JPS58168754A - エア・チユ−ブによる屋根除雪方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、多雪地域における深い積雪により建築物が
損傷又は崩壊すること全防止するため屋根上の積雪が危
険な深さに達する前に入力に頼らずに機械的に除雪する
ためのエア・チューブによる屋根除雪方法およびその装
置に関するものである。我が国の日本海沿岸は世界でも
稀に見る多雪地帯であるが、更に数年２士数年に一冬は
積雪量が例年に比べて著しく多くなり、自重に比べて設
計屋根積載荷重が比較的小さく考えられている建築物や
大径間の軽量屋根を有する建築物などを中心に大きな損
傷又は崩壊を惹き起している。

これらの被害は設計上想定した積雪深さを大巾に上廻る
積雪がありながら屋根の雪下ろしが適切に行われないた
め発生することが多い。

雪下ろしは、現状では屋根の形状、仕上材料等から殆ど
の場合人力に頼っている。一部では地下水の屋根上への
撒水を行っているが、広域、長期の積雪時には地下水の
不足、地盤沈下、凍結等の問題があり必ずしも万能とは
云えない。

多雪地域の豪雪時における雪下ろし人力の確保は、当該
地域の若年労働力の減少、豪雪時の交通の杜絶などから
考えて、特に非住居用建築物などでは著しく困難である
。

この雪下ろし全既設、新設、屋根勾配に関係なくすべて
の建築物の屋根で容易且つ確実に人力に依存しないで行
なおうとするのがこの発明の目的である。

次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。

まず第１図に示す建築物１について説明する。

この建築物の屋根２は既設、新設、形状を間わない。

新設の場合はエア・チューブ・マット４そのものを屋根
の防水仕上として利用出来るので屋根面上の仕上材を省
略することが出来る。既設屋根には直接その上にエア・
チューブ・マツ）　４　を載セることが出来、特に大規
模に改造する必要はなく強風時の剥脱、偏積零時のずり
下がり９等を防止出来る程度に在来屋根仕上材に固定す
ればよい。

エア・チューブ・マット４ば、第１図に示すようにブチ
ルゴム、ネオプレンゴム等の合成ゴムのような柔軟性、
伸縮性、非透水性、非通気性、耐候性、接着性に富むシ
ートで作られた桁行方向に延長しかつ桁行方向に直角な
方向の隣同志が接着剤により気密、水密に接着されてい
る複数のエア・チューブ乙によって構成されている。

各エア・チューブ３は夫々独立しており、かつ各エア・
チューブ乙の端部才たは適当な中間部は、■ 夫々エア・パイプおよび給排気用エア・バルブを介して
エア・コンプレッサーと接続されており、夫々独立に注
気、排気によって膨張、収縮が可能である。

エア・チューブ・マット４は強風時に吹き飛ばされない
よう、また偏積零時にすり下がりを起さないよう、既設
屋根仕上材または新設屋根下地材５に必要な間隔でボル
ト、針弁え縁、接着剤等を単独または組合わせて使用し
て固定されている。

すべてのエア・チューブ３に注気していない時はエアー
チューブ・マット４はふくらみ金有しない柔軟性のある
上下全一定の間隔で隔離接合した２枚のソートの重なり
に過き゛ない。

エア・チューブ・マット４ばこの状態で凹凸のある既設
屋根上に固定され、その上にかなりの積雪があってもエ
ア・チューブ倫マット４そのものは柔軟性があるため、
積雪荷重は既設屋根仕上材に一様に分布して載荷され、
特定の凸起等に束中することはなく既設屋根仕上材もエ
ア・チューブ・マット４も破損するおそれはない。

深い積雪が予想される場合、予めエア・チューブ・マッ
ト４全体に注気して膨張させて積雪待機状態にしておい
てもより：　あるいは一定の積雪深さに達した後の積雪
荷重により屋根除雪装置が作動全開始すると共に一定以
下の積雪荷重になったとき作動を停止する圧力検知器を
設け、この圧力検知器の電気信号によって、エア・チュ
ーブ・マット４に注気全開始してこれを膨張させてもよ
い。

