JPS5822350B2 - 食品包装体 - Google Patents

食品包装体

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JPS5822350B2
JPS5822350B2 JP54161592A JP16159279A JPS5822350B2 JP S5822350 B2 JPS5822350 B2 JP S5822350B2 JP 54161592 A JP54161592 A JP 54161592A JP 16159279 A JP16159279 A JP 16159279A JP S5822350 B2 JPS5822350 B2 JP S5822350B2
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film
layer
bag
food
temperature
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伊藤宣二
生島文雄
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高温短時間殺菌された食品包装体の改良に関す
る。
近年、包装食品の加熱殺菌を行うに当って、内容物食品
の煮込み過ぎを防ぎ、その味覚、風味或いは外観を保持
しようとする観点から、加熱を高温短時間で行うHTS
T殺菌方法が開発された。
この殺菌方法を行うには、通常130℃以上のような高
温が用いられるので、特別な包装材料を必要とする。
従来、HTST殺菌用に食品包装袋として、プロピレン
の重合体又はエチレン−プロピレンブロック共重合体樹
脂フィルムを内容食品と接する層(以下内層という)と
する積層袋が幾つか提案されているが、これら従来の積
層袋は殺菌温度145℃以上の超高温殺菌(uHT殺菌
)の際、加圧条件下で、袋内面が高温にさらされる為に
、袋の内面が互に密着するブロッキング現象を起して、
使用時に、内容食品を取出し難くする傾向があり、殺菌
温度135〜140℃の通常のHTST殺菌が限度であ
った。
一方HTST殺菌は、内容食品の味及び香りの保持、或
いは肉類のテクスチャー化防止の観点から、より短時間
、より高温で行うこと、即ちuHT殺菌を行うことが望
ましい。
本発明者は、上記ブロッキングの問題を解決する為に、
鋭意研究した結果、従来のHTST殺菌用積層袋の内容
食品と接する層に代え、フィルムの密度が特定値以上で
ある高密度ポリプロピレンフィルムの層を、内容食品と
接する層とすることにより、ブロッキングを起すことな
くuHT殺菌をすることができることを見出し、本発明
に達した。
即ち本発明はプロピレンホモ重合体の層を、内容食品と
接する層とする積層袋で包装され、高温短時間殺菌され
た食品包装体において、前記内容食品と接する層は、そ
の殺菌処理前の密度(Y)が、下記式(1) %式%(1) を満足するものであり、そして前記食品包装体は、14
5℃以上の温度で10分間以内の時間、加熱殺菌された
ものであることを特徴とする食品包装体である。
本発明の食品包装体において、内容食品と接する層(以
下内層という)に使用されるプロピレンホモ重合体は、
重合体のMIが0.5〜15、好ましくは0.8〜10
.0、アイソタクト係数(沸とうn−へブタン抽出残滓
を百分率で表わした数値)が80〜99、好ましくは9
0〜98;デカリ゛ンを溶媒とし、185℃で測定した
フィルムの極限粘度(本明細書中において〔η〕で表わ
す)が1.3〜3.5、好ましくは1.5〜3.0のも
のであるのがよい。
上記の、本発明の包装体の内層に使用される重合体は、
製造されたままでは、ペレット状で0.899〜0.9
03の密度を有するが、これらを製膜した場合、得られ
たフィルムの密度は通常、0.895〜0.885に低
下する。
本発明の包装体の内層においては、上記の、密度の低下
したフィルムを、熱処理することにより、その密度を、
前記式(1)を満足するように高めて使用することがで
きる。
その密度が、前記式(1)、の関係を満足するように高
められたフィルムは、該フィルムが如何なる種類の重合
体で形成されているかによって異なるが、例えば、フィ
ルムの融点より40℃低い温度以上の温度、好ましくは
融点より35℃低い温度ないし200℃の範囲の温度で
