JPS5819983Y2 - 農作業機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、機体に搭載した原動機により推進車輪を前進させ
、機体に着脱自在に連結する耕耘体により耕耘したり又
は掘取体により根菜類を掘り取る農作業機がある。

この種の農作業機は機体の後方に自転する尾輪を取付け
これにより機体の後方を支持し、耕耘体又は掘取体のよ
うな作業体が地中深くもぐり過ぎるのを阻止していた。

しかしながら軟泥地では尾輪は機構により地中に沈下し
て、耕耘体や掘取体が地中に深くもぐり過ぎるのを阻止
できず、それがため著しく動力を消費する欠点があった
。

本考案はこの欠点を解消し、軟泥地においても耕耘体や
掘取体のような作業体が地中に深くもぐるのを阻止し、
軽動力で耕耘又は掘取り等の農作業を行うことを目的と
する。

図面に示す実施例について本考案を説明すると、原動機
２を搭載する機体１を支持する左右の推進車輪６の車軸
５を機体１より垂下する機箱３内の伝動帯を介して駆動
して推進機体Ａを構成する。

７は機体１の背面に備える取付金具で、掘取体のような
作業体１９の牽引杆１４をピン１５により取付金具７に
連結する。

車軸５の両側には１対の傾動ケース９を昇降自在に備え
その昇降する後端には駆動軸１０をそれぞれ突出して駆
動車輪１１を取付けると共に傾動ケース９内の適宜の伝
動機構により駆動軸１０を車軸５により駆動させ、推進
車輪６と駆動車輪１１の周速度を同調して駆動し、左右
の駆動車輪１１の中間に前述の掘取体のような作業体１
９をのぞませる。

なお傾動ケース９，９内の伝動機構を断続するクラッチ
を設けてもよい。

しかして左右１対の傾動ケース９は横杆１２により連結
し、その中央に突設する１対の舌片間にナツト１３の左
右を前後に揺動可能に軸着し、作業体の牽引杆１４に一
定位置で回転するように係合するハンドル１７を有する
螺杵１８をナツト１３に螺入する。

本考案においては原動機２を搭載した機体１の左右の推
進車輪６並びにその車軸５と傾動ケース９により連結し
て動力を伝達される後方左右の駆動車輪１１は共に原動
機２により駆動し、しかして掘取体のような作業体１９
は後方の駆動車輪１１の中間にあるので、機体の後方を
支持する車輪１１は推進車輪６と同調して原動機２によ
り駆動するから軟泥地でも駆動車輪１１は地中にもぐる
ことなく前進でき、そしてその中間にある作業体１９の
地中に突入して生ずる荷重は左右の駆動車輪１１に加わ
るが、車輪１１は駆動するので、作業体の荷重に抗して
みだりに地中深くもぐることはなく、軽動力で作業体を
一定深度に保持するという効果を生ずる。

その土木考案においては左右１対の傾動ケース９は横杆
１２により連結し、その中央にナツト１３の左右が前後
に揺動可能に軸着するので、作業体の牽引杆１４に一定
位置で回転するように係合する螺杵１８のハンドル１Ｔ
を回転すると、ナツト１３は左右の軸着点を支点に揺動
し作業体１９を下降させると共に駆動車輪１１を上昇さ
せたり或は作業体１９を上昇させると共に駆動車輪１１
を下降させて作業体１９の地中への深度を土質に応じ深
浅自在に調節できるという効果をも生ずる。

なお図面において４は原動機２の入力軸、８は推進機体
Ａに取付けた操縦把手、１６は牽引杆１４の後方に備え
るヒツチで、これに掘取体等各種の作業体１９を取替自
在に連結する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施例の斜視図、１は機体、２は原動機、
５は車軸、６は推進車輪、９は傾動ケース、１０は駆動
軸、１１は駆動車輪、１２は横杆、１３はナツト、１４
は牽引杆、１７はハンドル、１８は螺杵、１９は作業体
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 原動機を搭載する機体を支持する左右の推進車輪の車軸
   を原動機により駆動するようにして推進機体Ａを構成し
   、車軸の両側には１対の傾動ケースを昇降自在に備え、
   その昇降する後端には駆動軸をそれぞれ突出して駆動車
   輪を取付けると共に傾動ケース内の伝動機構により駆動
   軸を車軸により駆動させて、推進車輪と駆動車輪の周速
   度を同調して駆動し、左右の駆動車輪の中間に掘取体の
   ような作業体をのぞませると共にその牽引杆を機体の背
   面に連結し、しかして左右の傾動ケースを連結する横杆
   の中央にナツトの左右を前後に揺動可能に軸着し作業体
   の牽引杆に一定位置で回転するように係合するハンドル
   付螺杆を前記ナツトに螺入して成る農作業機。