JPS5821660B2 - キンゾクサクエンセンリヨウノセイホウ - Google Patents

キンゾクサクエンセンリヨウノセイホウ

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JPS5821660B2
JPS5821660B2 JP11596275A JP11596275A JPS5821660B2 JP S5821660 B2 JPS5821660 B2 JP S5821660B2 JP 11596275 A JP11596275 A JP 11596275A JP 11596275 A JP11596275 A JP 11596275A JP S5821660 B2 JPS5821660 B2 JP S5821660B2
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高橋栄二
小林利己
仁田智之
平井忠男
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Hodogaya Chemical Co Ltd
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Hodogaya Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエステル、ケトン、もしくはこれらの※混合物
などの極性溶剤及びベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素系溶剤にかなりの高濃度までの所望の
濃度に溶解することのできる新規な2:1型金属錯塩染
料の製法に関する。
本発明は下記一般式■: 〔上式中、A及びA′はそれぞれ置換されていないかも
しくは置換されたフェニレン又はナフタレン残基を表わ
し、B及びB′はそれぞれ金属化可能な基のオルト位置
においてカップリングするような、置換されていないか
もしくは置換されたカップリング成分の残基を表わし、
Z及びZ′はアゾ基に対してオルト位置に存在し、それ
ぞれ−〇−又は−C−0−を表わし、D及びD′はアゾ
基に対し1 てオルト位置に存在し、それぞれ−〇−、−NH−又は
\N−アルキル基を表わし、これらのAとA′、/ BとB′、ZとZ′及びDとVは同一であってもよくも
しくは相異なっていてもよく、Mはクロム又ハコバルト
原子を表わし、Rは飽和もしくは不飽和の、炭素数10
〜20のアルキル基を表わし、R1はベンジル基又は式
−CH2CHF(式中、Rは前H 記規定に同一のものを表わす)の基を表わし、R2及び
R3はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基を表わし、n
は0又は1〜4の整数を表わす〕で示される2:1型金
属錯塩染料の製造方法を提供するものであって、この方
法は下記一般式■:〔上式中、A、N、B、B′、Z、
Z′、D、D′。
M及びnは前記規定に同一のものを表わし、Q■は水素
イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン又はアンモ
ニウムイオンを表わす〕 で示される化合物を、下記一般式■ニ ア
〜N5〔上式中、R,R’、R2及びR3は前記規
定に同一のものを表わし、X○はアニオンを表わす〕で
示されるアミン誘導体で造塩処理することを特徴とする
本発明の方法により製造される染料に類似する、従来の
溶剤可溶型の2=1型金属錯塩染料としては、スルホン
酸基を含む2:1型金属錯塩染料(例えばバラチンファ
スト染料、BASF社製品)を、脂肪族アミン又は脂環
式アミンで造塩処理した染料が知られている。
これらの染料は、いずれも、メタノール、エタノール、
n−ブタノール、イソ−プロパツール、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソ−ブチルケトン、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、酢酸エチルエステルなど
に溶解する。
木工用、金属塗装用などに一般に用いられるいわゆる万
能型着色剤(スティン)には種々の樹脂、例えば硝化綿
、二液性ポリウレタン樹脂、酸硬化性アミノアルキッド
樹脂、メラミン樹脂等、が使用されているけれども、特
