JPS58211660A - フコ−ス抗原を識別する抗体の製造法 - Google Patents

フコ−ス抗原を識別する抗体の製造法

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JPS58211660A
JPS58211660A JP9578882A JP9578882A JPS58211660A JP S58211660 A JPS58211660 A JP S58211660A JP 9578882 A JP9578882 A JP 9578882A JP 9578882 A JP9578882 A JP 9578882A JP S58211660 A JPS58211660 A JP S58211660A
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    • G01N33/574Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for cancer
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新しい抗体、詳゛シ<は、フコース抗原を識別
でき、消イヒ器癌等の癌細胞殊にヒト大胆癌細胞及びマ
ウス テラトカルシノーマ細胞と特異反応性を有し、消
化器等の癌腫(特に大腸癌)の測定、診断を可能とする
癌関連抗体の製造法に関する。
最近細胞分化のある段階において、哺乳動物細胞表面上
に特異な糖抗原が表現され、かかる糖抗原と反応性を有
する抗体として、全細胞をイムノ−ゲンとして用いた細
胞融合技術により得られるモノクロナール抗体(Cel
l、Vol、14.775−783(1978) 、P
roc、、 Natl、、 Acad、、 USA。
V of、75. N o、11.5565−5569
 (1978)及びNature。
Vol、292.l56−158 (1981) )及
びある患者の面清中に存在する抗体(Exp、 Ce1
l Res、、 131,185−195 (1981
) 、)が提案された。本発明者らは上記各報告に関連
して、独自に研究を重ねる過程において、特定の糖鎖を
有機合成し、これをハプテン基として糖抗原を作成した
所、該糖抗原由来の抗体が消化器癌等の癌細胞特にヒト
大腸癌及びマウス テラトカルシノーマ細胞と特異選択
的に反応し、従って該抗体の利用によれば癌細胞の認識
、測定等及びこれによる癌の診断が行ない得るという新
しい知見を得た。本発明はこの知見を基礎として完成さ
れたものである。
即ち本発明はα−フコピラノシル−(1→3)−1−、
(1→4)−又は−(1→6)−ガラクトピラノシル基
を含有するオリゴ糖とキャリアー蛋白との複合体からな
る糖抗原を哺乳動物に投与し、生成する抗体を採取する
ことを特徴とするフコース抗原を識別覆る抗体の製造法
に係る。
以下不発明におけるフコース抗原の製造、該抗原からの
抗体の製造並びに該抗体を含む癌診断用キット、その利
用による癌関連糖鎖の測定乃至癌の診断法につき順次説
明する。
本発明に係るフコース抗原の製造においては、ハブテン
としてα−フコピラノシル−(1→3)−1−(1→4
)−又は−(1→6)°−ガラクトピラノシル基を含有
するオリゴ糖を用いることを必須とする。上記オリゴ糖
の必須構成糖とするフコピラノースとガラクトピラノー
スとの結合は、α1→3、α1→4又はα1→6結合を
示し、特にα1→3結合が好ましい。また上記6オリゴ
糖はそのガラクトピラノシル基に更に他の糖鎖が結合し
ていてもよく、該他の糖鎖を構成する糖としては代表的
には例えばグルコビラノースを挙げることができる。該
ガラクトピラノシルとグルコビラノースとの結合は、α
又はβのいずれでもよい。
また、上記各構成糖は、0体又は1体のいずれであって
もよい。
本発明に好適なオリゴ糖の具体例としては、例えば以下
のものを例示できる。
0−α−し一フ]ピラノシル−く1→3)−〇−β−D
−ガラクトピラノシルー(1→4)−α−D−グルコビ
ラノース(3′−α−L−フコピラノシルーα−ラクト
ース) ○−α−L−フコピラノシルーく1→4)−′O−β−
D−ガラクトピラノシル−(1→4)−α−D−グルコ
ビラノース(4′−α−L−フコピラノシルーα−ラク
トース) O−α−L−フコピラノシル−(1→6)−〇−β−D
−ガラクトピラノシルー(1→4)−α−D−グルコビ
ラノース(6′−α−L−フコピラノシルーα−ラクト
ース) 上記オリゴ糖は公知であるかまたは公知の各種方法によ
り容易に製造することができる(Chem。
Phara+、 Bull 、 29(4) 1076
−1082 (1(181)及び第3回糖質シンポジウ
ム講演要旨集第90〜91頁、演題43「人乳オリゴ糖
の合成」、昭和55年8月参照)、。
上記オリゴ糖をハブテンとし、これに結合されるキャリ
アー蛋白としては、通常抗原の作成に当り慣用される高
分子の天然もしくは合成の蛋白質を広く使用できる。例
