JPS5820791B2 - デンキゼツエンセイポリエステルフイルム - Google Patents

デンキゼツエンセイポリエステルフイルム

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JPS5820791B2
JPS5820791B2 JP48115565A JP11556573A JPS5820791B2 JP S5820791 B2 JPS5820791 B2 JP S5820791B2 JP 48115565 A JP48115565 A JP 48115565A JP 11556573 A JP11556573 A JP 11556573A JP S5820791 B2 JPS5820791 B2 JP S5820791B2
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film
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森山寛厚
渡海義昭
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気絶縁性ポリエステルフィルムに関する。
更に詳しくは、フィルム表面に前記特定の展色剤と特定
のアルミナ及び必要により導電性又は半導電性物質とを
配合した塗料を塗布することにより、前記フィルムの電
気的特性を損うことなく、優れた耐コロナ性を付与した
電気絶縁性ポリエステルフィルムに関する。
ポリアルキレンテレフタレートやポリアルキレンナフタ
レートの如きポリエステルフィルムは耐熱性、電気的特
性、機械的特性等に優れており、電動機、発電機のスラ
ント絶縁、相間絶縁、コイルの対地絶縁また変圧器、制
御器などのコイルの対地絶縁、電カケープルの絶縁等々
に広く使用されている。
一方最近、電気機器の小型化および高信頼性への要望が
強く、高電圧の電気絶縁材料に対して耐コロナ性の優れ
た材料が要求されるようになった。
しかるにポリエステルフィルムは耐コロナ性が悪く、高
電圧電気機器の絶縁には使用できないという欠点を有し
ている。
従来、ポリエステルフィルムの耐コロナ性を改善するた
めに、フィルムと集成マイカあるいははがしマイカとを
貼合せたものが使用されているが、マイカ貼合せの場合
は可撓性に乏しく作業性が悪く、高価であるという欠点
があった。
一般にポリエステルフィルムに耐コロナ性を付与する方
法としては(1)フィルム上に、発生したコロナ放電に
対して強い耐コロナ性物質およびコロナ放電の発生を抑
える。
コロナ放電防止剤を塗布する方法(2)フィルム中に上
記耐コロナ物質およびコロナ放電防止剤を充填する方法
(3)コロナ放電に強い化学結合を付与する方法が考え
られるが、本発明者は(1)の方法によってフィルムと
の密着性が良好で可撓性を有する重合体および該重合体
との相溶性に優れ、耐コロナ性の優れた充填剤からなる
塗料により被覆されたポリエステルフィルムについて鋭
意研究した結果、下記特定の四種類の重合体(展色剤)
と特定のアルミナとからなる被覆がポリエステルフィル
ムとの密着性に優れ可撓性があり、その上電気絶縁性を
損うことなく優れた耐コロナ性を付与することを見出し
、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は (1) (A) 有機溶剤に可溶な線状共重合ポリ
エステル熱硬化型アクリル樹脂、飽和脂肪酸変性エポキ
シ樹脂およびエポキシ変性シリコーン樹脂よりなる群か
ら選ばれた1種または2種以上の樹脂100重量部と、 (B) 平均粒径10μ以下の板状アルミナ25〜1
00重量部との割合で配合した塗料を、ポリエステルフ
ィルムの表面に塗布してなる電気絶縁性ポリエステルフ
ィルム (2) (A) 有機溶剤に可溶な線状共重合ポリ
エステル、熱硬化型アクリル樹脂、飽和脂肪酸変性エポ
キシ樹脂およびエポキシ変性シリコーン樹脂よりなる群
から選ばれた1種または2種以上の樹脂100重量部と
、 伯)平均粒径10μ以下 25〜100重量部との板状
アルミナ (0導電性または半導電 0.5〜4重量部との性物
質 割合で配向した塗料を、ポリエステルフィルムの表面に
