JPS5820672B2 - キンゾクカンナイメンプラスチツクヒフクセツビ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、プラスチック粉体を用いて金属管の内面に
プラスチック被覆を施す設備に関するものである。

従来、気体に浮遊させたプラスチック粉体を、予熱され
かつ回転されている金属管内に流通させ、プラスチック
粉体を金属管の内管面に溶融付着させることによりプラ
スチック被覆を行なう設備としては、第１図に示すよう
に、金属管１０入側端部すなわち前端部と前部固定配管
４との間に前部継手５を介在させ、その前部固定配管４
には、グラスチック粉体供給設備６を接続すると共に１
次気体導入口１を設け、かつ金属管１の後端部と後部固
定配管８との間には、後部継手９を介在させ、その後部
固定配管８の後端部を、中央上部に排気管１０を備えて
いるサイクロン等のプラスチック粉体分離回収設備１１
に接続し、きらに後部固定配管８の中間部に２次気体導
入口１２を設けた型式のものが知られている。

第１図に示す型式の設備において、気体は１次気体導入
ロアから圧入されるか、または排気管１０から吸引され
、かつ金属管１０種々の管径に応じて最適管内気体流速
を調節するためとグラスチック粉体分離回収設備１１の
分離効率を常に高く維持するために、２次気体導入口１
２から気体が導入されてグラスチック粉体分離回収設備
１１内を通過する気体の流量が一定に保たれ、さらに金
属管１は回転ローラ等により直接回転されるか、あるい
は駆動装置により継手５または９を介して回転され、ま
た各継手５，９は、金属管１を着脱自在に把持する回転
把持部分と、気密状態で軸方向に伸縮し得る気密伸縮部
分とを備えている必要がある。

従来この種の継手としては、第２図に示すように、固定
配管４，８の端部と可動配管１３とが摺動自在に嵌合さ
れると共に蛇腹１４を介して気密に接続され、かつ摺動
配管１３により軸受を介して回転自在に支承されている
チャック１５には、チャックヘッド１６が着脱自在に螺
合され、そのチャックヘッド１６の凹部に金属管１の端
部を嵌合するようにした型式のものが用いられている。

一方、前記プラスチック被覆設備によりグラスチック被
覆を行なう場合は、同一の設備により異なる管径例えば
１５Ａ〜８０Ａの金属管の内面ノンスチツクシイニング
を行なう必要があるが、前記従来の継手の場合は、摺動
配管１３、蛇腹１４、チャック１５およびチャックヘッ
ド１６からなる継手全体を、管径の変化に応じて交換す
る必要があるので、甚だ不経済であった。

この対策として、金属管１に直接接触するチャックヘッ
ド１６のみを交換し、他の継手構成部品として最大管径
用部品または最／」へ管径用部品を共用することが考え
られるが、しかし、最大管径用部品を共用する場合は、
小径金属管のグラスチック被覆を行なうとき金属管内の
気体線速度を適正な範囲である３〜２０ ｍ／ ｓｅｃ
に設定すると、前部継手および後部継手における最大管
径用部品内の流路の断面積が急激に増大するので失速し
、気体線速度が３ｍ／ｓｅｃよりも小さくなると、グラ
スチック粉体が気体に浮遊しなくなって継手部で沈降し
閉塞現象を起こす。

また最小管径用部品を共用する場合は、大径金属管のグ
ラスチック被覆を行なう□とき、金属管内の断面積の急
激な減少により所要の気体線速度を得ることができなく
なる。

この発明は前述の問題を有利に解決した金属管内面プラ
スチック被覆設備を提供することを目的とするものであ
り、その要旨とするところは、気体に浮遊させたプラス
チック粉体な、予熱されかつ回転されている金属管内に
流通させ、プラスチック粉体を金属管の内壁面に溶融付
着させることによりプラスチック被膜を形成する金属管
内面ノ。

