JPS5815773Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷暖房用空気調和機に係り、詳しくは暖房運転
時の補助熱源としての冷媒加熱器を安全性が高く、かつ
保全サービスに便利な簡易構造となした空気調和機に関
する。

可逆圧縮冷凍サイクルによってクロスフィン形室内コイ
ルを冷房時には蒸発器、暖房時には凝縮器として夫々作
用させる空気調和機において、暖房運転時期に外気温が
低下した際には、凝縮圧力温度が下って室内コイルの暖
房能力が極端に低下する問題があるので、室内コイル部
に補助熱源としての電気ヒータを配設することが汎く行
われており、また、この電気ヒータを冷房時のデフロス
トヒータとして用いることも良く行われていることであ
る。

この場合、シーズヒータ等棒状をなす電気ヒータをクロ
スフィン形室内コイルに直接装着するのが好ましいが、
か又る構造のものを冷房時期に蒸発器として使用してい
るとき、前記電気ヒータに結露を生じるために、接続端
子を有するヒータ端部を防水処理しなければならなかっ
た。

ところで、電気ヒータの装着手段としてクロスフィン形
室内コイル１の伝熱管の一部を冷媒系統から切り離して
、この管内に電気ヒータを挿着することが行われている
が、かＳる構造にすると。

結露防止のために、電気ヒータ先端を合成ゴム等テモー
ルドする必要が生じ、その結果、モールド処理部分は膨
れるので伝熱管内への挿入が不可能となる。

そこで従来は、第３図に示したような一方向からの挿入
しか行ないないものとなり、折り返し状のヒータ形状と
なることから太くなるばかりでなく、コスト高につなが
り、さらに挿入方向が特定される点から、挿入のための
寸法に制約を受けてサービス性が悪いなど種々の欠陥が
あった。

このように従来形式のものが数多の欠点を有していた事
実に鑑み、本考案は上記欠陥の解消をはかるべく種々の
改良を加えることにより、コスト低減、サービス性の向
上ならびに構造の簡易化を可能となし得る新規な構成の
空気調和機をこ′−に提供するに至ったものであり、９
八る特徴を有する本考案の具体的態様について添付図面
を参照しつつ以下詳細に説明する。

第１図は空気調和機における室内側ユニットの要部を示
したもので、１は可逆圧縮冷凍サイクルによって冷房時
は蒸発器、暖房時は凝縮器として夫々作用する室内コイ
ルであり、該室内コイル１はクロスフィン形熱交換器が
用いられる。

上記室内コイル１はケーシング２の左右方向−側寄り例
えば左寄りに最小空隙を存して収設し、反対側に即ち右
方に室内ファンモータ３、制御面（図示せず）等所要機
器を収納し得る収納スペースを有せしめて、室内コイル
１の右寄りには可成り広いサービス空間を存するように
している。

上記室内コイル１は、多段多列に横架してなる伝熱管４
の一部例えば中間部に位置する２本の伝熱管４，４を冷
媒系統から切り離して、この切り離した伝熱管４，４０
両管端を開放し、管内に電気ヒータ５を貫挿し固定せし
めている。

上記電気ヒータ５はシーズヒータの如き電熱線を保護筒
内に収容した棒状の電気ヒータであって５裸状をなす接
続端子６，７を両端部に有しており。

その全長は伝熱管４の長さに比して可成り長い寸法に形
成させ、伝熱管４０両端から若干長はみ出した状態にし
て貫挿せしめている。

そして電気ヒータ５は収納スペース側のはみ出し部分を
水平若しくは上り勾配となして前記サービス空間に延設
し、接続端子６が室内コイル１からの熱影響を比較的受
は難い位置になるようにすることにより、冷房運転時に
結露が生じるのを防いでいる。

一方１反対側即ち左方のはみ出し部分は室内コイル１の
管板を出た部分から−に向きの略々直立状に屈設して（
第２図参照）、接続端子７，７が最上部となるようにし
、該端子Ｌ７にドレンが付着するのを防いでいる。

