JPS5814673B2 - 液体現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は露光済の感光体を現像液で現像処理する液体現
像装置に関するものである。

従来、銀塩フイルム等の露光済写真フイルムを現像処理
する場合、第１図に示されるように、現像タンク１内に
現像液２を容れ、案内ローラー３，４，５に写真フイル
ム６を掛け渡してフイルムを現像液中にループ状に搬送
するようにしている。

適切な現像を行なうために上記現像液２中にヒーター７
及びサーミスタ等の温度検出素子８を浸漬し、ヒーター
７で現像液を加熱するようにし、温度検出素子８からの
出力信号に応じてヒーター７に流れる電流を制御して現
像液の温度を一定に保持している。

上記装置によるとヒーター及び温度検出素子が現像液に
直接接触しているためこれらが腐蝕等により損傷したり
或いは現像液の蒸気によって電気的絶縁不良を起す欠点
があった。

これらを防ぐためにはヒーター及び温度検出素子をシー
ルすればよいが、ヒーター及び温度検出素子が常時現像
液中にあるためこれらをシールするための構造が複雑と
なりかつ高価となり、さらに容器内の大量の現像液を均
一に加熱するのに時間がかかり、ウオームアップ時間が
長《、使用上不便となる欠点がある。

本発明は、現像液を収容する容器の外部に熱良導体を有
する加熱手段を設け、該容器の現像液を加熱手段に輸送
し、熱良導体との接触により加熱された現像液を露光済
感光体に輸送して現像処理し、熱良導体の温度を検知素
子で検知し、その検知温度に応じて加熱手段を制御して
現像液を所定の温度に保持することによってヒーター及
び温度検出素子を現像液に直接接触させることな《適当
な温度に加熱された現像液で現像処理を行なうことがで
き、ヒーター及び温度検出素子に特別の複雑なシールを
する必要がなく、さらに現像液を短時間に加熱して現像
を行なうことができる。

以下図面に示した実施例により本発明を説明する。

第２図は本発明の現像装置を示すもので、容器１０内に
収容された現像液１１はポンプ１２の駆動によって輸送
管１３を介して加熱部１４に供給される。

加熱部１４を通るときここで適当な温度に加熱された現
像液はさらに輸送管１５を介して現像液噴出パイプ１６
に供給される。

パイプ１６内に送られた現像液はパイプに孔設した多数
の噴出口１７から下方に噴出し、パイブ１６の下方を送
りローラー１８によって矢印方向に移動する露光済写真
フイルム１９に吹き付けられる。

フィルム面から流出した現像液は受皿２０の中に落下し
た後輸送管２１を介して容器１０の中に回収される。

第３図は加熱部１４を示すもので、例えばアルミニュウ
ム等の熱良導体のブロック２３の内部にヒーターＨ及び
温度検出素子Ｓ（例えばサーミスタ）が埋め込まれてお
り、ブロック２３の側面に設けた四部２４に現像液が通
過する通路が形成されている。

この凹部２４の入口２５は輸送管１３に連結されており
、出口２６は輸送管１５に連結されている。

凹部２４の開口部はパッキング２７を設けたカバー２８
によって密蔽される。

なおブロック２３の外周部は断熱材でカバーするように
する。

ヒーターＨに電流が流れるとヒーターＨによりブロック
２３が加熱され、温度検出素子Ｓの出力信号に応じてヒ
ーターの電力が制御されてブロック２３は一定の温度に
加熱保持される。

ポンプ１２によって輸送管１３を通って入口２５から凹
部２４内に現像液が送られると、現像液は凹部２４を通
過するときブロックとの接触により加熱され、加熱され
た現像液は出口２６がら輸送管１５を通って噴出パイプ
１６に送られる。

ヒーター及び温度検出素子は現像液と直接接触しないか
らこれを特別にシールする必要がな《、電気的絶縁のた
めに通常の簡単なシールを施すだけでよい。

なお金属ブロックの凹部２４の内壁は現像液と接触する
ため腐触防止のための処理を施してお《ようにする。

第４図、第５図、第６図は加熱部の他の実施例をそれぞ
れ示すもので、第２図のものと同一機能を有するものは
同一符号で表示する。

第４図においてブロック２３の両側面に処理液が通過す
るための凹部２４が設けられていて、２種類の異った液
、例えば現像液と定着液を加熱することができる。

第５図は、現像液と接触するブロック２３の側面に蛇行
した溝３０を設け、この溝３０の中を現像液を通過させ
ることによりヒーターで加熱されたブロックと現像液と
の接触面積を増加させて現像液を効率よく加熱すること
ができる。

第６図は正温度抵抗素子をヒーター及び温度検出素子と
して用いた実施例を示すものである。

ヒーター及び温度検出素子を設けていない熱良導体のブ
ロック２３の一方の側面に正温度抵抗素子板３４を、他
方の側面にパッキング２７を設け、カバー２８を係合し
、これらをボルト３５をナット３６で緊着して加熱部を
構成する。

板３４によりブロック２３が加熱され、入口２５よりブ
ロック２３′の凹部２４′内に入った現像液はブロック
２３との接触により適当な温度に加熱されて出口２６か
ら排出される。

正温度抵抗素子は自己温度制御形面状発熱体で、絶縁基
板上にカーボン、グラファイト、ポリエチレンを有する
発熱層と電極を設け、この発熱層を絶縁層で被覆したも
のからなり、ヒータ一温度上昇→抵抗値増犬→電力減少
→上昇温度抑制→周囲温度低下→抵抗値減少→電力増大
→元へもどる。

以上のサイクルを繰り返して自己温度制御する特徴をも
ちヒーターと別にサーモスタット等の温度検知素子を使
用することな《周囲温度又は電圧変動に対して表面温度
を一定にすることができる。

以上のように本発明は、現像液を収容する容器の外部に
熱良導体を有する加熱手段を設け、該容器の現像液を加
熱手段に輸送し、熱良導体との接触により加熱された現
像液を露光済感光体に噴出させるようにしたのでヒータ
ー及び温度検出素子を現像液に直接接触させることな《
適当な温度に加熱された現像液で現像処理を行なうこと
ができ、ヒーター及び温度検出素子に特別の複雑なシー
ルをする必要がな《、さらに容器内の現像液の１部分を
加熱すればよいので必要な現像液を短時間で加熱するこ
とができ、ウオームアップ時間を短縮することができる
。

また従来の現像タンク方式では現像タンク内に現像液が
存在しない場合、或いは現像液が多量に減少した場合、
タンク内の温度検出素子に液が接触しな《なるためヒー
ターが過熱されて装置を損焼する恐れがあったが、本発
明では温度検出素子が液中に浸漬されていないのでヒー
ターの過熱を防止することができ、装置の信頼性、安全
性において優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の液体現像装置の構成図、第２図は本発明
による液体現像装置の一実施例を示す構成図、第３図は
加熱部の一部を破断して分解した図、第４図乃至第６図
は加熱部の他の実施例をそれぞれ示す図。 １１……容器、１２……ポンプ、１３，１５……輸送管
、１４……加熱部、１６……現像液噴出パイプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 現像液を収容する容器と、前記容器から送られてく
   る現像液が通過するトンネル状の通路を形成した熱伝導
   性のよい液加熱部材と、前記液加熱部材を加熱する加熱
   源と、前記加熱部材に配置され、前記液加熱部材の温度
   を検知する温度検知素子と、その検知温度に応じて前記
   加熱源を制御する加熱制御手段と、前記液加熱部材で加
   熱された現像液を感光体に供給する手段とを備えた液体
   現像装置。