塗布してなる電気絶縁性ポリエステルフィルムである。
本発明のポリエステルフィルム基材はポリアルキレンテ
レフタレート又はポリアルキレンナフタレートより得ら
れる二軸延伸フィルムである。
本発明に用いられるポリアルキレンテレフタレートは酸
成分上してテレフタル酸、グリコール成分としてエチレ
ングリコールあるいは1.4ブタンジオールをそれぞれ
主成分として構成されたポリエステルであり、酸成分及
び/又はグリコール成分をこれら単独で用いても、他の
酸成分(例えばイソフタル酸、セバシン酸、P−ヒドロ
キシ安息香酸、アジピン酸)、あるいは他のグリコール
成分(例えばプロピレングリコールエチレングリコール
、テトラメチレングリコール、ビス−β−ヒドロキシエ
トキシフェニル−2,2−プロパン)ノそれぞれ1種又
は2種以上を用い、ポリアルキレンテレフタレートの特
性を損なわない範囲量で置換したポリエステルでもよい
また、これらのポリエステルは、使えばベンゾイル安息
香酸の如き単官能化合物あるいはグリセリン、ペンタエ
リスリトールの如き三官能性以上の多官能化合物を実質
的に線状を保つ程度に共重合せしめたものであってもよ
い。
更に小割合の他の前記ポリエステルとのブレンド体であ
ってもよい。
また、ポリアルキレンナフタレートフィルムに用いられ
るポリマーは、例えばポリエチレン2.6−ナフタレー
トで、その構成単位が実質的にエチレン2.6−ナフタ
レートから構成されているものであればよく、ポリエチ
レン2.6−ナフタレートのみならず、15モル係以下
の第3成分によって変性されたエチレン2.6−ナック
レート変性重合体であってもよい。
一般にポリエチレン2,6−ナフタレートはナフタリン
2.6−ジカルボン酸、又はその機能的誘導体及びエチ
レングリコール、又はその機能的誘導体とを触媒の存在
下で適当な反応条件の下に結合せしめることによって合
成される。
このポリエチレン2.6−ナフタレートはシュウ酸、イ
ソフタル酸の如き2価のエステル形成官能基を有する化
合物あるいはプロピレングリコールの如き2価アルコー
ル類等の第3成分を添加し、共重合したものでもよいし
、あるいは例えば極く少量のグリセリン、ペンタエリス
リトールの如き三官能エステル形成性化合物で実質的に
線状の共重合体が得られる範囲内で変性されたものでも
よい。
本発明を構成するフィルムは、二軸に延伸配回すること
が必要であり、これによって優れた機械的、熱的、電気
的特性を得ることができる。
本発明において、上記ポリエステルフィルムを被覆する
塗料に用いられる四種の樹脂のうち(1)有機溶剤に可
溶な線状共重合ポリエステルとは、例えばジメチルテレ
フタレート、エチルグリコール、セバシン酸、ジメチル
エステルおよびネオペンチルグリコールを構成成分とす
る共重合体の如き線状非品性の分子量が約12.000
〜25.000のポリエステルで、しかも汎用有機溶剤
(例えばメチルエチルケトン、酢酸エチル、各種エーテ
ル、キシレン、トルエン)に容易に可溶なポリエステル
または脂肪族ジカルボン酸成分■10〜40モル係およ
びその20モル係以上が2.6−ナフタレンジカルボン
酸である芳香族ジカルボン酸成分090〜60モル係よ
りなるジカルボン酸■と1種以上のグリコール成分(B
)とを反応せしめて得られる有機溶媒に再溶でしかも軟
化温度が110°C以上の飽和ポリエステルなどを意味
する。
次にここで指定した(2)熱硬化型アクリル樹脂とは、
例えばアクリル酸、メタアクリル酸およびそれらの機能
的誘導体と例えばアクリルアミドやメタアクリルアミド
とを共重合せしめ、次いでその共重合体のアミド基にホ
ルムアルデヒドを反応せしめてメチロール化した後、ア
ルコールを反応せしめてエーテル化したものがあげられ
、具体的にはゝゝヒタロイド2405“(商品名;日立
化成KK製)、ゝデユランロン100“(商品名;大日
本塗料KK製)がその一例である。
次に(3)飽和脂肪酸変性エポキシ樹脂はエポキシ樹脂
を例えばヤシ油脂肪酸の如き飽和脂肪酸(例えばカプロ
ン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸)を主成分とする脂肪酸で変成し
てエステル化させ、次いでアミン系化合物(例えばメラ
