JPS5816891B2 - 子宮内組織標本採取装置 - Google Patents

子宮内組織標本採取装置

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JPS5816891B2
JPS5816891B2 JP51064027A JP6402776A JPS5816891B2 JP S5816891 B2 JPS5816891 B2 JP S5816891B2 JP 51064027 A JP51064027 A JP 51064027A JP 6402776 A JP6402776 A JP 6402776A JP S5816891 B2 JPS5816891 B2 JP S5816891B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は動物の体腔内、特に人間(女性)の患者の子宮
腔内から組織標本を採取する装置に関するものである。
従来性われている子宮頚膝部塗床標本の定期的な細胞学
的評価においては、スライドガラス上に塗床される子宮
頚部および子宮内膜の塗床標本成分はきわめて少量であ
り、あるいはほとんど欠如している場合さえあるのが通
例であった。
特に、月経閉止後の患者の粘性物は通常その厚味が犬で
、粘性力に富み、子宮頚管なほとんど塞いでいる場合が
多いため、剥離した子宮内膜細胞が膣腔に到達するとい
うことはきわめて難しく、実際には多(の場合不可能で
さえある。
したがって、定期的な子宮頚膝部塗床標本評価を行うに
当って充分な量のこの種細胞が得られることはごく稀な
ことである。
子宮頚膝部塗床標本は子宮がん(子宮腫瘍)または他の
ホルモン変化を検出するための選別手段としての機能を
有する。
子宮がん診断のため子宮内膜組織を体外に摘出する技術
については若干の既知の技術があるが、これは複雑な操
作や長時間を必要とし、あるいは診断値に信頼性がない
などの欠陥を有する。
これらの技術のうち、患者に対し用いられているものも
いくつかはあるが、いずれも操作が複雑で信頼性が低く
、かつまた高価であるという欠点があった。
これら技術のいくつかの例としては、ブラック法、吸引
法、噴射洗滌法と呼ばれるようなものがあり、そのほと
んどが子宮内膜粘性物および細胞の採取標本を溶液内に
浮遊させ、不所望の物質を溶解または分離させた後遠心
分離または沢過により細胞を溶液から分離するようにし
ているため、人工的産物が生成されたり、標本の一部が
なくなったりする可能性がある。
したがって、これらの場合はパラフィン封入を行い、爾
後継続的な組織断面の検査を行う必要がある。
ブラック法においては、中央支持部から放射状に伸長し
た硬毛部(ブリッスル)を具えたブラシノを子宮内に挿
入して子宮内膜組織に接触させ、ブラシノを引抜く際組
織標本がブラシノに耐着するようにする。
次いで、組織の耐着したブラシノを溶液中に入れその溶
液により硬毛部を溶解させて、溶液内に組織標本を残す
ようにする必要があり、その後さらに、溶液から組織を
分離させるため、遠心分離工程または沢過工程を必要と
する。
したがってブラシノ技術は長時間を要するほか、各ブラ
シノを溶解させる必要があり相当高価となる。
また、子宮腔内から組織を摘出してから究極的分析を行
うまでの時間遅延により組織の保存度がかなり低下する
ため、最終的検査を行った場合、期待値より劣った結果
が出てくる可能性がある。
噴射洗滌法においては、例えば洗滌器のような容器の中
に塩溶液を入れて、これを体腔内に挿入し、吸込みによ
り子宮内の溶液を吸引する際の真空反応により洗滌液と
ともに粘性物および剥離細胞を取除くようにしている。
この方法によるときは、細胞は種々の時間周期の間溶液
内に保存されねばならず、また溶液は等張性でないため
、細胞が減少または増加し不所望の人工的産物を生ずる
可能性がある。
この方法は常時可能とはいえない気密方式に依存してお
り、したがって、組織が得られず全採取工程が失敗に終
る可能性もある。
また、他の技術として、キュレットを使用し、これを体
腔内に挿入して該体腔壁の一領域から組織標本を切除す
る方法がある。
このキュレッ)・技術では、子宮のほぼ全領域からの組
織標本を代表するような単一標本を提供することができ
ず、その総合効果には制限がある。
