JPS58141510A - 磁性材 - Google Patents
磁性材Info
- Publication number
- JPS58141510A JPS58141510A JP57022660A JP2266082A JPS58141510A JP S58141510 A JPS58141510 A JP S58141510A JP 57022660 A JP57022660 A JP 57022660A JP 2266082 A JP2266082 A JP 2266082A JP S58141510 A JPS58141510 A JP S58141510A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- magnetization
- magnetic moment
- alloy
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/032—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
- H01F1/04—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規な磁性材に関する。
強磁性体金属合金の最も主要な応用は鉄心であり、変圧
器、誘導器、発電機、電動機などに用いられる。鉄心祠
料として最も強く望まれている性質はより大きな飽和磁
化を持つことである。Fe金属合金の飽和磁化を太きく
しようとする試みは古くからなされてきたが、いずれも
8’ater −pauling 曲線(3d遷移金
属合金の強磁性全域の一原子当たりの磁気モーメントを
平均電子数の関数として表わした曲線)の限界以上に大
きな磁化を持つ合金を作ることはできなかった。
器、誘導器、発電機、電動機などに用いられる。鉄心祠
料として最も強く望まれている性質はより大きな飽和磁
化を持つことである。Fe金属合金の飽和磁化を太きく
しようとする試みは古くからなされてきたが、いずれも
8’ater −pauling 曲線(3d遷移金
属合金の強磁性全域の一原子当たりの磁気モーメントを
平均電子数の関数として表わした曲線)の限界以上に大
きな磁化を持つ合金を作ることはできなかった。
本発明の目的は飽和磁化が81aLer−paulin
g曲線の限界以上に大きい磁性材を提供することにある
。
g曲線の限界以上に大きい磁性材を提供することにある
。
Feは典型的な強磁性金属であり、実用磁性I料として
古くから使用されている。Feの磁性には依然として不
思議な点が多い。たとえば、51ater −paLI
I ing曲線から外挿すれば、面心立方晶構造(fe
e 、以下γと略す)を有するF6は2.8〜3.θμ
Bの磁気モーメントを持つことが予想できる。実際、中
性子回折実験によれば1−e−NI糸金合金l;” e
−p d系合金中のl’i”e原子の磁気モーメントは
2.8〜3.0 lt Eである。’、 r F e
−Ni−Cr系合金中の鉄原子或いは(−;U中に析出
させたrFeでは磁気モーメント0.5〜0.6μ81
坏一層温度50〜60K及び内部磁場20〜30kQe
の反強磁性スピン構造となっている。このようにγ相中
のFeは2′la類の相反するスピン構造、つまり28
〜3.0μBの磁気モーメントを持つ強磁性結合及び0
.5〜0.6μBの磁気モーメントを持つ反強磁性結合
を形成する可能性がおる。この点については現在もなお
未解決で、Fe−Ni系合金にみられる″インバー効果
′″の原因がその一例として挙げられる。F eは室温
で体心立方晶構造(1)CC,以下αと略す)となって
おり、2.2μ3の磁気モーメントを持っている。
古くから使用されている。Feの磁性には依然として不
思議な点が多い。たとえば、51ater −paLI
I ing曲線から外挿すれば、面心立方晶構造(fe
e 、以下γと略す)を有するF6は2.8〜3.θμ
Bの磁気モーメントを持つことが予想できる。実際、中
性子回折実験によれば1−e−NI糸金合金l;” e
−p d系合金中のl’i”e原子の磁気モーメントは
2.8〜3.0 lt Eである。’、 r F e
−Ni−Cr系合金中の鉄原子或いは(−;U中に析出
させたrFeでは磁気モーメント0.5〜0.6μ81
坏一層温度50〜60K及び内部磁場20〜30kQe
の反強磁性スピン構造となっている。このようにγ相中
のFeは2′la類の相反するスピン構造、つまり28
〜3.0μBの磁気モーメントを持つ強磁性結合及び0
.5〜0.6μBの磁気モーメントを持つ反強磁性結合
を形成する可能性がおる。この点については現在もなお
未解決で、Fe−Ni系合金にみられる″インバー効果
′″の原因がその一例として挙げられる。F eは室温
で体心立方晶構造(1)CC,以下αと略す)となって
おり、2.2μ3の磁気モーメントを持っている。
前述した通りの多くの不思議な現象を示すFeを用イテ
、次に述べるように81ater −pauling曲
線の限界以上に飽和磁化を増大できる可能性がある。
、次に述べるように81ater −pauling曲
線の限界以上に飽和磁化を増大できる可能性がある。
第一は、1(in and ’I”akahashiら
は窒素ガス雰囲気中で蒸着したFe薄膜の磁化がαl、
M eに比べて20〜30%も増加することを見い出し
、この原因がI!’e181’12化合物の生成による
ことを明らかにした。l’e+aNz化合物は体心正方
晶構造(bct。
は窒素ガス雰囲気中で蒸着したFe薄膜の磁化がαl、