0.50秒〜24時間、好ましくは0.50秒〜60分
の時間加熱し、次いで70℃、好ましくは室温に冷却さ
れるまでの間、30℃/秒以下、好ましくは20℃/秒
以下の冷却速度で、室温まで冷却する方法で、熱処理す
ることにより得ることができる。
この場合の加熱及び冷却温度はフィルムの表面温度であ
る。
フィルムの表面温度は、サーモペイント、サーモラベル
又は熱電対によって測定するのがよい。
しかしながら、フィルムの密度が、前記式(1)又は(
2)の関係を満足するような如何なる製膜方法もとるこ
とができる。
上記内層のフィルムの密度は、後の加熱殺菌処理により
変化するが、必要とさイする前記式(1)の関係を満足
する密度は、加熱殺菌前の密度である。
フィルムの密度は、殺菌処理により僅かに変化するだけ
で、通常殺菌処理前のフィルムの密度の1.0001〜
1.02倍に増加する程度である。
本発明の食品包装体は、その内層のフィルム密度が前記
式(1)の関係を満足するものであることにより、優れ
た耐ブロック性を示す。
耐ブロック性は、袋のブロック温度により評価され、ブ
ロック温度が高い程、耐ブロック性が優れている。
本発明の食品包装体の袋は、145℃以上、好ましくは
148℃以上のブロック温度を有する。
ブロック温度は、次のようにして測定される。
ブロック温度:試料袋を恒温槽中に置き、恒温槽温度を
変更して、各種温度で袋の内面を接着させる。
各試料袋について、この接着を300mm/分の引張り
速度で剥離試験し、剥離に要する力が100 ji/
20mmとなり始める試料の恒温槽温度を以てブロック
温度とする。
ブロック温度は、ブロックを起すことなく加熱殺菌を行
うことができる最高温度とほぼ一致する。
上記のプロピレン重合体フィルムの密度を高める為の加
熱は、積層した後のフィルムに対して行ってもよく、積
層前のフィルムに対して行ってもよい。
上記の加熱は、積層した又は積層前のフィルムを、加熱
炉中を通過させる方法によって好適に行うことができる
しかしながら、バッチ式の加熱オーブン中で加熱するこ
ともできる。
内層に積層せしめる層が、耐熱性樹脂の層である場合に
は、積層フィルムを巻き取って熱処理することができる
このようにすると、熱処理工程の効率を高めることがで
き、かつ、内層と内層が直接接触していないので、ブロ
ッキングを起すことなく熱処理を行うことができる。
熱処理は窒素雰囲気又は窒素気流中で行うことができ、
真空又は減圧下に行うこともできる。
熱処理の際の冷却方法は、フィルム表面の温度が70℃
まで、好ましくは室温まで冷却する間の冷却速度が30
℃/sec 以下となるようなどのような方法もとる
ことができるが、自然放置、ロール冷却、温風冷却のよ
うな手段を用いることができる。
本発明の食品包装体の積層袋において、上記内層に積層
せしめる他の層(以下外層という)については、格別限
定的でなく、従来の加熱殺菌食品包装用積層袋に使用さ
れる任意の材料を用いることができる。
しかしながら耐熱性樹脂の層とするのが好ましい。
耐熱性樹脂層には、内層のヒートシート温度よりも高い
溶融温度あるいは分解温度を有する熱可塑性樹脂あるい
は熱硬化性樹脂が都合よく使用される。
これらの樹脂の例は、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンテレツクレート−イソフタレート、ポリ−1
,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポ
リエチレンオキシベンゾエートのようなポリエステル類
、ポリカプロラクタム、ポリラウリンラクタム、ポリヘ
キサメチレンアジパミド、ポリへキサメチレンセバカミ
ド1、j”IJ−1,4−シクロヘキシレンアジパミド
のようなポリアミド類、ポリ−ジオキシジフェニルメタ
ンカーボネート、ポリジオキシジフェニルエタンカーポ
ネート、ポリ−ジオキシジフェニル−2,2−プロパン
カーボネート、ポリ−p−キシレングリコールビスカー
ボネートのようなポリカーボネート類、酢酸繊維素のよ
うな繊維素エステル類、ポリ弗化ビニル、ポリテトラフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレンコポリマーのような弗素樹脂である。
二軸延伸したアイツククチツクポリプロピレンフィルム
