JPS581538Y2 - 防火性モルタル下地材 - Google Patents

防火性モルタル下地材

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JPS581538Y2
JPS581538Y2 JP4478979U JP4478979U JPS581538Y2 JP S581538 Y2 JPS581538 Y2 JP S581538Y2 JP 4478979 U JP4478979 U JP 4478979U JP 4478979 U JP4478979 U JP 4478979U JP S581538 Y2 JPS581538 Y2 JP S581538Y2
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JP
Japan
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mortar
base material
plate
fire
mortar base
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Expired
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JP4478979U
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JPS55145624U (ja
Inventor
義男 田中
富雄 岩田
義雄 間木野
欣一 吉良
Original Assignee
三菱鉱業セメント株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、建築物のモルタル塗り壁の防火性モルタル
下地材、特に下地材に防水剤を塗布してなるモルタル下
地材に関する。
一般の住宅外壁材料については、近年多種多様の材料が
開発使用されているが、市場では依然として伝統的なモ
ルタル壁が外壁工法の50〜60%を占めている。
その理由としては、モルタル壁が防火制限地域において
外壁として建築法で認められていること、及びモルタル
に継ぎ目がなく壁面が重厚な外観を呈すること等にある
しかし、モルタル壁は言うまでもなく湿式1法であるた
めに、モルタル壁施工後のひび割れの発生、或は下地材
の腐れを生じていた。
またモルタルを下地材に十分接合するために表面に凹凸
を設けた下地材も存在したが、加工に手間が掛かること
はもちろん、運搬中に凸部が破損して脱落する等の欠点
があった。
そこで上記欠点を考慮したものとして、木質材(ベニア
)を板体とし、その表面にセメントモルタル又は樹脂系
セメントモルタルを塗布したモルタル下地材があった。
しかしながら、依然として基板が木質材であるために建
設省防火構造(二級)として認定されるにはモルタル塗
りの厚さを20mm以上にする必要があり、モルタル塗
り工程においても従来の防火シート・ラス網張りの工程
と変らず手間と費用が掛った。
また火災時には、モルタル爆裂も考えられ、容易に火災
が木質材に移るところから家屋内部への延焼を防止する
ことが不可能となる。
また板体の腐朽についても、家屋内部の結露あるいはモ
ルタルの微細なりラックからの透水を防止することがで
きなかった。
更に最近では種々な不燃性板が開発されているが、前記
重厚な壁面の外観等に難点があり、防水性も十分でなか
った。
一方下地材に防水加工したものも存在したが、モルタル
塗り時のセメントの付着が不十分なばがっでなく、耐火
性に対しても火災時のモルタル爆裂或いはひび割れ等に
より完全なものを得ることができないのが現状である。
この考案は以上の欠点を解消すべく、モルタルの付着性
に優れ、しかも防水性と耐火性に十分な防火性モルタル
下地材を提供せんとする。
この考案を添付図面によって説明すると、第1図はこの
考案下地材の一部を切欠いた断面図である。
1は三水石膏とスラグの混合物にアルカリ刺救剤及び繊
維物質を添加・成形した板状体である。
アルカリ刺激剤としては消石灰又は生石灰等が用いられ
、また繊維物質としては、石綿繊維、カ゛ラス繊維、ナ
イロン、ビニル等の合成繊維、その他種々の繊維をいう
が、耐火性に優れていることで無機繊維が好まじり〕。
しかして、成形した板状体は、耐火性に完全なだけでな
く鋸引き、カンナ掛は等の加工性にも優れている。
また板状体1の表面は微細な凹凸部2を有するため、後
述の防水剤の塗布処理後に、その上に塗られるモルタル
の付着力を増し、接着強度を増大することかできる。
つぎに前記板状体1の表面又は表裏面には、防水剤3を
数回塗布してこの考案の下地材を仕上げる。
この防水剤3はアクリル樹脂系エマルジョン、酢酸ビニ
ル系エマルジョン、ゴムラテックス、アスファルト等の
濃度5〜30%のものを用いる。
この濃度5〜30%の防水剤3は、従来の濃度約50%
のものに較べ、板状体1の表面または裏面に十分浸透し
、これを数回塗布することにより一定深さの防水層4で
示すように十分防水性を増大させることができる。
本案の濃度5〜30%の防水剤3は、従来の防水剤に較
べ極めて薄いために防水剤3の処理層5が板状体1の表
面凹凸部2の凹凸に合致した形状となり、モルタルの付
着力を増し、さらにセメントの水和を完全にし、接着強
度を増大することができる。
なお、防水剤3の濃度は凹凸部2への影響及び防水性よ