M eに比べて20〜30%も増加することを見い出し
、この原因がI!’e181’12化合物の生成による
ことを明らかにした。l’e+aNz化合物は体心正方
晶構造(bct。
以下α′と略す)を持ち、−軸方向にひずんでいる。
第二は、αFeの圧力効果の実験である。αFeの磁化
及び格子定数の圧力依存性はそれぞれ次のような関係に
める。
及び格子定数の圧力依存性はそれぞれ次のような関係に
める。
ここに、0は磁化(em 11 / g )、Pは圧ツ
バkbar)及びaは格子定数(A)である。この二式
から判るように、もしαFeに負の圧力″′を加えるこ
とができれば格子の膨張が生じ、単位体積の増加に伴っ
て第1図に示すように磁化が増えると期待できる。
バkbar)及びaは格子定数(A)である。この二式
から判るように、もしαFeに負の圧力″′を加えるこ
とができれば格子の膨張が生じ、単位体積の増加に伴っ
て第1図に示すように磁化が増えると期待できる。
第三は、第二の可能性を支持するものとしで、A”er
sone””’af (7)”7)”i算#’6ル。
sone””’af (7)”7)”i算#’6ル。
彼ラバ、81)−d混成軌道を無視し、dバンドのみス
ピン分極が生じると仮定して、遍歴モデルを使ってスピ
ン分極を計算した。その結果、格子定数が大きくなるに
つれて磁気モーメントは増加する。
ピン分極が生じると仮定して、遍歴モデルを使ってスピ
ン分極を計算した。その結果、格子定数が大きくなるに
つれて磁気モーメントは増加する。
以上の三点から類推できるように、αFeの格子が膨張
又は変形すると磁化は増加すると期待できる。
又は変形すると磁化は増加すると期待できる。
実施例1
αp6の磁化を増大させる可能性の一つとして、−軸的
な格子ひずみが考えられる。この点を調べるために、純
鉄に一軸応力を加えた時の磁化の変化量を測定した。−
軸応力を加える手段として焼きはめ効果を使った。g2
図に示すように、室温でFeにA/、のリングをすき間
なくはめ込んで、組み合わせ円柱を作る。このli”e
とAtリングの組み合わせ円柱を室温から液体窒素温度
(77k)に冷やすと冷しばめが生じる。即ち熱膨張差
によυAtがpeより大きく縮みFeに圧力Pが半径方
向に加りる。その結果、PI eは半径方向にΔrだけ
組み、ポアソン比を通して長さ方向にΔhだけ伸びて格
子の一軸的変形が生じる。焼きばめが完全でおるとして
、冷しぼめ圧力の値とその圧力により生ずる体積及び軸
比の変化量が口1算できる。
な格子ひずみが考えられる。この点を調べるために、純
鉄に一軸応力を加えた時の磁化の変化量を測定した。−
軸応力を加える手段として焼きはめ効果を使った。g2
図に示すように、室温でFeにA/、のリングをすき間
なくはめ込んで、組み合わせ円柱を作る。このli”e
とAtリングの組み合わせ円柱を室温から液体窒素温度
(77k)に冷やすと冷しばめが生じる。即ち熱膨張差
によυAtがpeより大きく縮みFeに圧力Pが半径方
向に加りる。その結果、PI eは半径方向にΔrだけ
組み、ポアソン比を通して長さ方向にΔhだけ伸びて格
子の一軸的変形が生じる。焼きばめが完全でおるとして
、冷しぼめ圧力の値とその圧力により生ずる体積及び軸
比の変化量が口1算できる。
以下、その計算過程を述べる。
At、FeO内、外半径をrとする。フリーの時、世鋭
に冷やすと熱膨張により縮み、内、外径はそれぞれr
k r r Rrsとなる。ここにRA 1 +
11+rsはそれぞれAt、li”eの熱膨張による収
縮を示す。組み会わせ円柱では、低温に冷やすと熱膨張
により縮むが、At、 Feの収縮の差aを補償するだ
けの変位が生じ、その変位をそれぞれ”JL11uP*
とすると、kl、Feの半径はr RAz+uAz、
+ ’−Rr*+Lr*となる。よって、組み合わせ
円柱では、フリーの時に比べてA/、はUAZだけ紬み
、Feはur、たけ伸ひることになり、収縮の差δは次
のように与えられる。
に冷やすと熱膨張により縮み、内、外径はそれぞれr
k r r Rrsとなる。ここにRA 1 +
11+rsはそれぞれAt、li”eの熱膨張による収
縮を示す。組み会わせ円柱では、低温に冷やすと熱膨張
により縮むが、At、 Feの収縮の差aを補償するだ
けの変位が生じ、その変位をそれぞれ”JL11uP*
とすると、kl、Feの半径はr RAz+uAz、
+ ’−Rr*+Lr*となる。よって、組み合わせ
円柱では、フリーの時に比べてA/、はUAZだけ紬み
、Feはur、たけ伸ひることになり、収縮の差δは次
のように与えられる。
r RAt、+”hl=r RAz+’rs
・・−(a)δミ”Al ”F@=HIAtRre
“1°(4)次に、圧締方向を正にとって考え
ると、FelAtが受ける応力は半径方向1円周方向に
ついて計算すると、 (σ、)、6= P、(σt)r−= P
・・・(5)となり、変位Uは軸応力によるひずみを無
視すると次のようになる。
・・−(a)δミ”Al ”F@=HIAtRre
“1°(4)次に、圧締方向を正にとって考え
ると、FelAtが受ける応力は半径方向1円周方向に
ついて計算すると、 (σ、)、6= P、(σt)r−= P
・・・(5)となり、変位Uは軸応力によるひずみを無
視すると次のようになる。
ここに、1・:、νはそれぞれヤング率、ポアソン比を
示す。
示す。
・・・(8)
δ= RAl−Rre
二、f300(α^を一αr、)dT
・・・(9)7 以上のことより、体積変化蓋は となる。又、[100)及び[110)方向の格子変形