に最近はポリウレタン樹脂が広く用いられており、この
ため溶媒として従来のアルコール系又はセロソルブ系溶
剤に代って専らエステル、ケトン又は芳香族炭化水素系
溶。
剤が用いられるようになっている。
一方、塗料業界において従来より用いられている粉末状
の染料は、作業時に飛散して作業環境を悪化するので好
ましくなく、一般染料においてもこのような安全衛生の
観点から、染料の液状化が望まれている。
従って、前述したような従来の染料に代わり得る、エス
テル、ケトン又は芳香族炭化水素系の溶剤に高濃度に可
溶な染料の出現が望まれているのである。
本発明者らは前述のような観点において種々検討の結果
、本発明の方法により得られる一般式Iの染料が、エス
テル、ケトン又は芳香族炭化水素系溶剤に対して、従来
の染料にはみられなかったような、高濃度に溶解し、ま
た使用し易く経時安定性に優れていることを見出し、本
発明を完成したものである。
本発明の方法は従来の造塩方法では実施し得なかった、
極めて特徴的な、工業的に有利な方法で実施することが
できる。
これは本発明に係る式■の染料が反応溶媒として用いら
れる溶剤に高濃度に可溶であることから可能となるもの
である。
即ち、従来の一般的な造塩方法によるならば、例えば、
式■の染料を水に溶解もしくは分散させ、これに式■の
アミン誘導体を加えて反応させる。
反応生成物は水に不溶であるためこの水性溶媒から分離
してくるので、これを通常の沢過により回収し、そのま
ま乾燥するか、又は適当な溶剤に溶解して再び沢過し、
これを濃縮乾燥して製品とする。
この場合、従来の染料では一般に溶解性が悪いために溶
剤の使用量が多くなり生産性が低下する。
しかるに、本発明に係る染料の場合、溶剤に高濃に可溶
である性質を利用してより有利に製造することができる
のである。
先ず式■の染料を反応溶媒となる溶剤、好ましくはエス
テル、ケトン又は芳香族炭化水素系溶剤、に溶解あるい
は分散しこれに式■のアミン誘導体を添加して反応させ
る。
この反応は常温でも進行するが、溶媒の沸点付近の温度
で実施すれば短時間(1〜2時間)で完了するので有利
である。
反応の完了は沢紙スポット試験により容易に確認するこ
とができる。
反応生成物を沢過し、次いでこれに通常の濃度、即ち3
0〜40%、に調整するために更に溶剤を添加する。
本発明の、この好ましい方法によるならば、造塩反応の
工程は短縮され、また品質、価格の面でも有利となり、
工業的に極めて優れたものとなる。
また、これによって得られる染料は高濃度の液化染料と
して安全にかつ衛生的に使用することができるのである
本発明の方法に有用な式■のアミン誘導体は一般に公知
であり、例えば下記構造式で示されるものがある。
本発明の方法により得られる式Iの染料は、エステル、
ケトン又は芳香族炭化水素系の溶剤に高濃度に溶解する
ことができ、また高濃度の液化染料を与えることもでき
るので、従来の染料に較べて極めて有利であり、このよ
うな染料の有する優れた化学的特性及び物理的特性から
、広範囲の分野において耐光性の良好な、優れた着色剤
として用いることができる。
以下実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発
明はこれらの例のみに限定されるものではない。
尚、例中「部」は重量部を示す。例1 5−ニトロ−2−アミンフェノールをジアゾ化し、1−
フェニル−3−メチル−5−ピラゾロンとカップリング
して得られたモノアゾ染料を通常の方法でクロム錯塩化
した。
得られたクロム2:1型錯塩染料のすl−IJウム塩1
5部をメチルエチルケトン150部に溶解し、これに下
記式:′の第四級アンモニウム塩系オキシアミン9.0
部ヲ加え、70〜75℃で還流下に2時間反応させた。
次に、反応混合物を沢過し、P液を蒸留して、下記構造
式を有するペースト状染料塩20.5部を得た。
この染料は、酢酸エチルに対し45f/100CC,メ
チルエチルケトンに対し70 f/100Ce及び酢酸
エチルとメチルエチルケトンとの混合溶剤に対し751
7100ccの溶解度を示し、これらの溶液中において
橙色の色相を呈した。
これに対し、上記のアミン塩に代えてドデシルエタノー
ルアミン塩酸塩を用いて得られた染料の溶解度は酢酸エ
チルに対し2.9 ?7100cc及びメチルエチルケ
