JPS5816943B2 - 浸漬装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は浸漬装置に関する。

本発明は種々のものに適用されるが、便宜上小形変圧器
のワニス浸漬について説明する。

−第１図は小形変圧器で１は鉄心、２は端子で変圧器上
部に突出している。

小形変圧器のフェス浸漬法としては、第２図に示すもの
が考えられる。

端子部表面をワニスに浸漬させてはならないため精度の
高い液面管理が必要である。

第２図のようにピッチ送りコンベア３において、一定高
さで水平移動する小形変圧器を積載したバスケット４に
対し、下部の槽５が必要高さまで上昇し、給液口６から
ワニスを給液し、槽のオーバフロー高さ位置に液面を保
持して、小形変圧器を浸漬する構成である。

このような構成においては、バスケット積載の小形変圧
器がバスケット毎に大きさ、寸法が異なるとき、浸漬深
さ位置も異なり、フェス槽の押上げ高さ位置を変化させ
なければならず、また重量のある槽の上昇、下降を頻繁
に行なうことは、液面がゆれて液面精度を維持すること
が困難である。

本発明は、この点に着目してなされ、簡単な構成で高い
液面位置精度を可能とし、浸漬位置精度の高い浸漬装置
を提供することを目的とするものである。

本発明は、傾斜可能な構造とした槽を備え、この槽を傾
斜させてそのオーバフロ一部によって液面高さを調整す
るようにした浸漬装置に関する。

槽の傾斜は例えば第４図のオーバフロ一部８ａの下部に
エアシリンダー駆動によって上下する駆動ピンを取付け
て行なうか支柱７に設けられた槽５を支持する支点を所
定の角度に回転させる等の方法で行なわれる。

本発明においては、被浸漬体の浸漬は、第４図に示すよ
うに槽５を傾斜させて行なわれ、浸漬時の液面９の位置
はオーバーフロ一部８ａによって規制され、槽５の傾斜
角度によって液面９の位置は調整される。

浸漬時に槽の底面を第５図に示すように水平としてもよ
い。

槽５を傾斜させるために必要な力は液槽を昇降させる力
に比べれば、はるかに小であることは明らかであり、従
って動作も軽快になり、頻繁な液面高さの変化に高精度
で対応し、調整を容易にするものである。

本発明が適用される被浸漬体としては、小形変圧器、モ
ーフ胴固定子等があげられる。

以下本発明の一実施例を図面により小形変圧器を浸漬す
る場合を例にとり説明する。

第３図に示すように槽５は支柱７で傾斜し得るように支
えられる。

第３図に示すように槽５を傾斜させてバスケット４を送
り込む。

次に第４図の如く槽５を所要の角度に戻し、給液口６よ
り給液する。

オーバフロ一部８によりオーバフローした時の液面の高
さでバスケットに保持された小形変圧器１０が浸漬され
る。

浸漬後オーバフロ一部８ａを上げて、オーバフロ一部８
ｂを下げ槽５を傾斜させてバスケット４を左へ移動させ
て槽５から取り出す。

この操作をくり返して順次浸漬が行なわれる。

オーバフロ一部８ｂより溢れた液は循環して使用される
。

第３〜４図において９は液面である。

ここでは、小結変圧器について説明したが他の被浸漬体
にも適用される。

本発明になる装置によれば、容易に高い液面精度を得る
ことができるので、被浸漬体例えば小形変圧器の大きさ
が変ってもワニス浸漬位置の良好な調整ができる効果を
有する。

そのため、端子部に付着したワニスを削り取る後作業が
不要になるほど極めて効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用される一例である小形変圧器の略
図、第２図は従来の槽昇降の浸漬方法を示す図、第３図
は本発明における槽の傾斜状態を示す図、第４図及び第
５図は本発明における液面調整後の浸漬状態を示す図で
ある。 符号の説明、３・・・コンベアライン、４・・・バスケ
ット、５・・・槽、６・・・給液口、７・・・支柱、８
ａ、ｂ・・・オーバフロ一部、９・・・液面、１０・・
・小形変圧器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 傾斜可能な構造とした槽を備え、この槽を傾斜させ
   てそのオーバフロ一部によって液面高さを調整するよう
   にした浸漬装置。