JPS58138719A - エチレンの多段階重合方法 - Google Patents

エチレンの多段階重合方法

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JPS58138719A
JPS58138719A JP2163082A JP2163082A JPS58138719A JP S58138719 A JPS58138719 A JP S58138719A JP 2163082 A JP2163082 A JP 2163082A JP 2163082 A JP2163082 A JP 2163082A JP S58138719 A JPS58138719 A JP S58138719A
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polymer
ethylene
polymerization
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intrinsic viscosity
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JP2163082A
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Seiji Kawai
清司 河合
Yoshinobu Matsuda
松田 芳信
Katsumi Hanji
判治 克己
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、遷移金属化合物成分を触−として、同一また
は異なる重合帯域で異なった重合条件の三つあるいは三
つ以上の重合段階によりエチL’ :/ 重合t r:
は、エチレン/α−オレフィン共重合を行う重合方法に
関し、更に詳しくは、分子量および分子量分布を任意に
調節しながら、溶融流動性がよく、成形品のブツ、ムラ
が少なく均質で、衝撃強度が大キく、環境的な応力ひび
割れに対して高い抵抗性を有し、低密度共重合体の場合
には、透明性、光沢的にすぐれた工%L/ン重合体*r
:はエチレン/α−オレフィン共重合C以下、エチレン
(共)重合体と総称することがある)を製造する方法に
関するものである。
エチレン(共)重合体のフィルム、パイプ、びん、ケー
ブルなどの成形物を得るためには、エチレン(共)重合
体は、可塑状態で充分成形条件に耐え、その形状に容易
に成形されねばならぬ。このためには、エチレン(共)
重合体の平均分子量を低下させたものを用いればよいが
、このような低分子量のものは、耐衝撃性、抗張力など
の強度が劣るものしか得られない。一方平均分子量を高
めたものを用いれば、強度はすぐれるが成形性が劣るこ
とになる。この問題を解決するには、分子量を低下させ
たものと、分子量を高めたものをバランスよく含ませる
ことが必要と考えられる。
このような分子量に広い分布を有するエチレン(共)重
合体を得る方法はいろいろ知らItている。
高分子量のエチレン(共)重合体と低分子量のエチレン
(共)重合体とを機械的に、あるいは溶液状態にして混
合する方法が提案されている。しかしながら機械的に混
合したものの均質   1を 性には、問題が残り、フィルム、パイプ、びんなどの薄
物製造には、明らかに欠点があり、商品価値が低い。
また溶液状態にして混合すれば均質性の問題は解決され
るにしてもこの場合には、混合工程に多大のコストがか
かり不経済なプロセスとなる。
適当な触媒を選択することによって一1高分子量のエチ
レン(共)重合体と低分子量のエチレン(共)重合体と
を一つの重合工程で製造する試みもなされてきたが、一
般に、触媒活性点の不均一化に伴う触媒活性の低下が大
であり、触媒残渣を洗浄により除去しなければならない
仁とが多い。この触媒除去工程の必要はこれらの方法を
不経済なものとする。
このような観点から、高分子量のエチレン@c)重合体
と低分子量のエチレン(共)重合体を連続した二個の重
合工程で順次製!する方法が考えられ二段重合法として
提案されている1例えば英国特許10577288.特
公昭44−29662号、特公昭4@−11849Ji
j、特公昭48−42716号、特開昭46−689号
、特開昭47−6941号、特開昭54−7488号、
特開昭54−146886号、特開昭56−10506
号公報等の明細書に方法が開示されている。
しかしながら、二段重合法により製造したエチレン(共
)重合体は、高分子量のエチレン(共)重合体と低分子
量のエチレン(共)重合体を含むとはいえ、高分子量部
の平均分子量を高め、メルトテンションを大きくしたも
のについてはとくに、それらを加工することによって得
た成形品には、ブッ、ムラが存在し、均質性が充分でな
い。
これらに対し、本発明者等は鋭意検討の結果、以下に示
す方法により分子量および分子量分布を任意に調節しな
がら、溶融流動性が良く、成形品のブッ、ムラが少なく
、均質で低密度共重合体の場合には、透明性、光沢にす
ぐれたエチレン(共)重合体を得ることに成功し、本発
明に到ったものである。
本発明は、遷移金属化合物成分を触媒として、同一また
は異なる重合帯域で異なった重合条件の三つ、あるいは
、三一つ以上の重合段階によりエチレン重合またはエチ
レン/α−オレフィン共重合を行なうエチレンの多段階
重合方法において (a)工程 極限粘度〔η1(186c、テトラリン溶
液、以下同様)が1.5〜11の高分子量のエチレン(
共)重合体を製造する工程 (1))工程 極限粘度〔り〕が0.2〜8の低分子量
のエチレン(共)重合体を製造する工程 (C)工程 極限粘度〔η〕が0.5〜8であって(a
)工程で製造されるエチレン(共)重合体の工程で製造
されるエチレン (共)重合体の極限粘度〔η]の1.