また、子宮内壁の全領域に分布する子宮内壁組織の正当
な断面を提供するためには、1人の患者から複数個の標
本を採取しなければならず、またこのような操作を行っ
たとしても、全領域を代表する組織標本を採取したとい
う絶対的保証はない。
この技術は、子宮腔の全内壁面から均質な標本採取がで
きる場合はその効果を増大させることができる。
゛また、この技術は、患者に苦痛を与えるため麻酔を必
要とし、通常は病院においてしか使用できない。
キュレット技術は組織学的研究に限定されるもので、診
察室における細胞学的選別用としては適当でない。
以上の説明から明らかなように、現在利用可能な技術に
より得られる組織断面については、その準備、選別なら
びに最終評価などに手間と経費がかかる。
さらに、究極的に検査される物質は、その質に疑わしい
点があり有意義な分析に不適当なものであるかもしれな
い。
また、被検査物質を早急に処理しないときはその物質は
薄くなって流失する可能性があるほか、微細構造物が喪
笑し、人工的産物が生ずる可能性がある。
したがって、判別可能なスライドガラスを準備するため
には、平均レベル以上の技術を必要とし、また細胞学者
は人工的産物と実際の病理との区別に熟練していなけれ
ばならない。
このような見地からして、子宮内膜粘性物を採取器具か
らスライドガラス上に直接塗布して早期に固定させ、乾
燥および人工的産物の侵入を防止することを容易にする
技術の出現が強(望まれており、また、この種技術によ
り単一のスライドガラス上に良質の子宮内組織断面を提
供することが要望されている。
さらに、この技術により子宮壁のほぼ全領域から充分な
量の子宮内膜組織標本を提供し、迅速かつ経済的に組織
標本の完全な検査を行いうるようにすることが期待され
ている。
本発明は、女性患者の子宮腔内から子宮腔内の全表面領
域を代表するような組織標本を採取するのに特に適した
組織標本採取装置を提供するものである。
本発明装置は、その一端に設けた把手部と他端に設けた
螺旋状部とを含み、前記螺旋状部の両側面は直線形状を
有し、螺旋形状の長さ方向の軸を子宮腔の形状に適合す
るよう彎曲せしめる。
前記螺旋状部は、患者に与える痛みを和げるためその外
端部に丸味をもたせるようにするとともに。
子宮腔の表面との接触を最大にするため可撓性をもたせ
るようにしている。
また、螺旋状部は女性患者の子宮腔内に挿入可能なよう
形成し、把手部の操作により回転しうるようにする。
螺旋状部に固有の弾力性をもたせたことは、種々の形状
の子宮腔壁に対して螺旋状部を適応可能にし、螺旋状部
を継続的に回転させることにより、子宮腔壁部からの粘
性物、細胞および組織片の採取を可能にしている。
また、螺旋状部の側縁部は鋭利な構造とし、標本内に混
入して℃・る子宮腔内組織片を切除しうるよう形成して
いる。
かくすれば、子宮腔から螺旋状部を引出すことにより、
螺旋状部のつや消し表面に耐着し螺旋空隙部に充填され
た組織標本を得ることができる。
ついで、螺旋状部の基部をプラスチック製パドルのスロ
ットに挿入し、次にスロット内に挿入した状態で螺旋状
部を引張ることにより螺旋状部を回転せしめ、この動き
と相俟って螺旋状部の表面から組織標本を拭いとる。
このようにしてプラスチック製パドル上に堆積した組織
標本を早期検査用としてスライド上に塗布し、もしくは
以後における分析のため標本を貯蔵する。
姐娠中におけるこの器具の使用は胎児の早期着床を妨害
する可能性がある。
したがって、早期流産を起させることが望まれる場合を
除いては、姐娠中における本器具の使用はすすめられな
い。
本発明の目的は患者の体腔内、特に子宮腔内から子宮内
表面のほぼ全断面部分を代表するような組織標本を採取
するため組織標本採取器具を提供しようとするものであ
る。
本発明は、他の物質の混入しない状態で子宮腔から子宮
内膜組織を採取し、体外に摘出することを可能にした復
元性および弾力性に富んだ医療器具を提供し、ならびに
その使用法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、子宮腔から採取した子宮内組織を
スライドガラス上に直接塗布して早期に凝結させ、乾燥
および人工的産物の侵入を防止するとともに正確な診断
を行うに必要な細胞の喪失を防止しうるようにした医療