として、軸比c / aは次のようになる。
・・・(9)7 以上のことより、体積変化蓋は となる。又、[100)及び[110)方向の格子変形
として、軸比c / aは次のようになる。
グ
但し、[111〕方向の場合、軸比の変化はな(c/a
=1である。
=1である。
以上のことより、A乙とFeの組み合わせ円柱を室温か
ら80 Kに冷やした時の体積及び軸比変化負を第1表
に示す。
ら80 Kに冷やした時の体積及び軸比変化負を第1表
に示す。
第1表
第1表から判るように、冷しばめ効果による格子変形が
小さいので、磁化の変化量を精度よく測定するために、
磁気掘9子計を次のようにして用いた。即ち、2社の試
料の磁化の差分を241出す方法である。この方法の原
理を第3図に示す。第3図は磁気掘り子計をX軸方向か
らみた概略図である。図中、円6は電磁石のポールピー
スを表わし、P5は振り子の支点、C3は検出用コンデ
ンサー及びF、B、C,4はフィード・バック・コイル
を示す。試料位置7のイにだけ強磁性試料があるとすれ
ば、磁場勾配により試料は力を受け、振り子は電磁石の
中心方向に引き寄せられる。このためコンデンサーの容
量が変化し、この容量の変化を補償するようにフィード
・バック・コイルに電流が流れ、振9子を平衡位置に引
き戻すようになっている。今、イ、12組の強磁性試料
42口を電磁石の中心から相対する位t7にセットすれ
ば、磁場を印加した時2組の試料はそれぞれ電磁石の中
心方向に反対向きの力を受ける。口の試料より生じる力
の合力は試料19口での力の差として次式で与えられる
。
小さいので、磁化の変化量を精度よく測定するために、
磁気掘9子計を次のようにして用いた。即ち、2社の試
料の磁化の差分を241出す方法である。この方法の原
理を第3図に示す。第3図は磁気掘り子計をX軸方向か
らみた概略図である。図中、円6は電磁石のポールピー
スを表わし、P5は振り子の支点、C3は検出用コンデ
ンサー及びF、B、C,4はフィード・バック・コイル
を示す。試料位置7のイにだけ強磁性試料があるとすれ
ば、磁場勾配により試料は力を受け、振り子は電磁石の
中心方向に引き寄せられる。このためコンデンサーの容
量が変化し、この容量の変化を補償するようにフィード
・バック・コイルに電流が流れ、振9子を平衡位置に引
き戻すようになっている。今、イ、12組の強磁性試料
42口を電磁石の中心から相対する位t7にセットすれ
ば、磁場を印加した時2組の試料はそれぞれ電磁石の中
心方向に反対向きの力を受ける。口の試料より生じる力
の合力は試料19口での力の差として次式で与えられる
。
ここに、σは磁化(emu/g)、mは試料の重さ方向
の磁場勾配(Oe/crn)である。
の磁場勾配(Oe/crn)である。
試料イと口との磁化の差をΔ0とする。即ち、σイーσ
工+ Δσ ・・(13)力
Fと出力電圧信号Vの比例定数をCイ (+5.とすれ
ば V=(C4mイー0口m口)σロ+CイmイΔσ
・・・ (11υとなる。室温で式(14)の右辺の第
一項を零になるように位置の微調を行なう。その後、液
体窒素温度に冷却する。この時、冷しばめ効果が生じ磁
化がΔ0だけ変化すれば、この変化蓋Δσはとなって出
力′電圧で現われる。
工+ Δσ ・・(13)力
Fと出力電圧信号Vの比例定数をCイ (+5.とすれ
ば V=(C4mイー0口m口)σロ+CイmイΔσ
・・・ (11υとなる。室温で式(14)の右辺の第
一項を零になるように位置の微調を行なう。その後、液
体窒素温度に冷却する。この時、冷しばめ効果が生じ磁
化がΔ0だけ変化すれば、この変化蓋Δσはとなって出
力′電圧で現われる。
測定結果を第4図〜第6図に示す。第4図は[115)
方向と、第5図は〔110〕方向と、第6図は[111
]方向と直角方向にそれぞれ焼きばめをした時、外部磁
場H−t 〜150000e l’での磁化の温度依存
性を示l〜ている。冷しぼめ効果の再現性或いは磁気振
り子側のS/N比が悪いため〃・、Δσは測定毎に異な
る値を示す。そこで、各結晶軸力向の試料について9回
測定を繰り返し行ない、80にで測定した磁化の変化量
をヒストグラムに−まとめたものが第7図である。ここ
では、測定結果の平均値を求め、この値をΔOとした。
方向と、第5図は〔110〕方向と、第6図は[111
]方向と直角方向にそれぞれ焼きばめをした時、外部磁
場H−t 〜150000e l’での磁化の温度依存
性を示l〜ている。冷しぼめ効果の再現性或いは磁気振
り子側のS/N比が悪いため〃・、Δσは測定毎に異な
る値を示す。そこで、各結晶軸力向の試料について9回
測定を繰り返し行ない、80にで測定した磁化の変化量
をヒストグラムに−まとめたものが第7図である。ここ
では、測定結果の平均値を求め、この値をΔOとした。
Δσの値を第2表に示す。宍2には、計算値Iと計算値
用も併記している。ここに、計算値IはαFeの強制線
ai企の値と冷しばめ効果により生じた圧力P(式(8
))を使って1ト算した値であり、計算値■は式(1)
、 (2)から求まる体積変化に対する磁化の変化量
Δσ/ΔV / V oと冷しばめにより生じた体積変
化量ΔV/Vo (式(10))を使って計算した値
でおる。
用も併記している。ここに、計算値IはαFeの強制線
ai企の値と冷しばめ効果により生じた圧力P(式(8
))を使って1ト算した値であり、計算値■は式(1)
、 (2)から求まる体積変化に対する磁化の変化量
Δσ/ΔV / V oと冷しばめにより生じた体積変
化量ΔV/Vo (式(10))を使って計算した値
でおる。