2〜5倍であるエチレン(共)重合体を製造する工程 からなる多段工程を、任意の順序で行い、上妃三工租で
製造される重合量:を各々全重合量のlθ〜80重量鳴
となるように行い、極限粘度〔1〕が1〜6のエチレン
(共)重合体を製造することを特徴とするエチレンの多
段階重合方法である。
たとえば第1の重合段階で高分子量のエチレン(共)重
合体を製造し、第2の重合段階で低分子量のエチレン(
共)重合体を製造し、第8の重合段階で前二段階の分子
量の中間に相当する分子量のエチレン(共)重合体を製
造する。
このように三つあるいは三つ以上の重合段階を経て製造
されたエチレン(共)重合体は、従来のいわゆる二段重
合法によって得られたエチレン(共)重合体に比べて、
溶融流動性が良く、成形品のブッ、ムラが少なく、均質
で、衝撃強度b<大きく環境的な応力ひび割れに対して
高い低抗力を有し、中、密度が0.985r/−以下の
低密度共重合体の場合には、透明性、光沢にすぐれたも
のである。
これを考えるに、強度にすぐれた効果をもたら讐高分子
量のエチレン(共)重合体と、加工性にすぐれた効果を
もたらす低分子量のエチレ     111(1 ン(共)重合体に加うるに、それらの中間に゛相当する
分子量のエチレン(共)重合体が共存することによって
、高分子量部と低分子量部の混和性が増大した為、溶融
流動性が向上し、成形品のブッ、ムラが少なく均質で衝
撃強度が大きく、環境的な応力ひび割れに対して高い抵
抗性を有し、低密度共重合体の場合には、透明性、光沢
が向上したものと考えられる。本発明の多段階重合方法
を行なうことによって、たとえば従来よりもより分子量
の高い、高分子量成分を含み、メルトテンションを大キ
くシ、なおかつ溶融流動性にすぐれたエチレン(共)重
合体が製造可能となった。本発明によって多くの要求に
即応した4リマーデザインが容易に行なえるようになっ
た。
このような多段階からなる重合方法は概念的にはこれま
でも認識されてはきており、先に引例として挙げたいわ
ゆる二段重合法品提案の中にも、二、三言及は見られる
。しかし積極的に三つあるいは三つ以上の重合段階を繍
ることによってもたらされる効果について考案、検討が
加えられたものは見られず、技術として開示されていな
い。わずかに特開昭47−5941号の実施例24及び
47において、三段階カスケード法による連−重合の例
示示あるが、第1段階で大きい水素分圧を使用して低分
子量のエチレンホモポリマーを製造し、第2、第8段階
でており、各反応器中における重合体の分子量が僅かし
か変わっていない。これが原因となっているものか[押
出体表面(ミん)が非平滑]との記載がある。
本発明によるエチレンの(共)重合方法ハ各段階におい
ては、基本的には通常の遷移金属化□ 金物触媒によるエチレン(共)重合方法と一様にして行
なわれる。
本発明において使用する触媒としては、チタン化□合物
あるいはバナジウム化合物などを含有奢る遷移金属化合
物成分と有機アルミニウム化合物成分の組合せからなる
いわゆるチーグラー盟触媒、クロム化合物担持型の触媒
成分からな高活性担持型チーグラー触媒と有機アルミニ
ウム化合物の組合せからなる触媒が好適に使用できる。
高活性触媒を用いると、高濃度の分子量調節剤の使用F
でも重合体の高い生産性が確保でき、触媒除去工場を1
鴫しても品質に対する残存触感の悪影響はほとんどなく
得られたエチレン(共)重合体は優れた色調を示す。
本発明に用いられる担持型チーグラー触媒の担体として
は、金属やケイ素の酸化物、水酸化物、塩化物、炭酸塩
およびこれらの混合物、複塩等の無機化合物が有効であ
り、たとえば酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカ、