も使用できる。
更に、各種の不溶融性樹脂例えば分子鎖内に、イミド環
、イミダゾピロロン環、イミダゾール環、オキサゾール
環、オキサジアゾール環、チアゾール環のような異部環
を含有する耐熱性重合体が使用できる。
これらの不溶融性樹脂の例は、ポリイミド、ポリアミド
イミド、ポリエステルイミド、ポリアミドイミドエステ
ル。
ポリエステルアミドイミド、ポリイミドイミダゾピロロ
ン、ポリイミドイミダゾピロロンイミド、ポリエステル
イミドイミダゾピロロン、ポリベンツオキサゾールイミ
ド ポリイミドオキサジアゾール、ポリスルホンエーテ
ルイミド、ポリイミドベンツオキサゾールイミド、オル
ガノポリシロキサンイミド、ポリベンツイミダゾールイ
ミド、ポリオキサジノンイミド、ポリベンツチアゾール
イミド、ポリベンツイミダゾールイミダゾピロロンイミ
ド、ポリベンツオキサジノンイミダゾピロロンイミド、
ポリベンツチアゾールイミダゾピロロンイミド、ポリベ
ンツオキサゾールイミダゾピロロンイミド、ポリイミド
尿素、ポリベンツオキサゾール、ポリベンツイミダゾー
ル、ポリベンツチアゾール及びそれらの混合物である。
以上に述べた内層と外層の中間にアルミニウムの箔の層
又は衝撃吸収性熱可塑性樹脂の層或いはそれらの両方を
設けることができ、これらを数層設けることもできる。
衝撃吸収層を形成するに適する熱可塑性樹脂の例はポリ
カプロラクタム、ポリラウリンラクタム、ポリヘキサメ
チレンアジパミド、ポリへキサメチレンセパカミド、ポ
リ−1,4−シクロヘキシレンアジパミドのようなポリ
アミド類、コポリアミド類、ポリ−ジオキシジフェニル
メタンカーボネート、ポリジオキシジフェニルエタンポ
リカーボネート、ポリ−ジオキシジフェニル−2,2−
プロパンカーボネート、ポリ−p−キシレングリコール
ビスカーボネートのようなポリカーボネート類、ポリオ
キシエチレン−エチレンテレフタレート、ポリ−1,4
−オキシブチレン−1,4−ブチレンテレフタレート、
ポリオキシエチレン−エチレンテレフタレート/イソフ
タレート、ポリ−1,3−オキシプロピレン−1,4−
ブチレンテレフタレート、ポリ−1,2−オキシプロピ
レン−1,4−ブチレンテレフタレート、ポリ−1゜4
−オキシブチレン−オキシエチレン−エチレンテレフタ
レートのようなポリエステルポリエーテル類、ポリ−ε
−カプロラクトンポリエチレンテレフタレート、ポリ−
ε−カプロラクトン−ポリエチレンテレフタレート/イ
ソフタレートのようなポリエステルポリラクトン類であ
る。
上に例示したポリマーのフィルムは、■軸方向又は2軸
方向に延伸して用いることもできるし、未延伸の形で用
いることもできる。
又、延伸したポリプロピレンフィルムのあるものも衝撃
吸収層として使用できる。
各層は、特定の厚さであることを必要としないが、内層
は通常30〜100μ、好ましくは40〜80μの範囲
、外層は通常1〜30μ、好ましくは5〜20μの範囲
、衝撃吸収性熱可塑性樹脂の層は、通常5〜40μ、好
ましくは10〜30μの範囲である。
上記各層からなる積層シートは、これらの層のフィルム
或いは箔を任意の公知手段によって接着し、積層シート
とすることができる。
例えばこれらの各層を接着剤によって接着することがで
きる。
この場合には、ポリエステル−イソシアネート系′接着
剤、エポキシ系接着剤、ポリエステル−イソシアネート
−エポキシ系接着剤のような熱硬化性樹脂からなる接着
剤、合成ゴム系接着剤及び熱可塑性樹脂からなる接着剤
のような公知の任意の接着剤を使用することができる。
しかしながら、前述のポリエステル−イソシアネート系
、エポキシ系及びポリエステル−イソシアネート−エポ
キシ系各接着剤が好適である。
接着剤を使用して各層のフィルム及び箔を接着する場合
、プロピレン重合体フィルム及び/又は耐熱性樹脂フィ
ルムの接着すべき表面を、オゾン、コロナ放電、火炎及
び/又は酸化剤によって処理してその接着性を向上させ
ることができる。
耐熱性樹脂層が不溶融性樹脂で形成される場合には、こ
れらの樹脂の先駆重合体の溶液を、アルミニウム箔の表
面に塗布して焼付けることにより耐熱性樹脂フィルム層
とすることができる。
衝撃吸収層を中間層として設ける場合、衝撃吸収層とし
て特に適するナイロン6、ナイロン12等のようなポリ
アミド類は優れたホットメルト接着剤であるから、これ