り10〜20%が最適である。
この考案における防火性モルタル下地材の透水量及びモ
ルタル接着強度を、防水処理を施こしていないものとの
比較において以下の表−1に表わす。
透水量はJIS 6910複層模様吹付材試験方法で測
定モルタル接着強度は建設省建築研究所方式接着力試験
法による。
なお板状体1に防水剤3を塗布する方法としては、従来
から用いられている浸漬法、フローコーター法、ロール
コータ−法がある。
本防水性モルタル下地材の態様は特に限定されず、平板
、開孔平板。
溝付平板又は平板に凹凸を付けたもの等の何れでもよい
つぎに第2図〜第4図はこの考案の実施態様を示すもの
である。
第2図は8個の貫通溝6を設けたモルタル下地材で、第
3図は6個の未貫通溝7を設けたモルタル下地材であり
、また第4図は2個の貫通溝6と4個の貫通溝7とを設
けたもので、いずれも板状体1の膨張、収縮を分散させ
、上塗りのモルタルの歪みによるクラックの発生を防ぐ
と共に、モルタルの一部を下地材の溝6,7に浸入させ
てよりモルタルと下地材との接合力を高めている。
またこれらの溝6,7は、板状体1の長手方向に対して
平行なばかりでなく、直角又は斜めの方向の何れでもよ
く、これらの組み合せであってもよい。
溝6,7の巾は0.5〜20mmであるが、下地材の強
度及び防水性より3〜lQmmが望ましい。
また前記したように溝6,7は、貫通又は未貫通溝でも
よく、この両者を組み合せたものでもよい。
しかし、下地材の強度及び防水性を考慮すれば、未貫通
溝が良好であり、しかもその溝の深さは板状体1の+〜
+、特にキが好ましい。
なお、第5図は間柱8にこの考案である防火性モルタル
下地材9を取り付け、更にモルタル10塗りしたものを
一部切欠いた説明図である。
以上述べてきたように、■ この考案のモルタル下地材
は、板状体が完全不燃性であるためにモルタル塗厚が1
0mm程度で防火構造として十分であり、また従来に較
べて塗厚が薄くてすむために左官工程を短縮できる。
■ またこの考案では、施工場所においての加工、取り
付けが極めて簡単である。
■ この考案は防水性が高く、防水剤の塗布はモルタル
中の水分の板状体への吸収を防止し、モルタル中のセメ
ントの水和を完全に行わせるためにモルタル自体の強度
及び付着強度が大巾に向上する。
■ 更に板状体表面には微細な凹凸を有し、濃度の低い
防水剤の防水処理後に於いても、依然として表面に凹凸
のある下地材とすることができるためにモルタルの付着
性が増大する等従来品にない優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の防火性モルタル下地材の−・部を切
欠いた断面図、第2図イ9ロ、第3図イ7口。 第4図イ、田よいずれもこの考案の実施態様を示す平面
図とその断面図である。 第5図はこの考案の使用例を示す説明図である。 1・・・・・・三水石膏とスラグの混合物に繊維物質を
添加して形成した板状体、2・・・・・・板状体の微細
な凹凸部、3・・・・・・防水剤、4・・・・・・板状
体の防水層、5・・・・・・防水剤の処理層、6・・・
・・・貫通溝、7・・・・・・未貫通溝、8・・・・・
・間柱、9・・・・・・モルタル下地材、10・・・・
・・モルタル。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)三水石膏とスラグの混合物にアルカリ刺激剤及び
    繊維物質を添加して形成した表面が微細な凹凸部を有す
    る板状体に、濃度5〜30%の防水剤を塗布してなる防
    火性モルタル下地材。
  2. (2)前記板状体に複数個の溝を設けた実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の防火性モルタル下地材。
JP4478979U 1979-04-06 1979-04-06 防火性モルタル下地材 Expired JPS581538Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4478979U JPS581538Y2 (ja) 1979-04-06 1979-04-06 防火性モルタル下地材

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JP4478979U JPS581538Y2 (ja) 1979-04-06 1979-04-06 防火性モルタル下地材

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Publication Number Publication Date
JPS55145624U JPS55145624U (ja) 1980-10-20
JPS581538Y2 true JPS581538Y2 (ja) 1983-01-12

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JP4478979U Expired JPS581538Y2 (ja) 1979-04-06 1979-04-06 防火性モルタル下地材

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JPS55145624U (ja) 1980-10-20

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