アルミナ、炭酸マグネシウム、二価金属ヒドロキシ塩化
物、水酸化マグネシウム、塩化マグネシウム、マグネシ
ウムアルコキシド、マグネシウムへロアルコキシド、マ
グネシウムとアルミニウムの複酸1 化物、マグネシウムとカルシウムの複酸化物などが挙げ
られる。これらのうちでもマグネシウム化合物が特に好
ましい。
一方、担体に担持される遷移金属化合物としては例えば
チタン化合物、バナジウム化合物およびジルコニウム化
合物があり、具体的には四塩化チタン、四臭化チタン、
四ヨウ化チタン、三塩化チタン、一般式r1(ou’ 
M−p Xp (式中R’は炭化水素基、Xはハロゲン
、pはO<p<4の数を表わす)で表わされるアルコキ
シハロゲン化チタン化合物またはアリールオキシハロゲ
ン化チタン化合物、四塩化バナジウム、オキシ三塩化バ
ナジウム、四塩化ジルコニウム、一般式Zr (OR”
)4−q Xq (式中、Rsl 炭化水素基、Xはハ
ロゲン、qはO<(1<4の数を表わす)で表ワされる
アルコキシハロゲン化ジルコニウムマタはアリールオキ
シハロゲン化ジルコニウム等が挙げられる。
また、本発明における担持型チーグラー触媒°51°”
・−““(OR3)“−゛パハ゛° 1は炭化水素基、
Xはハロゲン、rは0≦r≦4    イの数を表わす
)で表わされる四ハロゲン化チタン、アルコキシチタン
化合物、アリールオキシチタン化合物、アルコキシハロ
ゲン化チタン化合物またはアリールオキシハロゲン化チ
タン化合物等の遷移金属化合物と有機マグネシウム化合
物との反応生成物を用いることもで′きる。
担持型チーグラー触媒の好適な例は、特公昭54−89
087号、特公昭64−40278号、特公昭64−4
0274号、特公昭55−28561号、特開昭60−
126785号、特開昭61−84884号、特開昭5
5−144006号、特願昭54−166841号、特
願昭55−9200号、各明細書に記載されている。
一方、重合反応において上記担持型チーグラー触媒と共
に触媒系を形成する有機金属化合物成分は、トリエチル
アルミ−フラム、トリーn−プロピルアルミニウム、ト
リー1−ブチルアルミニウム、トリーn−フチルアルミ
ニウム、トリーn−ヘキシルアルミニウム等のトリアル
キルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモノクロリド
、ジ−n−プロピルアルミニウムモノクロリド、ジー1
−ブチルアルミニウムモノクロリド、ジ−n−ブチルア
ルミニウムモノクロリド、ジ−n−ヘキシルアルミニウ
ムモノクロリド等のジアルキルアルミニウム七ツバライ
ド、エチルアルミニウムジクロリド、n−プロピルアル
ミニウムジクロリド、1−ブチルアルミニウムジクロリ
ド、n−ブチルアルミニウムジクロリド、n−ヘキシル
アルミニウムジクロリド等のアルキルアルミニウムシバ
ライド、エチルアルミニウムセスキクロリド、n−プロ
ピルアルミニウム老スキクロリド、1−ブチルアルミニ
ウムセスキクロリド、n−ブチルアルミニウムセスキク
ロリド、n−ヘキシルアルミニウムセスキクロリド等の
有機アルミニウム化合物の他、亜鉛等の有機金属化合物
が挙げられる。これらの有機金属化合物は単独もしくは
二種以上を使用してもよい。
本発明においてはエチレン重合または、エチレン/ミー
オレフィン共重合を、同一または異なる重合帯域で異な
った重合条件の三つあるいは三つ以上の重合段階により
行なう。(a)工場においては極限粘度〔η〕が1.5
〜11、好ましくは1.5〜7の高分子量のエチレン(
共)重合体を製造し、(1))工程においては〔η〕が
0.2〜8好ましくは0.8〜8の低分子量のエチレン
