH6,8 生産培地1301を2001容醗酵タンクに仕込み実施
例1と同様の方法に上って得られた種培養液11を接種
し、温度:30℃、通気量ニア01/分、内圧: 1k
g/c4、攪拌回数:200回/分の条件で96時間培
養した。
粉(ファルマ 5?/l メディア) コーンステイープ 5 ′?/1 リカー 食塩 57/l 炭酸カルシウム 37/l 消泡剤 30m1/1301 pH6,8 生産培地1301を2001容醗酵タンクに仕込み実施
例1と同様の方法に上って得られた種培養液11を接種
し、温度:30℃、通気量ニア01/分、内圧: 1k
g/c4、攪拌回数:200回/分の条件で96時間培
養した。
醗酵終了後全培養液を濾過して湿菌体約2.6 kgと
培養濾液(pH7,0、DE−3936力価310 m
cg/ml)約120m1を得た。
培養濾液(pH7,0、DE−3936力価310 m
cg/ml)約120m1を得た。
湿菌体は1.51のメタノールで1回抽出し更に51の
メタノールで抽出した。
メタノールで抽出した。
このメタノール抽出液を約21まで濃縮してメタノール
を留去した後、水11を加え31のベンゼンで4回抽出
した。
を留去した後、水11を加え31のベンゼンで4回抽出
した。
培養濾液の方はベンゼン351で1回抽出し、更に20
1のベンゼンで1回抽出した。
1のベンゼンで1回抽出した。
この様にして得られた菌体及び培養濾液からのベンゼン
抽出液を合併して濃縮し、暗赤色オイル状物質約200
7を得た。
抽出液を合併して濃縮し、暗赤色オイル状物質約200
7を得た。
このオイル状物質はまず活性アルミナカラムクロマトグ
ラフィーにより精製した。
ラフィーにより精製した。
即ち、オイル状物質はベンゼンに溶解してカラムに通し
ベンゼンで出来るだけ不純物を除いた後、酢酸エチル次
いで酢酸エチル:メタノール混液(1:1)で溶出し、
活性区分を濃縮乾固して赤褐色のオイル状物質を得た。
ベンゼンで出来るだけ不純物を除いた後、酢酸エチル次
いで酢酸エチル:メタノール混液(1:1)で溶出し、
活性区分を濃縮乾固して赤褐色のオイル状物質を得た。
次にこの物質をメタノールに溶解してセファデツクスL
H−20カラムに通し、メタノールで展開して活性区分
を濃縮して557の赤褐色オイル状物質を得た。
H−20カラムに通し、メタノールで展開して活性区分
を濃縮して557の赤褐色オイル状物質を得た。
さらにこれを精製するためにシリカゲルカラムクロマト
グラフィーを行なった。
グラフィーを行なった。
まず55グの赤褐色オイル状物質をベンゼンに溶解して
カラムに吸着させた後ベンゼン及びアセトン:ベンゼン
(1:50)で不純物を溶出し、ついでアセトン:ベン
ゼン(1: 20〜1:5)で活性物質を溶出した。
カラムに吸着させた後ベンゼン及びアセトン:ベンゼン
(1:50)で不純物を溶出し、ついでアセトン:ベン
ゼン(1: 20〜1:5)で活性物質を溶出した。
このシリカゲルクロマトグラフィーを2回行なった後溶
出液を濃縮乾固してDE−3936を微黄色の粉末とし
て3]、、5S’を得た。
出液を濃縮乾固してDE−3936を微黄色の粉末とし
て3]、、5S’を得た。
実施例 3
DE−3936の結晶化
実施例1〜2の方法によって得られたDE−3936の
粉末を6.87使用して結晶化を行なった。
粉末を6.87使用して結晶化を行なった。
まず、本粉末を10m、lのベンゼンに溶解すると直ち
にプリズム状結晶が析出しはじめるが、さらに石油エー
テル10rulを加えて3時間冷蔵庫(5℃)に放置す
る。
にプリズム状結晶が析出しはじめるが、さらに石油エー
テル10rulを加えて3時間冷蔵庫(5℃)に放置す
る。
次いで析出した結晶は母液と分離し、結晶は石油エーテ
ルで数回洗滌した。
ルで数回洗滌した。
この洗液を母液に加えて冷蔵庫に放置し第2晶を析出さ
せた。
せた。
この結晶を分離した後、その母液及び洗液からもう一度
結晶化を行ない第3晶を得た。
結晶化を行ない第3晶を得た。
こうして得られた結晶の収量は第1晶4.6り、第2晶
0.37、第3晶0.27の合計5.17で無色のプリ
ズム状である。
0.37、第3晶0.27の合計5.17で無色のプリ
ズム状である。
実施例 4
DE−3936の結晶化及び再結晶
実施例1〜2の方法によって得られたDE−3936の