前者の場合はエア・チューブ・マット４内の空気の断熱
性により建築物１の屋根面からの熱放散を減少させ暖房
効率を上げる効果があり、後者の場合は建築物１の管理
者が睡眠中又は不在であっても除雪機能を発揮出来る。

この両者の機能を併せ備えることは容易なのでその使用
法は必要に合わせて決定すればよい。

第１図は注気されて膨張したエア・チューブ・マット４
上に除雪全開始すべき深さに雪６が積った状態を示す。

この状態からエア・チューブ６■全排気すると第２図に
示すようにＡ部積雪が一部は軒下に落下し、一部は収縮
したエア・チューブ３１’の上Ａ′の位置に崩落して留
まる。この後更にエア・チューブ３１’に注気、膨張さ
せると、エア・チューブろｌ′の上に崩落滞留していた
積雪Ａ／の大部分は軒下に落下する。

次にエアーチューブ３ＩおよびＨ全排気、収縮させると
Ｂ部積雪は第３図に示すＢ′の位置に崩落。

滞留する。次いでエアーチューブ３１１’、Ｉ”の順序
に注気、膨張させると、崩落滞留していた少量の積雪Ａ
１′および崩落滞留した積雪Ｂｔの大部分は第２図に示
す積雪Ａ′と同様に上昇、崩落、横滑りを繰り返し最後
は軒下に落下する。０部積雪もエア・チューブ３１．Ｉ
ｔ、Ｉｌｌの排気、収縮、エアー・チューブ３１１１’
、Ｉｆ“、５“の順序での注気、膨張を行なうことによ
って軒下に落下させることが出来る。同様の操作の繰り
返しによって棟部迄の積雪を軒下に落下させることが出
来る。上記の作動順序を表にすると下記の通りになる。

前記のような各エア・チューブ３の注、排気による膨張
、収縮動作はマイクロ・コンピューターを用いてプログ
ラム化することは簡単であり、例えば圧力検知器が一定
以上の積雪荷重を検出したときその圧力検知器の電気信
号によってエア・コンプレッサーを起動させ、次いで前
記式に示す順序に従ってエア・チューブに注、排気を行
なうエア・コンプレッサーの、エア・パルプを開閉させ
、さらに雪下ろしによって積雪荷重が一定以下になった
とき前記圧力検知器によってこれ全検出し、その圧力検
知器の電気信号によりエア・コンプレッサーの運転およ
びエア・バルブの開閉動作を停止させる指令を与えるプ
ログラムを組込んだマイクロ譬コンピューターを採用す
ればよい。

この発明の装置はエア・チューブ６個々の膨張。

収縮による各エア・チューブ６の形状、勾配の変化、伸
縮等によって積雪を横滑り、上昇、崩落させるが単なる
勾配の変化のみによってはいないため積雪下部がエア・
チューブろと凍結固着していても容易に凍結部をエア・
チューブ６の構成ノートの伸縮により剥離出来、雪下ろ
しすることが出来る。

上述のようにこの発明の装置を既設建物に設置すれば、
設計値金上廻る積雪があっても所定以下の深さに雪下ろ
しすることにより建築物の損壊全防止出来るし、新設建
築物に設置すれば積雪深き全規定設計深さより小さく設
定することが出来、構造体の耐力を小さくすることが出
来ると共にその建設費用を減少させることが出来、また
前記の膨張、収縮操作による屋根の除雪は、一般勾配屋
根、半円筒形屋根、腰折屋根、陸屋根等すべての屋根形
状に適用出来る。

この発明の装置ｔｋ屋根仕Ｆ材として利用すれば別途の
屋根仕北材の費用を省くことが可能で、この発明の装置
の設置費のかなりの部分を捻出することが可能となり、
本装置全経済的に設置することが出来る。また夏期もし
くは冬期にエア・チューブ乙に注気して膨張させておけ
ば有効な屋根断熱材として作用し、屋内の環境を外部の
高温、低温から有効に防護することが出来る。