器具を提供しようとするものである。
また、本発明は比較的迅速かつ安価に子宮内膜組織の採
取および分析を行い得るような医療器具を提供すること
を目的とする。
さらに、本発明の他の目的は、異物の混入なしに子宮か
ら子宮内膜組織を摘出して、他の用具に移し、その後直
ちにこれを検査用スライド上に移しうるような医療器具
を提供しようとするものである。
さらにまた、本発明は比較的簡単かつ効率的な方法で、
しかも患者に対してほとんど痛みを辱えないようにし一
般の婦人科診療所段階での使用を可能とした子宮内膜組
織採取装置を与えるとともに、多数の患者の集団検診を
簡単に行いうる方法を提供することを目的とする。
以下図面により本発明を説明する。
第1図に示すように、本発明装置は細胞キュレット装置
状に形成した医療器具10を含み、前記器具10は螺旋
状端部18を有する。
螺旋状端部18は平板状物質により形成し、これを縦軸
のまわりに扱口せしめたような外観を有する。
また、螺旋状端部18を把手(バンドル)16と連結す
るため、回動可能なスリーブ14を設ける。
本実施例の場合、スリーブ14の配置は把手16および
螺旋状部と軸方向配列となるようにしている。
スリーブ14は、手の力による嵌合またはねじ接続によ
りこれを把手16および螺旋状部18に連結することが
できる。
かくすれば、スリーブ14および把手16と連結後、直
接手を触れることなく迅速かつ容易に螺旋状部18の操
作を行うことができる。
器具10はこれを単体の物質により形成し、その一端に
螺旋状部を、他端に把手部を形成させることもできる。
螺旋状部18は、弾力性があり、強靭かつ柔軟な任意の
適当な不活性プラスチック物質によりこれを形成する。
また、螺旋状部180表面にはサンドブラストもしくは
その他の操作を施し、つや消し状表面またはざらざらの
表面を形成せしめる。
さらに、螺旋状部18の縁部はその両側壁とのなす角が
90度となるよう形成し、また、螺旋状部の長さの方向
の軸は以下に詳述するようにこれを彎曲せしめる。
螺旋状部18の縁部は実際上鋭利な形状とする。
このように形成した螺旋状部18は、製造後これを殺菌
消毒の上包装して出荷するようにし、使用にさきだって
汚染に関する考慮を要せずして取扱いうるようにする。
器具10は、第2図に示すように、一端を平板状パドル
20、他端を彎曲部22で形成し、その中間に把手部分
34を設けた用具12とともに使用する。
前記パドル20にはスロット24を設ケスロット240
幅を螺旋状部18(第1図参照)ノ平板部分の厚みにほ
ぼ等しくする。
スロット24の縦方向の対向する縁部の厚みは、該縁部
に可撓性ワイパ作用をもたせるような厚みとする。
また、パドル20は、弾力性があり、強靭かつ柔軟な不
活性プラスチック材料により形成する。
使用に際しては、必要に応じて、用具12の彎曲部22
を用いて子宮頚部を拡大し、器具10を矢印30(第3
図参照)の方向に動かして螺旋状部18を女性患者の子
宮頚部入口40から子宮42内に挿入し、子宮腔内に位
置させることができる。
前述のように、螺旋状部18の長さの方向の軸は、子宮
頚口内部への進入を容易にするためこれを僅かに彎曲さ
せである。
また、螺旋状部18は、体腔内に挿入する際、患者に与
える痛みを最小にするためその先端部に丸味をもたせで
ある。
かくして、器具10を例えば、6図ないし10図矢印2
6に示すように回転させた場合は、螺旋状部18の回転
により子宮壁42から組織含有粘液塊28を採取するこ
とができる(第4図参照)。
螺旋状部18を回転させるときは、子宮腔内組織に対し
て多数の掻爬面を与えることになるので医療器具10の
単一操作により体腔内のほぼ全領域から組織断面を採集
しうろことになる。
螺旋状部18を引出す際、なお回転を続けると、螺旋状
部18の鋭利な(鈍な縁部に比して鋭利な)縁部と相俟
って子宮42の壁面上の子宮組織から粘液塊28を掻爬
することができる。
また、この場合螺旋状部18の表面は、前述のようにつ
や消し状に形成しであるため、粘液塊28を容易かつ効
率的に螺旋状部に晴着させることができる。
したがって、第4図に示すように、器具10を矢印32
の方向に動かすことにより子宮42から粘性物の晴着し
、た螺旋状部18を引き出すことができる。
螺旋状部18とともに引き出された粘液塊28は簡単か