冷しばめ効果により[100)及び[110)の両方向
には格子変形が生じ軸比c / aが変化するので、実
験値、Ft1°算値■と計算値■は異なる。
には格子変形が生じ軸比c / aが変化するので、実
験値、Ft1°算値■と計算値■は異なる。
一方、〔111〕力向では軸比c / aの変化がなく
、実験値、計算値■とtt算値■はほぼ等しい。
、実験値、計算値■とtt算値■はほぼ等しい。
このことより、実験値、計算値Iと計算値■[との1
差は、体積効果以外の磁化栄の寄与があることを意味し
ている。この寄与は格子の変形により生じた軸比c/a
の変化による磁化変化量である。
ている。この寄与は格子の変形により生じた軸比c/a
の変化による磁化変化量である。
(1轟)
第2表
*は(115)
以上のことより、αFeを正方晶になるように一軸応力
を加える時生じる磁化変化量は単に体積変化による磁化
変化量だけでなく、格子の変形による軸比c/aの変化
もまた磁化の値に寄与することが判った。この時、軸比
c/aが大きくなれば磁化は増加する。
を加える時生じる磁化変化量は単に体積変化による磁化
変化量だけでなく、格子の変形による軸比c/aの変化
もまた磁化の値に寄与することが判った。この時、軸比
c/aが大きくなれば磁化は増加する。
実施例2
peにもつと大きな格子変形を生じさせるために発生期
の侵入原子を使って p e中の格子間隙1 に多量の原子番侵入させた。この目的のために作成した
試料はα′相だけでなく残留オーステナイト相も含む2
相混相となっていた。そのため、メ(11) スバウアー効果を使って2相の質量比を求め、α′相単
相での格子の膨張又は変形と磁気モーノ71−間の関係
を調べた。Fe中に侵入する原子としてB、CおよびN
の非金属原子がある。ここでは、Fe中に侵入しゃすい
C,N原子の実験例を示す。発生期の侵入原子を使って
α′相を得るにはγ相で処理した後水焼龜入れする。こ
の時、ル1e 73系は0.1〜17at%BXpe
−C系はo、i 〜8.9at%CおよびFe−N系は
0.4〜10.38t%Nの領域がγ相となる。
の侵入原子を使って p e中の格子間隙1 に多量の原子番侵入させた。この目的のために作成した
試料はα′相だけでなく残留オーステナイト相も含む2
相混相となっていた。そのため、メ(11) スバウアー効果を使って2相の質量比を求め、α′相単
相での格子の膨張又は変形と磁気モーノ71−間の関係
を調べた。Fe中に侵入する原子としてB、CおよびN
の非金属原子がある。ここでは、Fe中に侵入しゃすい
C,N原子の実験例を示す。発生期の侵入原子を使って
α′相を得るにはγ相で処理した後水焼龜入れする。こ
の時、ル1e 73系は0.1〜17at%BXpe
−C系はo、i 〜8.9at%CおよびFe−N系は
0.4〜10.38t%Nの領域がγ相となる。
試料に99.99%及び50μmの純鉄を用い、これに
炭素0.5.1.2.2.6.3.7.4.2.5.5
゜’1.2,7.8原子%及び窒素2.5.5.3.8
.9原子%を浸入させた。
炭素0.5.1.2.2.6.3.7.4.2.5.5
゜’1.2,7.8原子%及び窒素2.5.5.3.8
.9原子%を浸入させた。
炭素はCOガスとH2ガス及び窒素はN Ha ガスと
H2ガス中、8501Z’で処理することにより侵入さ
せた。この試料を室温に冷却後、ただちに液体窒糸中に
移したl) ′NIi、体窒素温度に保持した理由は、
試料中の残留オーステナイト相を少なくするためである
。このようにして作成した試料の表(12) 面および断面の組織を金属顕微鏡で観察すると、針状組
織が一様に拡がっており試料の中心部までマルテンザイ
ト変態が生じていた。
H2ガス中、8501Z’で処理することにより侵入さ
せた。この試料を室温に冷却後、ただちに液体窒糸中に
移したl) ′NIi、体窒素温度に保持した理由は、
試料中の残留オーステナイト相を少なくするためである
。このようにして作成した試料の表(12) 面および断面の組織を金属顕微鏡で観察すると、針状組
織が一様に拡がっており試料の中心部までマルテンザイ
ト変態が生じていた。
FeKX餓を使って測定した回折バター/の一例を第8
図に示す。図から判るように、正方晶になっているため
ピークが2つに分離している。Jこの例では c/a=1.056.a=2.848人、 c−3,0
06A −(161となっている。この時、C原
子の量は化学発信の結果、5.5at%Cであった。他
の試料の測定結果と併わせて、CIJA子の濃[x(a
t%)と格子定数の間には c/ a= l+0.011X 、 c = 2.86
6−4−0.025x 、 a = 2.866−0.
0(13x・・・07) と近似できる。この結果、体積変化ΔV / V oと
して と表わされる。ここに、aoはαp eの格子定数で、
その値は2.866人である。式(17) 、 <18
)の関(1奮) 係はN原子の場合にも成り立ち、軸比c / a及び体
積変化ΔV / V oと濃度との関係を第9図に示す
。α′相でe」:、軸比及び体積が濃度とともに増加し
ている。
図に示す。図から判るように、正方晶になっているため
ピークが2つに分離している。Jこの例では c/a=1.056.a=2.848人、 c−3,0
06A −(161となっている。この時、C原
子の量は化学発信の結果、5.5at%Cであった。他
の試料の測定結果と併わせて、CIJA子の濃[x(a
t%)と格子定数の間には c/ a= l+0.011X 、 c = 2.86
6−4−0.025x 、 a = 2.866−0.