えば馬血清アルブミン、牛血清アルブミン(R8A) 
、ウサギ血清アルブミン、ヒト血清アルブミン、ヒツジ
血清アルブミン、卵白アルブミン等の動物のアルブミン
類、馬血清グロブリン、生血溝グロブリン、ウサギ血清
グロブリン、ヒトチログロブリン、ヒツジ血清グロブリ
ン、卵グロブリン等の動物のグロブリン類、馬チログロ
ブリン、牛チログロブリン、ウサギチログロブリン、ヒ
トチログロブリン、ヒツジチログロブリン等の動物のチ
ログロブリン類、馬ヘモグロブリン、牢ヘモグロブリン
、ウサギヘモグロブリン、ヒトヘモグロブリン、ヒツジ
ヘモグロブリン等の動物のヘモグロブリン類、動物のヘ
モシアニン類、回虫より抽出された蛋白質(アスカ−リ
ス抽出物、特開昭56−16414号参照)、エデスチ
ン(edestin ) 、ポリリジン、ポリグルタミ
ン酸、リジン−グルタミン酸共重合体、リジン又はオル
ニチンを含む共重合体等を挙げることができる。
上記ハプテン(オリゴ糖)とキャリアー蛋白との反応は
公知の各種方法例えば(A 、>イソチオシアネートカ
ップリング法、(B)ジアゾカップリング法、(C)ア
ミド結合法、(D’ )還元的アミノ化法、(E)グア
ニジンカップリング払等に従い実施できる( A dv
ances  inCarbohydrateChem
istry  and B iochemistry、
V of、37.p225−281 (1980) 、
Methods  in  EnzymologV、V
oll、Complex  Carbohydrate
s、 Part C,pls5−175 (197B)
 、蛋白質核酸酵素 V ol、25. N o、8゜
p707−724 (1980)及びA rchive
s  of  B io −chemistry an
d B 1ophysics、Vol、205. No
、2 。
p338−395 (1980) )。
上記イソチオシアネートカップリング法(A法)は、還
元的アミン化反応(例えばハプテンにβ−(p−アミノ
フェニル)エチルアミン等のジアミン誘導体及びNa 
BHA 、Na BH3CN等の遠元側を反応させる)
により製造される化合物にチオフォスゲンを反応させた
のち、得られるイソチオシアネート体にキャリアー蛋白
をカップリング反応させることにより実施される。上記
還元的アミン化反応は、適当な不活性溶媒例えば0.2
モルリン酸カルシウム(pH=8)等の緩衝液、水、生
理食塩水又はメタノール、エタノール等のアルコール中
、0〜40℃3で3時間〜3日間で好適に進行する。ま
た還元的アミン化反応により得られる化合物とチオフォ
スゲンとの反応は、適当な不活性溶媒例えば水、0.1
モル炭酸水素ナトリウム水溶液(pH=8)又は生理食
塩水中−10℃〜至温にて30分〜2時間で好適に進行
する。
更にイソチオシアネート体とキャリアー蛋白との反応は
、適当な不活性溶媒例えば水、生理食塩水又は0.1モ
ル炭酸水素ナトリウム水溶液(pH=9.5)中で一り
0℃〜苗温にて15〜20時間で好適に進行する。
ジアゾカップリングa(B法)は、例えば上記A法の還
元的アミン化反応により製造された化合物に亜硝酸ナト
リウムと塩酸又は硫酸等のジアゾ化剤を反応ざ°せて製
造されるジアゾ化合物に、キャリアー蛋白をカップリン
グ反応させることにより実施される。上記ジアゾ化反応
は、適当な不活性溶媒例えば水、生理食塩水又は塩酸水
溶液等の鉱酸水溶液中、−10〜−20℃にて10〜6
0分で好適に進行する。またジアゾ化合物とキャリアー
蛋白とのカップリング反応は一10〜20℃にて2〜6
時間で好適に進行する。
アミド結合法(C法)は例えばハプテンのアルデヒド基
を酸化銀等の酸化剤で酸化して糖カルボン酸としたのち
、該糖カルボン酸とキャリアー蛋白のアミン基と、をア
ミド結合反応させることにより実施される。アミド結合
反応は、通常のベプタイドのアミド結合生成反応により
、例えば1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)
−カルボジイミド等の脱水剤を用いた脱水縮合反応によ
り実施できる。この脱水縮合反応は、適当な不活性溶媒
例えば1モル酢酸ナトリウム緩衝液(pH=5.5)等
の緩衝液中、O℃〜室温にて3〜12時間で好適に進行
する。
還元的アミン化法(D法)は例えばハプテンにキャリア
ー蛋白及びNa B HA 、 Na RH3CN等の
還元剤を反応させる口とにより実施される。
還元的アミノ化反応の条件としては、前kA法の還元的
アミノ化反応の条件を採用できる。
上記A〜D法において各試薬の使用量は、原料に対して
少なくとも等モル量程度、通常好ましくは過剰量とされ
る。
かくしてオリゴ糖とキャリアー蛋白とが結合した所望の
糖抗原(フコース抗原)を製造できる。
反応終了後得られる糖抗原は常法に従い、例えば透析法
、ゲル濾過法、分別沈澱等により容易に単離精製できる
。上記のごとくして得られる糖抗原のうちでは、特にキ
ャリアー蛋白1モルに対してオリゴ糖が平均20〜25
モル結合したものが好適である。
