JPS5819637Y2 - シ−ト表示装置のシ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシート表示装置のシートに関するものである。

シート表示装置は複数の情報が夫々記入された複数枚の
シートを収納したカートリッジを使用し、所望する情報
を得たいときに夫々の情報の記入されたシートに対応す
るスイッチを操作することによって所望する情報の記入
されたシートが表示部に導出され、操作者をして視認可
能にするようになっている。

複数枚のシートがロール状に巻装されて収納されたカー
トリッジを使用し、シートロールが正回転成いは逆回転
を行なうことによって複数枚のシートの内の一枚を選択
し、選択されたシートが他のシートと分離され乍ら他の
シートと共に前記カートリッジの開口部から外部に繰り
出され、この繰り出される際に選択された一枚のシート
のみが確実に項目表示部へ導出されると共に他のシート
は目視不能部へと繰り出される装置にトいて、装置を長
期間使用することによりシートロール方向の巻き癖が発
生し、所望する一枚のシートの選択、分離動作が困難に
なることがある。

本考案は斯かる問題に対処すべく為されたものであり、
以下本考案を実施の一例を示す図面に基づいて説明する
。

第１図及び第２図にシート表示装置の外観図を示す。

図に３いて１はシート表示装置の本体であり、カートリ
ッジ装着孔２を有すると共に表面に情報表示部３が設け
られている。

４は情報表示部３に隣設されたページ選択スイッチであ
り、１ページからｎページ迄の個々のスイッチを操作す
ることにより所定の情報が情報表示部３に表示されるも
のである。

５は前記カートリッジ装着孔２に装着されるカートリッ
ジ、６はカートリッジ５に収納されたシートを繰り出し
たり収納したりするために本体１内に設けられた駆動用
ステッピングモータである。

第３図及び第４図に前記カートリッジ５を示し、７はカ
ートリッジケース、８は該カートリッジケース７の前面
に形成された開口部であってシート９をケース７より繰
り出すためのものである。

１０はケース７内に設けられた回転軸であり、該回転軸
１０の一端はケース７の一側部から突出している。

この回転軸１０の一端には前記ステッピングモータ６と
係合するための係合ピン１１が該回転軸１０と直交する
ように挿通して取り付けられている。

１２゜１３はケースＴに対し前記回転軸１０を回転自在
に支持するためのボールベアリング、１４はシート９の
一端を保持する保持棒である。

該保持棒１４の両端は前記ケース７内に一釦いて前記回
転軸１０の両端に取付けられた保持円板１５．１６に形
成された凹部１７，１８に係合して支持されている。

該保持棒１４はシート９０枚数に応じた数だけ保持円板
１５，１６の同方向等間隔トきに前記凹部１７，１８を
以って夫々取り付けられている。

従って前記回転軸１０の回転によって保持円板１５．１
６も回転することにより保持棒１４・・・の周囲にロー
ル伏に巻装されたシート９は回転を行なうものである。

第５図に一枚のシート９の一端が保持棒１４に取り付け
られた状態を示す。

シート９はポリエステルフィルムを材料として作られ、
該シート９のプ端は保持棒１４の周囲に巻き付けられる
と共にミシン縫い或いは溶着により保持棒１４に保持さ
れている。

第６図にシート９を側面から見た状態を示し、シート９
は水平線Ｘ−Ｘに対してカートリッジ５内での巻回方向
〔第６図矢印イ方向〕とは反対方向のカール伏の永久ひ
ずみが一定の半径Ｒで施されている。

次に第７図及び第８図に基づき前記カートリッジ５０ペ
ージ選択動作を説明する。

第７図では三本の保持棒１４・・・に一端が取付けられ
た三枚のシート９・・・がロール伏に巻装されて訃り、
一番内側に位置するシート９の先端９ａはケース７の内
部にあり、しかもシート押さえ部１９によってロール状
態が保持されている。

又中間に位置するシート９の先端９ｂはケースＩの開口
部８から僅かに突出していると共にケース７に設けられ
たページ選択棒２０によってその先端９ｂの位置規制が
為されている。

又一番外側に位置するシート９の先端９ｃはページ選択
棒２０の下側に位置しながらケース７の開口部８から僅
か突出するように連成されている。

この状態で前記回転軸１０の一端に設けられた係合ピン
１１に外部の回転駆動源〔ステッピングモータ６〕を係
合させ該回転駆動源によって回転軸１０を第７図矢印口
方向即ち時計方向に角度θだけ回転させて停止させるこ
とにより、一番内側のシート９の先端９ａは第７図に示
す中間のシート９の先端９ｂ位置へと移り替わり、又中
間のシート９の先端９ｂは第７図に示す一番外側のシー
ト９の先端９ｃ位置へと移り替わるものである。

第８図は前記三枚のシート９・・・が繰り出された状態
を示すものであり、第７図の状態から第８図矢印ハ方向
即ち反時計方向に回転軸１０を回転させることによりシ
ート９・・・の先端９ａ。

９ｂ、９ｃはケース７の外部に繰り出される。

前記第７図にトいて中間に位置していたシート９は本体
１に設けられている情報表示部３内面と本体１内に設け
られている規制板２１との間の間隙に送り出され、他の
シート９，９は規制板２１の下側に送り出されるもので
ある。

又前記ページ選択棒２０にはケース７の開口部８から外
方に突出するようにシート案内板２２が設けられて釦り
、該シート案内板２２の先端は前記規制板２１の先端に
近接するよう構成されている。