0(13x・・・07) と近似できる。この結果、体積変化ΔV / V oと
して と表わされる。ここに、aoはαp eの格子定数で、
その値は2.866人である。式(17) 、 <18
)の関(1奮) 係はN原子の場合にも成り立ち、軸比c / a及び体
積変化ΔV / V oと濃度との関係を第9図に示す
。α′相でe」:、軸比及び体積が濃度とともに増加し
ている。
次に、5.5st%C−F e試料の室温でのメスバウ
アスペクトルを第10図に示す。図に示したよウニスペ
クトルは残留オーステナイト相中の2種類の常磁性FO
(r++ γ2)とα′相中の2種類の強磁性F e
(”+Z a2’)から成り立っている。解析の結果、
α1′はC及びNFA子からみて1st隣接1,1 e
からの寄与、α2′は2nd以遠の隣接Feからの寄与
と判った。αl′及びα2′成分の内部磁場、四重極分
裂及びアイソマーシフトの濃度依存性をそれぞれ第11
図及び第12図に示す。αl′及びα2′成分ともに濃
度に対して四重極分裂が線形変化をしており、これは正
方晶による格子変形が生じていることに対応する。また
、α2′成分では内部磁場が濃度とともに変化しており
、磁気モーメントが増加している可能性があることを示
す。また吸収パターンの面積強度比の値(1に) を使って2相の質量比を決定した。残留オーステナイト
相の質量比R+rは次のようにして求めた。
アスペクトルを第10図に示す。図に示したよウニスペ
クトルは残留オーステナイト相中の2種類の常磁性FO
(r++ γ2)とα′相中の2種類の強磁性F e
(”+Z a2’)から成り立っている。解析の結果、
α1′はC及びNFA子からみて1st隣接1,1 e
からの寄与、α2′は2nd以遠の隣接Feからの寄与
と判った。αl′及びα2′成分の内部磁場、四重極分
裂及びアイソマーシフトの濃度依存性をそれぞれ第11
図及び第12図に示す。αl′及びα2′成分ともに濃
度に対して四重極分裂が線形変化をしており、これは正
方晶による格子変形が生じていることに対応する。また
、α2′成分では内部磁場が濃度とともに変化しており
、磁気モーメントが増加している可能性があることを示
す。また吸収パターンの面積強度比の値(1に) を使って2相の質量比を決定した。残留オーステナイト
相の質量比R+rは次のようにして求めた。
H,、=8. /(8、+ηS、’) ・091
ここにSrは残留オーステナイト相の寄与としてメスバ
ウアー効果に出現した吸収パターンの面積強度、Sal
はα′相の寄与としてメスバウアー効果に出現した吸収
パターンの面積強度、ηはα′相と残留オーステナイト
相の無反跳分率の比、即から室温における67peの有
効厚みは約10となり面積強度比5at7srは厚みに
よる補正が必要となる。この補正をした結果、残留オー
ステナイト相の質量比R5γの濃度依を性を第13図に
示t″02相混相となっている時、全体の磁化はそれぞ
れの相の磁化の和となる。即ち、次式で与えられる。
ここにSrは残留オーステナイト相の寄与としてメスバ
ウアー効果に出現した吸収パターンの面積強度、Sal
はα′相の寄与としてメスバウアー効果に出現した吸収
パターンの面積強度、ηはα′相と残留オーステナイト
相の無反跳分率の比、即から室温における67peの有
効厚みは約10となり面積強度比5at7srは厚みに
よる補正が必要となる。この補正をした結果、残留オー
ステナイト相の質量比R5γの濃度依を性を第13図に
示t″02相混相となっている時、全体の磁化はそれぞ
れの相の磁化の和となる。即ち、次式で与えられる。
σ8−(σs ) a’ T%at4− <a s )
rRr” 2o)ここにaBは試料全体の飽和磁化、
(σs )、’ ItJα′相での磁化、(CIりrは
残留オーステナイト相での磁化、Rα′は試料中に存在
するα′相の′距鯖比、(16) Rrは試料中に存在する残留オーステナイト相の質量比
を示す。11.(l、、 Ra ’ 十Rに1 ・・・eυとな
る。α′相単相での磁化は、式(20)と第13図中の
Rrの値を使って求めることができる。但し、残留オー
ステナイト相は室温において常磁性であるので(σ5L
y=0とした。このようにして求めたα′相での磁化の
濃度依存性を第14図に示す。図より、磁化は軸比c
/ aが増えるとともに増加している。また、磁化の温
度変化曲線よりOKに外挿してOKでの平均磁気モーメ
ントpa’を得ることができる。侵入原子の磁気モーメ
ントを零と仮定して、il e原子の平均磁気モーメン
トπiを求める。第15図にπ1及びπの軸比及び侵入
原子の濃度依存性を示す。p6原子の磁気モーメントの
変化量Δ4Fsは侵入原子の濃度に対して Δπ=1゜112X10−3x”+〇、0223x
・−・CIりと二次式で近似できる。ここに、Xは侵
入原子の濃度(at%)である。式(22)よp侵入原
子の濃度(1ち が増すにつれて磁化は大きくなることが判る。
rRr” 2o)ここにaBは試料全体の飽和磁化、
(σs )、’ ItJα′相での磁化、(CIりrは
残留オーステナイト相での磁化、Rα′は試料中に存在
するα′相の′距鯖比、(16) Rrは試料中に存在する残留オーステナイト相の質量比
を示す。11.(l、、 Ra ’ 十Rに1 ・・・eυとな
る。α′相単相での磁化は、式(20)と第13図中の
Rrの値を使って求めることができる。但し、残留オー
ステナイト相は室温において常磁性であるので(σ5L
y=0とした。このようにして求めたα′相での磁化の
濃度依存性を第14図に示す。図より、磁化は軸比c
/ aが増えるとともに増加している。また、磁化の温
度変化曲線よりOKに外挿してOKでの平均磁気モーメ
ントpa’を得ることができる。侵入原子の磁気モーメ
ントを零と仮定して、il e原子の平均磁気モーメン
トπiを求める。第15図にπ1及びπの軸比及び侵入
原子の濃度依存性を示す。p6原子の磁気モーメントの
変化量Δ4Fsは侵入原子の濃度に対して Δπ=1゜112X10−3x”+〇、0223x
・−・CIりと二次式で近似できる。ここに、Xは侵
入原子の濃度(at%)である。式(22)よp侵入原
子の濃度(1ち が増すにつれて磁化は大きくなることが判る。
