JPS5821830Y2 - コンテナ用結索具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は船舶用コンテナと床面を結索するためのワイヤ
ーロープ端に設けられる結紮具に関する。

船舶に搭載されるコンテナは大型のものが多く、このコ
ンテナを多数重積するが船舶の揺動によりコンテナが移
動したり転倒しないようにするため船舶の床面とコンテ
ナは多数の結紮用ワイヤーロープで緊締されなければな
らない。

しかしコンテナの構造上コンテナ外周に突起物がないこ
とが好ましいためワイヤーロープによりコンテナを結索
するためにはワイヤーロープをコンテナ頂部を越えるよ
うに掛は渡し、ワイヤーローブ端部をコンテナの対壁側
床面に設けたフック部材に掛止して緊締する方法が採ら
れ、特にコンテナを重積した場合には下層のコンテナを
床面と結索することが困難であり、積荷の安全性の問題
を生ずるだけでなく結紮作業が困難であり過大な労力を
要する欠点を含んでいた。

本考案は上記欠点に鑑みこれを一掃する目的でなされた
もので船舶の床面に設けられるウィンチの巻取ドラムか
ら伸張したワイヤーロープ端部に設けられるとともに規
格コンテナの隅部に穿設される連結孔に簡単に嵌合する
ことができるとともに嵌合掛止後は確実に係止してなる
コンテナ用語索具を提供することを目的とするものであ
る。

つぎに本考案コンテナ用結索具の一実施例を図面にした
がって説明すると、第１図は結紮具とコンテナ角部な示
す分解斜視図である。

結紮具１は連結環２と該連結環２と一体になる嵌入係止
部３とから金属剛体にて構成されるもので、該嵌入係止
部３はコンテナＩの角部に設けられる連結盤８に穿設さ
れた長円形の側孔９と同様の挿入面形状を有する鍔部４
が構成される。

当該鍔部４の前面Ａは大半径を有する球面に近似するよ
うになり、第３図に示すごとく鍔部４の長径りは側孔９
の長径ｔより僅かに大径になるとともにその短径Ｗは側
孔９の短径Ｗより僅かに／Ｊ姪に構成される。

また後面Ｂ中央に連続する回動軸５は鍔部４の短径長さ
の直径を有する円柱形状になるとともに上記連結環２の
偏心位置に対し鍔部４の長軸方向が連結環２面方向と直
交するととく突設一体構成され、鍔部４の両顎６，６は
鍔部４を側孔９に嵌入した後９０度回転すると側孔９の
内壁面に係止するようになり、同時に上記回動軸５の長
さが連結盤８の厚さとほぼ同長に構成され、ワイヤーロ
ープ゛１１緊張時に連結環２が僅かに傾倒すると連続環
内側部２ａが上記連結盤８面に当接し、当該当接位置と
前記鍔部４と側孔９内側部との三点によって係合支持す
るように構成される。

上記構成になる結紮具１は第５図に示すごとく船舶の床
面に設置した巻銅な持ったウィンチ１０に捲回されたワ
イヤーロープ１１の端部に連結すれたり、一端に床面に
設けたアンカーボルト１２に連結したワイヤーロープ１
１の他端に連結し、当該ワイヤーロープ１１の中間位置
に緊締具１３を介挿して使用されるものであり、各コン
テナ７の連結盤８と床面をワイヤーロープ１１で連結緊
締し荷縛りを行なうもので、コンテナ７が重積されてい
ても各コンテナ７の側孔９は側面に現われているため個
々のコンテナ７をそれぞれ床面に締結することができる
もので荷縛りを完全に行なうことが可能になる。

またコンテナ７の側孔９に対して結紮具１は側孔９の両
内壁と両顎６，６および側孔９の外壁面と連結環内側部
２を係止または当接して三点で支持するようになるため
係合状態が強固であるとともに連結環２が安定的に係止
され捩りを生じないために折損等の事故を起すことがな
い。

さらに連結環２が回動軸５に対して偏心位置に設けられ
ているためワイヤーロープ１１を緊締した後は結紮具１
は側孔９に対して回動することはなく、加えて鍔部４の
形状が長匝において側孔９の長径より僅かに長く、短径
に釦いて側孔９の短径より僅かに短かく構成され結紮具
１の挿入、抜出時は側孔９に対して鍔部４を捩り込みま
たは捩り出すように操作しないと挿入、抜出しないよう
に構成され、レカって顎６が外れて鍔部４が側孔９から
抜出する危険がない。

以上説明したように本考案結索具は極めて簡単な構造で
堅牢に構成することが可能であり、さらに取扱いが非常
に簡単であるとともに確実に取付は取外しができる等実
用的効果の極めて高い製品となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案コンテナ用結索具の一実施例を示すもので
、第１図はコンテナ角部と結紮具を示す分解斜視図、第
２図は結紮状態を示す結紮具正面図、第３図は第２図に
おける結紮具の左側面図、第４図は同底面図、第５図は
コンテナ結集状態を示す斜視図である。 １・・・結紮具、２・・・連結環、４・・・鍔部、５・
・・回動軸、６・・顎、７・・・コンテナ、８・・・連
結盤、９・・・側孔、１１・・・ワイヤーロープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ワイヤーロープと結索してなる連結環に対し偏心位置に
   突設した回動軸端部に上記連結環の面方向と直交する長
   軸な有するとともに挿入断面が長円形になる鍔部が一体
   的に構成され、該鍔部挿入端面が略球面形状をなし上記
   連結環をワイヤーロープ等の端部に連結し、船舶用コン
   テナの連結盤の側孔と鍔部を嵌合係止して使用し上記鍔
   部の長径が側孔の長径より僅かに大径、かつ短径が側孔
   の短径より僅かに小径となり、同時に上記回動軸の長さ
   が連結盤の厚さとほぼ同長になることを特徴とするコン
   テナ用語索具。