JPS5817623Y2 - 強制混練ミキサ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はモルタル、コンクリートや各種左官用壁土な
どを始めとする各種混線材料を均一に練り混ぜする強制
混練ミキサーに関するものである。

従来、例えばモルタル、コンクリートや壁土すどを、夫
々その混線材料を短時間に完全均一に混合し、練り上げ
るためには、ミキサー胴体内で骨材類が一方向に偏倚し
たり、セメントペーストなどの粘稠成分が分離すること
なく、上下、左右。

前後の多方向に立体的に攪拌混合されることが必要であ
る。

そして特にある圧力作用下で、剪断力が繰返される所謂
練りの作用が充分働かなくてはならないものであんそし
て従来、固定式のパン容器内で、その中心軸の回りを櫂
形内、外羽根が回転して攪拌混合、混線を行う可搬式の
強制混線ミキサーが知られているが、このミキサーでは
２枚の櫂形内、外羽根の回転移動によってのみ混練が行
われるものであるため、デッドスペースを生じ、特に混
合酸層全域に亘っての均一な攪拌混合が短時間で行えず
、かつ高剪断力を作用させて高分散を行わせる練り混ぜ
作用が効率的に十分行えないもので、均等質の混練物を
能率的に混和生成することができないなどの大きな欠点
があった。

この考案は上記に鑑み、以下説明するような強制混線ミ
キサーを提供して上記従来の諸欠点を解消する目的に出
たものである。

この考案の強制混線ミキサーを図面実施例について具体
的に説明すると、１はフレーム５上に取付けられた円筒
容器、２は該円筒容器１の中心にその底部１ａを貫通し
て上方に垂直に設けられた中心筒で、その上端の鍔６に
環状の固定歯車８が止ネジ９によって一体に固着しであ
る。

３は下部フレーム５に取付けられたモーター４に直結の
回転主軸で、中心筒２内に軸受６を介装して回転自在に
挿設しである。

そして該回転主軸３の上端部３ａには、上記固定歯車８
の環状孔内において咬合爪１０が固着しである。

１１は、中央部に上記咬合爪と咬合連結できる咬合爪１
０ａｔ取付けた回転翼根で、左右両側に前記固定歯車８
と夫々噛合連結できる遊嵌歯車１３ａ、１３ｂ、１３ｃ
伝動機構及び遊嵌歯車１７ａ、１７ｂ伝動機構が夫夫装
着さ札それによって伝動される左右の回転羽根軸１４．
１８が左右両端の歯車１３ｃ、１７ｂの軸として下方に
夫々垂設しである。

そして該回転羽根軸１４，１８の下部には夫々複数の攪
拌翼１５．１５ａを複数段夫々高さを異らしめて取付け
てなる回転攪拌羽根１６．１６ａが設けられている。

な訃図面実施例では各段２枚の攪拌翼１５１５ａを第３
図で解るように一体のＬ形翼とし、回転攪拌羽根１６の
上段のＬ形攪拌翼１５が一番高く、続いて回転攪拌羽根
１６ａの上段のＬ形攪拌翼１５ａ９回転攪拌羽根１６の
下段のＬ形攪拌翼１５そして回転攪拌羽根１６ａの下段
のＬ形攪拌翼１５ａと順次低くなるように位置をずらし
て高さを異らしめである。

また上記回転翼框１１０前後側面には夫々下方に伸びる
支持杆１９．２１が突設してあり、該支持杆１９ 、２
１の下端には櫂形内、外羽根２０．２１が夫々取付けら
れている。

そして上記構成の回転翼根１１は、前記回転主軸３の上
端部３ａに、咬合爪１０，１０ａの咬合係合によって嵌
脱自在に一体に水平状態で連結取付けられている。

そして回転翼根１１の回転で、櫂、形内、外羽根２０．
２２が円筒容器１内底部１ａに近接状態で中心筒２の回
りを回転し、同時に両者間位置の回転攪拌羽根１６ 、
１６ａｄＺ［ｍ転しながら公転するようにしたものであ
る。

な釦１２は円筒容器１の底部１ａに設けた開閉底蓋付き
の排出口、２３は同円筒容器１０周壁土端部に着脱自在
に嵌設した載台で、各種バケツ、容器類を載せるための
ものである。

なお筺た図面実施例では第１図に示すように回転翼根１
１が矢印（左回り）方向に回転して櫂形内、外羽根２０
．２１が同矢印方向に回転し、それと同時に回転攪拌羽
根１６１６ａが、両者回転方向を異にした矢印方向に夫
夫回転（自転）しながら櫂形内、外羽根２０．２２と同
方向に回転（公転）するものである。

なお図面実施例の場合のように左回転（自転）する回転
攪拌羽根１６とそれと反対の右回転（自転）する回転攪
拌羽根１６ａとが左回りに回転（公転）移動する晧ある
定点における回転攪拌羽根１６゜１６ａの自転位相が一
回転（公転）ごとに異るようにすることが望筐しく、さ
らにまた回転羽根軸１４．１８が夫々櫂形外羽根２２内
端の移動軌跡と櫂形内羽根２０外端の移動軌跡との間の
中心を通る同心円を移動軌跡として公転するようにする
ことが望１しへまた回転攪拌羽根１６．１６ａを１個と
したり或は２個以上の複数個としたりすることもできる
。