ところで、侵入原子はα′相でFe中のへ亀1体格子間
位置に、ある規則性で占有している。即ち、3棟類の八
面体格子間位置(Ox 、 OY 、 (]2)でα′
相では侵入原子が一つの配置、たとえばO2位置に存在
する。この時、侵入原子がl+16中のO2位置に無秩
序に固溶していると仮定して、侵入原子より1st、2
nd、3rd及びそれ以遠の隣接peとなる割合を計算
できる。この結果を使って、Fe原子のとpうる平均磁
気モーメントは次のように与えられる。
位置に、ある規則性で占有している。即ち、3棟類の八
面体格子間位置(Ox 、 OY 、 (]2)でα′
相では侵入原子が一つの配置、たとえばO2位置に存在
する。この時、侵入原子がl+16中のO2位置に無秩
序に固溶していると仮定して、侵入原子より1st、2
nd、3rd及びそれ以遠の隣接peとなる割合を計算
できる。この結果を使って、Fe原子のとpうる平均磁
気モーメントは次のように与えられる。
アWe = (μ?。)+−4P+±(μr−)z、、
dP2+(Rr、)3raP3十(μrm )othe
rs P athers ”’ O4ここに、
”t + P2 + Pa及びP athersはそれ
ぞれ、1st、2nd、3rd及びそれ以遠ノ1lJ4
接peになる割合である。この式で (μFm)lat二2.0μm ・・・
(ハ)(μF * )2nd == (μr−)sr
d = 3.0 μB ・・・
3Q(μFa)。1hara = 2.2μB
・・・(至)と仮定すると、第16図に示すよ
うに計算結果と(1z) 測定結果が極めてよく一致する。この考え方に基づくと
、ISt隣接Feの場合、侵入原子とFe原子が共有結
合を作りFeの磁気モーメントは小さくなり、2 n
(1及び3rd隣接1i’eの場合、侵入原子により格
子が膨張または変形して磁気モーメントが大きくなり、
3rd以遠の隣接Feは侵入原子、格子の変形の影響が
なく磁気モーメントは変化していない、。
dP2+(Rr、)3raP3十(μrm )othe
rs P athers ”’ O4ここに、
”t + P2 + Pa及びP athersはそれ
ぞれ、1st、2nd、3rd及びそれ以遠ノ1lJ4
接peになる割合である。この式で (μFm)lat二2.0μm ・・・
(ハ)(μF * )2nd == (μr−)sr
d = 3.0 μB ・・・
3Q(μFa)。1hara = 2.2μB
・・・(至)と仮定すると、第16図に示すよ
うに計算結果と(1z) 測定結果が極めてよく一致する。この考え方に基づくと
、ISt隣接Feの場合、侵入原子とFe原子が共有結
合を作りFeの磁気モーメントは小さくなり、2 n
(1及び3rd隣接1i’eの場合、侵入原子により格
子が膨張または変形して磁気モーメントが大きくなり、
3rd以遠の隣接Feは侵入原子、格子の変形の影響が
なく磁気モーメントは変化していない、。
実施例3
実施例2と同じ方法で、γFe合金中のF eの磁気モ
ーメント2.8〜3.0μBを得るために、rFe−N
i、r li’e−Co合金にC原子を添加した強制固
溶合金を作成した。ここではrye〜Ni合金にCIN
子を添加した実験例を示す。この時作成で話たF e−
N i −C系強制固溶合金はC原子の濃度によりα相
、α′相及びγ相の三相が実現した。α相及びα′相で
は実施例2と同様残□ φ11 留オーステナイト相を含む2相混相となっておシ、メス
バウアー効果を使って2相の質量比を求めた。
ーメント2.8〜3.0μBを得るために、rFe−N
i、r li’e−Co合金にC原子を添加した強制固
溶合金を作成した。ここではrye〜Ni合金にCIN
子を添加した実験例を示す。この時作成で話たF e−
N i −C系強制固溶合金はC原子の濃度によりα相
、α′相及びγ相の三相が実現した。α相及びα′相で
は実施例2と同様残□ φ11 留オーステナイト相を含む2相混相となっておシ、メス
バウアー効果を使って2相の質量比を求めた。
試料作成にあたってF’e、Ni及びCは平衡状態(1
λ) で固溶しないので、ここでは強制固溶の一例としてプラ
ズマ炉を用いた溶湯急冷法にょシ、部側固溶した。その
作成法を以下説明する。
λ) で固溶しないので、ここでは強制固溶の一例としてプラ
ズマ炉を用いた溶湯急冷法にょシ、部側固溶した。その
作成法を以下説明する。
■ 母材として純度99.99%、粒度1oooメツシ
シユのF Q 、 N i粉末及び分光用のC粉末を用
いた。
シユのF Q 、 N i粉末及び分光用のC粉末を用
いた。
■ これらの元素を目的の組成に秤量しく0〜3at%
C)、その後よく混合する。
C)、その後よく混合する。
■ 混合した試料に圧力を加えてプレスを行ない、真空
中で熱処理して焼結する。
中で熱処理して焼結する。
■ プラズマジェット炉のt&に急冷用銅板を装着して
、その上で試料を溶解し、これを別の銅ブロックでたた
き、急冷固溶した。
、その上で試料を溶解し、これを別の銅ブロックでたた
き、急冷固溶した。
■ その後、ただちに液体窒素中に移した。液体9索温
度に保持した理由は、試料中の残’f;lA−ステナイ
ト相を少なくするためである。
度に保持した理由は、試料中の残’f;lA−ステナイ
ト相を少なくするためである。
このようにして作成した試料の表面および断面を全域顕
微鏡で観′察すると、針状のマルテンサイト組織が一様
に拡がっていた。このことより、試料中にはC原子が一
様に侵入していることが判っ(餡) た。
微鏡で観′察すると、針状のマルテンサイト組織が一様
に拡がっていた。このことより、試料中にはC原子が一
様に侵入していることが判っ(餡) た。
COKαχ線を使って測定した回折パターンの一例を第
17図に示す。正方晶になっているため、ピークが分離
している。図に示したように各ピークに対する指数付け
ができる。この例では、c/a=1.042 、a=2
.847A 、c −2,967人 ・t’a他に
、低角度側のピークは残留オーステナイト相によるもの
でおる。同一試料のメスバウアースペクトルを第18図
に、磁化の温度変化の測定結果を第19図に示す。第1
8図では、中心付近に残留オーステナイト相による常磁
性吸収ピークと強磁性α′相による6本のピークがある
