JPS5820914B2 - イクビヨウヨウバイチセイケイブツ オヨビ ソノセイゾウホウホウ - Google Patents

イクビヨウヨウバイチセイケイブツ オヨビ ソノセイゾウホウホウ

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JPS5820914B2
JPS5820914B2 JP50139942A JP13994275A JPS5820914B2 JP S5820914 B2 JPS5820914 B2 JP S5820914B2 JP 50139942 A JP50139942 A JP 50139942A JP 13994275 A JP13994275 A JP 13994275A JP S5820914 B2 JPS5820914 B2 JP S5820914B2
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JP
Japan
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rice husk
present
rice
molded product
soil
Prior art date
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Application number
JP50139942A
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English (en)
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JPS5265004A (en
Inventor
酒匂政史
大沢宗男
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は育苗用培地成型物及びその創造方法に関する。
詳しくは、本発明は水稲の育苗に必要な培地を人工的に
調製し、更に取扱いの便宜を図るため規格化された寸法
に成型するために、粉砕籾殻と籾殻炭にコーンスターチ
単独またはコーンスターチと酢酸ビニール重合物との混
合物から成る接着剤及び硫酸アンモニウムの如JpH調
整剤を加え、70℃以上の温度条件で機械的に混練して
、その混合物を加熱したロールまたはプレス機械によっ
て熱硬化成型することからなる育苗用培地の成型法に関
するものである。
稲作技術は田植機の普及によって育苗箱による育苗が飛
躍的に増加した。
かかる育苗の床上として供せられる用土(以下天然土壌
を培土、人工的に調製したものを培地と称する)は、理
想的には鹿沼土のように水の浸透性が速く、而も保湿性
の良好な相反する性質を具備した土壌が要求される。
しかしながら育苗用培土の需要が増大するとともに良質
の培土が入手困難となり、これに起因する障害として、
水の浸透性の悪い培土による苗の根腐れ病、培土の保湿
性不良のための水分不足による苗の不揃いまたは、重粘
土質培土による田植機の植付爪の磨滅損耗ならびに、提
供される培土の殆んどが水田土壌と異なる菌相であるこ
とから苗の生育過程における病害発生の原因となり易い
こと等が指摘されている。
更に培土(天然土壌)を採取又は購入して乾燥後フルイ
を通し、育苗箱に投入ならし後鎮圧して床作りをすると
いう従来法は作業が簡易、迅速に行なわれず煩雑である
という欠点がある。
本発明はかかる欠点を有しない育苗用培土に代わる育苗
用培地成型物を提供することを目的とするもので、従来
の上記した如き煩雑な方法と比較して作業が簡易、迅速
に行なわれるうえ、使用する土壌の品質が不安定である
ことに基因する苗の成育上の障害を防止できる育苗用培
地成型物を提供するものである。
適当な育苗用培土に代替すべき新規素材の研究は最も容
易に入手できて、しかも利用価値の殆んどない籾殻とこ
れを燻焼した籾殻炭を対象に検討されている。
これらは、籾殻の腐熟を促進させるために粉砕するとか
また籾殻炭はアルカリ性であるため水洗浄をする等の処
置により育苗用培地として充分に適用し得ることが判明
している。
しかしながらこれ等の素材は非常に軽くて取扱いに不便
でそのままでは流通出来ない。
本発明はこの様なそのままでは流通不可能な籾殻及び籾
殻炭を育苗箱の規格に基づいた寸法に成型すれば利用場
面が飛躍的に増大することに着目したもので、本発明に
よりはじめて籾殻と籾殻炭とより成る有用な育苗用培地
成型物の製造に成功したものである。
従来育苗箱の床上として供せられる培地として培地マッ
ト、就中稲ワラやピートモスを素材とした培地マットが
知られているが、これらに使用されている稲ワラやピー
トモスは如何なる方法によっても成型され易い形状であ
るのに対して、本発明の素材とする粉砕籾殻や籾殻炭は