ミン)を配し触媒存在下又は無存在下で加熱硬化せしめ
るタイプのものである。
また(4)エポキシ変成シリコーン樹脂は、エポキシ樹
脂と脂肪酸(例えば50%脱水ヒマシ油脂肪酸)とを反
応せしめ、エポキシ樹脂の水酸基の一部をエステル化さ
せ、更にシリコーン樹脂(例えばフェニルアルコキシシ
ラン)を反応せしめ、エステル交換反応によって縮合さ
せて得られるものであり、具体的には“ESlooI“
(商品名;信越化学KK製)があげられる。
本発明に展色剤として用いられる前記(1)〜(4)の
樹脂は、それぞれ単独で用いられるものであるが、その
樹脂との相溶性が良好である限りは他の樹脂(例えば、
ブチルエーテル化メラミン樹脂、インシアネート系反応
生成物)の一種以上を併用してもよい。
その比率は要求される特性によって決められる。
次に前記特定展色剤に配する充填剤についてのべる。
従来、耐コロナ性の優れた電気絶縁材料としては、マイ
カ、磁器等の無機物が良く知られているが、マイカ系、
シリカ系、水酸化アルミニウム、アルミナ、クレー、タ
ルク系の無機粉末充填剤について検討した結果、上記展
色剤樹脂との相溶性が優れており、コロナ放電に対する
耐性を有する充填剤としては平均粒径(電子顕微鏡によ
る測定)が10μ以下、望ましくは1〜5μの板状、球
状もしくは繊維状、アルミナ(A1203)が耐コロナ
性改善に著しい効果があることが判った。
平均粒径が10μをこえると効果が減少し、その形状は
板状の場合が最も効果がある。
またこのアルミナをトリクロール酢酸等で表面処理した
ものであってもよい。
アルミナの使用量は樹脂100重量部に対して25〜1
00重量部である。
25重量部より少ない場合は耐コロナ性改善の効果がな
く、100重量部より多い場合は樹脂との相溶性及びフ
ィルムと塗膜との密着性が悪くなり可撓性がな゛くなり
、さらにピンホール等の欠陥ができ易く、良好な塗膜が
得られない。
次にコロナ放電の発生を防ぐためのコロナ放電防止剤と
しては、カーボンブラックや金属粉末の如き導電性物質
およびアントラセン、テトラセン、フタロシアニン、ジ
フェニールパラフェニレンジアミン、ジフェニルピクリ
ルヒドラジル、亜鉛テルル化合物、ヒ化ガリウム化合物
の如き有機および無機半導電性物質が用いられる。
これらの物質を前記アルミナ含有樹脂に混合分散させた
被膜はコロナ放電開始電比を高め、コロナ放電の発生を
抑制できる。
その使用量は、実施例3に示したように体積抵抗率がI
X 10”Ωぼ程度まで低減するように樹脂100重
量部、アルミナ25〜100重量部に対して0.5〜4
重量部である。
0.5重量部より少ない場合は効果がなく4重量部より
多くなるとそれ以上の効果が期待できず、かえって塗膜
の電気特性を悪化させるため好ましくない。
これらの充填剤と展色剤とを混合する方法は特に制限は
ないが、例えば有機溶剤(例えば、酢酸エステル、メチ
ルエチルケトン)、展色剤用樹脂および充填剤を同時に
機械的に混合したり展色剤の有機溶剤溶液と充填剤の有
機溶剤溶液とを例えば三本ロール、ボールミル、ホモジ
ナイザーニーダ−により混合する方法がある。
前記方法によって得られた展色剤と充填剤よりなる塗料
は、ポリエステルフィルムの片面又は両面に、それぞれ
単独の層として又は組合せた層として塗布することがで
き、更にフィルムに導電層を塗布し、その上に塗布して
もよい。
塗布方法は、ロールコート、刷毛塗り、浸漬塗装、吹き
つけ等の任意の方法でよく、任意の厚さの被膜を形成す
ることができる。
得られた被膜は、ポリエステルフィルムとの密着性が良
好で可撓性を有し、ポリエステルフィルムの電気絶縁性
を損うことなく優れた耐コロナ性を有する。
この耐コロナ性フィルムは絶縁フィルム、絶縁テープ、
粘着テープ等の形状でスロット絶縁各種巻線時の用途に
広く用いられる。
さらに各種劣化防止剤、難燃剤等の添加あるいはそれら
との組合せによる特殊目的利用など広汎多岐に亘る用途
にも使用可能である。
次に実施例をあげる。
なお、例中の「部」は重量規準であり、耐コロナ性はF
E C(b)電極(直径6mmの円柱電極と平板電極
とから構成される)を用いて、印加電圧に対すφコロナ
劣化寿命時間を求めることにより評価した。
