JPS5814198Y2 - 金属製建具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は方形に框組みする戸枠の内側中間部に、断面門
形で左右に羽根を止める鉤形の突片を対設して、上げ下
げ式の錠前を内装出来て、羽根端の止着とを可能とする
竪桟を介在させて、羽根の複数列張設と、上げ下げ式錠
前の支障のない装着を可能とし金属製建具の構成に関す
る。

従来、金属製引戸として引戸の短根外側に設けた短溝の
上端に、上げ下げ式の錠前の筐体を螺子止めし、更にこ
の筐体に形成した案内溝に上げ下げされる抑止片を摺動
自在に嵌合し、この抑止片の一側に把手片を設けて、之
れを前記羽根と筐体との室内側に穿設した長孔より貫通
させて、把手片の操作により抑止片を上げ下げ可能とし
た錠前性の金属製引戸が存したが、この種の金属製引戸
は羽根の外側に形成した短溝へ上げ下げ式の錠前を取付
けたものであるから、この引戸の戸枠によるときは、多
数の羽根を複数列に見込み巾方向へ収めて、各羽根の端
部を竪桟と戸枠の框とへ止着させることが出来ない為、
鎧戸形式の雨戸等を構成する堅牢な建具を得ることは出
来なく、然も錠前は羽根へ設けであるから、建付は時、
この錠付の羽根は、他の引戸の羽根とか、建物側の戸当
り板へ直接当接する為、引戸を強く建付けた場合は、錠
前の取付螺子が衝撃や振動により緩み、錠前にがたつき
を生じて、円滑な施錠・解錠を行うことは出来なく、又
、両開き門扉に於ける一側扉の固定装置として、扉を構
成する８合せ框に蟻溝形をなす縦長凹溝を形成し、又、
８合せ框の８合せ壁に上下に配列させた角窓を設けると
共に、前記縦長凹溝に、中間部に彎曲板ばねを突設した
摺動体を上げ下げ自在に差し込んで、この摺動体を地中
に埋設したつぼ体へ抜き差し可能としたものが存したが
、この種の８合せ框も多数の羽根を複数列に嵌めて鎧戸
等の建具を形成することは出来なく、又８合せ框へ直接
上げ下げ式の錠前を装着する為、扉の開閉時、摺動体は
盲動し易く、錠前の堅牢な取付けと確実な作動とを得る
ことは出来ないものであった。

本考案は、戸枠内を区割する竪桟に、断面門形の凹部と
この左右両片に多数の羽根を複数列に止着する鉤形の突
片とを設けて、凹部内に上げ下げ式の錠前を、突片間に
於いて、羽根を複数列に区分装着を可能として、前記し
た従来の欠点を解消することを目的とした金属製建具に
関するもので、之れを図面に付き説明すれば下記の通り
である。

図中１は金属製の戸枠で、上下両横框２，３の両端部に
、左右一対の短根４，５を当接して方形に框組みする。

６は戸枠１の内側中間へ嵌め、上下両端を前記戸枠１の
上下両横框２，３へ止着する金属製の短柱で、断面門形
とし、之れの対応する左右両片に後記する羽根の取付桟
７を挿着する鉤形の突片８．８，９．９を突設して、室
内側に開口する凹部１０を設けである。

１１は下横框３内へ挿嵌させた補強枠材で、断面門形に
形成して、その長手方向の端部を短根４，５へ固定させ
る。

１２は短柱６を戸枠１へ止着させる枠形の取付部材で、
短柱６の凹部１０内へ嵌めて、左右両側片１３．１４を
短柱６の左右両片へ螺子１５止めし、且、下片１６を前
記補強枠材１１へ螺子１７止めして短柱６を止着する。

１８は短柱６の凹部１０内へ設けた上げ下げ式の錠前で
、筐体１９に錠杆２０を貫通させて、之れの先端をレー
ル枠の受孔（図示せず）へ対応させ、且、錠杆２０の中
間部より操作部材２１を筐体１９に穿設した長孔２２よ
り突出させ、且、前記筐体１９を短柱６へ附設した取付
部材１２の連結片２３を利用して、之れを螺子２４止め
し、短柱６へ内装する。