(共)重合体を製造し、(0)工程においては、(IL
)、(b)工程の中間の分子量に相当する〔IJ〕が0
.5〜8、好ましくは、0.6〜6であって、(a)工
場で製造されるエチレン(共)重合体よりも分子量が低
く、且つ11))工程で製造されるエチレン(共)重合
体よりも分子量が高いエチレン(共)重合体を製造する
。各工程は複数の重合帯域で行なうことが可能である。
(a)工場で製造される高分子量のエチレン(共)重合
体の極限粘度〔η〕が1.6未満では充分な強度が得ら
れず、〔η〕がl11を越えると溶融流動性が低下し、
成形品にグツ。11ムラが乍じ、均質性が損なわれる。
また(kl)工程で製造される低分子量のエチレン(共
)重合体の極限粘度〔マ〕が8を越えると加工性が低下
し、〔η]が0.2未満では成形品の衝撃強度や引裂強
度、突きさし強度が劣るので好ましくない。(0)工場
で製造される中間の分子量のエチレン(共)重合体の極
限粘度〔マ〕は、製品であるエチレン(共)重合体に対
して設定された分子量および分子量分布とするために、
(a)、(1))画工場で製造されるエチレン(共)重
合体の分子量の範囲で任意に変えることが出来るが、本
発明の目的を効果的に実施するためには、(Q)工程で
製造されるエチレン供)重合体の極限粘度〔η〕は、(
a)工程で製造される1        1 1 0倍、好ましくはi−1となるように選び、かつ(b)
工場で製造される低分子量のエチレン供)重合体〔ダ〕
の1.2〜5倍、好ましくは1.2〜8倍、となるよう
に選ばれる。
前記の三つあるいは三つ以上の重合段階とは任意の順序
で行なわれる。
つまり、例えば、三つの重合段階を経る場合に、高分子
量のエチレン(共)重合体を製造す    I? る(a)工場を最初に行い、次に中間的な分子量のエチ
レン(共)重合体を製造する(0)工程、その次に低分
子量のエチレン(共)ik重合体製造する(1))工場
を行う方法、またはその逆の11))→(0)→11L
)、あるいは(a) −+ 11)) −+ (0) 
、 lb) −41(a) + (a)、(0) 4 
(t))→(a)、tc>→(a)→(b)の順序で行
なう方法のいずれかが採用される。
ただし、水素濃度で分子量を制御する場合に、(b) 
−+ (Q) 4 (a) 、 (b) −+ (a)
 −+ to)(0)−41+1)) −+ (a)の
如き順序で実施すると、後段階の水素濃度を、前段階よ
りも低下させるために、水素のパージエ租を必要とする
ことがあるので、好ましくは(a)→(e)→+1))
 (a) 4 (b) −+ ((り 、+(+) −
+ (a) −+ (t))の順序で行なうことて行な
われなければならない。換言すれば、後の段階における
重合は、前の段階の重合体の存在下で行なわれなければ
ならない。この場合、ポリマー生産性の見地から、後の
重合段階において、新たに触媒を添加することも可能で
あるが、本発明の目的を効果的に実施するためには、同
一の触媒粒子の表面上で相異なる分子量の(共)重合体
が連続して生成し′ながら各重合体粒子の成長の起こる
ことが、重合体鎖の混合の均一性において好ましいと考
えられるので、一つの触媒粒子が少なくとも二つの重合
段階を経過する様に行なわれることが推奨される。
される高分子量のエチレン(共)重合体量を10重量部
以上80重量部以下、好ましくは、15重量部以上70
重量部以下となる様に調節し、(1))工程で製造され
る低分子量のエチレン(共)重合体量を10重量部以上
80腫量部以丁、好ましくは15重量部以上70重量部
以ドとなる。
様に調節し、(C)工程以下の中間的な分子量のエチレ
ン(共)重合体量を10重量部以上80重量部以下、好
ましくは16重量部以上70慮量部以下となる様に調節