またコロナ放電開始電圧はIEC(b)電極を用いた場
合、コロナが発生し始める電圧をシンクロスコープによ
り測定した。
フィルムと被膜との密着性の評価は、膜面にカミソリで
lmmX1mmのゴバン目の傷を100個つけ、次いで
その面(こセロハンテープを付着せしめた後、セロハン
テープをはがし、セロハンテープによって剥離せずに残
っているゴバン目の数Nを求めN/100の形で密着性
の良否を判定した。
また可撓性はJISK−5400の方法による180度
屈曲試験により、体積抵抗率は東亜電波製TR−10型
極超絶縁計にて印加電圧1000V直流、1分値より求
めた。
絶縁破壊の強さはJIS C−2318によって測定
した。
実施例 1 有機溶剤に可溶な線状共重合ポリエステル樹脂Nバイロ
ン30“(商品名;東洋紡■製)ブチルエーテル化メラ
ミンゝメラン20“(商品名;日立化成KK製)および
インシアナート系化合物(トリレンジイソシアナート3
モルとトリメチロールプロパン1モルとの反応生成物)
を10:2:2の重量比で混合し、これとメチルエチル
ケトン、酢酸エチルおよびトルエンを1:1:1の重量
比で混合した混合有機溶剤とを混合し、該混合液を11
00Orpの攪拌翼を備えた攪拌装置で1時間混和し、
樹脂を20受含有する樹脂溶液を調製した。
次に、平均粒径2μの板状アルミナを、樹脂100重量
部に対して10,25,70,100゜120重量部の
含有量になるように、上記樹脂溶液と三本ロールにて光
分に混合し、アルミナ含有樹脂溶液塗料を得た。
得られた塗料を2.6−ナフタレンジカルボン酸エステ
ルとエチレングリコール誘導体との縮合によって得られ
るナフタレートポリエステルの2軸延伸フイルム(厚さ
25μ)表面の両面にバーコーク−(A:50)で片面
15μづつの厚さに塗布した。
得られたアルミナ含有塗膜を有するナフタレートポリエ
ステルフィルムの密着性、可撓性、体積抵抗率、絶縁破
壊の強さおよび耐コロナ性の測定を行なったところ第1
表および第1図に示される如き結果が得られた。
第1表および第1図から、樹脂100部に対してアルミ
ナを25〜100部含有した塗膜はポリエステルフィル
ムとの密着性に優れ、しかも可撓性があり、更に電気絶
縁性を損なうことなく、ポリエステルフィルムの耐コロ
ナ性を著しく改善できることが明らかである。
実施例 2 実施例1の方法において、展色剤樹脂として■熱硬化型
アクリル樹脂ゝヒタロイド2405“(商品名;日立化
成KK製)、■飽和脂肪酸変性エポキシ樹脂“F−39
“(商品名;ユニオンワニスKK製)、■エポキシ変性
シリコーン樹脂′XES1001“(商品名;信越化学
KK製)および■上記■と■を1:1に混ぜ合せたもの
を用い、上記■〜■の各樹脂100部に対して実施例1
と同じアルミナ40部を添加してボールミルにて混合分
散して得られた塗料を、厚さ25μの2軸延伸ポリエス
テルフイルムゝテイジンテトロンフイルム“(商品名;
帝人KK製)表面に片面15μづつ両面に被膜を形成せ
しめた。
比較のために上記の方法で展色剤樹脂として塩化ビニル
、酢酸ビニル糸共重合体ゝVMCH“(商品名;ユニオ
ンカーバイド社製)およびアミノアルキッド糸重合体を
用いた以外は、上記と同様に被膜をポリエステルフィル
ム上に形成せしめ、実施例1と同様に、密着性、可撓性
、体積抵抗率、絶縁破壊の強さおよび30KVΔiの電
界を加えた時のコロナ劣化寿命時間を評価し、その結果
を第2表に示した。
第2表から本発明のポリエステルフィルム被覆用展色剤
樹脂は、他の樹脂を展色剤として用いた場合とは異なり
、ポリエステルフィルムとの密着性に優れ、その上可撓
性にも優れた被膜が得られることが明らかである。
実施例 3 2.6−ナックレンジオルボン酸ジメチルエステル60
当量%、セバシン酸40当量係、エチレングリコール4
0当量%およびネオペンチルグリコール60当量係を重
合して得られる軟化温度(JISK−24部1環球式)
が153℃のポリエステル共重合体100部にトルエン
−メチルエチルケトン400部(重量比1:1)を加え
、固形分が20%の溶液を調製した。
次に平均粒径1μの板状アルミナ50部および導電性カ
ーボンブラック0.1 、0.5 、4.6部を各々加