ラスチック被覆設備において、金属管１とプラスチック
粉体供給側設備との間に介在される前部継手２および金
属管１とプラスチック粉体分離回収側設備との間に介在
される後部継手３が、それぞれチャックヘッドの外周と
螺合するネジを有する回転外管とその回転外管を回転自
在にかつ摺動不能に嵌合している摺動保持部材とから構
成した外部構造体と、これに回転自在にかつ着脱自在に
嵌設されたチャックヘッド付き内管とにより構成されて
いることを特徴とする金属管内面プラスチック被覆設備
に関するものである。

次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。

第３区および第４図はこの発明の一実施例を示すもので
あって、前部内管１７の後端部に金属管１の前端部を嵌
合把持する環状の前部チャックヘッド１８が一体に連設
されて前部チャックヘッド付き内管１９が構成され、そ
の前部チャックヘッド付き内管１９は、従動輪２０を固
定した前部回転外管２１に螺合され、かつその従動輪２
０と減速機付きモータ２２の駆動輪２３とにわたって伝
動用ベルトまたはチェーン等の無端条体２４が巻掛けら
れている。

前部回転外管２１を回転自在にかつ摺動不能に嵌合して
いる前部摺動保持部材２５は、フレーム（図示を省略し
た）により金属管軸方向に摺動自在に支承され、かつ前
部摺動保持部材２５には、これを金属管軸方向に移動す
るための空気圧または液圧式前部シリンダ装置２６が連
結され、さら・に前部摺動保持部材２５の前端部とグラ
スチック粉体供給設備６における供給口とは可撓性供給
管２１を介して接続されている。

可撓性供給管２γの中間部には１天気体導入ロアが設け
られ、かつ前記前部内管１７の前端面は可撓性供給管２
７の後端面に近接するように配置され、前記前部チャッ
クヘッド付き内管１９、前部回転外管２１および前部摺
動保持部材２５等により前部継手２が構成されている。

後部内管２８の前端部に金属管１の後端部を嵌合把持す
る環状の後部チャックヘッド２９が一体に連結されて後
部チャックヘッド付き内管３０が構成され、その後部チ
ャックヘッド付き内管３０は後部回転外管３１に螺合さ
れ、かつその後部回転筒３１を回転自在にかつ摺動不能
に支持している筒状の後部摺動保持部材３２は、フレー
ムにより金属管軸方向に軸動自在に支承され、また固定
配管３３の前端部と後部摺動保持部材３２の後端部とは
蛇腹３４を介して接続され、前記後部チャックヘッド付
き内管３０、後部回転外管３１、後部摺動保持部材３２
および蛇腹３４等により後部継手３が構成されている。

後部摺動保持部材３２には、これを金属管軸方向に移動
するための空気圧または液圧式後部シリンダ装置３５が
連結され、かつ固定配管３３の前端部には２次気体導入
口１２が設けられ、さらに固定配管３３の後端部は、サ
イクロンからなるグラスチック粉体分離回収設備１１に
接続され、またその分離回収設備１１の排気口にはブロ
ワ３６の吸引管３１が接続されている。

後部内管２８は蛇腹３４を貫通して２次気体導入口１２
付近まで延長し、かつ前記可撓性供給管２７の入口から
後部内管２８の出口までほぼ同一直径の流路が形成され
ている。

ここに前部継手２及び後部継手３においてそれぞれチャ
ックヘッド１８，２９の外周と螺合するネジを有する回
転外管２１，３１と、その回転外管２１．３１を回転自
在にかつ摺動不能に嵌合している摺動保持部材２５，３
２とから外部構造体が構成されている。

前記実施例の設備を用いてプラスチック被覆を行なう場
合は、まず前部シリンダ装置２６を短縮。

することにより、可撓性供給管２７を屈曲変形させなが
ら前部継手２を前進移動させ、かつ後部シリンダ装置３
５を短縮することにより、蛇腹３４を短縮させながら後
部継手３を後退移動させ、次に予熱された金属管１を前
部チャックヘッド１８、および後部チャックヘッド２９
０間に配置したのち、直ちに各シリンダ装置２６．３５
を伸長して各継手２，３を金属管１に向かって移動し、
各チャックヘッド１８，２９により金属管１を把持する
。