粉末2,87を1.0rfLlのベンゼンに溶解して室
温に放置しておくと無色の柱状もしくはプリズム状の結
晶が析出する。
粉末2,87を1.0rfLlのベンゼンに溶解して室
温に放置しておくと無色の柱状もしくはプリズム状の結
晶が析出する。
この結晶を分離して数回石油エーテルで洗滌した後、こ
の洗液と母液は一旦濃縮乾固し、これを5rILlのベ
ンゼンに溶解して室温に放置すると結晶が析出したので
、これを分離して母液は濃縮乾固した。
の洗液と母液は一旦濃縮乾固し、これを5rILlのベ
ンゼンに溶解して室温に放置すると結晶が析出したので
、これを分離して母液は濃縮乾固した。
ここまでに得られたDE−3936の無色プリズム状(
または柱状)結晶は17であった。
または柱状)結晶は17であった。
濃縮乾固した母液の部分は更にベンゼン10wLlに溶
解して石油エーテル30rrLlを加えることによって
無色のプリズム状または柱状の結晶17を得た。
解して石油エーテル30rrLlを加えることによって
無色のプリズム状または柱状の結晶17を得た。
以上の如くして得られた結晶の中17をメタノール6T
ILlに溶解し水1.51711を加えて室温に放置す
ると徐々に無色針状結晶が析出するのでこれを分離して
360m9の結晶を得た。
ILlに溶解し水1.51711を加えて室温に放置す
ると徐々に無色針状結晶が析出するのでこれを分離して
360m9の結晶を得た。
母液の方は更に室温放置することにより柱状結晶160
〜を得た。
〜を得た。
結晶を得る場合短時間に析出させると針状結晶または柱
状結晶及び小さなプリズム状結晶が得られ、ゆっくり析
出させると大きなプリズム状結晶が得られる傾向がある
。
状結晶及び小さなプリズム状結晶が得られ、ゆっくり析
出させると大きなプリズム状結晶が得られる傾向がある
。
実施例 5
DE−3936遊離酸の調製
実施例3で得られたDE−3936の11をアセトン1
00I711に溶解して50rIllの水を添加する。
00I711に溶解して50rIllの水を添加する。
この状態でpHは約7.2である。
これに0.5N塩酸を加えてpHを2.9とした後、5
00m1のベンゼンで3回抽出を行ないベンゼン層を水
洗し硫酸ソーダで脱水した。
00m1のベンゼンで3回抽出を行ないベンゼン層を水
洗し硫酸ソーダで脱水した。
このベンゼン溶液を濃縮乾固すると約17の白色粉末が
得られた。
得られた。
これをベンゼン8mlに溶解し約2mlまで濃縮して石
油エーテル6ml加え室温に2日間放置すると無色プリ
ズム状結晶が析出した。
油エーテル6ml加え室温に2日間放置すると無色プリ
ズム状結晶が析出した。
この結晶を濾過して石油エーテルで洗滌し、DE739
36の無色プリズム状結晶800Tn9を得た。
36の無色プリズム状結晶800Tn9を得た。
実施例 6
DE−3936カリウム塩の調製
実施例5のような方法により得られた[)E−3936
遊離酸の粉末1グをアセトン50m1に溶解し25rI
Llの水を加えた。
遊離酸の粉末1グをアセトン50m1に溶解し25rI
Llの水を加えた。
この溶液に0.5N水酸化カリウムを加えてpH12,
2とした後、濃縮してアセトンを留去し、残った水溶液
に酢酸エチルを加えて抽出した。
2とした後、濃縮してアセトンを留去し、残った水溶液
に酢酸エチルを加えて抽出した。
酢酸エチル層を水洗し、硫酸ソーダで脱水後濃縮乾固し
て白色粉末約900〜を得た。
て白色粉末約900〜を得た。
こうして得られた粉末500m1を10m1のベンゼン
に溶解し約1mlまで濃縮して石油エーテル5mlを加
え、室温に放置すると無色プリズム状結晶が析出した。
に溶解し約1mlまで濃縮して石油エーテル5mlを加
え、室温に放置すると無色プリズム状結晶が析出した。
この結晶を集めてDE−3936カリウム塩390〜を
得た。
得た。
実施例 7
DE−3936アンモニウム塩の調製
実施例5のような方法により得られたDE−3936遊
離酸の粉末17をアセトン50m1に溶解し25w1l
の水を加えた。
離酸の粉末17をアセトン50m1に溶解し25w1l
の水を加えた。
この溶液に0.5Nアンモニア水を加えてpH9,0と
した後、濃縮してアセトンを留去し残った水溶液に約5
0011′t9の塩化アンモニウムを加えてベンゼンで
抽出した。
した後、濃縮してアセトンを留去し残った水溶液に約5