このシート案内板′２２の役割は第８図に示すシート送
り出し時に前記第７図にトいて一番外側に位置していた
シート９が例えば第８図２点鎖線で示すように送り出さ
れた場合にその先端９ｃが規制板２１と情報表示部３と
の間に侵入するのを防止するものであり、シート先端９
ｃはシート案内板２２の下側に接当して該シート９は規
制板２１の下側の所定位置に繰り出される。

次に前記シート９に第６図に示すような半径Ｒのカール
伏永久ひずみを施した理由について説明する。

シート９は前述のようにポリエステルフィルムによって
作られていて、カールリッジ５内で常に一定の方向〔第
６図矢印イ方向〕に巻回されて釦り、長期間経過或いは
高温中に保管された場合、シート９には巻回方向と同一
方向の巻癖が生じる。

例えば第７図に示すように本来ならば一番外側のシート
９の先端９ｃはページ選択棒２０の外側に位置すべきも
のが、シート９に巻癖がついたために第７図点線で示す
ようにその先端９ｃはページ選択棒２０の内側に向いて
いる。

この状態で第８図に示すようにシート９が矢印ｌ＼力方
向回転を開始すると、シート９の先端９ｃはページ選択
棒２０の内側を通過して第７図にトいて中間に位置して
いたシート９と同様の経路を通り乍ら情報表示部３の下
に送り出されるような誤動作が生じる〔第８図点線参照
〕。

このような問題の発生を防止するため、シート９には予
じめ巻回方向とは逆方向のカール伏の永久ひずみを施し
てあり、この結果カートリッジ５内でシート９に巻回方
向の巻癖がつかないようになっている。

次に第９図及び第１０図に基づき前記カートリツ′）５
の回転軸１０の１駆動機構について説明する。

２３は前記本体１内に設けられたステッピングモーター
６のモーター軸で、このモーター軸２３には前記シート
９０ページ枚数に対応した数〔第７図、第８図に示す保
持棒１４の数〕のスリット２４・・・を外周に等間隔ト
きに有するスリット板２５が取り付けられている。

２６は該スリット板２５０下端部に対応するように本体
１内に取り付けられたセンサーであって、発光ダイオー
ドと受光素子を内蔵してトリ、このセンサー２６によっ
て前記スリット板２５のスリット２４を検出し、ステッ
ピングモーター６の回転角度を検出するものである。

尚前記モーター軸２３の先端には前記カートリッジ５側
の回転軸１０の一端係合ピン１１と係合するカップリン
グ２７が取り付けられ、該カップリング２７と係合ピン
１１とを係合させてステッピングモーター６を回転させ
ることにより、ステッピングモーター６０回転力をカー
トリッジ５０回転軸１０に伝達し得るようになっている
。

本考案は以上述べたように実施し得るものであり、次に
述べるような効果が得られる。

即ちカートリッジ内で情報の記入された複数枚のシート
がロール伏に巻回された状態で長期間経過したり或いは
高温中に保管されたりすることによって、シートにはカ
ー） ＩＪツジ内で巻回された方向に巻癖が生じ、その
結果複数枚のシートの内一枚のシートを選択、分離する
動作力〈スムーズに行なわれずに誤動作の発生の原因と
なっていた。

本考案ではこのような誤動作の発生要因を解消するため
に、シートに予じめカートリッジ内での巻回方向とは逆
方向のカール伏の永久ひずみを施している。

この結果、永久ひずみの施されていないシートに経時的
に徐々に巻癖が生じてシートの選択・分離動作に誤動作
が生じるようになる迄の時間に対して、本考案のように
巻回方向とは逆方向の永久ひずみを施したシートは経時
的な巻癖発生の度合が遅く、誤動作の生じる迄の寿命が
はるかに長くなるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１図は指示
入力装置の外観斜視図、第２図は同平面図、第３図はカ
ートリッジの斜視図、第４図は同縦断正面図、第５図及
び第６図は保持棒にシートを取り付けた状態を示す斜視
図及び側面図、第７図及び第８図はカートリッジの動作
説明図、第９図はカートリッジにステッピングモーター
を連結した状態を示す要部切欠正面図、第１０図はステ
ッピングモーター取付部の分解斜視図である。 １・・・本体、３・・・情報表示部、５・・・カートリ
ッジ、６・・・ステッピングモーター、７・・・カート
リッジケース ８・・・開口部、９・・・シート、１０
・・・回転軸、１１・・・係合ピン、１４・・蘇持棒、
２０・・・ページ選択棒、２１・・・規制板、２２・・
・シート案内板、２３・・・モーター１ｄ、２４−・・
スリット、２５・・・スリット板、２６・・・センサー
２７・・・カップリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 情報の記入された複数枚のシートの各一端が保持回転体
   の同一円周上で等間隔に固定されて該シートを保持回転
   体にロール状に巻回し、このロール状に巻回されたシー
   トを収納し且つ該シートをシートの巻回方向に回転させ
   ることによって前記複数枚のシートの内の一枚のシート
   を選択すると共にその後逆方向に回転させることによっ
   て前記一枚のシートが最上面に位置され乍ら全てのシー
   トを開口部から外部に繰り出すようにしたカートリッジ
   を有し、操作者が所望する情報を得たい際にその情報に
   対応するスイッチを操作することにより前記複数枚のシ
   ートの内一枚のシートが表示部に送り出されて操作者に
   よる前記情報の視認が可能なシート表示装置にトいて、
   前記カートリッジ内に収納されるシートに予じめカート
   リッジ内での巻回方向とは逆方向のカール状の永久ひず
   みを施しであることを特徴とするシート表示装置のシー
   ト。