また屋根除雪装置が作動しているとき軒下の通行者に４
雪の危ｌＳヲ誉報するために、前記マイクロ・コンピュ
ーターのプログラムに落雷警報装置を連動させるのが好
ましい。

前記実施例の場合は、エア・チューブ全体が柔軟なシー
トにより構成されているが、屋根におけるエア・チュー
ブ・マット載置面が平面であるときは、エア・チューブ
における屋根接融部全硬質シートまたは硬質板体により
構成すると共に、他の部分を柔軟な／−トにより構成し
てもよい。こノヨウにエア・チューブにおける屋根接ｌ
独部を硬質シートまたは硬質板体により構成すれば、屋
根下地材に対するエア・チューブの取付をを容易に行な
うことができる。

以上述べたように、この発明によれば、建築物１の屋根
２上面に、少なくとも屋根接触部以外の部分が柔軟性、
非透水性、非通気性のシートで作られかつ桁行方向に延
長すると共に桁行方向に直角な方向に密着して並ぶ複数
の独立したエア・チューブ６の連結体からなるエア・チ
ューブ拳マット４全敷設し、最初に軒側のエア・チュー
ブを膨張、収縮させ、次にその軒側のエア・チューブお
よび他のエア・チューブを適宜膨張、収縮させることに
より、前記エア・チューブ・マット４上の積雪を崩落、
上昇、ｉ動させて軒下に落下させるので、人力に依存す
ることなく容易にかつ確実に屋根の除雪を行なうことが
でき、式らに新設、既設の何れの建築物にも適用できる
等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の笑施例に係る屋根除雪装置を有する
建築物の断面図である。第２図は第１図に示す建築物の
ｊψ根左端近辺の除雪状態を示す断面図、第６図は第２
図より一段上流の屋根部分の除雪状態を示す断面図でる
る。 図において、１は建築物、２は屋根、３はエア・チュー
ブ、４はエア・チューブΦマット、５は屋根下地材、６
は積雪を示す。またＩ、■、■・・・は注気膨張したエ
ア・チューブの酢号をｌ／　、　ｉ／／、　ｌｌ／・・
・は夫々のエアーチューブが単独でまたは隣接上流エア
・チューブと同時に排気、収縮した場合を示し、Ａ、Ｂ
、Ｃ・・は各エア・チューブの上部に積った積雪を示し
、Ａ’　、　Ａ″、　Ａ′′′、　Ｂ’・・は上記の積
雪各部がエア・チューブの膨張、収縮に伴って移動した
状ｇを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ＋１＋　　建築物１の屋根２上面に、少なくとも屋根接
   触部以外の部分が柔軟性、非透水性、非通気性を有する
   シートで作られかつ桁行方向に延長すると共に桁行方向
   に直角な方向に密着して並ぶ複数の独立したエア・チュ
   ーブろの連結体からなるエア・チューブ・マット４を敷
   設し、最初に軒側のエア・チューブを膨張、収縮させ、
   次にその軒側のエア・チューブおよび他のエア・チュー
   ブを適宜膨張、収縮させることにより、前記エア・チュ
   ーブ・マット４上の積雪を崩落。 上昇、滑動させて軒下に落下させることを特徴とするエ
   ア・チューブによる屋根除雪方法。 （２）建築物１の屋根２上面に、少なくとも屋根接触部
   以外の部分が柔軟性、非透水性、非通気性を有するシー
   トで作られかつ桁行方向に延長すると共に桁行方向に直
   角な方向に密着して並ぶ複数の独立したエア・チューブ
   ６の連結体からなるエア・チューブ−マット４が敷設さ
   れ、各エア・チューブ６とエア会コンプレッサ等の圧縮
   空気供給源とは、各エア・チューブを独立して膨張、収
   縮させる給排気用エア・ノ（ルプおよびエア・パイプを
   介して接続されていることを特徴とするエア・チューブ
   による屋根除雪装置。