つ効率的方法で、しかも本質的に苦痛を伴わない方法で
子宮腔組織の断面部分を与える。
また、螺旋状部18を引き出す際には、ある種の子宮頚
部粘性物も採取される。
これは、器具10の螺旋状部18の独特な設計によるも
のである。
また、器具10を回転させることにより、子宮42の内
壁のほぼ全領域にわたって螺旋状部18が接触すること
になり、子宮内組織の全断面部分を螺旋状部に晴着させ
ることができる。
また、前述のように、螺旋状部の鋭利な縁部は子宮42
の)内壁表面に最も近い組繊細胞を切除するので、器具
10は子宮42の全領域の全断面部分に接触するのみで
なく、粘液塊を深層部から切除し、子宮壁にきわめて隣
接した子宮内組織を採取することができる。
第3図および第4図に示す技術ならびに器具10の使用
技術は簡単で、はとんど無痛であり、日常の定例的婦人
科診察室業務としてこれを行うことができ、したがって
当然の結果として経費の低減を伴う。
器具10を使用して得られる子宮内組織は、不活性のプ
ラスチック製螺旋状部18が関与するのみで、異物の混
入がない。
したがって、組織含有粘液塊28をそのまま検査媒体に
移し、患者のホルモン関係能力調査または子宮内腫瘍診
断のため組織を検査することができる。
この場合、粘液塊28のある程度の量は螺旋状部18か
ら例えばスライドガラスのような検査板面上に塗りつけ
て採取することができるが、診断標本用として、また細
胞学的研究用として充分な組織を提供するため、粘液塊
のほとんど全部を螺旋状部から取除くようにすることが
望ましい。
螺旋状部18からほとんど全部の粘液塊28を効率的に
取除くためには、第5図に示すように螺旋状部の基部を
パドル20のスロット24に挿入し、パドル20を矢印
36の方向にゆっくり動かすか、螺旋状部18を反対方
向にゆっくり引張ることにより、器具10を緩く保持さ
れた状態で回転させる。
かくすれば、スロット24内を螺旋状部18が移動する
のに応じて、粘液塊28は螺旋状部から除去され、パド
ル20上に晴着する。
この場合、スロット24の縁部を薄くしであるため、か
なりの可撓性ワイパ作用が生じ、螺旋状部18からは粘
液塊28のほとんど全部が取除かれることになる。
粘液塊28を螺旋状部18から取除いた後は、比較的安
価な螺旋状部18をスリーブ14から取外してこれを廃
棄する。
次に、第6図に示すように、パドル20を粘性物集合2
8がスライドガラス38に付着するような位置に置き、
矢印40で示すように、パドル20を前後に動かして一
定量の組織含有粘液塊28をスライドガラス38上に移
し、これをスライドガラス上に均一に塗床する。
子宮内粘性物は厚味があり、膠質状でかつ粘性のある物
質であるため、粘液塊28をスライドガラス38上に均
等に移すためには、時としてパドル20を渦巻状または
円状に動かす必要がある。
また、スライド38上の粘液塊28は乾燥しないように
しなければならない。
その理由は、乾燥により重要な細胞学的細部および核細
部の喪失を招くためである。
スライドガラス38は、粘液塊28内に存在する可能性
のある血液または屑片を有効的に取り除くため、リジン
薬品を含む広口瓶内に直ちに移す必要があり、その後リ
ジン薬品の中からスライドガラス38を取り出してこれ
を95%アルコール固着液の中に移すものとする。
子宮内粘性物28には厚味があるため、95%アルコー
ル固着液が他の固着液より有効であることが分っている
また、残りの粘液塊28は、第7図に示すようにパドル
20の端部に集め、カッタ48を用いて、パドルの端部
を切取った後、切除したパドル20の粘性物含有部分を
10%ホルマリンを入れたガラス瓶の中に落下させる。
この残った粘液塊28は通常パラフィン封入に充分な量
であり、また診断検査用として充分な組織を与えるのに
充分な量でもある。
螺旋状部18の長さは約6(ll’771であり、また
最も適当な幅は3.5 mynないし4.0 mmであ
る。
また、螺旋状部18の厚みは約0.75mmとする。
さらに、用具12の彎曲部22と把手部34の直径は約
3.5mmとすることが望ましい。
上述の寸法は本実施例の代表的寸法であり、本発明は他
の種々の寸法により実施することができること当然であ
る。
第8図ないし第15図は、本発明による他の組織標本採
