JPS5822163Y2 - 光フアイバケ−ブルのガスダム

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【考案の詳細な説明】本考案は光フアイバケーブルのガスダムの構造に関する
ものである。

光ファイバは近年低損失化の技術が進み通信伝送路への
実用化が進められている。

その光フアイバケーブルの布設後の保守方法として従来
の銅導体ケーブルに使用されていたガス保守方法が考え
られる。

このガス保守方法は−ガス区間のケーブル端末部にガス
気密を保つため、ガス隔壁部（ダム）を設けるものであ
り、これは第１図ａの如くケーブルの中間部又はｂ図の
如くケーブルの端末部にソリッド型光てん剤１を入れて
ガス気密特性を満足する構造であった。

なお図の４は光ファイバを示す。

そのためケーブルの屈曲特性はケーブル単体の特性より
悪く、またソリッド型光てん剤により光ファイバが固め
られているので経年的な熱変動により光ファイバに応カ
ガ負荷されるため、光ファイバの特性が劣化されるおそ
れがある。

本案は以上の欠点を除去する目的で考えられたものであ
り、以下図面に示す実施例によって説明する。

第２図に示す如く光ファイバ４をまとめて気密性樹脂３
で満たしたロッド２を用意し、第３図に示す如くロッド
２を撚り集めたものをバイブロに挿入し、該バイブロ内
に粘着性樹脂５を十分光てんした構造としたガスダムを
構成したものである。

気密性樹脂３は発泡度を高めたポリエチレン樹脂を低温
押出しすることにより得られる。

粘着性樹脂５はたとえば、粘着性ポリウレタン樹脂、粘
着性発泡ポリウレタン樹脂あるいは粘着性シリコン樹脂
が好ましい。

何故ならば、ケーブル構造として以下の３点が必要とさ
れる。

（ｉ）可とう性のあるケーブル構造が必要である。

（ｉｉ）経年的な熱変動により光ファイバに負荷を与え
ないようなりッション構造でなければならない（ｉｉｉ）ガス圧を負荷した場合に十分耐え得る構造で
なければならない。

また気密性樹脂３としては粘着性樹脂５と同等なものも
考えられるが、押出し工程によるタンテ゛ム製造での経
済性を考慮した場合、発泡度を高めたポリエチレン樹脂
が望ましい。

本案は以上の如くロッドが可とう性を有していると共に
、ロッド相互間に粘着性樹脂を充てんしているので可と
う性のあるガスダム光ケーブルが得られる。

また光ファイバはクッション材により保護されており、
光ファイバへの負荷が緩和されるので光ファイバの劣化
がない。

気密性のあるロッドとした後その集合体に粘着性樹脂を
注入するため、該樹脂が十分光てんされ気密性を著しく
向上する。

またガス隔壁機能をケーブル内に内蔵しているので、従
来のガスダムの如く外部に突出部することがなく外観も
よい等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｌ）は従来のガスダムの説明図、第２図ａ、
ｂは本案ロッドの側面図と正面図、第３図イ。口は同ガスダム部の側面と正面の説明図である。２はロッド、３，５は粘着性樹脂、４は光ファイバ６は
パイプ。

【実用新案登録請求の範囲】

任意数の光ファイバを気密性樹脂の被覆により気密且つ
可撓性を有するロッドとし、該ロッドを複数本集合して
パイプ内に挿入し、該パイプ内の隙間に粘着性樹脂を充
填してガスダムを構成したことを特徴とする光フアイバ
ケーブルのガスダム。