トンに対し29.4 f?7100ccであった。
例2 アンスラニル酸をジアゾ化し、1−フェニル−3−メチ
ル−5−ピラゾ節ンとカップリングして得られるモノア
ゾ染料を通常の方法でクロム錯塩化したクロム2:1型
錯塩染料のオトリラム塩15部を酢酸n−ブチル150
部に溶解し、これ:こ下記式: の第四級アンモニウム塩系オキシアミン10.6部を添
加した。
次いで例1に述べたと同じ操作を繰り返して、下記構造
式を有するペースト状染料塩21.9部を得た。
この染料は、酢酸n−ブチルに対し45L?/1ooc
c、メチルイソプロピルケトンに対し70S’7100
cc及び酢酸n−ブチルとメチルイソプロピルケトンと
の混合溶剤に対し70fl/100CCの溶解度を示し
、これらの溶液において黄色色相を呈した。
これに対し、上記のアミン塩酸塩に代えてドデシルエタ
ノールアミン塩酸塩を用いて得られた染料の溶解度は、
酢酸n−ブチルに対し2.8 ?7100cc及びメチ
ルイソ−プロピルケトンに対し30f/100ccであ
った。
例3 例1で用いたと同じクロム2:1型錯塩染料の/ ナトリウム塩15部をメチルエチルケトン150部に溶
解し、これに下記式: のアミン塩11−3部を添加した。
次いで例1に述べたと同じ操作を繰り返して、下記構造
式を有するペースト状染料塩22.5部を得た。
この染料は、酢酸エチルに対し45f/100CC、メ
チルイソ−ブチルケトンに対し701/100CC及び
酢酸エチルとメチルイソ−ブチルケトンとの混合物に対
し100 ?7100ccの溶解度を示し、これらの溶
液中で赤色を呈した。
上記のアミン塩に代えてドデシルエタノールアミン塩酸
塩を用いて得られた染料の溶解度は酢酸エチルに対し2
.9 ?7100cc及びメチルイソ−ブチルケトンに
対し25.5 f/100ccであった。
例4 4−ニトロ−2−アミンフェノールをジアソイヒし、■
−(4−スルホフェニル)−3−メチル−5−ピラゾ冶
ンとカップリングして得られるモノアゾ染料を常法によ
りクロム錯塩化したクロム2:1型錯塩染料のナトリウ
ム塩15部を水200部に溶解し、これに下記式: のアミン塩30.6部を添加し、90〜95℃で還流下
に2時間反応させた。
析出した染料塩を分離し、水洗し、水を除去して、下記
構造式を有するペースト状染料塩39部を得た。
この染料は酢酸エチルに対し45 ?7100cc。
メチルエチルケトンに対し70 f/100CC及び酢
酸エチルとメチルエチルケトンとの混合物に対し70f
/100ccの溶解度を示し、これらの溶液中で橙色を
呈した。
上記のアミン塩酸塩に代え、ドデシルエタノールアミン
塩を用いて得られた染料の溶解度は酢酸エチルに対しI
f7100cc及びメチルエチルケトンに対し2Y/1
00ccであった。
例5 4−ニトロ−2−アミノフェノールをジアゾ化し、1−
フェニル−3−メチル−5−ピラゾロンとカップリング
して得られるモノアゾ染料を常法/ によりクロム錯塩化したクロム2:1型錯塩染料のナト
リウム塩15部を酢酸エチル150部に溶解し、これに
下記式: のアミン塩12.7部を添加し、例1と同様にして下記
構造式を有するペースト状染料塩23.8部を得た。
この染料は酢酸エチルに対し45P/100ccアセト
ンに対し80 fj / 100 cc及び酢酸エチル
とアセトンとの混合物に対し100 fj/ 100c
cの溶解度を示し、これらの溶液中で赤色を呈した。
上記のアミン塩に代え、ドデシルエタノールアミン塩酸
塩を用いて得られた染料の溶解度は酢酸エチルで2.9
f/100ee及びアセトンで18.8S’/100c
cであった。
例6 5−ニトロ−2−アミノフェノールをジアゾ化し、β−
ナフトールとカップリングして得られるモノアゾ染料を
常法によりクロム錯塩化したクロム2:1型錯塩染料の
ナトリウム塩15部をメチルイソ−プロピルケトン15
0部に溶解し、これに下記式: のアミン塩12゜5部を添加し、例1に述べたと同じ操
作を繰り返して、下記構造式を有するペースト状染料塩
23.6部を得た。
この染料は酢酸エチルに対し45 P/100CC。
メチルイソ−プロピルケトンに対し65 f/100C
C及び酢酸エチルとメチルイソ−プロピルケトンとの混
合物に対し70f/100ccの溶解度を示し、これら
の溶液中で青黒色を呈した。
上記のアミン塩に代え、ドデシルエタノールアミン塩酸