らを衝撃吸収層として使用すればこの層が接着剤層とし
て作用し、別に接着剤を使用する必要がない利点を有す
る。
本発明の食品包装体の積層袋の各層を形成するプロピレ
ン重合体樹脂、耐熱性樹脂及び衝撃吸収性熱可塑性樹脂
は、本発明の目的の達成を阻害しない範囲で、これに、
他の樹脂、天然又は合成のゴム、可塑剤、滑剤、充填剤
、着色剤、安定剤、帯電防止剤のような、公知の添加剤
を、フィルムの密度に実質上影響を与えない範囲で随時
添加することができる。
以上に説明した積層シートから、任意の公知方法、例え
ば1対の積層シートをプロピレン重合体フィルム層が向
い合うように重ね合わせ、所望の袋の周縁部を形成する
ようにヒートシールする方法によって、本発明の食品包
装体用の袋を作ることができる。
ヒートシールを行う方法は公知であり、例えば、加熱バ
ー、加熱ナイフ、加熱ワイヤ或いはインパルスシールの
ような、積層シールの外部から所要部分を加熱する方法
、又は超音波シール或いは誘導加熱シールのような内部
加熱による方法が使用できる。
上述のようにして得られた袋体に、内容食品を充填し、
必要に応じて、任意の公知方法、例えば真空脱気、熱間
充填脱気、蒸煮脱気、水蒸気噴射脱気或いは加圧脱気の
ような方法で袋体内部を脱気し、或いは内容食品を加熱
殺菌し、次いで内容食品充填口をヒートシールすること
により内容食品を密封する。
内容食品を充填した包装体は、次いで、145℃以上の
高温、好ましくは148〜150℃の温度で、10分以
内、好ましくは10秒〜240秒の時間加熱殺菌処理さ
れる。
本発明の包装体は、上記のような著しい高温で殺菌処理
に付されているにもかかわらず、袋の内面が密着してお
らず、内容物の取出しが容易であり、袋の落下強度を向
上させるという利点を有する。
又、10分間以下のような短時間で殺菌されているので
、内容食品の味、香が完全に保持されており、肉類のテ
クスチャー化、その他の内容食品の変質或いは煮くずれ
がないという利点も有する。
加熱殺菌処理は、バッチ式及び連続式の何れの方法によ
っても行うことができる。
しかしながら本発明の食品包装用袋は、加熱殺菌を極め
て短時間に行うことができるので、連続式に特に好適で
ある。
本発明の包装袋により極めて広範囲にわたる食品を密封
及び殺菌することができる。
本発明の包装袋に充填し密封するに特に適する食品の例
は、調理済カレー、調理済ハヤシ、ボルシチ、ビーフシ
チューなどの各種シチュー類、ミートソース等各種グレ
ービー類、酢豚、すき焼、中華あん、へ宝菜、アスパラ
ガスゆで煮、ツナクリーム煮等の各種野菜、魚介類及び
/又は畜産物の煮込み、蒸煮及びゆで煮製品: コンソメ、ポタージュ等の各種スープ、味噌汁、豚汁、
けんちん汁、その他の汁類: 米飯、赤飯、釜飯、炒飯、ピラフ、粥等の米飯類:スパ
ゲツティ、そば、ラドン、ラーメン、ヌードル等の各種
めん類: 釜飯の素、中華そばの素等の添付用食品類、ゆであずき
、ぜんざい、あんみつ等の嗜好食品類:肉団子、ハンバ
ーグ、ビーフステーキ、ローストボーク、ポークツチー
、コンビーフ、ハム、ソーセジ、焼魚、焼肉、焼鳥、ロ
ーストチキン、ボークチャツプ、魚肉くんせい、ベーコ
ン、かまぼこ等の畜肉或いは魚肉加工品のような、調理
ずみ又は半調理食品である。
以下に実施例をあげて本発明を更に説明する。
実施例 1 12μ厚みのポリエチレンテレフタレートフィルムと9
μ厚みのアルミニウム箔と、密度0.90Ml9.O、
アイソタクト係数96のホモポリプロピレンペレットか
ら、常法により製膜した50μ厚みのポリプロピレンフ
ィルム(m 、 p 、 164.0℃、〔η、l−1
.55、密度0.889、ブロック温度132℃)を通
常のポリウレタン系接着剤(日本ポリウレタン社製ニラ
ポラン#3002.100部とコロネートL5部とを混
合し25%酢酸エチル溶液としたもの)を用いて貼り合
せた。
この三層積層フィルムをポリプロピレン層に熱が当るよ
うにして赤外ヒーター付オーブン中を5m/分の速度で
22秒間通した。
この時のフィルムの表面温度は160°Cで70℃まで
の冷却速度は20°C/secであった。
この三層ラミネートフィルムから、ポリプロピレン層を
内面にして、三辺を3.0kg/iの加圧下で290℃
、1.0秒間熱圧着し、130mrn×170mmの袋
を得た。
この袋のブロック温度は151℃であった。
