JPS5818700Y2 - 軟弱地盤用大型円筒魚礁

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【考案の詳細な説明】本考案は魚礁本体上下にリング梁を組込んだ軟弱地盤用
大型円筒魚礁に関するものである。

漁場造成に用いる単体の魚礁構造物は大型化されつ＼あ
り、設置海域の積出港まカ陸上運搬等問題もあり、予め
製作された部材を輸送し、組立完成するものが多い。

しかしこれ等の魚礁は支持する接地面積も小さく、海流
による洗掘の生ずる軟弱地盤面に設置する場合に転倒の
生ずる欠点などがある。

本考案は上記のような従来の軟弱地盤用魚礁の課題を解
決することを目的とするものである。

すなわち本考案は運搬沈設時などの吊上の除土ずる曲げ
やせん断に対する抵抗力が大きく、また軟弱地盤の海底
に沈設後においても安定性の大きい大型の魚礁を提供し
ようとするものである。

以下図面に記載された本考案の実施例について説明する
。

本体壁３の外側上下に上部リング梁１下部リング梁２が
補強リプ状に本体壁３と同心円として突出するように設
けられ、本体壁３には開口窓４が穿設され、海底の流れ
の一部を本体壁３内に導入する。

上部リング梁１は運搬沈設などの吊上げ用フック金物５
での吊上げ時に生ずる曲げおよびせん断応力に対応する
だけの強度を有するようにしておく。

フック金物５は上部リング梁１にほぼ等間隔に取付けら
れる。

また下部リング梁２は魚礁が海底の軟弱地盤などの上に
置かれるので、該軟弱地盤の強弱に応じた接地面積とす
る。

すなわち海底地盤がきわめて軟弱の場合には下部リング
梁２の接地面積を広く、かつ魚礁全体の重量を大きくす
ることにより、流れに対する抵抗力を増大せしめ、海底
の軟弱地盤の強度が比較的大きい場合には接地面積は狭
くし、かつ重量を小さくして材料全体の節約を図る。

したがって本考案魚礁は吊上げ用フック金物５で運搬沈
設時吊上げるときは、魚礁はその除土ずる曲げや剪断応
力に対抗できるとともに、海流による洗掘の生ずる軟弱
地盤面に設置する場合でも安定性が大きい利点を有する
。

本考案は以上のような構成を有するのでその作用効果を
要約すれば次の通りである。

■ 軟弱地盤の強弱に応じた下部リング梁２の接地面積
としであるので、流れによる転倒に対して安定性が太き
い。

［有］運搬沈設時吊り上げるとき、吊上荷重は強度の
充分な上部リング梁１に均一にかＸるので、本体壁３に
は犬きた荷重はか＼らす破壊する恐れが無く安全である
。

【図面の簡単な説明】

第１図：大型円筒魚礁平面図、第２図二大型円筒魚礁正
面図、第３図二大型円筒魚礁断面図、第４図二大型円筒
魚礁斜視図。１・・・上部リング梁、２・・・下部リング梁、３・・
・本体壁、４・・・本体開口窓、５・・・吊上げ用フッ
ク金物。