JPS5817342Y2 - 外線端子板を兼ねたロツク式プラグ、ジヤツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として電話回線用に使用する目的のため
に創作されたものである。

この考案の第一の特長は、外線端子板として独立して使
用すると同時に、必要に応じ差込式電話機のプラグのジ
ャックとしても併用できるため、同一端子金具に外線止
ネジと内線止ネジをネジ止めし、更に内線止ネジにより
刃受金具の一端を止着し、この刃受金具と端子金具によ
りプラグの差込刃を差込む刃受部を構成したものである
。

この考案の第二の特長としては、プラグとジャックの差
込みをロックし、電話機コードを引張ってもジャックよ
りプラグが引き抜かれないようにするために、刃受部の
一部となる端子金具の表面に突起を突設し、又、プラグ
の差込刃の先端に係止孔を穿設し、この突起と係止孔の
係止によりプラグとジャックをロックせしめたものでの
る。

この考案の第三の特長は、ロックされたジャックよりプ
ラグを引き抜く際、ジャックを取付けた壁面に向ってプ
ラグを押下げないとロックが解除されないようにするた
めに、突起を突設した端子金具を基台の表面に敷設し、
これに対設する刃受金具を端子金具の上方に位置する如
←装着してプラグの差込刃の係止孔が突起の係止より外
す場合、必ずプラグを壁面に向って押し下げなけれ（、
ｆ゛差込刃の係止孔が突起より外れない構造としたもの
である。

この考案の第四の特長は、プラグの差込刃の正負の極と
、ジャックの正負の極が誤って差込まれても、その誤り
を容易に確認できるようにするために、プラグのケース
差込刃の引出側正面に差込刃の引出し位置より上位に阻
止体を張出し成形し、しかもこの阻止体の位置は、プラ
グとジャックが正しく組合わされた場合には、この阻止
体はジャックの内線引出孔に嵌合される位置とし、プラ
グを表裏逆にして差込むと、阻止体がジャックＯ基台に
当り、阻止体の張出し高さだけプラグとジャックに遊び
ができる構造としたものである。

この考案の第五の特長は、刃受金具が長期使用により先
端部分が次第に浮上して端子金具とよりなる刃受部の適
正な間隙及び圧力を失わせないために、刃受金具の止着
された他端上面を基台に取付けられるカバーの内面に設
けた突部により押圧する構造としたものである。

次にこの考案の具体的実施構造を図面について説明する
。

四角形の基台１には所要高さの取付台２が、プラグのピ
ッチに適合する間隔をとって一対設立され、この各取付
台２の基部より基台１の端部にわたって溝３が平行に成
形され、この取付台２と溝３の夫々外側にかけて側板２
′が成形される。

この取付台２の上面より溝３の全面にかけて端子金具ａ
を敷設固定するために、この端子金具ａは側面段違いに
折曲成形され、上段を取付台上面に、下段を溝３に敷設
固定し、取付台上面に位置する端子金具には外線止ネジ
４と内線止ネジ５が夫々一対宛ネジ止めされ、又、溝３
に位置する端子金具ａの表面には突起６が突設される。

更に、内線止ネジ５により刃受金具すの取付孔７が止着
される。

この刃受金具すと溝３に敷設された端子金具ａは、刃受
部を構成するために、この刃受金具すは弾性金属の帯片
を二つに折り曲げて上下平行にし、上片は下片ｂ′より
長くし、これが端部に取付孔７が穿設されるもの、であ
り、下片ｂ′は溝３の端子金具ａに対向して適正な間隔
と圧力を与える構成としである。

上記構造の基台１には箱形のカバー１′が止ネジ８によ
り止着されるものであり、このカバー１′の外線引出側
と内線引出側には夫々カバー１′の周縁を切欠いて外線
引出孔９及び内線引出孔１０が設けられ、更に内線引出
孔１０側には刃受部に臨ませてカバーの周縁を切欠いて
孔１１が設けられ、この（Ｌｌｌは図示しないが薄膜が
張られて使用時にはこの薄膜を打抜くようにするもので
ある。

又、カバー１′の内面には突部１″が突出成形され刃受
金具すの先端上面に当接し、場合によっては押圧する構
成とする。

以上の如き構造により外線端子板を兼ねたジャックＪが
構成され、これに組合わされるプラグＰは先端に穿設し
た差込刃Ｃが一対ケース１３に支持され、裏板１４を止
着しておき、差込刃Ｃの後端には電話機に連がるコード
止ネジ１５がネジ止めされ、又、ケース１３のコード引
出側にはケース周縁を切欠いたコード引出孔１６が設け
られ、更に差込刃Ｃの引出されるケース正面位置には差
込刃Ｃより上位にしてプラグＰとジャックＪが組合わさ
れた際、ジャックカバー１′の内線引出孔１０に嵌合さ
れる高さ位置に所要高さの阻止体１７が張出成形されて
なるものである。

次にこの考案の作用効果について説明する。

例えば、電話回線用として使用する場合には、基台１を
壁面に止ネジにより固定し、カバー１′を止ネジ８をゆ
るめて基台１より外し、外線止ネジ４に外線Ｌ１を止着
し、内線止ネジ５に内線Ｌ２を止着し、再びカバー１′
を取付け、各線Ｌｌ、Ｌ２は夫々引出孔９及び１０より
引出して使用するときには外線端子板として独立して使
用が可能であり（第３図参照）、又、この外線端子板を
差込式電話機のジャックとして使用する場合には、内線
Ｌ２を取外して電話機のコードＬ３により連結されたプ
ラグＰの差込刃Ｃを刃受部に臨む孔１１より差込むもの
である。

