JPS5818137B2 - ミキシングア−ム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は粉末状、粒状、塑成物の混合特に建築材料混
合物を混合するミキシング装置における混合羽根を支持
するミキシングアームに関する。

通常のこの種ミキサー例えば混合物を収容する混合槽内
に１本乃至複数本の、駆動軸を設け９、同１駆動軸に放
射方向のアームを所要数固定し、各アーム先端にアーム
の回転方向に対し傾斜した産金羽根を取付け、これを混
合材料内で強制回転させるように構成されており、１本
のアームに２個以上の混合羽根を取付けることは可能で
ある。

しかし実際には駆動軸に近い羽根は回転速度が小さく
アーム先端の混合羽根に比べ、混合効果が著しく劣り、
構造が複雑となり、混合物が付着し易くなるのに対し、
効果があまり期待できないので、通常はアーム先端にだ
け取付けられている。

またコンクリート混合物のように硬化したり、付着し易
い混合物ではアーム面に好ましくない状態で混合物が付
着する、こうした付着物は装置全体の機能を保持するた
めに強制的にはがしたり、洗浄して取り除く必要がある
が、この作業は多くの時間と手数を要し、特に駆動軸近
くに混合羽根を設けた場合、その付着物の除去清掃はは
なはだしく困難となる。

この発明の課題はアームに混合物の付着がおきないよう
にすることである。

また他の課題は回転速度が速くなるアーム外周部に混合
作用を付与し、この部分においても混合物の付着が起ら
ないようにすることである。

この課題を本発明では次のようにして解決している。

即ちアームが長楕円状の流線形をなし、その長軸方向が
駆動軸に近い部分ではアームの回転方向と並行即ちアー
ム回転方向と長軸方向との角度は零で、混合羽根近くに
至るに従いアーム回転方向に対しアーム断面の長軸方向
の角度が増大し混合羽根近くでは長軸の傾斜角が混合羽
根の傾斜角に合致するようにアームを捩じらせたことで
あり、その実施例を以下添付図面について説明する混合
物を収容する混合槽１１内に図示していない原動機によ
って駆動される駆動軸１が設けられミキシングアーム２
がアームボス４を介して駆動軸１に固定され、同アーム
先端にはアーム２の回転方向５に対し傾斜した混合羽根
３が固定されている。

上記のミキシングアームは、第５図元竿第７図に示すよ
うにその断面は長楕円状の流線形で、そのボス４近くで
は断面の長軸９の方向とアームの回転方向５とが並行で
両者の傾斜角αは最小零（第５図）であるが、混合羽根
３近くでは長軸９の方向は混合羽根３の作動面の傾斜角
βに適応するよう傾斜角αが順次増大する捩じられた形
をなしく第６図、第７図）、アームボス４近くでは長軸
９の方向の長さＬと、短軸方向の厚さＤの比が３：１〜
４：１の範囲内で、アーム基部の両端６゜６はエツジ状
に形成されている。

アーム２の基部断面を上記のようにすることによって、
アーム前端部７では混合物の分離が、混合物を撹乱する
ことなく円滑に行われ、後端部８では混合物を吸い付か
せず静かに合流される。

このほっそりとした流れに都合のよい流線形としたこと
により、アームの回転に対し、混合物との流れの抵抗を
殆んど受けることがなくなる。

このことはボス４近くのミキシングアーム２は混合物の
運搬または混合に参与せず、混合物が付着しやすいアー
ム低速部分における混合物との摩擦が少なく、従って混
合物の付着を阻止できる。

アーム２の長さ方向の中間域から混合羽根３に至る部分
では第６図、第７図に示すように、アーム断面の長軸方
向が捻じられており、アームの回転方向５と長軸９との
角αは順次増加し、混合羽根近くの長軸９とアーム回転
方向の角度αは、混合羽根の作動面の傾斜角βに対応す
るようになり、この部分での長軸方向の長さＬと、短軸
方向の厚さＤの比は２，５：１〜３：１の範囲内とする
。

