JPS5819263B2 - 削り節破砕機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は削り節破砕機に関するものである。

従来この種の装置としては種々の構造のものが知られて
おり、例えばステンレス金網などでできた網目状体の上
で削り節を揉んだり叩いたりする構造のものや周囲をス
テンレス金網などで構成したドラム状体内で丸、型ノコ
ギリ状体を回転させて削り節を破砕する構造のものが提
案されてきた。

しかしながら、網目状体の上で削り節を揉んだり叩いた
りする構造のものでは、破砕効率が悪いだけでなく削り
節がこわれて粉末ができやすく、また原料節の種類や水
分含有量の違いによって細片の形状が変わり、網目状体
の網目に削り節が引っかかって網目が詰りやすく、さら
には揉んだり叩いたりする手段として使用され得る摺動
するゴム板が摩耗して製品中に異物となって混入する恐
れがある。

またドラム状体内で丸型ノコギリ状体を回転させて削り
節を破砕する構造のものは、上述の構造に比較して破砕
効果が良いが、しかし粉末が多くなったり、引き裂きが
主になるため細長い形状のものが多くなり、またドラム
状体の網目が詰りゃすい等の欠点をもっている。

従って、この発明の目的は、上述のような従来装置の欠
点をもたない改良型の削り節破砕機を提供することにあ
る。

この目的でこの発明による装置においては、周囲を例え
ばステンレス板のような板状部材で構成し、上部または
側部に削り節投入口をまた下部に取り出し口を設けたド
ラム状体が設けられ、そしてこのドラム状体の内面に長
手方向に沿って複数個の突起体が設けられる。

好ましくは上記突起体のうちドラム状体の取り出し口に
隣接して位置した突起体にはくし歯状の突起刃が設けら
れ得る。

また必要ならば全突起体にくシ歯状の突起刃を形成する
ことができる。

その場合各突起刃はドラム状体内に取付けられた回転体
の破砕刃の間にのびるようにされ得る。

また上記ドラム状体は削り節投入口側から取り出し口側
へ向って下向きに傾斜されるか、或いはその代りにドラ
ム状体の一側にファンが設けられ得る。

このように構成したこの発明の破砕機によれば、ドラム
状体の上部の投入口から投入される削り節はドラム状体
の内面の突起体近くで多少圧縮されながら回転体の破砕
刃により切断され、突起体でドラム状体の内側にはね飛
ばされながらさら妃破砕刃で切断され破砕されていくの
で、従来公知の構造のものに比べて破砕効率がよく、原
料節の種類や水分の違いがあってもほぼ同じような形状
の細片に破砕できる。

−また刃による切断が主になるため粉末ができに＜＜、
それにより製品の歩留りが良くなり、さらにはドラム状
体に網目状の部分がないので目詰りがなく、維持管理が
容易である等種々の効果が得られる。

以下、この発明を図示実施例について説明する１第１，
２図には：この発明の好ましい実施例を示し、例えばス
テンレス板で構成したドラム状体１は、その一端上部に
削り節投入口２を、またその他端下部に細片となった削
り節の取り出し口３を備えている。

またこのドラム状体１の内面にはその長手方向に沿って
４列の突起体４が設けられている。

図示例では取り出し口３に隣接して位置した突起体４だ
けにくシ歯状の突起刃５が設けられている。

６は、適当な枠体（図示してない）に軸受されかつ図示
してない駆動モータで駆動される回転軸で、この回転軸
６には第２図に示すように破砕刃７が一定のピッチで十
字状に取付けられている。

各破砕刃Ｉは符号７ａで示すようにその先端から長手方
向の片側にかけて刃を備えている。

また各破砕刃７の先端はドラム状体１の内面に設けた突
起体４の先端に隣接した位置までのびている。

破砕刃７はまた第１図に示すようにドラム状体１のほぼ
全長にわたって設けられており、そして十字状でなく例
えばらせん状または他す形状に配列することもできる。

図示実施例ではドラム状体１は傾斜して配置され、また
取り出し口３は投入口２に比べて相当大きく寸法決めさ
れている。

突起体４に設けたくし歯状の突起刃５は第１図に見られ
るように回転体の破砕刃７の間にのびている。

さらに突起刃５は図示実施例では一つの列の突起体４だ
けに設けられているが、必要ならば全突起体４に設けて
もよく、また場合によって、は各突起体４自体を突起刃
５のように構成することも可能である。