上記で得られる糖抗原による抗体の作成は、常法に従い
該抗原を哺乳動物に投与し、生体内に産生される抗体を
採取する方法を採用できる。抗体の製造に供される哺乳
動物としては、特に制限はなく例えばウサギ、モルモッ
ト、マウス、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ等を例示できる
。抗体の産生は例えば上記抗原の所定量を生理食塩水で
適当1度に希釈し、これに必要に応じてフロイントの不
完全アジュバント又はフロイントの完全アジュバント等
のアジュバントを混合し、得られる懸濁液を投与するこ
とにより行なわれる。上記投与は皮下、筋注、腹腔内、
静脈内、経口等、好ましくは皮下、腹腔内、静脈内経路
で行なわれる。投与回数、投M1等は常法に従い適宜に
決定できる。例えばウサギに上記懸濁液を皮内注躬(抗
原の量として0.05〜5n+o/回)し、以後2週間
毎に1〜10ケ月、好ましくは1〜3ケ月間投与し免疫
化させればよい。抗体の採取は、上記懸濁液の最終投与
後抗体が多量産生される時期、通常上記最終投与の1〜
2週間経過後、免疫化された動物から採血し、これを遠
心分離後血清を分離採取することにより行われる。また
上記血清は更に塩析、吸収法、アフイニテイクロマトグ
ラフイー等の通常の精製手D1こより精製してもよい。
かくして精製された抗体は、α−フコピラノシル−(1
→3>−、−11→4〉−又は−(1→6)−ガラクト
ピラノシル基を特異的に認識できる抗体である。特に本
発明においてハプテンとして3−一〇−L〜フコピラノ
シルーα−ラクトースを用いた時には、O−α−L〜フ
コピラノシル−(1→3)−〇−β−D−ガラクトピラ
ノシル基を認識できる特異性の高い抗体が、ハプテンと
して4−一α−L−フコピラノシルーα−ラクトースを
用いた時には、O−α−L−フコピラノシル=(1→4
)−〇−β−D−ガラクトピラノシル基をH1できる特
異抗体が、またハプテンとして6′″−α−1−フコピ
ラノシル−α−ラクトースを用いた時には、0−α−L
−フコピラノシル−(1→6)−〇−β−D−ガラクト
ピラノシル基をIIできる特異抗体が各々製造できる。
上記で製造された抗体は、消化器癌等の癌細胞例えばヒ
ト大腸癌細胞及びマウス テラトカルシノーマ幹細胞と
は結合するが、正常組織例えば大胆粘膜、肝臓、胆嚢、
膵臓、肺臓、甲状線、胸腺、リンパ節、筋肉、結合組織
、血管等のヒト正常組織や小腸、大腸、肝臓、腎臓、副
皐丸、卵巣等のマウス正常組織等とは結合しない特徴を
有している。
更に不発明者らの研究によれば、消化器癌等の癌腫特に
大腸癌細胞によって、α−フコピラノシル−(1→3)
−1く1→4)−又は−(1→6)−ガラクトピラノシ
ル基を有する癌関連糖鎖が産生され、かつ癌患者の体液
中にもこれが存在することが見出された。従ってα−フ
コピラノシル−(1→3)−1−く1→4)−又は−(
1→6)−ガラクトピラノシJL4基を特異的に認識で
きる抗体の利用によれば、癌細胞もしくは癌組織上の又
は体液中の癌関連糖鎖を免疫反応(抗原抗体反応)によ
り測定することができ、これにより癌の診断をすること
ができる。本発明はかかる癌関連糖鎖の測定方法乃至癌
の診断方法及びこれらに利用する癌診断用キットをも提
供するものである。
本発明の上記癌関連糖鎖の測定及び癌の診断に利用され
る抗体としては、前記のごとくして得られる抗体即ちα
−フコピラノシル−(1→3)−1−(1→4)−又は
−(1→6)−ガラクトピラノシル基を特異的に認識で
きる抗体をいずれも使用できる。具体的にはO−α−L
−フコピラノシル−(1→3)−0−B−D−ガラクト
ピラノシル基を認iする抗体(以下「抗体−■」とする
)、O−α−L−フコピラノシル−(1→4)−〇−β
−D−ガラクトピラノシル基を認識スる抗体(以下「抗
体−■」とする)、0−α−L−フコピラノシル−(1
→6)−〇−β−D−ガラクトピラノシル基を認識する
抗体(以下「抗体−■」とする)を挙げることができる
。これらのうちでは抗体−■が好ましい。また癌関堺糖
鎖とは、α−フコピラノシル−(1,→3)−1−く1
→4)−又は−〈1→6)−力ラクトピラノシル基を有
する糖蛋白及び7・′又は糖脂質を挙げることができる
本発明の癌関連糖鎖の測定は、通常の方法に従い、例え
ば具体的には以下の如くして行なわれる。
即ち測定材料として細胞及び/又は組織片を使用する場
合は、通常の間接免疫法に従い行われる。
この方法によれば、生理食塩水又は通常のリン酸塩緩衝
液(PBS)等の緩衝液中に浮遊した細胞に、又はガラ
ススライド上に固定化した組織切片に、本発明の抗体を
免疫反応させ、細胞又は組織片を上記緩衝液で充分に洗
浄後、常法通りに標識抗体法により、又は標識プロティ
ンへの使用により、細胞又は組織片に結合した本発明抗
体の有無を調べればよい。
標識抗体法においては、本発明の抗体を製造した動物種
の抗原に対する標識抗体、例えば標識抗ウサギ免疫グロ
ブリンG抗体、同抗マウス免疫グロブリンG抗体、同抗
ヤギ免疫グロブリンG抗体等を適宜選択して使用するこ