次に作用状態を説明すると、先ず円筒容器１内に適宜混
線材料を投入してから、モーター４を回転させると回転
主軸３が回転し、回転翼根１１が第１図矢印方向に回転
するので、櫂形内、外羽根２０．２２が矢印方向に回転
すると同時に回転攪拌羽根１６．１６ａが夫々矢印方向
に自転しながら公転し、混線材料を混合、攪拌、練り混
ぜする。

そして混線が終ったら開閉底蓋を開放すると混練製品は
櫂形内、外羽根２０．２２によって排出口１２から円筒
容器１下方外部に排出されるものである。

この考案の強制混練□キサ−は、成上のように下部に回
転攪拌羽根１６，１６ａを有する回転羽根軸１４．１８
を歯車伝動機構を介装して左右両側に垂設すると共に下
端に櫂形内、外羽根２０゜２１が夫々取付けられた支持
杆１９．２１を前後両側面から下方に突設した回転翼根
１１を、円筒容器１の中心筒２内回転主軸３の上端部３
ａに取付けて回転させ、櫂形内、外羽根２０．２２が円
筒容器１内底部１ａに近接状態で中心筒２の回りを回転
し、同時に両者間位置の回転攪拌羽根１６゜１６ａが自
転しながら公転するようにしたものであるから、櫂形内
、外羽根２０．２２による攪拌混合及び捏和作用と相俟
って、その前後で回転攪拌羽根１６．１６ａによって混
線材料を密接に混合攪拌して分散均一化を図る作用を行
わせ、さらに混線材料を剪断分離し、その後折り重ね、
引張り、圧縮などの作用を順次組み合わせ繰返して高度
な練り混ぜ作用を効率的かつ有効に行わしめることがで
き、均等質の混練製品を能率的に混練生成できる卓抜し
た効果がある。

また両回転攪拌羽根１６．１６ａは、複数の攪拌翼１５
．１５ａを複数段夫々高さを異らしめて取付けた構成で
あるから、デッドスペースを生じなく、混合域層の上部
、内部、下部各層の全域に亘って均一な攪拌混合及び練
り捏和か強制的に短時間で行える優れた効果がある。

なお昔た回転翼根１１は回転主軸３の上端部＆に咬合爪
係合によって嵌脱自在に取付けられてぃるものであるか
ら、櫂形内、外羽根２０．２２及び回転攪拌羽根１６．
１６ａなどの清掃及び円筒容器１内の掃除などが容易に
行え、かつ各羽根の調整、補正修理なども簡単に行えて
頗る重宝であるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の強制混練ミキサーの実施例を示すもの
であって第１図は平面図、第２図は縦断正面図、第３図
は回転攪拌羽根の横断平面図である。 １・・・・・・円筒容器、１ａ・・・・・・底部、２・
・・・・・中心筒、３・・・・・・回転主軸、３ａ・・
・・・−上端部、４・・・・・・モータ５・・・・・・
フレーム、６・・・・・・軸承、７・・・・・・鍔、８
・・・・・・固定歯車、９・・・・・・止ネジ、１０，
１０ａ・・・・・・咬合爪、１１・・・・・・回転翼根
、１２・・・・・・排出口、１３ａ〜１３ｃ・・・・・
・歯車、１４・・・・・・回転羽根軸、１５．１５ａ・
・・・・・攪拌翼、１６，１６ａ・・・・・・回転攪拌
羽根、１７ａ、１７ｂ・・・・・・歯車、１８・・・・
・・回転羽根軸、１９・・・・・・支持杆、２０・・・
・・・櫂形内羽根・２１・・・・・・支持杆、２２・・
・・・・櫂形外羽根、２３・・・・・・載台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒容器１の中心筒２上端に環状固定歯車８を取付ける
   と共に該中心筒２内に下部モーター４直結の回転主軸３
   を挿設し、複数の攪拌翼１５゜１５ａを複数段夫々高さ
   を異らしめて取付けた回転攪拌羽根１６ 、１６ａが夫
   々下部に設けられた回転羽根軸１４．１８を上記固定歯
   車８と噛合できる歯車伝動機構を夫々介装して左右両側
   に垂設すると共に下端に櫂形内、外羽根２０．２１が夫
   夫取付けられた支持杆１９，２１を前後両側面から下方
   に突設してなる回転翼根１１を前記回転主軸３の上端部
   ３ａに咬合爪係合によって嵌脱自在に取付け、回転翼根
   １１０回転で櫂形内、外羽根２０．２２が内筒容器１内
   底部１ａに近接状態で中心筒２の回りを回転し、同時に
   両者間位置の回転攪拌羽根１６．１６ａ；Ａ相転しなが
   ら公転することを特徴とする強制混練ミキサー。