取器具70の実施例を示す。
本実施例の場合は、種々の曲率に適合しうるようこれを
彎曲状とするほか、固有の柔軟性、復元性および弾力性
をもたせるようにし、女性患者の不規則な形をした子宮
腔の複合面に対しても適応可能なよう形成している。
第1図に示す器具10の場合も螺旋状端部を彎曲させて
形成しうろことを述べたが、本発明器具の使用法を説明
する上では、本発明器具の形状を明示することが望まし
い。
器具70は器具10と同様に把手部72および螺旋状部
74を含み、前記螺旋状ブレード(刃部)74は真直ぐ
な側面部を有する平板状方形固形物により形成し、これ
を縦方向の軸のまわりに螺旋状に板目して螺旋ブレード
を形成させている。
標準的には、螺旋ブレード74はその全長にわたって弓
形とし、ブレード740基部を把手部72の直線状縦軸
から所定曲率をもって彎曲せしめる。
平均的子宮腔に適合させるためには、ブレードア40曲
率半径を約7.62CrrLに選定する。
か(すれば、ブレード74は脇道に対する子宮の軸にほ
ぼ一致し、器具70の挿入を容易にするとともに、挿入
時における痛みを減少させることができる。
また、ブレード74に所定の曲率半径をもたせた場合は
、ブレード74を子宮腔内に完全に挿入して、以下に詳
述するような方法で子宮腔内を360度回転させる際、
ブレード74の尖端は円形または楕円形平面の周縁上に
その軌跡を画くようになる。
ブレード74の弓形形状は子宮腔の境界面に合致してい
るたtうブレード74を子宮腔内で回転させると、ブレ
ード74は子宮腔内の全表面積に接触することになる。
ブレード74はその使用を容易にするため、右方向回転
あるいは左方向回転を与えるようにすることができる。
さらに、螺旋ブレード74は第9図に示すように方形断
面を有するため、ブレード74の縁部76は90度縁部
となり、子宮腔内壁から粘性物および組織を効率的に掻
爬する切除縁部を与える。
90度縁部76は丸味をもった縁部または鋭利でない縁
部に比しより有効的にこの機能を行うことができる。
また、ブレード74はその全体にわたってつや消し表面
78を有し、モールドまたは他の方法でこれをブレード
上に形成させることにより、組織標本をブレードに容易
に耐着させうるようにしている。
また、螺旋ブレード74はその外端部に丸味をもたせて
ブレードの挿入を楽にするとともに子宮損傷の可能性を
減少させるようにする。
把手部72およびブレード74は、例えばモールドなど
により単体の同一物質により形成することができる。
この場合、形成物質としては、弾力性があり、強靭かつ
柔軟性に富み、多(のプラスチック材料が保有するよう
な人間の分泌物に反応しない性質を有する物質を選定す
る必要がある。
すなわち、その弾力性はブレード74を子宮腔の形状に
合致させることを容易にし、また形成物質の強靭性は子
宮内におけるしばしば強い膠質状況の中でブレードを回
転させる場合、ブレード74の構造が完全に保持される
ことを可能にし、確実な標本の採取を可能にする。
さらに、上記の緒特性は標本採取過程におけるブレード
の破損を防止するとともに、子宮損傷の可能性を減少さ
せることを可能にする。
また、選定した形成物質は生物学的に不活性で、標本へ
の異物混入を防止し、かつ子宮内壁に刺戟を与えないよ
うなものでなければならず、さらに、原形への復元性が
あり、ブレードの変形後原形に復帰しうるようなものと
する必要がある6次に、第8図および第10図において
、器具10のブレード74は符号数字80に示す位置に
おいて“休止“位置、すなわち、器具70が回動してい
ない場合におし・てブレード74の占める位置にある。
器具70が回転すると、ブレード14は符号数字82で
示すような円弧面内を移動する。
この場合、弧82は回転の弧であり、ブレード74は、
把手部72とブレード74の接続部附近に頂点を有する
円錐体の外周を動き、さらにこの円錐体の円錐面は僅か
に凹んでいることが分る。
また、第10図から分るように、前記円錐体は子宮腔境
界面の幾何学的構造にほぼ一致する。
したがって、器具10を膝部90に挿入した後、子宮頚
部88を経て子宮腔86内に挿入し、子宮腔内で器具1
0を回転させた場合、ブレード74の縁部76は子宮腔
のほぼ全領域と接触することになる。
また、弓形ブレード74は可撓性と柔軟性を有し、その