とができる。上記標識抗体及び標識プロティンAの標識
剤としては、各種の螢光標識物質又は酵素標識物質を利
用できる。代表的螢光物質としては、例えばフルオレツ
セイン・イソチオシアナート(FITC)、テトラメチ
ルローダミン・イソチオシアナート(TRi TC)、
置換ローダミン・イソチオシアナート(XRITC)、
ローダミンB・イソチオシアナー1−、ジクロロトリア
ジンフルオレッセイン(DTAF)等を、酵素標識物質
としては、例えばパーオキシダーゼ<POX)、マイク
ロパーオキシダーゼ、キモトリプシノーゲン、プロ力ル
ポキシペブチダーゼ、グリセロアルデヒド−3−リン酸
説ホ素酵素、アミラーゼ、ホスホリラーゼ、D−\as
e 、 p −Na5e等をそれぞれ挙げることができ
る。これらで標識化された抗体又はプロティンへとして
は、市販のもの又は常法に従って作成したもののいずれ
を使用してもよい〔へctaE ndocrinol、
s uppl、、ユ68,206 (1972)及びp
 roc、N at、 A cad、3 ci、、Ij
 S A 、 57,713 (1967)参照]。水
沫においては、前記本発明の抗体で処理した細胞又は組
織片に、前記と同様の緩衝液で予め希釈した標識抗体あ
るいは標識プロティンAを反応させ、前記と同様にして
細胞又は組織片を充分に洗浄後、細胞又は組織片上に存
在する標識活性り螢光活性又は酵素活性)を常法に従い
測定する。
測定材料として体液を使用する場合もまた常法に従うこ
とができる。ここで体液としては例えば血液、細胞組織
液、リンパ液、胸水、腹水、羊水、胃液、尿、膵液、髄
液、唾液等又は前記の細胞又は組織片の可溶化後の遠心
上清等を使用することができる。上記細胞又は組織片の
可溶化後の遠心上清は、通常の方法例えばホモジネート
沫や可溶化剤を用いる可溶化の後、これを遠心分離して
上清を採取することにより得ることができる。また血液
を使用する場合は、通常血清又は血漿として使用するの
が好ましい。測定に用いられる体液の量は、0.1〜1
0m1程度採取すればよい。
上記各種体液を測定材料とする本発明方法は、通常の競
合法によるラジオイムノアッセイ法(RIA)又は酵素
免疫測定法(EIA>により行うのが好ましい。これら
方法の操作、手順等は通常の方法に従うことができる。
即ち通常の溶媒中、一定量の標準抗原、標識抗原及び抗
体を競合反応させ、次いで抗原抗体結合物(免疫複合体
)及び非結合抗原を分離し、そのいずれか一方の標識活
性を測定し、既知濃度の標準抗原に対する標準曲線を作
成する。同様に標準抗原の代りに濃度未知の被検試料(
体液)を使用してその標識活性を測定し、前記標準曲線
より被検試料中の使用した抗体に対する免疫感受性物質
(癌関連糖鎖)量を定量することができる。
標準戦歴とし又は、使用する抗体に免疫感受性を有する
物質(抗原乃至そのハプテン)を使用することができる
。該ハプテンとしては、例えば抗体−■を使用可る場合
には、3−−α−1−フコピラノシル−α−ラクトース
を、抗体−■を使用する場合には、4′−α−L−フコ
ピラノシルーα−ラクトースを、抗体−■を使用する場
合には、6′−α−L−フコピラノシルーα−ラクi・
−スを例示できる。また抗原としては上記各ハブテンに
対応する抗原、具体的には後記する抗原の製造例で得ら
れる如き上記ハブテンとキャリアー蛋白、例えばP ]
 P−BSAとの結合物を例示づることかできる。
標識抗原としては、標準抗原を例えば125 Iもしく
は3日等の放射性物質又は前述した各種酵素標識物質等
で標識化したものを使用すればよい。
標準抗原に上記放射性ヨードを導入して標識化覆る場合
は、例えば前記抗原の製造において説明したイソチオシ
アネート体くハブテン−イソチオシアネート結合物)又
はこれとキャリアー蛋白との結合物、具体的には後記す
る抗原の製造例で得られる如さ3″−14−一又は6−
−α−1−フコピラノシル−α−ラクトース−PIP、
又はこれとBSAとの結合物を、ポルトン−ハンター(
Bolton −Hunter )試薬を用いて常法通
りに標識化することができる( J 、 B !O1,
Chel11.,254゜9349−9351 (19
79)参照)。またクロラミンTを用いる酸化的ヨード
化法(N ature、ユ旦、495頁(1962) 
、Biochem、  J 、 89,114頁(19
63) )によってヨード化されたチロシン基を前記の
イソチオシアネートカップリング法により前記PIP基
に結合させたもの、あるいはBSAJIのチロシン残塁
を同様にヨード化したものを使用することもできる。ま
た、3日を導入する場合も常法に従い、前記標準抗原を
例えばNa83Hzを用いた還元反応に付でことにより
又は(C’ H2CO)20によりアセチル化すること
により標識化された標識抗原を得ることができる。前記
測定系の溶媒としては、免疫反応に悪影響を与えないも
の、例えば水、生理食塩水、0.1モル1リス塩酸緩衝
液(D )−1=7.5)、0.1モルリン酸塩緩衝液