0011′t9の塩化アンモニウムを加えてベンゼンで
抽出した。
ベンゼン層を水洗して硫酸ソーダで脱水濃縮乾固して白
色粉末約900〜を得た。
色粉末約900〜を得た。
こうして得られた粉末500〜を10rILlのベンゼ
ンに溶解して約1mAまで濃縮して石油エーテル4ml
!を加え室温に放置すると無色柱状結晶が析出した。
ンに溶解して約1mAまで濃縮して石油エーテル4ml
!を加え室温に放置すると無色柱状結晶が析出した。
この結晶を集めてDE−3936アンモニウム塩370
〜を得た。
〜を得た。
実施例 8
DE−3936銀塩の調製
実施例3或は4のような方法によって得られたDE−3
936の結晶500〜を4ornlのメタノールに溶解
した。
936の結晶500〜を4ornlのメタノールに溶解
した。
一方、214ηの硝酸銀を3Tllの水に溶解して両者
を混合し、暗黒下に室温で4時間放置した。
を混合し、暗黒下に室温で4時間放置した。
その後この溶液を濃縮乾固して水洗し、残った不溶物を
ベンゼン50m1に溶解し、更に微量の硝酸銀がな(な
るまで水洗した。
ベンゼン50m1に溶解し、更に微量の硝酸銀がな(な
るまで水洗した。
こうして得られたベンゼン溶液を濃縮乾固して白色粉末
約500ダを得た。
約500ダを得た。
これを1mlのベンゼンに溶解して石油エーテル5ru
lを加え暗黒下で室温に放置すると無色プリズム状結晶
が析出した。
lを加え暗黒下で室温に放置すると無色プリズム状結晶
が析出した。
この結晶を集めてDE−3936銀塩を250m9得た
。
。
第1図及び第2図はそれぞれ、[)E−3936ナトリ
ウム塩の赤外部吸収スペクトル及びNMRスペクトルで
ある。
ウム塩の赤外部吸収スペクトル及びNMRスペクトルで
ある。
Claims (1)
- 1 ストレプトマイナス属に属するDE−3936生産
菌を培養し、培養物からDE−3936物質を遊離酸の
形または塩の形で単離することを特徴とするDE−39
36物質の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50129305A JPS5823076B2 (ja) | 1975-10-29 | 1975-10-29 | De−3936 ノセイホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50129305A JPS5823076B2 (ja) | 1975-10-29 | 1975-10-29 | De−3936 ノセイホウ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50089536 Division | 1975-07-22 | 1975-07-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5212990A JPS5212990A (en) | 1977-01-31 |
JPS5823076B2 true JPS5823076B2 (ja) | 1983-05-12 |
Family
ID=15006266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50129305A Expired JPS5823076B2 (ja) | 1975-10-29 | 1975-10-29 | De−3936 ノセイホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5823076B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006347881A (ja) * | 2003-06-17 | 2006-12-28 | Astellas Pharma Inc | トリアミド誘導体及びその生産方法 |
-
1975
- 1975-10-29 JP JP50129305A patent/JPS5823076B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5212990A (en) | 1977-01-31 |
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