JPS5821565Y2 - 粒度調節可動な噴霧ヘッド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は噴霧された液粒の大きさを調節できる粒度調
節可能な噴霧ヘッドに関するものであって、スクイズ容
器の口部に簡単に装着され、スクイズスプレーされる同
容器内の液粒の粒度を簡単な操作によって調節できる噴
霧ヘッドの提供を目的とする。

第１図ないし第５図についてこの考案の一実施例を説明
しよう。

第１図、第３図および第５図において、１はスクイズ容
器であってこの口部にはヘッド本体２がはめこ１れ、突
条２１によって容易に離脱しないように取りつけられる
。

ヘッド本体２はほぼ中空円柱状をなし、その外周には前
記突条２１の上方に後述する回転ヘッド取付のための突
条２４が形成される。

ヘッド本体２の中心軸線位置には吸上管３を嵌挿固定す
るための孔２２が形成され、その孔２２の周囲の内壁面
には円周等分位置に半径方向に延びる複数の空気孔２３
（図示の例では４個）が軸線方向に通して形成される。

全体として４で示したものはほぼ中空円柱状をなす回転
ヘッドであって、その内壁面には前記突条２４と係合し
て該ヘッドが軸線方向に離脱しないように突条４３が設
けられ、また底部の中心には噴霧孔４１が貫通形成され
る。

會た内壁面には第３図から明白なように半径方向に延び
る閉塞壁４２が円周等分複数個所（図示の例では２個）
設けられる。

このとき閉塞壁４２の配置される円周は前記空気溝２３
のそれとほぼ同一半径になるように選定され、閉塞壁４
２０円周方向の幅および半径方向の延び出し長さも前記
空気溝２３のそれらとほぼ同程度に構成される。

回転ヘッド４の下端に近い内壁部には第５図に明示され
るように円周等分位置に円周方向の回転移動を制限する
ためのストッパ４４が形成され、これはヘッド本体２の
外周部に形成される対応するストッパ２５と係合するこ
とによってヘッド本体２と回転ヘッド４間の相互の回転
角度を所望の器内に制限させるのである。

この実施例では最大と最小の粒度調節位置をストッパ係
合による回転停止によって知ることができる。

この考案の噴霧ヘッドにおいては回転ヘッド４を回転し
てその閉塞壁４２がヘッド本体２の空気溝２３を全く閉
塞しないとき、すなわち最大の空気量の混入がなされる
とき（第３図）にもつとも細かい、つ會り粒度の小さい
噴霧がえられる。

つぎに回転ヘッド４を左、右いずれかの方向に回転させ
てその閉塞壁４２が空気溝２３をふさぎ、空気量の混入
量が小さくなると噴霧の粒度は大きくなる。

第４図は最小の空気混入量、つまり最大の粒度がえられ
る位置を示す。

第６図および第７図はこの考案の別の実施例であって、
さきの実施例と異なる点はヘッド本体２の空気溝２３が
回転ヘッド４の閉塞壁４２と同様に円周等分に２個設け
られていること、したがって回転ヘッド４の閉塞壁４２
の半径方向の延び出し長さは吸上管３に達する！では長
くせず、閉塞壁４２と空気溝２３の合致する閉塞位置（
第７図）においても空気溝２３が完全には閉じられるこ
とののないようにしたことである。

使用方法についてはさきの実施例と全く同様であるから
省略する。

この考案の噴霧ヘッドは以上に述べたように、単に回転
ヘッドを回転させるだけの簡単な操作によって最大粒度
から最小粒度にいたる任意の噴霧をえることができると
共に、製作も容易な利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの考案の一実施例の側断面図で
あって、第１図は最小粒度、第２図は最大粒度をえるよ
うに調節した状態を示し、第３図および第４図はそれぞ
れ第１図および第２図に対応するＡ−Ａ線断面図、第５
図は第１図のＢ−Ｂ線断面図、第６図および第７図は別
の実施例における第３図および第４図と同様の図である
。 １・・・スクイズ容器、２・・・ヘッド本体、２３・・
・空気溝、３・・・吸上管、４・・・回転ヘッド、４１
・・・噴霧孔、４２・・・閉塞壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. はぼ中空円柱状をなし中空のスクイズ容器に装着される
   ようにされ、吸上管が同軸的に取りつけられ、該吸上管
   のされりに複数の空気溝が円周等分位置に設けられたヘ
   ッド本体と、はぼ中空円柱状をなし、前記ヘッド本体に
   対して回転できるように同軸的に取りつけられ、中心軸
   線位置に噴霧孔が形成され、内壁に複数の閉塞壁が円周
   等分位置に設けられた回転ヘッドとを有する粒度調節可
   能な噴霧ヘッド。