塩を用いて得られた染料の溶解度は酢酸エチルで0、8
?7100cc及びメチルイソ−プロピルケトンで0
.6 V/ 100ccであった。
例7 5−ニトロ−2−アミノフェノール及び4−クロル−2
−アミンフェノールをそれぞれジアゾ化し、β−ナフト
ールとカップリングして得られる)・モノアゾ染料を常
法でクロム錯塩化したクロム2:1型錯塩染料のナトリ
ウム塩15部を酢酸エチル150部に溶解し、これに下
記式: のアミン塩11.1部を添加し、例1と同じ操作により
下記構造式を有するペースト状染料塩22.4部を得た
この染料は酢酸エチルに対し〒1/16″″Qccメチ
ルエチルケトンに対し70 f/100CC及び酢酸エ
チルとメチルエチルケトンとの混合物に対し75f/1
00ccの溶解度を示し、これらの溶液中で赤黒色を呈
した。
上記のアミン塩に代え、ドデシルエタノールアミン塩酸
塩を用いて得られた染料の溶解度は酢酸エチルで0.2
?/ 100cc及びメチルエチルケトンで1.5f
/100CCであった。
例8 4−クロロ−2−アミノフェノールをジアゾ化し、β−
ナフトールとカップリングして得られるモノアゾ染料を
常法でクロム錯塩化したクロム2:1型錯塩染料のナト
リウム塩15部を酢酸n−ブチル150部に溶解し、こ
れに下記式: %式% のアミン塩10,4部を添加し、例1と同様にして下記
構造式を有するペースト状染料塩21.6部を得た。
この染料は酢酸n−ブチルに対し45f/100cc、
イチルイソブチルケトンに対し45S’/100cc及
び酢酸n−ブチルとメチルイソブチルケトンとの混合物
に対し70 f/100ccの溶解度を示し、これらの
溶液中で赤紫色を呈した。
上記のアミン塩に代え、ドデシルエタノールアミン塩酸
塩を用いて得られた染料の溶解度は酢酸n−ブチル−で
2.6 t / 100cc及びメチルイソブチルケト
ンで3.0グア100Ceであった。
例9〜29 下記の表に示すモノアゾ染料をクロム又はコバルト付与
剤を用い、通常の方法で処理して得られた2:1型金属
錯塩染料を、表中に造塩化剤として示すアミン塩で造塩
処理して、エステル、ケトン又は芳香族系溶剤に可溶な
2:1型金属錯塩染料を製造することができた。
表中にはまたこれらの染料の色相も示されている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式■: 〔上式中、A及びXはそれぞれ置換されていないかもし
    くは置換されたフェニレン又はナフタレン残基を表わし
    、B及びB′はそれぞれ金属化可能な基のオルト位置に
    おいてカップリングするような、置換されそいないかも
    しくは置換されたカップリング成分の残基を表わし、Z
    及びZ′はアゾ基に対してオルト位置に存在し、それぞ
    れ−〇−又は−C−0−を表わし、D及びD′はアゾ基
    に対しI] てオルト位置に存在し、それぞれ−〇−、−NH−又は
    \N−アルキル基を表わし、これらのAと、/ A′、BとB′、ZとZ′及びDとD′は同一であって
    もよくもしくは相−異なっていてもよく、Mはクロム又
    はコバルト原子を表わし、Q■は水素イオン、ナトリウ
    ムイオン、カリウムイオン又はアンモニウムイオンを表
    わし、nはO又は1〜4の整数を表わす〕 で示される化合物を、下記一般式■: 〔上式中、Rは飽和もしくは不飽和の、炭素数10〜2
    0のアルキル基を表わし、R1はベンジル基又は式−C
    H2CHR(式中、Rは前記規定に同H −のものを表わす)の基を表わし、R2及びR3はそれ
    ぞれ炭素数1〜4のアルキル基を表わし、;X○はアニ
    オンを表わす〕 で示されるアミン誘導体で造塩処理することを特徴とす
    る、下記一般式I: 〔上式中、A、 A’、 B 、B’、 Z 、Z’、
    D 、D’。 M、R,R’ 、R2,R3及びnは前記規定に同一の
    。 ものを表わす〕 で示される2:1型金属錯塩染料の製法。
JP11596275A 1975-09-27 1975-09-27 キンゾクサクエンセンリヨウノセイホウ Expired JPS5821660B2 (ja)

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