(p H=7.4)等のpHが6〜7.8のM衝液が好
ましい。上記免疫反応は、常法に従い45℃以下、好ま
しくは4〜40℃、1〜40時間程時間待われる。反応
によって生成した免疫複合体と非結合抗原との分離は、
公知の方法によって例えばデキストラン−活性炭法の後
、あるいは前記抗体に対する第2抗体例えば上記方法に
おいてウサギ抗体を使用する場合はヤギ抗つサー;lo
G抗体等を反応させた後、遠心分離法によって分離すれ
ばよい。
以下、上記測定法の゛−具体例を挙げて更に詳述する。
後記抗原の製造例で得られる3−−α−1−−フコピラ
ノシル−α−ラクトース−PIPの5〜10μQをポル
トンハンター試薬を用い125 Iで標識して〈室温、
約60秒)、標識抗原を製造する。標準抗原として3′
−α−L−フコピラノシルーα−ラクトースを、また抗
体として抗体−■を使用する。0.5%BSA及び0.
02%NaN、、を含む0.1Mリン酸塩緩衝液(r+
H=/)0.2ml、上記標識抗原0.1m1(約1o
oo。
cpm ) 、適当濃度の抗体−IO,1ml及び各種
濃度の標準抗原0.11を4℃、24時間インキュベー
トする。次いで、0.11正常ブタ血清及び0.51デ
キストラン−活性炭懸濁液を加えて4℃下30分放置後
遠心分離(300Orpm 、30分)するかあるいは
、適当濃度のヤギ抗つサギIpG抗体0.1mlを加え
一4℃、24時間インキュベート後同様にして遠心分離
して、免疫複合体及び非結合抗原を分離し、その放射活
性を測定する。標準抗原の各濃度に対してその放射活性
を求めるが、あるいは用いた抗体の力価に相当する抗体
と標準抗原との結合率(BO)を100%としたときの
抗体と標識ペプチドとの結合体(B)の百分率を求め、
標準曲線を作成する。また濃度未知の試料を標準抗原の
代りに使用して同様にして放射活性又は百分率を求め、
この値から前記標準曲線を利用して、試料中の癌関連糖
鎖の定量を行なうことかできる。また上記方法によって
、体液中の3−一〇−し一フコピラノシルーα−がラク
トピラノシル基を有する癌関連糖鎖の測定が可能である
更に上記において抗体−■又は抗体−■を使用し、対応
する抗原系(標識抗原及び標準抗原)を使用して同様に
して測定することにより、体液中の4′−α−L−フ]
ピラノシル−α−カラクトビラノシル基又は6−−α−
1−一フコビラノシルーα−ガラクトピラノシル基を有
する癌関連糖鎖を測定できる。
本発明の上記測定法を実施するのに特に便利な方法は、
血漿や血清のような体液中の癌関連糖鎖量を決定するた
めのキットを使用する方法′である。
このようなキットには、癌関連糖鎖と特異的に抗原抗体
反応をする抗体即ちα−フコピラノシル−(1→3)−
1−(1→4)−又は−(1→6)−がラクトピラノシ
ル基を特異的に認識できる抗体を含有せしめることが重
要である。この抗体試薬には、グリセロールやウシ血清
蛋白のような安定化剤及び/又は保存剤を添加すること
ができる。
好ましくは、この抗体試薬は凍結融解したものであり、
キットには水溶性もしくは水と混和しうる溶媒を含有さ
せることができる。更にこの抗体試薬には、再構成され
た試薬系を一定のpHに保つための緩衝液及び7/又は
使用前に試料が悪化するのを防ぐための保存剤及び/又
は安定剤を添加することができる。緩衝液はキット試薬
の必須成分とは考えられないが、本発明の測定法を実施
する際に、l)Hを6〜7.8とするものを用いるのが
好ましい。また再構成剤は好ましくは水を含んだもので
あるが、水の一部又は全部を水と混和しつる溶媒で置き
換えることもできる。水と混和しうる溶媒は当・業者に
周知であり、例えばグリセリン、アルコール類、グリコ
ール類、グリコールエーテル類等を使用できるか、もち
ろんこれらに限定されない。
かくして本発明によれば癌関連糖鎖を有利に測定するこ
とができる。測定された癌関連糖鎖レベルを健康人の当
該レベルと比較することにより、被検者における初期か
ら末期の消化器等の癌腫、特に大腸癌を診断することが
できる。従って本方法は特に癌の早期発見に極めて有用
である。
以下本発明を更に詳しく説明づるため糖抗原(フコース
抗原)及び抗体の製造例を挙げる。
抗原の製造例1 (1)3=−α−L−フコピラノシルーα−ラクトース
−フェネチルアミン誘導体の製造3′−α−L−フコピ
ラノシルーα−ラクトースO61ミリモル及びβ−(p
−アミノフェニル)エチルアミン3.5ミリモルを密閉
容器に入れ、室温で15時間撹拌して反応させた。純エ
タノールQ、5mlを反応混合液に加え、次いで水素化
ホウ素ナトリウム12111(lを懸濁させた純エタノ
ール1mlを加え室温で5時間撹拌した。次いで水4+
nlを加えて希釈し、水冷下に木酢′酸を滴下してII
IH5,6に調整した。減圧下にエタノールを留去接水
を加えて5mlとした反応混合液をセファデックスG−
10カラム(2,5x100cm)に通し、1MII酸
−ビソービリジン緩衝液H=5.0)で溶出した。溶出
液を51づつ分画して、各画分につきフェノール硫酸反
