JPS58196384A - ステンレス鋼管接続部の応力腐食割れ防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ステンレス鋼管を継手にて接続する場合の接
続部の応力腐食割れを防止する方法に関するものである
。

従来から、鋼管、銅管等の配管は、多くの場合、管−一
手一管と言うように接続して行なっている。

このような管と継手との従来性なわれている接続状態の
代表的な例を第１図と第２図に示す。すなわち、内面に
メネジを有する締付部材りを端部外面にオネジを有する
継手Ｂに螺合することによって、ワッシャーＥを介して
パツキンＣを押圧して管Ａの外周面と継手Ｂの端部内面
とに圧着せしめて、流体をシールするのである。また、
多くの場合、予め管を加工して凹部Ａａを設けておき、
スナップリングＦを嵌装してから締付部材りを締付ける
ことにより管Ａと継手Ｂとを係止し軸方向の耐圧強度を
増している。そしてパツキンＣとしてＯリング（＃！１
図）や圧着面積が大きくてより好ましい三角リング（第
２図）（第２図のごとく三角形状から若干変形されたも
のも三角リングと称することとする）が使用されてきた
。

−万、ＳＶＳ　８０４．５ＶＳ８１６等のステンレス鋼
管は耐食性が良好なことから近年屋内配管特に給湯管と
して使用されるようになってきている。しかし、ステン
レス１１１１ｗの接続を従来の方法で行ない給＃ｈｉ１
として使用すると、上記いずれのパツキンを使用した場
合でも、パツキンと接するステンレス鋼管に割れが発生
し、短期間で水漏れが生じ、使用不能になるという欠点
があった。

本発明者は、上記のごとき欠点なく長期間使用し得るス
テンレス鋼管の接続方法を検討した結果、割れはパツキ
ンと接するステンレス鋼管の管外周部に生じた隙間腐食
を起点とする応力腐食創れであること、隙間腐食の伝播
速度に比べ応力腐食割れの伝播速度は著しく大きいこと
、また、管外周面のパツキンとの接触部の残留応力値が
２０ＫＩ／ｊ以下になるよう管外周向のノ・寸ツキンと
の接触部から管の凹部の内周面の凸部の一一側起点部Ｇ
までの距離をとれば応力腐食割れは防止でき、接続部の
寿命を看しく伸ばすことを究明して本発明に至った。

すなわち、接続すべきステンレス鋼管の外径よりも内径
が大きく、かつ、内周面が軸方行に平行な平行部に連続
して末端に向って内壁が傾斜して拡大する拡大部を端部
に有する継手をＩＦｊ管に外挿し、鎖管と該継手の拡大
部との閾でパツキンを、鎖管の外周に円周方向に設けた
凹部に嵌装したスナップリングにより管軸方向位置を規
制される締付部材により押圧して、該パツキンを該継手
の拡大部の内周面と鎖管の外周面とに圧着せしめてシー
ルするに際し、管外周面のパツキンとの接触部の残留応
力値が２０Ｋｆ／−以下になるよう管外周面のパツキン
との接触部から管の前記凹部の内周面の凸部の管端側起
点部までの距離をとることを特徴とするステンレス鋼管
接続部の応力腐食割れ防止方法である。

以下実施例にもとづき、本発明の詳細な説明する。

実施例。

第１図ならびに第２図の接続方法において、ステンレス
鋼管外周面のパツキンとの接触部から管の凹部の内周面
の凸部の管端側起点部までの距離（第１表では距離と略
す）を櫨々変化させステンレス鋼管を接続し９組の接続
管を作成した。ステンレス鋼管の径は４０Ａ（外径４８
．６ｍ）と８ＯＡ（外径８９−１ｍ）とし、板厚は１．
２ｓｍ＋である。また４０Ａは非焼鈍管であり、８０Ａ
は焼鈍管である。

これら９組の接続管に個別に塩素濃度２００　＄３ＰＨ
６の水を温度８０℃に保って流速０．８ｍ／秒で１２ヶ
月閲通水し、隙間腐食の有無、応力腐食割れの有無、水
漏れの有無を調査した。結果を第１表に示す。第１表に
都いてＮＯ，８，４，６゜８．９が本発明例であり、Ｎ
ｏ、ｌ、２，６．７が比較偽である。また第１表には接
続管の管外周面のパツキンとの接触部の残留応力値をＸ
線応力測定装置で測定した結果を示す。

第１表から判るように比較例はいずれも隙間腐食が発生
し、通水後８０日以内に水漏れが発生している。しかし
本発明例はいずれも隙間腐食は発生しているが応力腐食
割れは生じておらず、その結果水漏れ開始までの通水期
間は比較例に比べ着しく長期になっている。

すなわち、管外周面のパツキンとの接触部の残雪応力値
を２０ｕ／−以下にするとステンレス鋼管接続部の寿命
を著しく長期化させることができる。更に管外周面のパ
ツキンとの接触部から管の前記凹部の内局面の凸部の管
端側起点部までの距離が１８１以上とした場合に好まし
い結果となっている。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、管の接続状態をＬ半分の断面で示
す図。 Ａ・・管、　　　　　　　　Ａａ・・・凹部、Ｂ・・・
継手、　　　　　　　Ｃ・・・パツキン、Ｄ・・・締付
部材、　　　　　Ｅ・・・ワッシャー、Ｆ・・・スナッ
プリング、 Ｇ・・・實の凹部の内周面の凸部の簀端側起点部、。 特許出願人　日新製鋼株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 接続すべきステンレス鋼管の外径よりも内径が大きく、
   かつ、内周面が軸方行に平行な平行部に連続して末端に
   向って内壁が傾斜して拡大する拡大部を端部に有する継
   手を鎖管に外挿し、鎖管と該継手の拡大部との間でパツ
   キンを、該管の外周に円周方向に設けた凹部に嵌装した
   スナップリングにより管軸方向位置を規制される締付部
   材により押圧して、該パツキンを該継手の拡大部の内周
   面と該管の外周面とに圧着せしめてシールするに際し、
   管外周向のパツキンとの接触部の残留応力値が２０Ｋｆ
   ／−以下になるよう管外周面のパツキンとの接触部から
   管の前記凹部の内周面の凸部の管端側起点部までの距離
   をとることを特徴とするステンレス鋼管接続部の応力腐
   食割れ防止方法。