（実施例には図示しないがこの孔１１は薄膜が一体成形
され、使用時には打抜いて使用する常法の構造になって
いる。

）このジャックＪにプラグＰを差込むと、差込刃Ｃ先端
には係止孔１２が穿設されてあり、刃受部の端子金具ａ
の突起６に嵌合してプラグとジャックはロックされる。

（第４図参照）従って電話機のコードＬ３の引張りによ
りプラグがジャックより外れるおそれを解消できるもの
である。

又、ジャックよりプラグを引き抜く場合には、刃受部に
突起６を突設した端子金具ａを基台１に敷設し、この上
方に刃受金具すを対設して刃受部が構成されであるため
に、ロックを解除するためにはプラグをジャックの取付
壁面側に押し下げない限り差込刃の係止孔１２と突起６
は外れないために次の利点がある。

すなわち、電話機のコードをジャックに対し上方又は左
右両側に引張ってもロックは解除されないし、又、取付
は壁面側に向ってコードを引張ることは有り得ないから
、コードの引張りによりロックが解除される死角が存在
しないので極めて確実なロックとなるものである。

次にジャックよりプラグを引き抜く場合には、プラグの
ケースを取付壁側に押し下げることにより差込刃Ｃは基
台１のエツジを支点として先端が扛起し、刃受金具すの
下片ｂ′を押圧し、係止孔１２と突起６のロックは解除
されるので（第５図参照）このままの角度にてジャック
よりプラグを引き抜くものである。

この際、刃受金具すはカバー１′の内面突部１″に当接
しているために、差込刃Ｃ先端が扛起しても刃受金具す
の下片ｂ′にテンションが与えられるだけで、刃受金具
全体は作用し薄いために長期使用によるも刃受金具すが
内線止ネジ５部分より折り曲がり全体が浮上して端子金
具ａと構成する刃受部の適正間隙圧力を失うことを防止
できる利点がある。

又、ジャックＪにプラグＰを差込む際、差込刃の正負の
極とジャックの正負の極が合致しない誤った差込み方、
すなわち、プラグを表裏逆にして差込むと、プラグのケ
ースに突設しである阻止体１７が正しい差込みの場合に
は内線引出孔１０に嵌合されるものが、位置の変更によ
り基台１に当接し、阻止体１７の張出し高さだけプラグ
とジャックの間に遊びができるために、誤りを直ちに確
認できる利点がある。

（第６図参照）以上の如くこの考案は外線端子板を兼ね
たプラグ、ジャックとして優れた特長を有する実用的な
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は刃受金具の一部を取外したジャックの斜視図、
第２図は底板を取外して内部を示したプラグの底面図、
第３図は外線端子板として使用する状態の一部切欠側面
図、第４図はプラグとジャックの組合せを示す側断面図
、第５図はプラグとジャックのロックを解除した状態の
側断面図、第６図はプラグの阻止体の作用を示す一部切
欠側面図、第７図はジャックカバーの裏側より見た斜視
図、第８図は刃受部品の斜視図である。 尚、図中符号 １・・・・・・基台、１′・・・・・・
カバー、２・・・・・・取付台、３・・・・・・溝、ａ
・・・・・・端子金具、ｂ・・・・・・刃受金具、４・
・・・・・外線止ネジ、５・・・・・・内線止ネジ、６
・・・・・・突起、７・・・・・・取付孔、８・・・・
・・止ネジ、９・・・・・・外線引出孔、１０・・・・
・・内線引出孔、１１・・・・・・刃受部の孔、Ｊ・・
・・・・ジャック、Ｐ・・・・・・プラグ、Ｃ・・・・
・・差込刃、１２・・・・・・係止孔、１３・・・・・
・ケース、１４・・・・・・底板、１５・・・・・・止
ネジ、１６・・・・・・引出孔、１７・・・・・・阻止
体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台１には一対の取付台２を所要間隔をとって設立し、
   この各取付台の基部より基台１端部にかけて溝３を平行
   に成形し、この取付台上面より溝全面にかけて端子金具
   ａを敷設固定するために、端子金具ａを側面段違に折曲
   成形して敷設固定しこの端子金具の取付台上面に当る位
   置には外線止ネジ４と内線止ネジ５を一対あてネジ止め
   し、又溝に“当る個所には突起６を突設し、更に内線止
   ネジ５により力受金臭すの取付孔７を止着して各溝に敷
   設した端子金具と平行に対設し、この刃受金具すは弾性
   金属の帯片を平行に二つ折りして下片ｂ′と端子金具８
   間に刃受部を構威し、又、基台１にはカバー１′を取付
   け、このカバー１′の外線及び内線引出孔周縁を切欠く
   ことにより外線引出孔９及び内線引出孔１０を設け、又
   、内線引出孔側にして刃受部に臨む個所にはカバー周縁
   を切欠いて孔１１を設け、又、各刃受金具すの上面に当
   接する突部１″をカバー内面に一体成形して外線端子板
   を兼ねたジャックＪを構成し、このジャックＪに組合わ
   されるプラグＰは、先端に係止孔１２を穿設した一対の
   差込刃Ｃをケース１３に支持し底板１４を止着して構成
   し、更にこのケース１３にして差込刃引出側には差込刃
   引出位置より上位にしてプラグとジャックを組合せた際
   、ジャックカバーの内線引出孔１０に嵌合される高さ位
   置に阻止体１７が張出して一体成形されて構成されたこ
   とを特徴とする外線端子板を兼ねたロック式プラグ、ジ
   ャック。