応による中性糖の測定及びOD285nmでの吸光度測
定を行ない、それぞれのピークが一致する画分を集めて
凍結乾燥した。
凍結試料を2+nM酢酸−ビリジン緩衝液(pH5,0
)に溶解し、フッ8フ20 (0.5X20cn+)に通じ、同緩衝液で未反応原料
(3−一αーLーフコピラノシルーαーラクトース)を
溶出後、0.1Nアンモニア水で溶出した。溶出液を2
0滴(約0. 6+nl)づつ分画し、各両分につき上
記と同様にして中性糖測定、及び0D2esnlllで
の吸光度測定を行ない、ピークが一致する両分を採取し
凍結乾燥した。
かくして3−一αーLーフコピラノシルーαーラクトー
ス−フェネチルアミン誘導体を得た。このものの糖組成
は、ガスクロマトグラフィー( 3 iochem. 
3 1ophys,  へcta.、222,339−
347)及び高速液体クロマトグラフィー( Q eV
elOpmenta+B 1olooy, 90, 4
41−444  ( 1982) )により確認できた
(2>3=−α−1−フコピラノシル−αーラク1ーー
スーpーイソチオシアネート−フェネチルアミン誘導体
く3″−α−り一フコビラノシルーαーラクトース−P
IP)の製造 上記(1)で得た3′−α−「−フコピラノシル−α−
ラクトース−フェネチルアミン誘導体の25μモルを、
0.1μ炭Mボ素ナトリウム水溶液(LH=8.0)2
mlに溶解して、チオホスケン65μモルを含むクロロ
ホルム2.5ml上に重層し、1時間激しく撹拌した。
反応混合物を遠沈管に移し、クロロホルム21で2回抽
出し、過剰のチオホスゲンを除去し、水層を集め、窒素
カスを通して残存するクロロホルムを除去した。
かくして3′−α−しーフコピラノシル−α−ラクトー
ス−p−イソチオシアネート−フェネチルアミン誘導体
を水性液として収得した。
(3)3−一αー1ー7コビラノシルーαーラクトース
−p−イソチオシアネート−フェネチルアミン誘導体と
牛血清アルブミンとのカップリング反応による糖抗原(
3−−α−[−フコピラノシル−α−ラクトース−P 
I P−BSA)の製造 上記(2)で得た水性液を、生血清アルブミン(BSA
)0.2μモルを含む0.5M塩化ナトリウム−0.1
M炭酸水素ナトリウム水溶液(p H=9.5>に加え
、室温で18時間撹拌して反応させた。反応混合液をダ
ルベツコ−処理のPBS (−)<生理食塩水−リン酸
塩緩衝液)2;に対して透析して、未反応の3−一αー
Lーフコビランシル−α−ラクトース−p−イソチオシ
アネート−フェネチルアミン誘導体を除去した。
透.析液を12時間毎に3回交換後、透析された液につ
き、ローリ−法及びフェノール硫酸反応を行ない、それ
ぞれの蛋白量及び中性糖の定量を行なつた。その結果得
られた馳折原は、牛血清アルブミン(BSA)1モルに
対して3−一α−し一フコピラノシル糖鎖が約20モル
結合していた。
かくして目的とする馳折原液を得た。これを凍結保存し
た(これを「抗原−I jとする)。
抗原の製造例2 前記抗原の製造例1において、3′−α−L−フコピラ
ノシルーα−ラクトースに変えて4″−α−L−フコピ
ラノシルーα−ラクトースを用いて同様にして目的とす
る馳折原液を得た。これを凍結保存した(これを「抗原
−■」とする)。
この馳折原は、牛血清アルブミン(BSA)1モルに対
して4′−α−L−フコピラノシル糖鎖が約25モル結
合していた。
抗原の製造例3 前記抗原の製造例1において、3′−α−し一フコピラ
ノシルーα−ラクトースに変えて6″−α−L−ノコピ
ラノシルーα−ラクトースを用いて同様にして目的とす
る馳折原液を得た。これを凍結保存した(これを「抗原
〜■」とする)。
この馳折原は、牛血清アルブミン(BSA)1モルに対
して6′−α−L−フコピラノシル糖鎖が約23モル結
合していた。
抗体の製造例1 ニューシーラント白兎のフットパッド(footpad
s)に、上記抗原の製造例1で得た抗原−■の0.4m
gを含むフロイント完全補助液1mlを注射した。3週
間後同量の抗原−■含有フロイント完全補助液を注射し
、この操作を2週間毎に3回繰り返した。第3回目(最
終)の注射から10日後に、試験動物から採面し、遠心
分離して抗血清を採取して目的の抗体を得た。これを「
抗体−■」とする。抗体−丁は一70℃に保存される。
また上記で得られた抗血清を凍結乾燥して抗体−■の乾
燥品を得た。
抗体の製造例2 前記抗原の製造例2で得た抗原−■を用い、抗体の製造
例1と同様にして目的の杭体く抗血清)を得た。これを
「抗体−■」とする。
抗体の製造例3 前記抗原の製造例3で得た抗原−■を用い、抗体の製造
例1と同様にして目的の抗体く抗血清)を得た。これを
「抗体−■」とする。
以下、抗体の特異性試験例につき詳述する。
〈抗体の特異性試験 ■〉 (1) 各種細胞を遠心分離<500xg )L、リン
酸塩緩衝生理食塩水(カルシウムイオン及びマグネシウ
ムイオン含有、DH=7.2)の50倍量で2回洗浄す
る。得られる細胞を上記リン酸塩緩衝生理食塩水に1%