。第19図より、磁化は2段の変化をしているが、これ
はα′相とγ相が2相混相となっているためである。
17図に示す。正方晶になっているため、ピークが分離
している。図に示したように各ピークに対する指数付け
ができる。この例では、c/a=1.042 、a=2
.847A 、c −2,967人 ・t’a他に
、低角度側のピークは残留オーステナイト相によるもの
でおる。同一試料のメスバウアースペクトルを第18図
に、磁化の温度変化の測定結果を第19図に示す。第1
8図では、中心付近に残留オーステナイト相による常磁
性吸収ピークと強磁性α′相による6本のピークがある
。第19図より、磁化は2段の変化をしているが、これ
はα′相とγ相が2相混相となっているためである。
同図に破線で示し友ように高温領域からOKに外挿して
求めた値はOKでのα′相の磁化[ag(0)]α′で
ある。また、低温領域からOKに外挿して求めた値と〔
0g(0))α′との差はOKでのγ相の磁化〔0g(
0)lrである。
求めた値はOKでのα′相の磁化[ag(0)]α′で
ある。また、低温領域からOKに外挿して求めた値と〔
0g(0))α′との差はOKでのγ相の磁化〔0g(
0)lrである。
γ相の質量比Rrは例且で述べた手段を使って(2り
求め、その値を用いてb’e−Ni −C系強制固溶合
金■、02種類のシリーズでC原子の濃度とα相、α′
相及びγ相の3相の質量比の関係を第20図に示す。第
21図に■シリーズの測定結果を示す。C原子の濃度が
増えるにつれてα相よりα′相に結晶が変形し、これに
対応してc / aの値も図のように変化する。同図よ
りc / aが大きくなる時、平均磁気モーメン) (
it)α及びα′、内部磁場1−(i及び体積変化ΔV
/ V oも増加していることが判る。また、α相及
びα′相において(jl)α及びα′とΔV/V、の濃
度変化はよく対応している。第22図に■シリーズの測
定結果を示す。この系でも■シリーズと同様、C原子の
濃度が増えるにつれてα相よりα′相に結晶が変形し、
これに対応してい)α及びα’、I(1,c/a及びΔ
V/v、が変化する。また、この糸もα相及びα′相両
相において(ロ)α及びα′とΔV/Voの濃度変化は
よく対応した変化を示す。
金■、02種類のシリーズでC原子の濃度とα相、α′
相及びγ相の3相の質量比の関係を第20図に示す。第
21図に■シリーズの測定結果を示す。C原子の濃度が
増えるにつれてα相よりα′相に結晶が変形し、これに
対応してc / aの値も図のように変化する。同図よ
りc / aが大きくなる時、平均磁気モーメン) (
it)α及びα′、内部磁場1−(i及び体積変化ΔV
/ V oも増加していることが判る。また、α相及
びα′相において(jl)α及びα′とΔV/V、の濃
度変化はよく対応している。第22図に■シリーズの測
定結果を示す。この系でも■シリーズと同様、C原子の
濃度が増えるにつれてα相よりα′相に結晶が変形し、
これに対応してい)α及びα’、I(1,c/a及びΔ
V/v、が変化する。また、この糸もα相及びα′相両
相において(ロ)α及びα′とΔV/Voの濃度変化は
よく対応した変化を示す。
第21図及び第22図より、α相及びα′相の両相では
平均磁気モーメントと単位胞の体積はC(A) 原子の濃度に対し−(同じような変化をボしている。
平均磁気モーメントと単位胞の体積はC(A) 原子の濃度に対し−(同じような変化をボしている。
従って、α相での体積の変化量と平均磁気モーメントの
変化にとの関係を求めることができる。その関係を使っ
て、α′相での平均磁気モーメントの変化を体積変化に
よる寄与(体積効果)と軸比c / aの変化による寄
与(正方晶効果)に分離することができる。■、02褌
類のシリーズで体積変化に伴う平均磁気モーメントの変
化量を第23図に示す。図から判るように、体積変化に
対して(ll)、’の値は(Jl)、の変化量の処長線
上に位置しない。
変化にとの関係を求めることができる。その関係を使っ
て、α′相での平均磁気モーメントの変化を体積変化に
よる寄与(体積効果)と軸比c / aの変化による寄
与(正方晶効果)に分離することができる。■、02褌
類のシリーズで体積変化に伴う平均磁気モーメントの変
化量を第23図に示す。図から判るように、体積変化に
対して(ll)、’の値は(Jl)、の変化量の処長線
上に位置しない。
この違いは前述したように正方晶効果に起因している。
この時軸比c / aが大きくなれば平均磁気モーメン
トは増加することが判る。
トは増加することが判る。
上配置−夕を基にして次のことが判った。
1、li’e及びFe合金では、正方品になるように格
子が変形した時、平均磁気モーメントの変化量は体積変
化と正方晶効果が重畳している。即ち、平均磁気モーメ
ントは次の式で与えられる。
子が変形した時、平均磁気モーメントの変化量は体積変
化と正方晶効果が重畳している。即ち、平均磁気モーメ
ントは次の式で与えられる。
Δμ=(Δμ)v十(Δμ)c/a (ハ)ここ
に、(Δμ)y及び(Δμ)。/、はそれぞれ(21り 体積効果及び正方晶効果でおる。この時、軸比c/aが
増加すJ’lば平均磁気モーメントは増える。
に、(Δμ)y及び(Δμ)。/、はそれぞれ(21り 体積効果及び正方晶効果でおる。この時、軸比c/aが
増加すJ’lば平均磁気モーメントは増える。
2、(Δμ)Vと(Δμ)・/、のそれぞれの変化量は
αFeとFe−N i −C系強制固溶合金では一致し
ない。しかし、変化量の比1(Δμ)v/(Δμ)。7
.1の値はほぼ一致している。
αFeとFe−N i −C系強制固溶合金では一致し
ない。しかし、変化量の比1(Δμ)v/(Δμ)。7
.1の値はほぼ一致している。
3、Fe−C糸及びPe−N系合金のα′相単相でのp
e原子の平均磁気モーメントの製置依存性を調べた結
果、次のことが判った。
e原子の平均磁気モーメントの製置依存性を調べた結
果、次のことが判った。
侵入原子からみて、l S t、2nd、3 rd及び
それ以遠の瞬接Feとなる各F e原子の磁気モーメン
トは次の値をもつ。
それ以遠の瞬接Feとなる各F e原子の磁気モーメン
トは次の値をもつ。
(μto)+mt = 2.0 μs