単純にセンイ素グリコール酸ソーダ、メチルセルロース
、エチルセルロース、うつぎ糊、コーンスターチ、ホリ
ビニルアルコール、等の水溶性接着剤を糊状にして混練
成型後加熱乾燥しても、期待する性状は得られないので
ある。
また酢酸ビニールポリマー等の乳化重合物を使用した場
合、目的物の成型は可能であるが、得られた成型物は水
を浸透させると膨潤したり、逆に浸透性が低下する欠点
がある。
本発明の実験過程で判明した事実は素材と接着剤に含有
される水分が育苗用培地の成型を著るしく阻害する原因
となっていることである。
即ち接着剤の特性から素材中の水分が相当量蒸発してか
ら接着性が強化される。
従って前記水溶性接着剤を予め糊状にして素材中に添加
すると過剰の水分を含有することになりそれに基づき接
着力が弱く乾燥中にひび割れを生ずる結果となることが
判明した。
更に培地用素材として供試される粉砕籾殻は通常30%
前後の水分を含有しているが、この素材は苗の成育に有
害な微生物が存在しているので、予め熱処理を行う必要
がある。
また一方の素材である籾殻炭は50%前後の水分を含有
し、pH8〜10のアルカリ性を呈するため、培地とし
ての必要条件であるpH5,5前後に調整しなければな
らなG)。
本発明は上記の点に鑑み、粉砕籾殻の熱処理と籾殻炭の
pH調整を特定の接着剤の存在下で一度に処理すること
による省力的で経済効果の大きな育苗用培地成型物の製
造法を提供するとともに、本発明によれば流通に耐えら
れる強度と外観を有し、この成型物に潅水すると2〜3
分後に崩壊して適度な浸透性と保湿性を有する優れた育
苗用培地成型物を得ることが可能である。
次に本発明をその好適実施態様につき説明する。
本発明に於いては、先ず乾物重量で40%以上から80
%以下の粉砕籾殻、乾物重量で20%以上から60%以
下の籾殻炭、培地をpH5,5前後となし得る規定量の
硫酸アンモニウム粉末の如きpH調整剤及び全乾物重量
の3%から10%のコーンスターチの粉末から成る接着
剤並びに必要に応じて全乾物量の1〜2%の可塑剤の混
入していない高濃度酢酸ビニール重合物(エマルジョン
例えば55%固型分のもの)を調製する。
そして、これらの混合物は70℃以上に加熱出来る混線
機を使用して加熱混練した後100℃又はそれ以上に加
熱されたロール機またはプレス機を使用して加熱圧縮成
型し、次で乾燥して目的とする育苗用培地成型物を得る
上記の本発明の方法に於ては粉砕籾殻と籾殻炭自体が保
有する水分にコーンスターチの粉末が吸湿して膨潤する
ような状態にして出来る丈余分な水分を添加しないよう
に配慮する必要がある。
コーンスターチは70℃近辺でゲル化がはじまり、混合
物は混練中に泥状化させないように適宜水の補給を行な
うのが良く、混合物は粒状に凝集した状態で作業が終了
する。
このような状態にした混合物は粘性が感じられずロール
機またはプレス機での圧縮成型作業に良好である。
これを100℃以上の加熱温度で加熱圧縮させるとコー
ンスターチの特徴である熱硬化が起り、固い板状となっ
て亀裂損傷度の少ない成型物が得られる。
成型物は育苗箱の規格に合わせ縦60に’771〜0.
5確、横3 Q cfIL〜Q、 5 cm、厚さ】c
rIL〜0.2cIrLに規定するのが良い。
成形物1枚当りの重量はI KP程度か或いはそれ以下
が所望されることからその嵩密度は0.3〜1.oi/
−好ましくは0.4〜0.6シdに規定される。
本発明者等の研死結果によれば、籾殻炭に10%の接着
剤を添加して100Kν彷6で圧縮すると嵩密度は1g
/7となる。
この状態では水が全く浸透せず目的は達成されない。
同様にして粉砕籾殻に10%の接着剤を添加して100
Ky/cnt Gで圧縮しても嵩密度は0.3El/c
rtt程度で成型物の表面は非常にもろく目的は達成さ
れない。
本発明は粉砕籾殻と籾殻炭の比率を組合せることによっ
て成型品の強度をそこなうことなく、任意の重量に調節
出来ることを特徴とし、本発明に於いて粉砕籾殻と籾殻
炭とを配合する際には前者を乾物重量で40乃至80%
、後者を20乃至60%とするのがよく、例えば粉砕籾
殻40%と籾殻炭60%の比率で成型したものを嵩密度
は0.6g/7であり、粉砕籾殻60%と籾殻炭40%
の比率では0.4351/CfI′lとなる。
また本発明の特徴的な一面として、非常に圧縮し易い籾
殻炭と圧縮し難い粉砕籾殻を組合せることによって殆ん
ど圧力を加えなくとも、嵩密度0.4〜0.6g/dの
成型品が得られることである。
本発明で使用されるpH調整剤としては、硫酸アンモニ
ウムの粉末が最適である。
もつとも水稲の生育に必要な反応条件であるpH5〜6
.5に調整し得る限り、硫酸等のpH調整剤の使用も許
容される。
本発明に於ける加熱混線の際の温度は特に制限されない