して実施される。
上記の範囲を外れるときは、それらを加工することによ
って得た成形品には、ブッ、ムラが存在し、均質性が充
分でなく、低密度共重合体の場合には透明性、光沢に劣
ったものとなる。
かくして得られたエチレン(共)重合体の極限粘度〔η
〕は1以上6以ドに調節される。
エチレンの重合あるいはエチレン/α−オレフィンの共
重合は、不活性溶媒の存在下または不存在下、液相また
は気相で行なわれる。液相重合においてはスラリー状あ
るいは溶液状で行なうことができる。本発明においては
、とくにスラリー重合や気相重合に適用した場合にその
利点が発揮される。
本発明において、スラリー重合又は気相重合法を適用し
て製造される粒状の生成物は粒状にすぐれており嵩密度
も大きいため、生成パウダーのまつの加工も可能であり
、従来は強い混線条件を経た造粒が必要と考えられてい
た分子量および分子量分布の(共)重合体においても、
通常の一軸造粒機による造粒工程を経るだけで、それか
ら得られる成形物からブツ、ムラをなくし均質性にすぐ
れた製品を□得ることが可能となった。
本発明における重合温度は常温〜800℃のも50〜2
50 C,特icハ50〜90 ’C(7)温度範囲が
好ましい。反応圧力は常圧〜100 秘−1特に2〜6
0v−の範囲が好ましい。
重合に際して重合体の極限粘度〔η〕を調節するには、
水素を利用するのが好ましい。
液相重合に際して重合に用いることのできる不活性溶媒
としては、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン
、シクロヘプタン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素が挙げられるが、こ
のなかでも脂肪族炭化水素が特に好ましい。
また、プロピレン、ブテン−1、ペンテン等の炭素数8
〜8のα−オレフィンを単量体とする場合にはこれらの
単量体自身を溶媒として液相バルク共重合を行なうこと
もできる。
重合溶媒とL/ ”’C、f’o t< :/、ブ、ッ
、イツ、ア     )イ 等の低沸点飽和炭化水素あるいはプロピレン、ブテン−
1等の低沸点α−オレフィンを用いた場合のスラリーは
、炭素数6〜7の液相飽和炭化水素を溶媒として行なう
通常のスラリー重合法と比較すれば、フラッシュという
簡単な工場のみによって重合体を分離できるという利点
を有する。また、このような低沸点飽和炭化水素中での
重合の場合には、生成重合体の液相可溶部が少なく、可
溶性低分子量部の生成による重合槽粘度の上昇、ケーキ
のべたつき、付着などがない。また、粒子性状も良く反
応容積当りの生産効率を高めることができるのでより好
ましい。
重合系の固体触媒成分濃度は、各重合帯域いずれも遷移
金属原子当りに換算してo、oot〜0.1jリモル/
を一溶媒にすれば通常は十分である。有機金属化合物成
分の使用量は特に制限はないが、通常使用される固体触
媒成分中に含まれる遷移金属原子1モル当り0.5〜5
00モル当量、好ましく、は2〜100モル当量の範囲
で使用される。
触媒供給用には不活性溶媒をキャリヤーに用いると便利
である。不活性溶媒としては、プロパン、ブタン、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水
素等が挙げられる。
本発明においてエチレンと共に共単量体として使用する
α−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−11ペ
ンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1
1テトラデセン−1、オクタデセン−1,4−メチルペ