形状を子宮86の曲率に適合させうるようにしであるた
め、子宮内膜表面はブレード74の縁部16により掻爬
され、組織標本および粘性物標本はブレード74の螺旋
溝部により形成される容積内に貯蔵される。
これは、標本のなくなることを防止するとともに、子宮
腔内のすべてを代表する標本を採集することに太いに役
立っている。
また、ブレードT4により子宮腔内細胞の表面層におけ
る全標本の採集が可能であるため、従前の標本採取技術
によっては発見できなかったような微小病巣および他の
潜在的または実際的な腫瘍などを確実に発見でき、標本
の細胞増大に貢献することができ、したがって潜在的病
巣あるいは他の状態の診断の信頼性をさらに高めること
ができる。
また、第11図に示す子宮の側断面図から分るように、
ブレード74は器具700回転に応じて子宮腔の全壁面
に接触する。
次ニ、第12図ないし第15図においては符号数字92
により器具700回転を示し、特に第15図には、ブレ
ード74の作用により子宮腔内壁部から標本94を掻爬
する状況を図示しである。
第15図において、標本は前述の正つな方法で符号数字
96に示すようにブレード740表面に耐着する。
また、器具700回転が開始されるときのブレード74
の断面部分の位置を符号数字98の位置とすれば、縁部
76はブレード740表面につれて子宮84の壁部を掻
爬し、子宮腔内壁面。
から表面層細胞、剥離した細胞および組織片ならびに粘
液塊が除去されることが分る。
また、子宮84がそれぞれ第12図、第13図および第
14図に示すような連続的断面を有することから、ブレ
ード74は前述のように累進的に増加する円錐体の周縁
にその軌跡を画くことになり、子宮頚部内面に近し・点
から次第にその直径の増大する子宮84の全領域に接触
することが分る。
したがって、ブレード74の縁部76は子宮内壁の全領
域を掻爬して、組織標本を採集し、これを螺旋状部74
の螺旋溝部内に保持する。
組織および粘性物標本は器具70を引抜くことにより子
宮腔から除去され、第2図示用具12を使用するを可と
してブレード74から標本を取除く。
用益12の使用法は第5図、第6図および第7図に示す
とおりである。
採集した標本の利用法については前述したとおりである
ので、ここではその説明を省略する。
ここで特記すべきことは、ブレード74に所定の曲率を
与え、その形成物質に固有の弾力性をもたせるようにし
て、螺旋状ブレード74自体を子宮腔の形状に合致させ
ることによりブレード74を子宮内面のできるだけ多く
の領域に接触させ、子宮のほぼ全領域の表面層を掻爬す
るようにした点である。
本発明装置はできるだけ広範囲の子宮内壁面から均一な
標本を採取して、従来の技術では検出できないような極
微小病巣の早期発見を可能にしている。
このように、本発明医療器具を使用するときは子宮細胞
学研究のため子宮頚部および子宮腔内から直接塗床標本
を採取する新規な方法を与えることができる。
また、この技術は、他の技術に比し、充分な量の子宮頚
部および子宮内膜組織成分と、良質なスライドガラス標
本と、異物混入のない純粋な細胞および植機細部を提供
することができる。
さらに、この技術を用いて充分な量の標本を採取するこ
とにより、診断検査のみでなく、パラフィン封入および
組織学的研究のための検査を行うこともでき、場合によ
っては生体組織検査用として充分な付加的標本を得るこ
ともできる。
しかも、比較的簡単、かつほとんど痛みのない方法によ
り、診察室段階で実施することができるほか、比較的早
期にその結果を利用することができ、経費も少なくて済
むという利点を有する。
本発明は本明細書記載の実施例に限定されるものでなく
、他の多くの変形をも包含するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は螺旋状端部を有する本発明医療器具を示す図、
第2図は第1図示医療器具とともに使用する用具を示す
図、第3図は第1図示装置の螺旋状端部を女性患者の子
宮腔内に挿入した状態を示す断面図、第4図は子宮腔か
ら組織含有粘液塊の耐着した器具を引出す際の状態を示
す断面図、第5図は第1図示装置から粘液塊を第2図示
用具に移す過程における状況を示す図、第6図は第2図
示用具から粘液塊をスライドガラスに移す状況を示す図
