JPS5818939Y2 - 捕球具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ソフトボール或は野球に用いられるグラブ
等の捕球具の改良に関するものである。

ところで、手に装着したグラブにてボールを捕球する場
合において、その手掌部と対応するボールの捕球面側が
屈曲自在でないと、ボールを確実に捕球できない弊害が
あるが、逆に、捕球面が柔らかすぎても製品の耐久性若
しくは使い易さを損なう等の欠点がある。

この考案は、製品の耐久性等を損うことなく、捕球性の
向上を図るようにした捕球具の改良に関するものであり
、以下これを図に示す実施例について説明する。

図において、１は野球用グラブ等の捕球具で、手指をそ
の挿入口２から挿入した場合に、その手掌部と対応する
ボールの捕球面３と、各手指と対応する各袋、即ち、母
指袋４・示指袋５・中指袋６・薬指袋７及び小指袋８と
が各設けられると共に、上記母指袋４と示指袋５との間
には捕球用ウェッブ９が張設されており、この構成は従
来のものと同じである。

１０は上記捕球面３の中心部を取り囲むように配設され
ると共に、該捕球面側における手指挿入口２側に設けら
れた捕球面３側の屈曲手段である。

然して、該屈曲手段は第２図乃至第５図に示すように、
捕球面３側に位置される外皮材１１に形成した複数本の
スリット１２と、該スリット部の裏面側に貼着一体化さ
れた補強皮材１３とから構成されている。

また、上記スリット１２は捕球面３の中心部を中心とす
る放射線上と夫々略一致するように形成されて、スリッ
ト１２の左右の間隔が、捕球面３の中心部側は狭く、反
対に、挿入口２側となる捕球面３の反中心側は稍広くな
るように設けられている。

更に、上記補強皮材１３には左右方向へのスリット１４
が形成されており、該補強皮材と外皮材１１とは平織状
に織り合わされた後に、補強皮材の両端部１３ ａのみ
が貼着一体化されている。

また、捕球面３の中心部側となる外皮材１１の上面に配
置された補強皮材１３の各突出端縁部１３ ｂは、捕球
したボールの脱落防止用突片として構成されている。

１５は外皮材１１及び補強皮材１３との両者を伴締めす
るためのひも１６挿通用の孔である。

以上のように、本考案に係る捕球具は、捕球面側におけ
る手指挿入口側に、該捕球面の中心部を取り囲むような
屈曲手段を施すようにしたものであるから、ボールの捕
球に際してグラブを開閉した場合、上記屈曲手段は、恰
も人が手掌部に有する屈曲のための皮膚造の如く作用す
るから、捕球したボールの脱落を確実に防止できるとい
った優れた効果を奏するのみならず、上記屈曲手段によ
ってグラブの開閉作用を極めて簡単に行ない得るから、
握力が不足する若年層の球技者にとっては最適であると
共に、新しい製品であっても手に馴み易く、また、製品
の耐久性を損なうようなことがない等の実用的効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した捕球具の斜視図、第２図は外
皮材の上面図、第３図は屈曲手段を拡大して示す展開上
面図、第４図及び第５図は第３図Ａ−Ａ線及びＢ−Ｂ線
における端面図である。 １は捕球具、２は手指挿入口、３はボール捕球面、１０
は屈曲手段、１１は外皮材、１２．１４はスリット、１
３は補強皮材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 捕球面側における手指挿入口側に、該捕球面の中心部を
   取り囲むような屈曲手段を施したことを特徴とする捕球
   具。