ンテン−1,8−メチルペンテン−1などを例示するこ
とができる。これらの中ではとくに炭素数が8〜i。
のα−オレフィンが好適である。
α−オレフィンの共重合量としては、共重合体中に10
モル傷以ド、特に7モル僑以丁が好ましい。α−オレフ
ィンを共重合した場合に、透明性、光沢などの本発明の
効果が顕著に発揮される。
各ニー糧で製造されるエチレン(共)重合体のα−オレ
フィン含有量は15モル憾以下であり、低分子量部より
も高分子量部のα−オレフィン含有量を大きくすること
によって高密度(共)重合体の場合にも耐低温脆性、耐
環境応カ亀裂抵抗に優れた成形品をうることができる。
本発明の方法によって、生成エチレン(共)重合体の分
子量および分子量分布を任意に調節しながら溶融流動性
の良いものが得られる。得られたエチレン(共)重合体
は灯油や工業薬品用の容器、洗剤用容器等各種の中空製
品およびフィルム等の押出成形品に適し、これらの成形
に際しては、高い押出速度でもブツ、ムラが少なく、均
質で耐衝撃性、抗張力などの強度の優れた成形品が安定
して得られる。また低密度共重合体の場合には、透明性
、光沢にすぐれた成形品を得ることができる。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例によっ
て何ら限定されるものではない。
[、。
実施例における重合体の性質は下記の方法によって測定
した。
密度はJ工S K−6760に従って求めたう嵩密度は
JI8  K  6721に従って求めた。
溶融流動性の尺度として流出量比(MFR)を採用した
。MFRはム8TM  1288−67Tにおけるメル
トインデックス(MI)の測定法において、21.60
〜の荷重をかけtこ時の流出量と2.1601にの荷重
をtけた時の流出量(MI )との比として表わされる
荷重2.1601twの時の流出量 実施例1 (1)  固体触媒成分の製造 内容積60Aの攪拌機付オートクレーブにグリニヤール
用削状マグネシウム1.7−を入れ、系内を窒素にて充
分置換することにより空気および湿気を除去した。n−
ブチルクロリド6.7tとn−ブチルエーテル21tを
60cで4時間かけて滴下し、滴−FI[*、60 e
 F 、t Cy IC1RM&GJkd    ゛・
けた。その後反応溶液を室温に冷却し、未反応マグネシ
ウームを炉別した。
このn−プチルエーテ゛ル中のn−ブチルマグネシウム
クロリドを1規定硫酸で加水分解し、1規定水酸化ナト
リウムで逆滴定して濃度を決定したところ(指示薬とし
てフェノールフタレンを使用)flk度i*2.10m
oνtであった。
次に内容積50tの攪拌機付オートクレーブを窒素で充
分置換し空気および湿気を除いた。上記で合成したn−
ブチルマグネシウムクロリドのn−ブチルエーテル溶液
24 L (50moA )を投入し、コレIC四jJ
I化ケイ素6.8t(50moA1を80℃で2時間か
けて滴下し、滴下終了後、80℃でさらに1時間反応さ
せた。生成した固体をn−へブタンで洗浄後、四塩化チ
タン16tを投入し、100℃で1時間攪拌下に反応さ
せた。
反応1&了後、n−へブタンで洗浄し、洗液に四塩化チ
タンが認められなくなるまで洗浄をくり返し、減圧乾燥
して固体触媒成分5.2 KIを得た。この固体触媒成
分12当りに、21岬のチタン原子が担持されていた。
(2重合 温した後、水素を0.8秘−加え、次いで、エチレンを
8鰺−の分圧となるように加える。全圧は11.1 K
v’cdであり、気相中の水素/エチレンのモル比は0
.187であった。
(1)で合成した固体触媒成分204Qをn −ヘプタ
ン20m、)リエチルアルミニウム5 mmot  と