このポリプロピレンフィルムの密度は0.918であり
融点は166℃であって配向度は0.98、結晶形態は
実質上α形単斜晶形であった。
この袋に12m7n厚みのウナギ蒲焼を真空充填し15
0℃、5.2 ky/cyytのゲージ圧下で150秒
間の超高温短時間殺菌(uHT殺菌)を行った。
袋の内面はこの殺菌処理によって融着せず容易にウナギ
蒲焼をとりだすことができた。
また、このウナギ蒲焼は未殺菌のウナギ蒲焼と、味覚、
テクスチャー共にほとんど差がなく、美味であった。
比較例 1 実施例1と同様にして作った三層ラミネート品を、ポリ
プロピレンの表面温度が110℃テア0°Cまでの冷却
速度16℃/secである以外は実施例1と全く同様に
して熱処理を行った。
このポリプロピレン層の密度は0.901であり袋のブ
ロック温度は141.0°Cであった。
実施例1と同様にして150℃、5.2kg/cTL。
のゲージ圧下で150秒間のuHT殺菌を行ったところ
袋は一部ブロッキングして内容物をとり出しにくいと同
時にブロッキングした部分に応力が集中し落下衝撃に弱
く、実用に耐えなかった。
比較例 2 実施例1と同じポリプロピレンフィルムを、120°C
のオーブン中で24時間加熱し、70°Cまでの冷却速
度18℃/分で冷却したところ、密度は0.890であ
った。
このポリプロピレンのフィルムを用い実施例1と同様に
して積層した三層フィルムから、実施例1と同様にして
袋を得た。
この袋のブロック温度は132℃であった。
実施例1と同様にして150℃、5.2kg/crAの
ゲージ圧下で150秒のuHT殺菌を行ったところ、袋
はブロッキングし実用とならなかった。
実施例 2 (参考例) MIo、88、エチレン含量10モル%、融点159.
5℃、ブロック率0.75のエチレンプロピレンブロッ
クコポリマーの70μ厚みのフィルム(密度0.890
、〔η)−2,90、p−キシレン可溶部のプロピレン
含有率75モル%、Z=183)を150℃で16時間
熱処理し70℃までの冷却速度16℃/分で冷却した。
このフィルムの密度は0.912であった。
このフィルムと9μ厚みのアルミニウム箔と12μ厚み
のポリエチレンテレフタレートフィルムを、アルミニウ
ム箔を中間層として、実施例1に用いたのと同じウレタ
ン系接着剤で積層した。
この積層材料からポリプロピレン層を内面とし、実施例
1と同様にして袋をつくった。
この袋のブロック温度は149.2℃であった。
実施例 3 15μ厚みのポリ(エチレンテレフタレート−ブチレン
テレフタレート)共重合体フィルム(東洋紡ニスベット
フィルム)を衝撃吸収層として、アルミ箔とポリプロピ
レンフィルムの間に挿入する以外は、実施例1と全く同
様にして4層のラミネートフィルムを得た。
これを紙管に巻きとった巾450mmで長さ500mの
原反を窒素気流中で162℃16時間熱処理を行い70
℃までの冷却速度10℃/分で冷却したところ内面ポリ
プロピレンフィルムの密度は0.917となり、配向度
は0.99、結晶形態は実質上α形単斜晶形であった。
このラミネートフィルムより3.0に9/crA129
0℃、1.0秒間のシール条件で130mmX 170
mmの袋を製袋しブロック温度を測定したところ155
℃であった。
同じ袋にひきたでのコーヒーを、130m1充填し15
0℃、52kg/crILのゲージ圧下で50秒間uH
T殺菌を行った。
この除袋がブロッキングすることはなかった。
また殺菌後のコーヒーは味、かおり共にすぐれ未殺菌の
ものとほとんど差がなかった。
実施例 4 実施例1に用いたのと同様の未処理のポリプロピレンフ
ィルムをホットプレスを用い150℃で5秒間、加熱処
理し20℃/秒の冷却速度で冷却した。
密度は0.910であり、配向度は0.95、結晶形態
は実質上α形単斜晶形であった。
このフィルムと12μ厚みのポリエチレンテレフタレー
トフィルムを、実施例1で用いたのと同じ接着剤を用い
て積層した。
この積層フィルムから130mm×170mmの袋を実
施例1と同様にしてつくりブロック温度を測定した占こ
ろ147℃であった。
10mm厚みハムステーキを真空充填し145℃3、7
kg/critのゲージ圧下に4分間uHT殺菌処理
を行ったところ袋はブロッキングしなかった。
実施例 5 (参考例) Mll、80、エチレン含量8モル%、フロック率0.
