JPS5817689B2 - ヘッダ−における圧造品のバリ除去装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は一つのダイスに対して並夕１ルた２つのパン
チを上下切換え式に対応させることによってローラー状
の物体を圧造成形するダブルブロ一式のヘッダーに関す
るものである。

ところで、パンチとダイスとで素材を挟圧状に圧造する
際には、両者間に素材の内部が張り出して第４図すに示
すように圧造されたローラー状物体の外周に鍔状のパリ
が発生するものであるが、従来はこのパリを除去する為
に圧造後に製品をヘッダーから取り出して別の機械又は
手作業で一つづつ削った研磨する等の加工を行っていた
ので、作業能率が悪くこの種圧造製品の生産性向上の著
るしい妨げとなっていた。

この発明はこのような点に鑑みダブルブロ一方式のヘッ
ダーを利用してローラー状物体の圧造品を圧造と同時に
同じ位置のダイスとパンチとで前工程で発生したパリを
しごいて簡単確実に除去できるように工夫したものであ
る。

以下その詳細を図面の実施例について説明する。

素材Ｗは第４図ａに示すように連続した金属製の丸棒線
材を一定寸法に切断して得られたもので、本発明はこの
素材を用いてニードルベアリングや、ローラー又はコロ
、或いはチェーン用の連結ピン等を圧造成形するもので
ある。

このようなローラー状物体は同図Ｃに示すように、外径
が全長に亘り一定で且つ両端は端面矯正の為圧造工程で
は両端より同時に挟圧状に押打する必要がある。

第１図はその圧造装置を示すものである。

同図において、１は機枠２の前端に固定して設けられた
ダイスであり、ダイブロック３に止ねじ４で着脱自在に
取付けられる。

５及び６はダイス１と対応する位置に設けられたダブル
ブローの一番パンチと、二番パンチであり、機枠２に対
し前後方向に進退移動する移動台Ｔの昇降体８に取付け
られ、昇降体８の上下切替えによってダイス１に一番パ
ンチ５又は二番パンチ６の何れかを選択的に対応させる
ものである。

９は前記ダイス１の中心を貫通して進退移動するように
設けられたノックアウトピンであり、ダブルブローパン
チの一番５と対応するときは第１図に示すようにダイス
底部に引っ込んだ位置に、又二番パンチ６と対応すると
きは第２図に示すようにダイス内の途中まで突出した位
置に、さらに二番パンチ６による圧造後はダイス内より
圧造製品を押出す位置に、夫々３段階に作用するよう設
定される。

１０はこの３段階の作用を行わせる為の押出カムであり
、３つの作用部１０ａ、１ ｏｂ 、１０ｃを有する板
カムを軸１１のまわりを回転するように設けて駆動軸に
連動さコせ、このカムの回転をリンク連動機構１２を介
してノックアウトピン９に伝達させる。

リンク連動機構１２は枢軸１３を支点に揺動する揺動板
１４と、その上端に枢着したコンロッド１５と、そのコ
ンロッド１５の押動で中間軸１６を支点に揺動ｌして押
棒１γを押動する積杆１８とよりなる。

揺動板１４に転子１４ａを設けてその転子を前記したカ
ム１０に当接させ、カムの回転で各作用部に応じた分量
押動されるものである。

ダブルブローパンチの上下切替機構は図示省略ｌしたカ
ムの作動でリンクレバー１９を押動させ、この押動によ
って遊端の挾持片２０で昇降体８の下端に設けた突片８
ａを押上げたり、又は引き下げるものである。

上記した構成において、切断工程で得られた素」材Ｗを
ダイス１の直前へ供給し、それを対応するダブルブロー
パンチの一番５でダイス１内へ打ち込む。

すると素材Ｗはパンチとダイスで挟圧状に圧造される為
第１図、及び第４図すに示すように両端が同時に成形さ
れると共に、パンチとダイス３間の隙間に素材の内部が
張り出すので圧造製品Ｗ′の外周に鍔状のパリＳを生じ
る。