、第7図は第2図示用具の粘液塊の堆積した部分を10
%フォルマリン容器内に入れる状況を示す図、第8図は
螺旋状部を彎曲させ、かつ固有の柔軟性をもたせた本発
明医療器具の他の実施例を示す図、第9図は第8図示装
置の螺旋状部の線9−9による部分拡大断面図、第10
図は第8図示位置を子宮腔に挿入し、螺旋状部の曲率に
より螺旋状部を子宮のほぼ全領域に接触させうる状況を
示す部分拡大断面図、第11図は第10図示器具使用状
態の側断面図、第12図は第10図示使用状態の線12
−12による断面図、第13図は第10図示使用状態の
線1113による断面図、第14図は同上使用状態の線
14−14による断面図、第15図は本発明装置の掻爬
作用を示す図である。 10・・・・・・医療器具、12・・・・・・用具、1
4・・・・・・スリーブ、16・・・・・・把手部、1
8・・・・・・螺旋状部、20・・・・・・平板状パド
ル、22・・・・・・彎曲部、24・・・・・・スロッ
ト、28・・・・・・組織含有粘液塊、34・・・・・
・中間把手部、38・・・・・・スライドガラス、42
・・・・・・子宮、44・・・・・・子宮頚口部、48
・・・・・・カッター、70・・・・・・組織標本採取
器具、72・・・・・・把手部、74・・・・・・ブレ
ード(刃部)、76・・・・・・縁部、78・・・・・
・つや消し表面、84・・・・・・子宮腔、86・・・
・・・子宮頚部、88・・・・・・子宮頚口部、90・
・・・・・膣、94・・・・・・標本。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 はぼ矩形の平板状部材をその縦軸のまわりにねじっ
    た形状で、その縦軸と平行な両側縁部が縦軸の周に螺旋
    状に延長される形状とした螺旋状端部1 B 、 74
    を有し、該螺旋状端部の内側端部に連結し、かつ一方に
    おいて把手にも連結し、螺旋状端部の軸を中心としてこ
    れを把手に対し回転させ得るようにしだ回動可能なスリ
    ー7”14,72と、前記回動可能スリーブに連結し、
    螺旋状端部と回動可能スリーブを保持するに適した形状
    の把手とを有してなる医療器具10と、一端を平板状パ
    ドル20とし、これに前記螺旋状端部の平板状部材の厚
    みにほぼ等しい幅のスロット24を設け、他端を把手部
    分34とした用具12とより成る子宮内組織標本採取装
    置。 2 前記螺旋状端部はその材料を不活性プラスチック物
    質によって形成した特許請求の範囲第1項記載の装置。 3 前記螺旋状端部の表面を粗面とした特許請求の範囲
    第1項記載の装置。 4 前記螺旋状端部の先端部に丸味をもたせた特許請求
    の範囲第1項記載の装置。 5 前記螺旋状端部の長さ方向の軸を僅か彎曲せしめて
    子宮頚口内への進入を容易とした特許請求の範囲第1項
    記載の装置。 6 前記パドル状部分を不活性プラスチ、ツク物質で形
    成した特許請求の範囲第1項記載の装置。
JP51064027A 1975-10-01 1976-06-01 子宮内組織標本採取装置 Expired JPS5816891B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US61856575A 1975-10-01 1975-10-01

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JPS5244099A JPS5244099A (en) 1977-04-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04180880A (ja) * 1990-11-14 1992-06-29 Akira Ito 有機廃棄物処理装置

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JPS406952Y1 (ja) * 1964-03-17 1965-03-02
JPS478390U (ja) * 1971-02-24 1972-09-30

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