え、磁器製ボールミルで48時間混合分散をおこない塗
料を作成した。
次にこれらの塗料を2軸延伸されたポリエチレン2.6
−ナフタレートフィルム(厚さ25μ)の片面にロール
コーク−にて30μの厚さになるよう塗布した。
得られたアルミナ及び導電物質含有被膜を有するナフタ
レートポリエステルフィルムの密着性、体積抵抗率、絶
縁破壊の強さ、コロナ放電開始電圧および50’Hz、
3oKV/mmの電界を印加した時のコロナ劣化寿命時
間を測定した結果を第3表に示す。
上表から、本発明の被覆を施したフィルムの耐コロナ性
は、被覆しないフィルムの耐コロナ性(30Kv/mr
n印加時の寿命時間は20hr )に較べて著しく改善
されており、更に導電物質を0.5〜4部添加すること
により、コロナ放電開始型出が高くなり、コロナが発生
し難くなるという特徴を有することが判る。
実施例 4 有機溶剤に可溶な線状共重合ポリエステルゝバイロン3
0“(商品名;東洋紡KK製)及びメラミン樹脂ゝニカ
ラツMW−30“(商品名:玉料ケミカル)を10=4
の重量比で混合し、これとメチルエチルケトン、トルエ
ン、および酢酸エチルを2:1:1の重量比で混合した
混合有機溶剤とを混合し、樹脂を20係含有する樹脂溶
液を調製した。
この樹脂溶液に、樹脂固型分100部に対して、第4表
に示すような種類の充填剤を40部添加して、各々ボー
ルミルにて混合分散させた。
得られた充填剤含有樹脂溶液を厚さ25μの2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフイルム上の両面に塗布して
両面25μの被膜を形成せしめた。
この被膜を有するポリエステルフィルムの耐コロナ性(
電界30KV/mmを加えた時のコロナ劣化寿命時間)
を測定した結果を第4表に示す。
第4表から、種々の充填剤のうち本発明の充填剤を使用
した場合に耐コロナ性が著しく向上することが明らかで
ある。
実施例 5 実施例4に於て、充填剤として第5表に示すような種類
のアルミナを用いる以外は、実施例4と同様な方法でポ
リエステルフィルム上に両面25μの被膜を形成せしめ
、耐コロナ性(電界30KV/龍を加えた時のコロナ劣
化寿命時間)を評価し、その結果を第5表に示した。
第5表から明らかな如く、アルミナの平均粒径が10μ
より大きい場合は耐コロナ性が悪くなる。
また、球形より板状の方が耐コロナ性が優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図はアルミナを夫々、0 、10 、25 、70
゜100.120重量部含有する被膜を有するポリエス
テルフィルムF。 、Fl t F27 F3 j ”4およびF、につき
、印加した電界強度Sに対するコロナ劣化寿命時間Tを
比較した図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(A)有機溶剤に可溶な線状共重合ポリエステル、熱
    硬化型アクリル樹脂、飽和脂肪酸変性エポキシ樹脂およ
    びエポキシ変性シリコーン樹脂よりなる群から選ばれた
    1種または2種以上の樹脂100重量部と (B) 平均粒径10μ以下の板状アルミナ25〜1
    00重量部と から配合された塗料を、ポリエステルフィルムの表面に
    塗設してなる電気絶縁性ポリエステルフィルム。 2 ■ 有機溶剤に可溶な線状共重合ポリエステル、熱
    硬化型アクリル樹脂、飽和脂肪酸変性エポキシ樹脂およ
    びエポキシ変性シリコーン樹脂よりなる群から選ばれた
    1種または2種以上の樹脂100重量部と、 [F])平均粒径10μ以下の板状アルミナ25〜10
    0重量部と (0カーボンブラック、金属粉末、アントラセン、テト
    ラセン、フタロシアニン、ジフェニールパラフェニレン
    ジアミン、ジフェニルピクリルヒドラジル、亜鉛テルル
    化合物、ヒ化ガリウム化合物よりなる群から選ばれた導
    電性または半導電性物質0.5〜4重量部と から配合された塗料を、ポリエステルフィルムの表面に
    塗設してなる電気絶縁性ポリエステルフィルム。
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