++・Q!J(μF m )2 ad及び3 ra
= 3.0μB ・・・■(μFa )o
Lhsr + ”’ 2.2μB ・
−(3])以上のことより、本発明によれば体心立方晶
構造を有するF e金属合金で格子の変形を与え、体心
正方晶構造にさせることにより、p6金属合金の平均磁
気モーメントを増加させることが可能で(281 千)る。
++・Q!J(μF m )2 ad及び3 ra
= 3.0μB ・・・■(μFa )o
Lhsr + ”’ 2.2μB ・
−(3])以上のことより、本発明によれば体心立方晶
構造を有するF e金属合金で格子の変形を与え、体心
正方晶構造にさせることにより、p6金属合金の平均磁
気モーメントを増加させることが可能で(281 千)る。
第1図は磁化の強さと体積変化との関係を示す線図、第
2図はli” eとA I IJソング組み合わせ円柱
、第3図は磁気振り子計の概略図、第4図〜第23図は
本発明に関する諸実験の結果を示す諸特性図である。 1・・・p e試料、2・・・Atリング、3・・・コ
ンデンサー、4・・・フィード・バック・コイル、5・
・・支点、6・・・電磁石のボール・ピース、7・・・
試料位置。 代理人 弁理士 高榊明夫 1 ・ 7ン (2幕) 第 1 図 △v/vo(す 第 2 図 第 3 図 第 4 図 丁(に) ■(K) 第 70 図 ×(αt%C) (’n’tj)fコア51JaよりI (銘)人11SI’Jヨ1NI (日T)”ゴ7r 第 20 目 (α〕 X(Wt、)/=ジ (b) 45− 塔 21 図 X(W7:始り
2図はli” eとA I IJソング組み合わせ円柱
、第3図は磁気振り子計の概略図、第4図〜第23図は
本発明に関する諸実験の結果を示す諸特性図である。 1・・・p e試料、2・・・Atリング、3・・・コ
ンデンサー、4・・・フィード・バック・コイル、5・
・・支点、6・・・電磁石のボール・ピース、7・・・
試料位置。 代理人 弁理士 高榊明夫 1 ・ 7ン (2幕) 第 1 図 △v/vo(す 第 2 図 第 3 図 第 4 図 丁(に) ■(K) 第 70 図 ×(αt%C) (’n’tj)fコア51JaよりI (銘)人11SI’Jヨ1NI (日T)”ゴ7r 第 20 目 (α〕 X(Wt、)/=ジ (b) 45− 塔 21 図 X(W7:始り
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、pe、Ni及びCOの少なくとも14■を主成分と
する金属又は合金が体r9正方晶構造を有することを特
徴とする磁性材。 2、特許請求の範囲第1項の記載において、前記金属又
は合金は、MaYb(Mは鉄、ニッケルおよびコバルト
からなる金属またはそれらの合金;Yはホウ素、炭素お
よび窒素の1種以上;aは83〜99,9原子%、bは
17〜0.1原子%)の磁性材。 3.4G許請求の範囲第1項又は第2項の記載において
、前記金属又は合金は一軸方向にのみ格子ひずみが与え
られている磁性材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57022660A JPS58141510A (ja) | 1982-02-17 | 1982-02-17 | 磁性材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57022660A JPS58141510A (ja) | 1982-02-17 | 1982-02-17 | 磁性材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58141510A true JPS58141510A (ja) | 1983-08-22 |
Family
ID=12088996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57022660A Pending JPS58141510A (ja) | 1982-02-17 | 1982-02-17 | 磁性材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58141510A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60131949A (ja) * | 1983-12-19 | 1985-07-13 | Hitachi Metals Ltd | 鉄−希土類−窒素系永久磁石 |
JPH0373403A (ja) * | 1988-10-14 | 1991-03-28 | Hitachi Ltd | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
JPH05275219A (ja) * | 1992-11-20 | 1993-10-22 | Hitachi Metals Ltd | 鉄−希土類−窒素系永久磁石粉末およびそれを用いた磁石 |
-
1982
- 1982-02-17 JP JP57022660A patent/JPS58141510A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60131949A (ja) * | 1983-12-19 | 1985-07-13 | Hitachi Metals Ltd | 鉄−希土類−窒素系永久磁石 |
JPH0582041B2 (ja) * | 1983-12-19 | 1993-11-17 | Hitachi Metals Ltd | |
JPH0373403A (ja) * | 1988-10-14 | 1991-03-28 | Hitachi Ltd | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
JPH05275219A (ja) * | 1992-11-20 | 1993-10-22 | Hitachi Metals Ltd | 鉄−希土類−窒素系永久磁石粉末およびそれを用いた磁石 |
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