次いで一番パンチ５の後退をまって上下切替機構を作動
させ、昇降体８を上動させると、二番パンチ６がダイス
１に対応するようになる。

同時に押出カム１０を回Ｊ転させ作用部１０ａから１０
ｂに揺動板１４の転子１４ａを対応させ、その位置で停
止させると、リンク連動機構１２を介してノックアウト
ピン９が前記カム作用部１０ａ、１０ｂの差に相当する
分量押動して停止する。

従って該ピン９の先端Ｊは今までダイス１の底部に引っ
込んだ位置から途中まで突出した状態となり、ダイス内
の圧造製品Ｗ′を第２図のように若干押出す格好になる
。

この状態で移動ラムの前進によって対応するダブルブロ
ーパンチの二番６がダイス１に打ち込まれる・為該ダイ
ス１から突出した状態の製品Ｗ′に二番パンチ６が嵌入
し外周にあるパリＳをしごくように除去する。

その後に二番パンチ６の後退をまって押出カム１０を所
定角回動させ、３番目の作用部１０ｃを転子１４ａに対
応させるとノックアウトピン９はさらに大きく突出する
ように押動されてダイス１内より圧造製品を押出すもの
である。

バＩＪ Ｓはリング状の打ち抜きカスとなって製品に嵌
まっているが、分離しているので直ぐに外れる。

第１図において、２１は二番パンチ６に設けた押出ピン
であり、昇降体８の下降時には蹴出ピン２２の対応位置
から外されているが、上動すると対応するようになる。

２３は押下用レバー、２４はブツシュピン、２５は蹴出
駒、２６は揺動板１４の押戻し装置でシリンダー２７内
にリターンばねを有してピストンロッド２８を介し押戻
し方向に弾力を附勢させている。

本発明は上述のように、ローラ状物体を端面矯正して圧
造成形する際にその物体の外周に形成されるパリをしご
いて自動的に除去するもので、１段目ではノックアウト
ピン９は引っ込んだ位置に固定されてダイス５の底部の
支持台となり、２段目においてダブルブローパンチの２
番が対応した・時点でそのパンチング終了後に中間まで
押進し、その位置で２番パンチ６の押打でバＩＪ Ｓが
しごかれて除去されるものであり、その後この２番パン
チ６が後退すると同時にそのノックアウトピン９を、一
気に大きく突出させて成形品をダイス型孔より押出すも
ので、従ってノックアウトピン９はカム１０の３つの作
用部１０ａ、１０ｂ、１０ｃに支持されて３段に作用し
、ダブルブロー型２段パンチとその一つに対応する１個
の固定ダイス、及びその中に装備されたノックアウトピ
ンの作用ｉでローラ状物体の圧造からパリ除去に至る一
連の作用を全自動で行い、従来のように別加工でパリを
除去するのに較べ著るしく高能率に精度の高い製品を得
ることができ、構造が簡単で作動が正確であり、安価に
実施できる等の優れた効果が期待；できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので、その第１図は本
発明を実施する装置の縦断側面図、第２図は同要部の拡
大断面図、第３図は押出カムの作２用状態を示す側面図
、第４図ａ、ｂ、ｃは圧造工程を示す側面図である。 １・・・・・・ダイス、５，６・・・・・・パンチ、９
・・・・・・ノックアウトピン、１２・・・・・・リン
ク連動機構、１０ａ。 １０ｂ 、１０ｃ・・・・・・作用部、１０・・・・・
・押出カム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一定寸法に切断された素材を上下昇降式に切換わる
   ダブルブローパンチで、その一つに対応する単一のダイ
   スに打ち込んで、ローラ状物質を圧造成形するヘッダー
   において、前記ダイスの中心を貫通して進退移動するよ
   うに設けられたノックアウトピンを、ダブルブローパン
   チの一番と対応するときはダイス底部の引っ込んだ位置
   に、二番パンチと対応するときはダイス内の途中まで突
   出した位置に夫々固定支持され、゛さらに二番パンチに
   よる圧造後はダイス内より製品を押出す位置に、夫々３
   段階に作用する３つの作用部をもった押出カムとリンク
   連動機構を介して連繋させてなることを特徴とするヘッ
   ダーにおける圧造品のパリ除去装置。