JPS58218520A - 斜面崩壊予知・検知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は斜面崩壊現象、すなわち、自然にあるいは人工
的に堆積した土砂等の斜面が雨水その他の原因により崩
壊する現象を事前に予知しあるいは斜面崩壊の突発的発
生を迅速に検知することを可能ならしめる装置に関する
。

土砂等の斜面の崩壊は一般に前兆現象が明確ではなく、
従来から土中ひずみ計、傾斜計あるいは水位計などを用
いる方式や、間隙水圧、地表面移動あるいは破壊音を観
測ないし検知する方式などの諸策が試みられているが、
いずれも精密測定が困難で、データの収集作業が容易で
なく、さらに膨大な長期間のデータを分析して異常を判
定する必要があり、事後の原因分析等には役立つものの
、崩ｊ！！現象の予知な適確に行えるまでには到ってい
ないのが実状である◎ 従来方式のうち、地表面の移動だけは、長期に観測すれ
ば累積変動量から崩壊の時期予測が可能となる場合があ
るが、計測方法として提案されているものは、亀裂部分
を挾んだ両側地盤に杭を打ち、杭間にワイヤを張架して
その伸縮を伸縮計忙より測定するというものであり、構
造的な面から設置数が制限され、複数のデータから斜面
の面状の崩壊を予知するためには、データが不足するか
あるいはデータの解析が複雑なものとなって予知の確度
を落さざるを得なくなる・ そこで本発明は従来技術の持つ欠点を除去して、構造が
簡単で斜面へ複数個面状に配設することが容易に可能で
あり、しかも斜面の崩壊に一義的に対応する物理量を捉
えることにより限界値との比較が容易に行えるような斜
面崩壊予知・検知装置を提供することを目的とする。

この目的は、本発明によｎば、一端が固定地盤に固定さ
れ他端が斜面に沿って配設された保護基材等の受圧部材
を貫通してなるアンカーロッドと、このアンカーロッド
と前記受圧部材との相対的変位を検出する変位検知機構
とを、斜面の複数個所に設けることによって達成される
。

アンカーロッドと受圧部材との相対的変位を検出する変
位検知機構としては、変位そのものを長さの変化として
検知するタイプのもの（たとえば固定部と可動部とに設
けられた複数の光電素子の位置ずれを検出するよ５なも
の）や、長さの変化を電気抵抗の変化ＶｃｆＩｔき換え
るタイプのもの、ないしは変位を圧力の変化として検知
するタイプのものなどが用いられ得るが、設置環境から
要求される構造的堅牢性と信頼性という観点から、圧力
検知素子ないし機構を用いるのが最良の実施態様とい★
よう。

そこで以下に変位検知機構として圧力検知機構を用いた
実施例について図面に基づいて訝明する。

第１図は本発明を適用したシステムの概略ヲ示すもので
、土砂等からなる斜面ｌにコンクリートブロックなどか
ら成る斜面保護枠２が設けらｊている場合に、その保護
枠２に後述する圧力検知機構３，３．・・・を複数個配
置し、各圧力検知機構からの出力導線４，４．・・・を
電柱などＫｍり付けられた制御箱５に導き、公知のモデ
ム（変復調装置）６を介して電力線ないし電話線７を通
じて図示ｌ！、−な・い道路管理事務所等の集中監視盤
に信号を伝送するよう釦なっている。さらに斜面の近傍
には点滅ないしブザー等による警報装ｆＩ８が設置され
、制御箱５ないしは道路管理事務所からの斜面崩壊予知
信号に基づいて斜面近傍通過車両１歩行者ないしは近傍
居住者に対して警報を発するようにかさ　　１れている
。制御箱５への給電のために太陽電池９や図示しないバ
ッテリな備えるのが好都合である。

第１図に示すシステムはあくまでも一例であって、環境
に応じた変形が可能である。

さて、第２図は本発明の実施例を示すもので、斜面１１
に設けられる斜面保護枠Ｉ２の一部を貫通するようにア
ンカーロッド１３を固定地盤１４に到達するまで埋め込
む。必要忙応じてモルタル１５等を予め注入しておき、
アンカーロッド１３の位置ずれが生じないようにしてお
くのがよい。斜面保護枠１２から突き出たアンカーロッ
ド１３の端部には、斜面保護枠１２との間に圧力検知機
構１６を介挿する形でスト、パないしポルト１７が設け
られる。

第３肉は圧力検知機構１６の部分を更に拡大して示すも
ので、第２図と同一の符号は同一の部材を示す◎ 圧力検知機構１６は剛性のケース１８とこのケース１８
　Ｋねじ止めされる蓋１９とを持つ。ケース１８内には
アンカーロッド１３の端部加がケース内壁を摺動し得る
ように配設され１端部２０の内面とケース１８の斜面保
護枠１２側の内面２１との間にばね２２が介装される・
さらにケース１８の内面２１にはスイッチｎ（５） が設けられ、このスイッチから導線２４がケース１８の
外部に引き出されている。アンカーロッド１３は斜面保
護枠１２に穿設された孔冴内を間隙をもって貫通してい
るが、場合によってはこの間隙内にアンカーロッド１３
との滑動の良好なリングを挿入してもよい。

