JPS5820142Y2 - 冷菓製造機の撹拌装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は冷菓製造機の攪拌装置に関するものである。

。一般にこの種の攪拌装置にてソフトクリーム等の原料
ミックスを冷凍攪拌してソフトクリーム類を製造するに
は、先ず、原料タンクと冷却シリンダとを連通ずる連通
管に嵌合させたミックスパルプを引抜き、原料タンクに
適量供給されたソフトクリーム等の原料ミックスを、原
料タンクから連通管を介して冷却シリンダ内に注入充填
させた後、攪拌装置を回転させて製造する。

ところが、従来の攪拌装置であると、冷却シリンダ内に
供給された原料ミックスの内、前面板との間、即ち、螺
旋状ダツシャの長手方向寸法に相当するシリンダの中間
室に供給した原料ミックスの攪拌については問題ないが
、シリンダの後方に設けた後面板と、連通管に連らなる
シリンダ奥壁との間の側室に供給された原料ミックスの
攪拌ができず、上記シリンダの側室に残留していた。

また仮ジに攪拌されてソフトクリーム等を製造しても、
前方に送り出せず、シリンダの内周壁に大きな塊となっ
て耐着していた。

このため、ソフトクリーム等の製品品質の低下につなが
ると共に、製造機械の故障にもつながり好昔しくなかっ
た。

この考案は従来のソフトクリーム等の冷菓製造機の攪拌
装置の上記の欠点に鑑みこれを改良したもので、以下こ
の考案の構成を図面に示す実施例に基づいて説明すると
次の通りである。

第１図にあ−いて、１は連続式ソフトクリーム等の冷菓
製造機本体、２は冷菓製造機本体１の上部原料タンク、
３は原料タンク２の下方に横置した冷却シリンダで、そ
の奥部上面を連通管４により原料タンク２の底面に連通
しである。

５は冷却シリンダ３の前面に設けた製品取出装置本体の
フロント、６はフロント５内に形成した製品取出孔、７
は連通管４に嵌合したミックス・バルブである。

そして本考案の要点である攪拌装置Ａは冷菓製造機体１
の冷却シリンダ３内に回転自在に装設しである。

次に攪拌装置Ａの具体的構成を第２図乃至第４図によっ
て説明すると、８は攪拌装置Ａの前面板、９は前面板８
と対向させて設けた後面板で、製造機本体１０所定位置
に設置したモータ（図示せず）に回転可能に連結されて
いる。

１０は前面板８と後面板９間に架設した螺旋状ダッシャ
で、その前面板８側の端部の１側縁部に、当該ダッシャ
１０の横巾より若干大巾の押出片１１をその長手方向に
沿って突出させである。

即ち、ソフトクリーム等の製造時、上記螺旋状ダツシャ
１０は、シリンダ３内に適量供給された原料ミックスを
冷凍攪拌してソフトクリーム類を製造すると共に、これ
をフロント５に形成した製品取出孔６から外方に押出す
。

この際、ダンシャ１０の１側端部に設けた押出片１１の
存在により、その押出力がより一層向上し、ソフトクリ
ーム等の製造能率を向上させる。

１２は前面板８と後面板９との間に偏心状に軸架させた
攪拌棒、１３は前面板８の一端に突出した凸部１４と、
後面板９の１端に形成した係止溝１５間に揺動可能に嵌
合装設したブレードで、その中央部の肉厚を犬にして、
当該肉厚部を攪拌棒１２に対する当り部分１３ａとなし
、これを、上記攪拌棒１２の外周面の１部にフリー状態
で且つその刃先が回転方向に向って傾斜する如く、当接
させたものである。

即ち、ソフトクリーム等の原料ミックスの攪拌時、シリ
ンダ３内の後面板９を、モータを駆動して回転させ、当
該後面板９と前面板８との間に架設された螺旋状ダンシ
ャ１０、攪拌棒１２及びブレード１３を共に回転させる
。

