JPS5821242B2 - 光フアイバケ−ブルのガスダム形成方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光フアイバケーブルのガスダムの形成方法に関
するものである。

光ファイバは近年低損失化の技術が進み通信伝送路への
実用化が進められている。

その光フアイバケーブルの布設後の保守方法として従来
の銅体ケーブルに使用されていたガス保守方法が考えら
れる。

このガス保守方法では−ガス区間のケーブル端末部には
ガス気密を保つためガス隔壁（ガスダム）部を設けてい
る。

第１図ａ、ｂはこのガスダム部の説明図で、ケーブルの
一部にソリッド型光てん剤１を入れてガス気密特性を満
足する構造であった。

そのためケーブルの屈曲特性はケーブル単体の特性より
悪く、またソリッド型光てん剤による光ファイバ４の特
性の劣化が考えられる。

即ち経年的な熱変動により、ソリッド型光てん剤により
かためられた光ファイバに応力が負荷されるため光フア
イバ特性の劣化がある等の欠点があった。

本発明は以上の欠点を除き光フアイバ特性を著しく向上
させるガスダムの形成方法を提供するものである。

以下図面に示す実施例によって説明する。

第２図は本発明によるガスダムの説明図でパイプ２の内
周に近接してヘリカルスペーサ３が入っており、その中
心部に光フアイバコア４がルーズに挿入されている。

このようなケーブル５に第３図に示す如く矢印ａの方向
からケーブル内に粘着性樹脂６を全長に亘って注入光て
んするものである。

粘着性樹脂６はヘリカルスペーサ３により形成された空
間を通路として、容易に長手方向に注入されることにな
り、光フアイバコア４内にも十分光てんされる。

第４図は本発明にか〜るガスダムの断面図で粘着性樹脂
６はパイプ２内に十分光てんされていることがわかる。

粘着性樹脂６は注入が容易なもので、かつガス圧を負荷
した場合に十分耐え得るものでなければならず、また経
年的な熱変動により光ファイバに負荷を与えないような
りッション材的なものでなければならない。

したがって粘着性樹脂６はたとえば粘着性シリコン樹脂
、粘着性ポリウレタン樹脂、あるいは粘着性発泡ポリウ
レタン樹脂が望ましい。

本発明に係るガスダム光ケーブルはパイプ２とヘリカル
スペーサ３が一体化されたものでもよく、また光フアイ
バコア４は各々の構成素材がその内部構造的に気密を有
するものであればよい。

たとえば光ファイバとユニット毎に気密にした構造のも
の、あるいは一般銅心線、気密型コード（鋼心線、アル
ミニウム線、同軸）などの複合コアでもよい。

以上本発明によれば粘着性樹脂がケーブル内に充てんさ
れているため可どう件のあるガスダム光ケーブルが得ら
れる。

また粘着性樹脂を使用しているため光ファイバへの負荷
が緩和され光ファイバの劣化がない。

粘着性樹脂はヘリカルスペーサを通って注入されるため
ケーブルの内部迄十分侵透される。

コア構成素材はその内部構造的に気密であればよいので
複合光ケーブルにも適応できる。

ガスダム機能を内蔵するケーブルであるので、従来のガ
スダムケーブルと違って外観上突出部がない等の利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｂは従来のガスダムの説明図、第２図、第３
図は本発明の詳細な説明図、第４図は同正面断面図を示
す。 １は充てん剤、２はパイプ、３はへりカルスペーサ、４
は光フアイバコア、６は粘着性樹脂。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パイプ内周にヘリカルスペーサを配置し、その中心
   に光フアイバコアをルーズに挿入し、端部カラ前記へり
   カルスペーサにより形成された空間を通路として粘着性
   樹脂を前記パイプ内に注入充填してガスダムを形成する
   ことを特徴とする光フアイバケーブルのガスダム形成方
   法。 ２ 上記粘着性樹脂は粘着性シリコン樹脂、粘着性ポリ
   ウレタン樹脂又は粘着性発泡ポリウレタン樹脂を用いる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の光フアイ
   バケーブルのガスダム形成方法。