57のプロピレンエチレンブロックコポリマーから得ら
れた50μ厚みのフィルム(密度0.890、〔η)=
2.31、p−キシレン可溶部のプロピレン含有率35
モル%、Z=23.8)を用いる以外は実施例3と全く
同様にして熱処理を行ったところこの内面ポリプロピレ
ンの密度は0.905となり実施例3と全く同様にして
袋をつ。
くったところそのブロック温度は148.6℃であった
比較例 3 エチレン含量12モル%、ブロック率0.41、ペレッ
トのMI=2.8のエチレンプロピレン共電。
合体を通常の押出し条件(樹脂温度280℃、チルロー
ルによる急冷、室温までの冷却速度250°C/秒)で
Tダイより押出して70μのフィルムを得た。
このフィルムの〔η〕は2.40でアリ、フィルムの密
度は0.880であった。
このフィルムの(1)式の右辺の値は0.892であり
、(1)式を満足しない。
このフィルムから実施例2と同様にして積層フィルムを
作り、この積層フィルムから上記フィルムを内面として
袋を作り、ブロック温度を測定したところ133℃であ
り、本発明の用途には適しなかった。
比較例 4 エチレン含量7モル%、ブロック率0.6、ペレットの
MI2.1のエチレンプロピレンブロック共重合体を比
較例3と同じ押出し条件でTダイより押出して70μの
フィルムを得た。
このフィルムの〔η〕は、2.5であり、フィルムの密
度は、0.889であった。
(1)式の右辺の値は0.9143となり、このフィル
ムは(1)式を満足しない。
このフィルムから比較例3と同様にして作った袋のブロ
ック温度は、138℃であった。
比較例 5 エチレン含量14モル%、フロック率0.3 、ペレッ
トのMIo、7のエチレンプロピレンブロック共重合体
を通常の押出し条件(樹脂温度270℃チルロールによ
る急冷、室温までの冷却速度200℃/秒)でTダイよ
り押し出して、70μのフィルムを得た。
このフィルムの〔η〕は2.95で、密度は0.875
であった。
一方(1)式の右辺の値は0.9563であり、このフ
ィルムは(1)式を満足しない。
このフィルムから比較例3と同様にして、袋を作りブロ
ック温度を測定したところ、130℃であり本発明の用
途には不適であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プロピレンホモ重合体の層を、内容食品と接する層
    とする積層袋で包装され、高温短時間殺菌された食品包
    装体において、前記内容食品と接する層は、その殺菌処
    理前の密度(Y)が、下記式(2) %式%(2) を満足するプロピレンホモ重合体未延伸フィルムで形成
    されており、そして前記食品包装体は、145℃以上の
    温度で10分間以内の時間、加熱殺菌されたものである
    ことを特徴とする食品包装体。
JP54161592A 1979-12-14 1979-12-14 食品包装体 Expired JPS5822350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54161592A JPS5822350B2 (ja) 1979-12-14 1979-12-14 食品包装体

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JPS4970792A (ja) * 1972-11-10 1974-07-09

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JPS4970792A (ja) * 1972-11-10 1974-07-09

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