次にブロワ３６を運転すると共にプラスチック粉体供給
設備６から所定量のプラスチック粉体を供給して、その
グラスチック粉体を、気体に浮遊させた状態で金属管１
内に流通させることにより、金属管１の内壁面に溶融付
着させてプラスチック被膜を形成する。

第５図は第３図および第４図の場合よりも小径の金属管
１′をセツトシた状態を示すものであって、前記前部チ
ャックヘッド付き内管１９および後部チャックヘッド仕
き内管３０が取外されて、小径用前部チャックヘッド付
き内管１９’および小径用後部チャックヘッド付き内管
３０′が取付けられ、かつ前記可撓性供給管２７が取外
されて小径用可撓性供給管２７′が取付けられているが
、各継手２゜３における外側構造体は共用されている。

第６図は後部継手の変形例を示すものであって、後部摺
動保持部材３２の後端部外周にＱ ＩＪング３８が嵌設
され、かつその０リング３８は固定配管３３内に嵌合さ
れ、前記蛇腹３４が省略されているが、その他の構成は
前記実施例の場合と同様である。

この発明によれば、グラスチック粉体による金属管内面
プラスチック被覆設備における前部継手２および後部継
手３が、それぞれ外部構造体とこれに回動自在にかつ着
脱自在に嵌設されたチャックヘッド付き内管とにより構
成されているので、プラスチック被覆すべき金属管１０
口径が変わる場合は、単に各継手２，３におけるチャッ
クヘッド付き内管のみを交換するだけで、各継手２，３
における外部構造体を共用すると共に、各継手内の気体
線速度を所望の範囲に確保することができ、したがって
管内失速による閉塞現象が発生するのを防止することが
でき、かつ設備費を節減できる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の金属管内面プラスチック被覆設備を示す
概略側面図、第２図はその設備に用いられる従来の継手
の一例を示す縦断側面図である。 第３図はこの発明を実施した金属管内面プラスチック被
覆設備を示す概略側面図、第４図はその要部を示す縦断
側面図、第５図は小径金属管をセットした状態を示す縦
断側面図である。 第６図は後部継手の変形例を示す縦断側面図である。 図において、１は金属管、２は前部継手、３は後部継手
、６はプラスチック粉体供給設備、７は１次気圧導入口
、１１はプラスチック粉体分離回収設備、１２は２次気
圧導入口、１７は前部内管、１８は前部チャックヘッド
、１９は前部チャックヘッド付き内管、２１は前部回転
外管、２２は減速機付きモータ、２５は前部摺動保持部
材、２６は減圧式前部シリンダ装置、２７は可撓性供給
管、２８は後部内管、２９は後部チャックヘッド、・３
０は後部チャックヘッド付き内管、３１は後部回転外管
、３２は後部摺動保持部材、３３は固定配管、３４は蛇
腹、３５は液圧式後部シリンダ装置である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 気体に浮遊させたグラスチック粉体を、予熱されか
   つ回転されている金属管内に流通させ、プラスチック粉
   体を金属管の内壁面に溶融付着させることによりプラス
   チック被膜を形成する金属管内面プラスチック被覆設備
   において、金属管１とプラスチック粉体供給側設備との
   間に介在される前部継手２および金属管１とグラスチッ
   ク粉体分離回収側設備との間に介在される後部継手３が
   、それぞれチャックヘッドの外周と螺合するねじを有す
   る回転外管とその回転外管を回転自在にかつ摺動不能に
   嵌合している摺動保持部材とから構成した外部構造体と
   、これに回転自在にかつ着脱自在に嵌設されたチャック
   ヘッド付き内管とにより構成されていることを特徴とす
   る金属管内面プラスチック被覆設備。