２５は短柱６により内側空間部を区割された戸枠１へ嵌
込んだ複数列の羽根で、戸枠１の見込み巾方向に、短柱
６を境に戸枠１の短根４，５と、短柱６の突片８，８，
９．９間へ上方より順次嵌めて止着し、複数列の羽根部
を形成する。

２６は戸枠１の下端に設けた戸車である。

本考案に関する金属製建具は、前記の様に構成されてい
るから、今冬図面に示す様に、例えば金属製の鎧戸式建
具を形成する場合は、左右の短根４゜５の下端に下横框
３を取付けて、この下横框３の中間部に、予め凹部１０
に上げ下げ式の錠前１８を装着し、更に之れを下部の取
付部材１２へ一体に螺子２４止めした短柱６を垂設して
、錠前１８の錠杆２０を下横框３へ貫通させてから、短
柱６により区割された左右の短根４，５と短柱６の左右
突片８゜８．９．９との間に羽根２５を上方より順次嵌
め込んで、之れを複数列に亙って嵌め、多数の羽根２５
により面板を形成した後、上横框２を左右の短根４，５
へ取付けて、鎧戸状の金属製建具を形成するものである
。

前記の様に本考案に関する金属製建具は、上下両横框の
両端部へ左右一対の短根を当てて方形に框組みする。

戸枠の内側に、断面門形で対応する左右両片に鉤形の突
片を対設した戸枠の内側空間部を区割する凹部性の短柱
を設け、且短柱の凹部内に、上げ下げ式の錠前を固定す
ると共に、戸枠の見込み巾方向に、短柱を境に羽根を複
数列に嵌めて、該羽根の端部を戸枠の短根と短柱の突片
間へ止めたものであるから、組立に際しては、戸枠を形
成しながら、上げ下げ式の錠前を予め短柱へ取付けて、
この短柱を戸枠内へ取付ければ、戸枠の内部は短柱によ
り区割されて、羽根を複数列に装着することが出来るの
で、元来、羽根を戸枠へ複数列に互って嵌めた場合、錠
前の取付けが困難であったものが、短柱の内側空間部、
即ち凹部を利用して、何等支障なく錠前の取付けが出来
て、併せて羽根の嵌め込みも円滑に行えると共に、錠前
は戸枠の中間に介在する短柱に取付けられるから、従来
の短根とか召合せ框へ取付けられるものと違って強く建
付けられても、他の引戸の短根や建物側の戸当り板へ直
接当接することはないので、錠前の取付螺子が衝撃や振
動により緩み、錠前にがたつきを生じて、之れの施・解
錠が困難となることはなく、常時、円滑な施錠・解錠を
行うことが出来るし、又、短柱は左右両側に鉤形の突片
を設けであるから、この突片により強度も高めることが
出来る為、組立作業の能率向上と、堅牢な組立、並びに
錠前の体裁良好な取付は状態の得られる便利な金属製建
具として大きな実用的効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に関する金属製建具の一実施例を示すもの
で、第１図は一部切欠背面図、第２図は要部の一部縦断
側面図、第３図は縦断背面図、第４図は同上説明図であ
る。 尚図中 １は戸枠、２，３は上下両横框、４，５は短根
、６は短柱、８，８，９．９は突片、１０は凹部、１８
は錠前、２５は羽根である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下両横框２，３の両端部へ左右一対の羽根４，５を当
   てて方形に框組みする戸枠１の内側に、断面門形で対応
   する左右両片に鉤形の突片８，８，９．９を対設した戸
   枠１の内側空間部を区割する凹部１０付の竪桟６を設け
   、且、竪桟６の凹部１０内に上げ下げ式の錠前１８を固
   定すると共に、戸枠］の見込み巾方向に、竪桟６を境に
   羽根２５を複数列に嵌めて、該羽根２５の端部を戸枠１
   の羽根４，５と竪桟６の突片８，８，９．９間へ止めた
   ことを特徴とする金属製建具。