JPS5818326B2 - シリカ質のトリジマイト状物質の製造法 - Google Patents

シリカ質のトリジマイト状物質の製造法

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JPS5818326B2
JPS5818326B2 JP12169276A JP12169276A JPS5818326B2 JP S5818326 B2 JPS5818326 B2 JP S5818326B2 JP 12169276 A JP12169276 A JP 12169276A JP 12169276 A JP12169276 A JP 12169276A JP S5818326 B2 JPS5818326 B2 JP S5818326B2
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JP
Japan
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aluminum
tridymite
sodium
siliceous
potassium
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JP12169276A
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JPS5346499A (en
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下平高次郎
広田和士
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KAGAKU GIJUTSUCHO MUKIZAISHITSU KENKYUSHOCHO
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KAGAKU GIJUTSUCHO MUKIZAISHITSU KENKYUSHOCHO
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シリカ質のトリジマイト状物質の製造法に関
するものである。
近年シリカは、良質の耐火物として広範囲に用いられて
いる物質であり、常圧下では、通常石英、トリジマイト
、クリストバライト、ガラス状の四種の変態を有し、そ
の中でトリジマイト及びガラス状物質が広範囲の湿度変
化に耐え、耐火物としての用途に適している。
特に、トリジマイト状物質は、ガラス状物質では得られ
ない高湿度領域を持ち、各種の条件で用いられる良質の
耐火物材料として期待されている。
従来、シリカ質のトリジマイト状物質の製造法について
は、砂石を仮焼する方法、タングステン酸ナトリウム等
のフラックスを用いる方法等が知られている。
しかしながら、これらの方法では準安定なトリジマイト
状物質が生成するため、一旦トリジマイ化した後、石英
やクリストバライトに転移する場合を生じ、充分に良質
のトリジマイト状物質を得ることが困難であるという欠
点を有している。
本発明の目的は、従来法の欠点のない安定なシリカ質の
トリジマイト状物質を提供するにある。
本発明のシリカ質のトリジマイト状物質の製造法は、シ
リカ質原料にアルミニウム化合物及びナトリウム又はカ
リウム化合物を添加物として混合し、該混合物を700
°C以上の温度で仮焼せしめ、アルミニウム成分を酸化
物として0.1〜5重量%、ナトリウム又はカリウム成
分を酸化物として0.1〜0.5重量%含有するシリカ
組成物を製造し、少なくとも部分溶解し、次いで1,4
00〜1,050℃に保持せしめることを特徴とする。
本発明のシリカ質材料とは、砂石、石英、不定形シリカ
、クリストバライトを用いる。
通常、工業的にシリカの原料として市販されている砂石
を用いることが製造コストならびに本発明の構成上好ま
しい。
珪石は、市販のものをなんらの処理をほどこすことなく
そのまま使用してもよいが、添加物との混合にあたって
、均一に混合するために、粒径は小さければ小さいほど
好ましく、1mm以下、特に好ましくは10μm以下で
ある。
純度は従来の工業用硼砂程度でよい。
本発明の添加物とは、目的とする安定性を得るための作
用効果を持つものであり、アルミニウム及びナトリウム
又はカリウムを含有する化合物を用いる。
アルミニウム化合物は、アルミニウム酸化物、水酸化物
、アルミニウムの硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、珪酸塩を用
いる。
ナトリウム又はカリウム化合物は、ナトリウム又はカリ
ウムの水酸化物、硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、珪酸塩を用
いる。
ナトリウム又はカリウム成分を含有し、且つアルミニウ
ムを含む珪酸塩を用いてもよい。
粒径は、シリカ質原料と均一に混合するために小さけれ
ば小さいほど好ましく、11n7+!以下、特に好まし
くは10μm以下である。
純度は、目的とする安定性を得るために、他の不純物の
混入がさまたげになるため、高ければ高いほど好ましい
本発明のシリカ質原料と添加物の混合にあたっては、で
きる力)ぎり均一に混合することが好ましく、ボールミ
ル等の混合機を用いて混合するものとし、混合後の平均
粒径は1 mm以下、好ましくは10μm以下に整える
本発明のシリカ質原料に添加物を混合する混合比は、シ
リカ質原料の純度が100%でないかぎり、添加物と同
一の物質を含有しているため、シリカ質原料と添加物と
の混合後の範囲が、アルミニウム成分を酸化物として0
.1〜5重量%、好ましくは0.3〜3重量%、ナトリ
ウム又はカリウム成分を酸化物として0.1〜5重量%