この傾斜角αが徐々に大きくなっている部分では、混合
物との抵抗が増大し、アーム２もミキシング作用に関与
するようになる。

しかし、この部分では回転速度が速くなり、混合物との
相対速度も大きくなるので、この運動が混合物との接触
面の摩擦による清浄効果となり、混合物の付着はなくン
る。

以上のようにこの発明によれば低速で混合物が付着し易
いボス４に近いアーム２は、混合物に対し抵抗の最も小
ない形状として混合物の付着を阻止し、外周の混合羽根
３近くでは、その回転速度を利用して、混合物の混合に
関与させ、アームを単なる混合羽根の支持だけでなく、
その欠点を除去し、有効に利用することができる。

上記したアーム２の断面形状は次のように設計変更する
ことができる。

その一つとしてアーム２の流線形断面は前端部７の肉厚
を、後端部８の肉厚より若干厚くすることである。

これは使用中の摩耗に対応するためと、特にボス４の近
くでは後端部８における混合物の流れを円滑にし、後端
部における混合物の渦流防止に効果があり、混合物の付
着を防止する上からも有効である。

また他の一つはアーム２の中間部から混合羽根３に至る
混合作用に関与する部分において長軸９に沿う両側流面
中の、アーム２の回転方向５“側の流面１０を流線から
順次平らに移行させ、長軸９に対し非対称にする。

このようにすることによって混合羽根３の作動面と、ア
ーム２の流面１０との連継がよくなり、混合羽根３によ
る混合物の流れを、アーム流面１０によって乱すことが
なくなる。

上記したアーム２の断面形状、捩じりはミキサーの大き
さ、駆動軸１の回転数、混合物の種類等によって相違す
るが、実験の結果、長軸９の捩れα、長軸９方向の長さ
と厚さの比Ｌ：Ｄの比は前述の範囲が最も良好な結果が
得られた。

尚この発明は、単−駆動軸又は２軸以上の複数軸のミキ
サーに利用できることは勿論、横軸形、縦軸形、あるい
は傾斜軸形のミキサーにも応用することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので第１図は単軸形ミ
キサーに応用したときの混合槽の一部縦断正面図、第２
図はアーム部分の正面図、第３図は第２図の側面図、第
４図は第３図の平面図、第５図、第６図、第７図は第３
図のｖ−ｖ線、■−■線および■−■線の断面図である
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 混合羽根が駆動軸に固姶した半径分向ｔｔＥ延びる
   アーム先端に固定されているｉ状、粒状、プラスチック
   物質、特に建築用混合物を強制混合させるためのミキシ
   ング装置における、前記アーム９断面は両端部が薄くな
   った長楕円状の陣、線形をなし、駆動軸近傍ではその長
   軸方向とアームの回転方向かはゾ並行し、混合用羽根に
   近づ＜ｃ’ｃ捉い長軸方向が混合羽根の傾斜方向に向っ
   て傾斜し、混合羽根に近い部分では羽根の作用面の傾斜
   角に適応するように捩れている（と牽特徴とするミキシ
   ングアーム。 ２ 混合羽根はアームの回転方向に対し２５〜４５度の
   限界内にあり、混合羽根近くのアーム断面の長一方向は
   混合羽根の傾斜角度に適応することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載のミキシングアーム。 ３ 駆動軸近傍のアーム断面が延びた楕円形でその長軸
   に対し、対称的で前後両端部では切断刃状に薄くなり、
   長軸方向の長さと短軸方向の厚みの比が３：１〜４：１
   の範囲にあることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載のミキシングアーム。 ４ アーム全長の中央部分から混合羽根に至る領域のア
   ーム断面が、楕円状の長軸に対しその両側が対称的また
   は非対称的で、この部分に８ブる長軸方向の長さと、短
   軸方向の厚みの比が２，５：１〜３：１以内であること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のミキシングア
   ーム。 ５ アームの横断面はアームの回転方向の前端部が後端
   部より厚く形成され、アーム長さの中央部から羽根部分
   に至るに従い混合に関与するアーム流面が順次平らにな
   らていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   ミキシングアーム。