このとき、攪拌棒１２上に当接されたブレード１３ば、
第３図に示す如く、シリンダ３の内周壁の近傍に接近若
しくは、接触されておると共に、ブレード１３０両側の
テーパ面１３ｂｔ１３ｂと攪拌棒１２との間に隙間イ、
イが形成されているため、その回転に伴なって、シリン
ダ３の内周壁近傍に附着した原料ミックスを掻き取り乍
ら攪拌する。

そして、掻き取られた原料ミックスは、その遠心力の作
用で攪拌棒１２とブレード１３との間に形成された隙間
イ、イに向って流動し、攪拌棒１２にフリー状態に当接
されたブレード１３を上方に押し上げて隙間イ、イを拡
開させる。

これにより、ソフトクリーム等の原料ミックスを隙間イ
、イを経て螺旋状ダンシャ１０に向って放出させること
ができると共に、偏心状に軸架した攪拌棒１２の存在に
より、原料ミックスを効果的に粉砕して攪拌することが
可能で、螺旋状ダンシャ１０及び攪拌棒１２間に原料ミ
ックスの塊が滞留することはない。

１６は後面板９の１側端部に突出した羽根で、シリンダ
３の連通管４に連らなる側室３ａ内に供給された原料ミ
ックスを均一に攪拌し乍ら、前面板８と後面板９間に開
花させた螺旋状ダンシャ１０側へ送り出す様構成したも
のである。

本考案は上記構成よりなり、次にその動作要領について
説明する。

今、原料タンク２内に適量供給されたソフトクリーム等
の原料ミックスを、連通管４に嵌合した□ツクス・バル
ブ７を引抜いてシリンダ３内に流し込んだ後、モータを
駆動させて攪拌装置Ａの後面板９を回転させ、当該後面
板９と前面板８間に架設した螺旋状ダンシャ１０、攪拌
棒１２及びブレード１３を共に回転させる。

このとき、後面板９の１側端部で、且つシリンダ３の側
室３ａ側に向って突出した羽根１６は、上記後面板９の
回転に伴なって共に回転する。

これにより、シリンダ３の側室３ａ内に供給された原料
ミックスを均一に攪拌し乍ら、前方の螺旋状ダンシャ１
０側へ送り出すことができる。

以上説明した様にこの考案は冷菓製造機本体のシリンダ
内に、回転自在に架設したダンシャ及び攪拌棒にて、ソ
フトクリーム等の原料ミックスを攪拌する攪拌装置にお
いて、上記シリンダ内に回転自在に装設した後面板の１
側端部に、羽根をシリンダの側室に向って突出させたか
ら、ソフトクリーム等の原料ミックスの攪拌時、シリン
ダの側室に供給された原料ミックスを、上記後面板の１
側端部に突出させた羽根の存在により、均一に攪拌し乍
ら、前方の螺旋状ダンシャ１０側へ送り出すことができ
るため、従来の装置の様に冷却シリンダの側室に原料ミ
ックスが残留したり或は塊が附着する様なことはなく、
衛生的であると共に、製造機本体の故障の防止にもつな
がり、頗る有益となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る攪拌装置をソフトクリーム等の冷
菓製造機に適用させた状態を示す要部断面図、第２図乃
至第４図は本考案に係る冷菓製造機の攪拌装置を示す図
面で、第２図はその正面図、第３図はその右側面図、第
４図はその分解斜視図である。 Ａ・・・攪拌装置、１・・・冷菓製造機本体、３・・・
シリンダ、３ａ・・・シリンダの側室、８・・・前面板
、９・・・後面板、１０・・・螺旋状ダンシャ、１６・
・・羽根。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷菓製造機本体のシリンダ内に、回転自在に架設したダ
   ッシャ及び攪拌棒にて、ソフトクリーム等の原料ミック
   スを攪拌する攪拌装置において、上記シリンダ内に回転
   自在に装設した後面板の１側端部に、副板をシリンダの
   側室に向って突出させた事を特徴とする冷菓製造機の攪
   拌装置。