、好ましくは0、37−3重量%となるように混合する
アルミニウム成分およびナトリウム又はカリウム成分を
酸化物として0.1重量%より少ない場合は目的とする
安定性の作用効果が得難くなり、5重量%を超えると、
目的とする耐火性のよいトリジマイト状結晶を得ること
が困難となる。
該混合物が、上記濃度範囲を有するシリカ組成物を得る
ためには、あらかじめ仮焼せしめ、添加物に含有する酸
根等の不純物を昇華させるものである。
仮焼温度は、700°C以上該混合物の溶解温度以下の
範囲であればいずれの温度でも可能であるが、低温では
仮焼時間は長くなり、700°Cより低い温度では不純
物の昇華が困難上なる。
本発明は、該シリカ組成物を1,500℃以上に加熱し
、少なくとも部分溶解させることにより、該シリカ組成
物の添加物成分が充分に均一な分布状態を造り出し、目
的とする安定性を得るものである。
本発明は、該シリカ組成物の添加物成分の充分に均一な
分布状態を得た後、1,400〜1,0500Cの湿度
範囲に降温し、保持せしめることにより、該添加物成分
の均一な分布状態を安定化せしめ、より良質なシリカ質
のトリジマイト状結晶を有する物質を得ることができる
上記操作により、充分良質なシリカ質のトリジマイト状
結晶を有する物質は得られるが、目的とする種々の用途
に活用するための形状を得るためには、該シリカ組成物
を1,500℃以上に加熱し、該シリカ組成物の添加物
成分の充分に均一な分布状態を得た後、室温まで急冷し
、ガラス状物質を製造し、該ガラス状物質を所望の形状
に成形した後、1400〜1050°Cに保持せしめる
ことにより、上記操作で得るトリジマイト状結晶と同様
の物質を得ることができる。
本発明の構成によって得られたシリカ質のトリジマイト
状物質は、電子顕微鏡の観察によって、その結晶構造が
確認され、従来法の欠点である他の結晶変態に転移する
ことのない、充分良質で、シリカ質のトリジマイト状特
性を半永久的にそこなわず、広範囲の温度変化に耐え、
各種の条件下で安定な耐火物材料として用い得るもので
ある。
実施例 シリカ質原料として、SiO2が99.7wt%、A
l 203が0.3wt%含有する珪石に、添加物とし
て硝酸アルミニウムを0.7wt%、炭酸ナトリウムを
1wt%配合し、ボールミルを用いて充分均一に混合し
、平均粒径1μmの混合物を得た。
該混合物を1,000℃に保持した電気炉中に挿入し、
1時間仮焼し、A l 203が1wt%、N a 2
0が1wt%含有するシリカ組成物を得た。
上記操作により得られたシリカ組成物を再び電気炉に挿
入し、1,700℃まで外淵し、該シリカ組成物を溶融
せしめ、この状態で10分間保持した。
次いで、該溶融物を1,300℃まで降温し、この状態
を20分間保持した後、大気中に引き出し急冷せしめ、
シリカ質のトリジマイト状結晶塊を得た。
得られたシリカ質のトリジマイト状物質は、電子顕微鏡
で観察の結果、その結晶構造が確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリカ質原料にアルミニウム化合物及びナトリウム
    又はカリウム化合物を添加物として混合し、該混合物を
    700℃以上の温度で仮焼せしめ、アルミニウム成分を
    酸化物として0.1〜5重量%、ナトリウム又はカリウ
    ム成分を酸化物として0.1〜5重量%含有するシリカ
    組成物を製造し、該シリカ組成物を1500℃以上に加
    熱し、少なくとも部分溶解し、次いで1400〜105
    0℃に保持せしめることを特徴とするシリカ質のトリジ
    マイト状物質の製造法。 2 該シリカ質原料が、砂石、石英、不定形シリカ、ク
    リストバライトである特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。 3 該アルミニウム化合物が、アルミニウム酸化物、ア
    ルミニウム水酸化物、アルミニウムの硫酸塩、炭酸塩、
    硝酸塩、珪酸塩である特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。 4 該ナトリウム又はカリウム化合物が、ナトリウム又
    はカリウムの硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、塩酸塩、もしく
    はナトリウム又はカリウム成分のほかにさらにアルミニ
    ウム成分を含む珪酸塩である特許請求の範囲第1項記載
    の製造民
JP12169276A 1976-10-09 1976-10-09 シリカ質のトリジマイト状物質の製造法 Expired JPS5818326B2 (ja)

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JPS5346499A JPS5346499A (en) 1978-04-26
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FR2578638B1 (fr) * 1985-03-08 1989-08-18 Inst Francais Du Petrole Procede de transfert de chaleur d'un fluide chaud a un fluide froid utilisant un fluide mixte comme agent caloporteur
JP7017362B2 (ja) * 2017-10-04 2022-02-08 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 球状結晶性シリカ粒子およびその製造方法

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