ドラム状体１の下部の取り出し口３の下側には振動篩８
が配置され、その下側にはベルトコンベア９が配置され
ている。

図面には示してないがドラム状体１の一側好ましくは投
入口２の設けられている側にファンを設けて投入口２か
ら投入された削り節を他端へ向って一様に吹き飛ばすよ
うにすることができ、その場合にはドラム状体１は傾斜
させる必要がない。

また図示実施例では各破砕刃Ｔは回転軸６に対して垂直
に放射状にのびているが、必要ならば各破砕刃を一定の
ピッチで回転軸６に沿って長手方向に配列してもよく、
或いは破砕刃７を格子状に構成してもよい。

さらにドラム状態１を傾斜して設ける代りにドラム状体
自体を円錐状に形成してもよく、その場合破砕刃７の長
さはドラム状体の内径に応じて決められ得る。

このように構成した図示装置の動作について説明すると
、ドラム状体１の上部の投入口２から投入される削り節
ＩＯはドラム状体１の内面に設けた突起体４０近くで多
少圧縮されながら回転体の破砕刃Ｉによって切断され、
また突起体４でドラム状体１の内側にはね飛ばされた削
り節はさらに破砕刃１で切断、破砕される。

こうして細片に破砕された削り節、１０ａに回転体によ
って与えられた遠心力などで下部の取り出し口３から外
部へ出ていくが、その際細片化されてない削り節はくし
歯状の突起刃５に引っかかり、切断されたりはね上げら
れたりしながらさらに破砕される。

ドラム状体１の下部の取り出し口３から出てきた破砕さ
れた削り節１０ａは振動篩８等で細片化の不充分な大き
なものを取り除いた後ベルトコンベア９を介して製品と
して袋詰工程へ送られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を概略的に示す部分断面正
面図、第２図は第１図の矢印Ａ−Ａに沿つた断面図であ
る。 図中、１・・・・・・ドラム状体、２・・・・・・削り
節投入口、３・・・・・・取り出し口、４・・・・・・
突起体、５・・・・・・く上図状の突起刃、６・・・・
・・回転軸、７・・・・・・破砕刃。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 先端から長手方向の片側にかけて刃を設けた複数の
   破砕刃を一定のピッチで回転軸に固定した回転体を、周
   囲を板状部材で構成し上部または側部に削り節投入口を
   また下部に取り出し口を設けたドラム状体内に取付け、
   上記ドラム状体の内向に長手方向に沿って複数個の突起
   体を設けたことを特徴とする削り節破砕機。 ２ 先端から長手方向の片側にかけて刃を設けた複数の
   破砕刃を一定のピッチで回転軸に回定した回転体を、周
   囲を板状部材で構成し上部または側部妃削り節投入口を
   また下部に取り出し口を設けたドラム状体内に取付け、
   上記ドラム状体の内面に長手方向に沿って複数個の突起
   体を設け、さらにドラム状体の一側にファンを設けたこ
   とを特徴とする削り節破砕機。 ３ ドラム状体の取り出し口に隣接してその内面に設け
   た突起体にくし歯状の突起刃を装着した特許請求の範囲
   第１，２項のいずれかに記載の破砕機。 ４ ドラム状体の内面に設けた突起体の全部にくし回状
   の突起力を形成した特許請求の範囲第１゜２項いずれか
   に記載の破砕機。 ５ ドラム状体を削り節投入口側から取り出し口側へ向
   って下向きに傾斜して設けた特許請求の範囲第１．３．
   ４項のいずれかに記載の破砕機。