が70℃以上好ましくは70〜100℃の温度で実施す
るのが良い。
本発明に於ける加熱圧縮の際の加熱温度は特に制限され
ないが、通常約100℃以上で行うのが良い。
又本発明に於いては加熱圧縮された成型物は次いで乾燥
されるが、この乾燥手段としては自然乾燥又は熱風乾燥
を適宜採用し得る。
本発明方法における粉砕籾殻の熱処理は混練中に70℃
以上の温度で予熱され、成型時100℃以上の温度で加
熱されるため有害菌はこの工程中で死滅する。
また、籾殻炭は乾物重量に対し1′〜2%の硫酸アンモ
ニウムの添加によってpH約5.5に調節され安定化す
る。
本発明で使用される接着剤としてはコーンスターチが最
も目的にかなう接着剤であると認められた。
即ち、コーンスターチは素材中の水分を吸湿して膨潤し
かつ粘性がないため素材と均一に混合され温度が70℃
を越すとゲル化して粘度が上昇するが、泥状化しない程
度の水を補給しながら加熱混練すると成型に適した粒状
に凝集させることができる。
本発明で使用する接着剤の添加量は通常全乾物重量の3
%から10係添加するのが良く、粉砕籾殻の比率が大き
い場合は全乾物重量に対して5%から10係の添加が必
要となり、籾殻炭の比率が大きい場合は全乾物重量に対
して3%から5係の添加で目的を達成されることが判明
した。
成型物の全体的な強度を補強する目的では2〜3%の可
塑剤の混入しない酢酸ビニール重合物(高濃度、例えば
55%固形分のエマルジョン)をコーンスターチ接着剤
と共に添加することが有効な手段として推奨される。
これを添加することによって成型物が柔軟性を増し、も
ろくならない。
本発明に於いてかかる酢酸ビニル重合物を使用する場合
成型物を熱硬化させた後、酢酸ビニール重合物を両図に
スプレーして加熱乾燥しても効果的である。
同酢酸ビニール重合物に対する可塑剤の混和は種苗の発
芽不良を惹起するので好ましくない。
本発明に従い得られた成型品は強固で流通に耐えられる
製品でありながら、成型品に潅水すると2〜3分で崩壊
して水の浸透性と保湿性の相反する性能を具備する育苗
用培地となる。
これは粉砕籾殻と籾殻炭の持つ性能を組合せた結果であ
るが、それ以上に接着剤としてのコーンスターチが潅水
した場合他の水溶性接着剤のような粘性がなく、崩壊後
も泥状化しないで適当な粒度を保持していることが特徴
である。
また本発明による方法で製造した育苗用培地成型品は使
用する素材の性質から田植機の特殊な植付爪を磨滅損耗
することがないことも大きな成果として考えられる。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 J 水分30係の粉砕籾殻を乾物で809と水分50饅の籾
殻炭を乾物で120.!i’に2.49の硫酸アンモニ
ウムと]Oa9のコーンスターチを70℃に加熱した攪
拌機付のねつか機に入れ、混練する。
コーンスターチのゲル化が初まると粘性を増してくるか
ら泥状化しない程度に水を補給しながら30分間混練す
る。
混練後のpHは5.6であった。得られた混合物を厚さ
l(mの金属枠に入れて人力で均一に鎮圧した後、10
0℃の熱板で加熱硬化を5分間続けた後、成型品を自然
乾燥させた。
成型品は強固で簡単には破壊せず、嵩密度は0.6.9
/dであった。
成型品は潅水して3分後指触すると崩壊した。
実施例 2〜5 次の表−1に示す配合で、実施例1と同様にして成型し
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 乾物重量で40〜80%の粉砕籾殻と60〜20%
    の籾殻炭及びコーンスターチ粉末接着剤から成る、嵩密
    度0.3〜1.1.!i’/CI/lの育苗用培地成型
    物。 2 乾物重量で40〜80%の粉砕籾殻と乾物重量で2
    0〜60饅の籾殻炭とから成る混合物にコーンスターチ
    粉末接着剤を添加しpH5〜6.5に調整して粒状に凝
    集した混練物を加熱圧縮成型することを特徴とする育苗
    用培地成型物の製造方法。
JP50139942A 1975-11-21 1975-11-21 イクビヨウヨウバイチセイケイブツ オヨビ ソノセイゾウホウホウ Expired JPS5820914B2 (ja)

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JPS5265004A JPS5265004A (en) 1977-05-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06960U (ja) * 1992-06-10 1994-01-11 関東自動車工業株式会社 自動車用サンバイザ

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