なお、電気ヒータ５の左方はみ出し部分が存する空隙は
室内コイル１の熱影響を受は易い個所ではあるが、通常
、室内ファンが起生ずる空気流れとは遮断された空間で
あって、空気が停溜状態にあることから、電気ヒータ５
の外表面に直接結露が生じることは極めて稀であり、伝
熱管４側からドレンが滲出する程度となることから、最
上位置に存する接続端子７がドレンで湿潤することは防
止される。

上述の要領で配設した電気ヒータ５，５は接続端子６，
７を電源線やわたり線に接続した後、絶縁保護の目的で
絶縁テープ巻付は等の簡単な手段で端末処理を行えば良
い。

叙上の構成となした空気調和機は、′？＋５房運転時に
おいて蒸発器として作用する室内コイル１が低温となり
伝熱管４およびフィンの表面に結露が生じても接続端子
６は熱影響を受は難い位置にあるため結露しないし、ま
た、電気ヒータ５の表面を伝うドレンも接続端子６まで
流れることはなく、−方、接続端子７もドレンによって
湿潤されるおそれは全くない。

従って、絶縁劣化、漏電などの不都合な現象を未然に防
止し得る。

以上述べたように本考案は、？＠房時に蒸発器、暖房時
に凝縮器として夫々作用させるクロスフィン形室内コイ
ル１をケーシング２の左右方向−側寄りに収設し、ファ
ンモータ、制御面等機器の収納スペースを室内コイル１
の側方に形成してなる空気調和機において、前記室内コ
イル１の伝熱管４の一部を冷媒系統から切り離して両端
を開口せしめ、この伝熱管４内に、接続端子６，７が両
端に設けられた棒状の電気ヒータ５を貫挿すると共に、
該電気ヒータ５の両端部を、収納スペース側は室内コイ
ル１の側端から適当長を有する水平又は上り勾配に延設
して、接続端子６に結露が生じないようにする一方、反
対側は室内コイル１の側端から適当長を有する直立状に
屈設して、接続端子７ＶＣドレンが付着しないようにし
たから、電気ヒータ５の水分による影響を受は易い接続
端子６゜７は露の発生がなく、かつドレンに湿潤される
こともなく、従って面倒で高価なモールド処理が不要と
なり、構造が簡単となる。

しがも細径の電気ヒータ５が使用できるので、コスト面
でも極めて有利であり、また、絶縁性能を保証し得ろ電
気ヒータ５の組み込みが空調機本体の大きさを変えるこ
となく可能であり、かつサービス面での改善もはかれ、
実用価値に富む処理なる空気調和機である。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案空気調和機の１例に係る室内側ユニット
の構造を示す要部斜視図、第２図は第１図における室内
コイルの左側方斜視図、第３図は従来空気調和機におけ
る電気ヒータの外観図である。 １・・・・・・室内コイル、２・・・・ケーシング、３
・・・・・・室内ファンモータ、４・・・・・・伝熱管
、５・・・・・・電気ヒータ、６，７・・・・・・接続
端子。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 冷房時に蒸発器、暖房時に凝縮器として夫々作用させる
   クロスフィン形室内コイル１をケーシング２の左右方向
   −側寄りに収設し、ファンモータ。 制御面等機器の収納スペースを室内コイル１の側方に形
   成してなる空気調和機において、前記室内コイル１の伝
   熱管４の一部を冷媒系統から切り離して両端を開口せし
   め、この伝熱管４内に、接続端子６，７が両端に設けら
   れた棒状の電気ヒータ５を貫挿すると共に、該電気ヒー
   タ５の両端部を、収納スペース側は室内コイル１の側端
   から適当長を有する水平又は上り勾配に延設して、接続
   端子６に一結露が生じないようにする一方１反対側は室
   内コイル１の側端から適当長を有する直立状に層設して
   、接続端子７にドレンが付着しないようにしてなること
   を特徴とする空気調和機。