かかる圧力検知機構な斜面保護枠１２に配設する際には
、予め固定地盤内にモルタル１５をパイプ等を介して打
ち込んでおぎ、ばね２２を内装したケース１８を斜面保
護枠１２に固定した状態でアンカーロ、ド１３を押し込
み最後に蓋１９をケース１８の外周に切ったねじにねじ
込めばよい・ かかる構成において、モルタル１５が十分に固化した状
態ではアンカーロッド１３の端部（資）は固定地盤に対
して不動の位置を保つ・しかして斜面を構成する土壌が
たとえば集中豪雨等で多量に水を含んで斜面保護枠に過
大な土庄が加わると、斜面保護枠１２はまず外方に膨出
ししかるのち決壊して斜面崩壊を惹き起すが、決壊前の
′外方に膨出した状ｊｌｌＫｋいて斜面保護枠上のケー
ス１８もアンカーロ（６） 、ド１３　Ｋ対し相対的に外方に変位する結果、スイッ
チ器のアクチエータタがアンカーロッド１３の端部加の
内面に当接してスイッチｎが動作するに□到る。

したがうて第１図に示すごとくかかる圧力検知機構を複
数個直列に接続する場合には、上記スイ、チおとして動
作時に開路するものを用いれば、常時導通状態にある信
号線が非導通状態となることをもって圧力検知機構動作
と判断できることになり、逆に複数の圧力検知機構を並
列接続する場合には、スイッチ器として動作時に閉路す
るものを用いれば信号線の非導通状態から導通状態への
変化をもって圧力検知機構の動作な把握することが可能
となる。

本発明による圧力検知機構は固定地盤に対する斜面保護
枠の相対的な変位を直接検知するものであるから、スイ
ッチｎが動作するに到るストロークを斜面保護枠の物理
的崩Ｓ限界直前の値に設定することが可訃となり、した
がって従来装置より精度のよい予知が可能となる・ なお、本発明の実施忙当っては次のような変形例が多数
考えられる。

まず変位検知機構は第３図図示のものに限られナイこと
はいうまでもない。要はアンカーロ曹トと斜面保護枠と
の相対的変位を検出できるものであればよい。

また、変位検知機構を設置する部材は斜面保護枠そのも
のでなくともよく、要は土庄を検知することのできる受
圧部材として構成されたものであればよい。

さらに、変位検知機構の出力処理も、単一の変位検知機
構動作をもって崩壊予知を行なわすに５複数個の変位検
知機構の動作によりはじめて崩壊予知信号を出すように
構成してもよい。これは各変位検知機構から個々の信号
線を制御箱内に導くことにより周知の論理回路を用いて
容易に実現可能である。

変位検知機構の出力を２段階として、一つを受圧部材の
破壊直前の蝉に１他の一つを破壊値に設定することも目
的に叶っている・第３図の例でいえば異なるストローク
で動作する二つのリミ、トスイ、チを用いればこの目的
は達成される・短いストロークで動作するリミットスイ
ッチが更に続くストロークにより破壊されることがあっ
ても実質上問題はない。なんとなればこの種の装置の性
格上、斜面崩壊後の再利用は期待できないからである・ Ｊメ上述べたよ５に、本発明は固定地盤に固定されたア
ンカーロッドと斜面に沿って配設された受圧部材との相
対的変位を検出することにより、構造的にも簡単で斜面
に複数個設置することができ、かつ動作が臨界的に設定
できる装置を提供することが可能となり、人災等の防止
に貢献するところ大である・

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用したシステムの略示図、第２図は
本発明の実施例の概念図、第３図は本発明の実施例の部
分断面図である。 １．１１・・・斜面、２．１２・・・斜面保護枠、３，
１６・・・圧力検知機構、４．２４・・・出力導ＩＩ（
信号ｆｉ）、５・・・制（９） 御箱、１３・・・アンカーロッド、１４・・・固定地盤
、η・・・ばね、ｎ・・・スイッチ〇 イモ理人弁理士山　口　　　巌 （１０）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）一端が固定地盤に固定され他端が斜面に沿って配設
   された保護基材等の受圧部材を貫通してなるアンカーロ
   ッドと、このアンカーロッドと前記受圧部材との相対的
   変位を検出する変位検知機構とを、斜面の複数個所に設
   けることを特徴とする斜面崩壊予知・検知装置。 ２、特許請求の範囲第１項記載の装置ｉにおいて、変位
   検知機構が受圧部材の表面とアンカーロ、ドの他端との
   間に配負された圧力検知機構であることを特徴とする斜
   面崩壊予知・検知装置０