JPS5816921B2

JPS5816921B2 - コ−ルドトラツプ

Info

Publication number: JPS5816921B2
Application number: JP55097119A
Authority: JP
Inventors: 松井政雄
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1980-07-16
Filing date: 1980-07-16
Publication date: 1983-04-04
Also published as: JPS5721902A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は凝縮性気体を処理するコールドトラップに関す
る。

凝縮性気体を処理するコールドトラップは、凝縮性気体
を含む被処理用気体を内部に導入管を通して流入させ、
これを別の配管から流入させられる冷媒により冷却して
凝縮性気体を析出し、さらにその析出された物質を加熱
することにより移送するようにしたものである。

通常、コールドトラップは、低コストで製作させるため
胴径か細く胴長が非常に長くされている。

そのため大量の被処理用気体を処理する場合には、析出
分質がコールドトラップ内に片寄って凝結し、閉塞状態
を生じたり容積効率を悪くしたりすることがある。

そのため温媒を使用して閉塞を防止したり、コールドト
ラップの基数を増加するような対策がとられているが、
運転スケジュールの複雑化、計測制御系のコストアップ
になる場合がある。

本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、容
積効率の増加を回り、コールドトラップ内の閉塞を防止
することのできるコールドトラップを提供することを目
的とする。

本発明は被処理用気体をコールドトラップ内に流入させ
る導入管を多岐管により構成し、析出物質をコールドト
ラップ内で均一に凝結させ、容積効率の増加を図るとと
もに閉塞を防止したものである。

以下図面を参照して本発明の一実施例について説明する
。

第１図は本発明によるコールドトラップの構造を示す断
面図である。

符号１１は細長い中空胴であり、内部に冷却フィン１２
が取り付けられた冷却パイプ１３が配設されている。

中空胴１１には被処理用気体を流入させるための導入管
１４が接続され、この導入管１４は多数の分岐した管１
４ａ。

１４ｂ・・・１４ｎからなる分岐管（マニホルド）によ
って構成されている。

この分岐した管１４ａ。１４ｂ、・・・１４ｎは、中空
胴１１の長手方向に所定の間隔で配置接続されている。

また中空胴１１の端部付近には、被処理用気体の出口管
１５が接続されている。

さらに中空胴１１の外周囲にはジャケット部１６が配設
され、このジャケット部１６に冷媒入口管１７および冷
媒出口管１８が接続されている。

このような構成からなる本発明によるコールドトラップ
の作用ならびに効果について説明する。

凝縮性気体を含む被処理用気体Ｇが導入管１４内を流れ
、それぞれの分岐した管１４ａ、１４ｂ。

・・・・・・１４ｎを通って中空胴１１内に流入ｆる。

一方、冷媒ＲｂＳ冷却パイプ１３の入口およびジャケッ
ト部１６の冷媒入口管１７から流入させられ、中空胴１
１内を冷却する。

これにより被処理用気体Ｇ内の凝縮性気体が凝縮され、
冷却フィン１２、冷却パイプ１３および中空胴１１の内
壁に凝結析出する。

凝縮性気体が析出除去された残りの気体Ｇ′は出口管１
５から流出する。

この場合、凝縮性気体の凝縮は、導入管１４が分岐管に
より構成されているため、中空胴１１内で均一に行われ
、また容積効率も良い。

第２図および第３図は、それぞれ従来のコールドトラッ
プおよび本発明によるコールドトラップの容積効率を示
す図である。

図からも明らかなように、従来のコールドトラップにお
いては凝結が中空胴の入口部付近に集中しており、容積
効率が３０〜４０％と低い。

とれに対し本発明によるコールドトラップにおいては凝
結は中空胴内にほぼ均一に行われ、容積効率は８０〜９
０％と高い。

また凝結が中空胴内で均一に行われるので、凝縮性気体
を捕集中に中空胴内が閉塞することもなむ）。

中空胴１１内に凝結された凝縮性気体は、熱媒を冷却パ
イプ１３およびジャケット部１６の入口管１７から流入
させることにより気化させられ出口管１５から回収され
る。

このように本発明によれば、コールドトラップの容積効
率を増加させることができるので、コールドトラップの
小型化を図ることができるとともに、設置基数を減少化
することができ、針側機器、制御系、配管系のコストダ
ウンを図ることができる。

またコールドトラップ内の閉塞が防止されるので、運転
中のトラブルが無く、プラントの稼動率が良くなるとと
もに安全対策上も有利である。

また従来のように閉塞防止用の温媒が不要となり経済効
率も良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるコールドトラップの断面図、第２
図および第３図はそれぞれ従来のコールドトラップおよ
び本発明によるコールドトラップの効率を示す図である
。１１・・・中空胴、１２・・・冷却フィン、１
３・・・冷却パイプ、１４・・・導入管、１６・・・ジ
ャケット部、Ｇ・・・被処理用気体、Ｒ・・・冷媒（あ
るいは熱媒）。

Claims

【特許請求の範囲】

１凝縮性気体を含む被処理用気体を導入管から中空胴
内に流入させ前記凝縮性気体を析出するコールドトラッ
プにおいて、前記導入管は多岐管により構成されている
とともに中空胴の両側面に相対向して配置接続されてい
ることを特徴とするコールドトラップ。