(V/V)11度となるように懸濁さぜ、この懸濁液5
0μIに、抗体の製造例1〜3で得た抗体(抗体−1〜
−■)のそれぞれを予めリン酸塩緩衝生理食塩水(カル
シウムイオン及びマグネシウムイオン含有)で20容積
倍に希釈したもの、又は対照として同様に希釈された正
常兎血清を混合し、各混合液を4℃下1時間インキュベ
ートする。その後置細胞をリン酸塩緩衝生理食塩水(カ
ルシウムイオン及びマグネジ。
ラムイオン含有、1)H=7.2)の100@量で洗浄
し、次にFITCが共有した羊抗兎T(IGcマイルス
ーイエーダ(Miles−Yeda )社製〕の17′
1081R液を用いて4℃下1時間インキュベートする
。引き続き、上記リン酸塩緩衝生理食塩水(p H=7
.2>の100倍量で2回洗浄後、各細胞を落射螢光顕
微鏡(オリンパスモデルBH−RFI−LB、オリンパ
ス光学社製)で観祭し、富士カラーフィルムASA10
0(富士フィルム社製)で撮影する。
(2) 癌又は正常組織を迅速に凍結し、クリオスタッ
ト(A merican  Q ptica1社製)に
より、超薄切片を得る。これをガラススライド上にアセ
トンで1分間固定して検体とし、更にFITC−羊抗兎
I(JGの代りにFITC−羊抗兎I(] G−F (
ab) −2(Cappe1社製)を使用して、上記と
同様にして試験゛する。
上記(1)及び(2)において、用いた各細胞又は組織
片と抗体−T〜−■どの反応性を調べた結果を各抗体毎
に下記第1表に示す。第1表にお一′ける各反応性につ
いての評価記号は、それぞれ次のことを示す。
−・・・・染色像か認められるっ −・・・・染色像が認められない。
尚上記において抗体−T〜−■の代りに対照として使用
した正常兎血清の場合は、すべて染色像は認められなか
った。
第  1  表 正常細胞 マウス赤血球   −− マウスリンパ球  −−− マウス牌細胞   − マウス胸腺細胞  −− ヒト赤血球 (タイプH)   − (タイプ1−ea)−−− マウステラトカルシノーマ F−9+     −− 3ST−M     +     十    よ試験例
(2)の結果 十二指腸     −−− 肝  臓          −−− 胆のう      −    −− 膵  臓          −−− 肺  臓          −−− 甲状線      −−− 胸  腺           −−−リンパ節   
  −−− 筋  肉           −−−結合組織   
  −−− 血  管           −−−癌  細  胞 ヒト大腸アゾン カルシノーマ   +    十    +(手術片) (3) 上記(2)の試験で染色像が認められたヒト入
眠アデノカルシノーマ(手術片)を検体として、抗体−
王を使用し、第−反応時に0.2M3−−α−L−Vコ
ピラノシル α−ラクトース、0.2Mラクトース、0
.2Mフコース又は10mg/m133△を存在させ、
上記(2)と同様にして試験した。その結果、染色像は
3′″−α−L−フコピラノシルーα−ラクトースによ
り減弱されるが、ラフ1−ス、フコース及びBSAでは
染色像に変化は認められなかった。
〈抗体の特異性試験 ■〉 オーチテロニイ(Q ucllter 1ony )二
重拡散分析法により、抗体−1〜抗体−■の特異性を以
下の通り調べた。即ち、1%寒天ゲル<0.01モルト
リス塩酸緩衝液(1)H=7.6)中に2%トリトンX
−1oo、”0.15M−Na C1、フェニルメチル
スルホニルフルオライド50u(]/’m+及び0.0
5%Na N3を含む寒天ゲル)をスライドグラス上に
積騙し、その中央に抗体を置き、周辺にそれぞれ20μ
Qの、3−一α−L−フコピラノシルーα−ラクトース
−P ! P−88へ、4−一α−「−フ」ピラノシル
−α−ラクトース−PIP−BS’A、6′−α−L−
7コビラノシルーα−ラク1〜−スーP I P−BS
A、α−ラクトース−P I P−BSA及びBSAを
含む水溶液を置き、拡散試験を行なった。
結果を第1図〜第3図に示す。第1図は抗体−■の拡散
状態を示す図であり、第2図は抗体−■の拡散状態を示
1図であり、また第3図は抗体−■の拡散状態を示づ図
である。各図において(a )は3′−α−1−フコピ
ラノシル−α−ラクトース−P I P−BSA、(b
)は4′−α−し一フ]ピラノシルーα−ラクトース−
PIP−BSA、(0)は6′−α−L−フコピラノシ
ルーα−ラクトース−P I P−BSA、(d )は
α−プラク1−−、1.−PI P−BSA及び(e 
)はBSAをそれぞれ示す。各図より次のことが判る。
即ち、抗体−■は、3−一α−し一7コビラノシルーα
−ラクトース−P I P−BSAとは沈降線を形成す
るが、他の抗原とは沈降線を形成しない。抗体−IIは
、4′−α−L−フコピラノシルーα−ラク1−〜スー
P I P−BSAとは沈降線を形成するが、他の抗原
とは沈降線を形成しない。抗体−■は、6−−α−L−
7コビラノシルーα−ラクトース−P I P−BSA
とは沈降線を形成するが、他の抗原とは沈降線を形成し
ない。尚上記試験において、抗体−■は前記抗体の製造
例で得られたちの1ml当り0,4maのBSAを加え
て4℃、−晩放@後遠心分離して上清を採取し、抗BS
A抗体を除去した後に、上記試験に使用した。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は、本発明の抗体=1〜抗体−mの二
重拡散分析法による拡散状態を示す図である。 (JX  上)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ■ α−フコピラノシル−(1→3)−1−(1→4)
    −又は−(1→6)−ガラクトピラノシル基を含有する
    オリゴ糖とキャリアー蛋白との複合体からなる糖抗原を
    哺乳動物に投与し、生成する抗体を採取することを特徴
    とするフコース抗原を識別する抗体の製造法。
JP9578882A 1982-06-03 1982-06-03 フコ−ス抗原を識別する抗体の製造法 Granted JPS58211660A (ja)

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PCT/JP1983/000169 WO1983004311A1 (en) 1982-06-03 1983-05-28 Process for preparing fucose antigen and antibody for distinguishing it, measurement of tumor-associated sugar chain utilizing the same, and kit for the measurement
EP83901633A EP0111005B1 (en) 1982-06-03 1983-05-28 Fucosyl antigens, a process for their preparation and antibodies for recognising them, a cancer diagnosing kit containing the fucosyl antigens and a method for determination of cancer associated carbohydrate linkages
DE8383901633T DE3376360D1 (en) 1982-06-03 1983-05-28 Fucosyl antigens, a process for their preparation and antibodies for recognising them, a cancer diagnosing kit containing the fucosyl antigens and a method for determination of cancer associated carbohydrate linkages
US06/573,920 US4725557A (en) 1982-06-03 1983-05-28 Production of fucosyl antigens and antibodies for recognizing same determination of cancer associated carbohydrate linkage using same and kit for the determination
CA000429444A CA1194793A (en) 1982-06-03 1983-06-01 Production of fucosyl antigens and antibodies for recognizing same, determination of cancer associated carbohydrate linkage using same and kit for the determination

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53130617A (en) * 1977-04-14 1978-11-14 Aajeru Remyuu Reimondo 2 ajido 2 deokishigurikoshirunitoreetomataha haraidooyobisonoseizoho 2 amino mataha2 asetoamido gurikoosunoseizoho oyobigurikoshidooyobisonoseizohoho narabinigaigurikoshidoyorinarumenekikyuchakutai
JPS5745197A (en) * 1980-07-10 1982-03-13 Chembiomed Ltd O-alpha-glycoside and manufacture

Patent Citations (2)

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