共に加え重合を開始した。その後エチレンを連続的に供
給しつつ全圧を一定に保ちながら、60℃で45分間第
一段の重合を行なった。
第一段の重合が終了した後、水素を1.6V−の分圧分
を増圧し、エチレンを3. I K4/dの分圧分を増
圧し、全圧を16.7 Ice/ajにする。この時の
気相中の水素/エチレンのモル比は0.45であった。
エチレンを連続的に供給しつつ、全圧を一定にしながら
第二段の重合を行なった。第二段の重合を60℃で62
分間行なつrこ。
第二段の重合が終了した後、水素を20秘−の分圧分層
圧し、エチレンを8v−の分圧分を増圧し、全圧を88
.7Kgz−にした。
コノ時の気相中の水素/エチレンのモル比は2.78で
あった。エチレンを連続的に供給しながら全圧を一定に
保ち、第三段の重合を行なった。第三段の重合を開始し
て98分後にメタノールで重合を停止し、未反応モノマ
ーおよびブタンを放出した。
第一段、第二段、第三段におけるエチレンの供給量比は
1 / L / 1であった。生成した重合体を60℃
にて減圧乾燥して4.49−の重合体を得た。この場合
の触媒効率は22000f重合体/を固体触媒であった
この重合体の密度は0.942 f/d、極限粘59、
嵩密度0.48f/−であった。
得られた重合体を一軸造粒機で造粒後、厚さ80jのイ
ンフレーションフィルムに成形したところ加工性は良好
であり、均質で透明性、光沢にすぐれたものであった、
ブツは7個/1000−と極めて少なかった。
一段目の重合の終了時に少量抜き出したポリマーの極限
粘度〔η〕は2.78であり、ブテン−1含有量は2.
88モル傷であった。
又二段目の重合の終了時に、少量抜き出したポリマーの
極限粘度〔η〕は2.80であり、ブテン−1含有量は
1.98モル憾であった。
′″t′eo”!、−〇・@:! d (7) fi+
&    。
件のもとで生成したポリマーの極限粘度〔η〕    
 11.87、ブテン−1含有量1.68モル係であり
、第三段目の重合条件のもとで生成しタホリマーの極限
粘度[vlG、60.ブテン−i含有量1.20モル憾
であることがわかる。また各段での生成共重合体の生成
量比は重量比で88.7 /88.4 /82.9と求
められる。
この共重合体のブレスシー)は−70℃におけるVノツ
チ付きアイゾツト衝撃強度(測定法はA8TM  D2
66 78  の規定に準する)が10 best/−
であり、耐低温脆性にすぐれたものであり、寒冷地にお
ける鋼管被覆に好適に用いうることがわかった。
比較例1 実施例1の方法において、第一段の重合終了後、ただち
に第三段の重合条件に設定することにより、二段重合に
よる重合体の合成を行なった。
重合時間は第一段目が46分で第二段目が68分行ない
、第一段目および第二段目におけるエチレンの供給量昆
を171とした。
使用した固体触媒の量は222qで、共重合体8.68
KIIを得た。
この場合の触媒効率は164GOf重合体/f固体触媒
であった。
この重合体の密度は0.941f/cd、極限粘度〔η
11.64、M工0,46、MFR31゜嵩密度0.4
6f/−であった。
一段目の重合終了時に、少量抜き出したポリ・−の極限
粘度[”v12.6トフテ・−1含有量2.17モル憾
であり、第二段目の重合条件のもとで生成したポリマー
の極限粘度〔η〕〜0.62、ブテン−1含有量1.0
5モル鳴であることがわかる。また各段で生成した共重
合体の生成量比は重量比で50.6/49.4と求めら
れた。
得られた重合体を一軸造粒機で造粒後、厚さ80μのイ
ンフレーションフィルムに成形したところ、加工性は良
好であったが、ムラがあり、実施例に比べ、ブッは 200個/1000−と実施例に比べて多く、均質性、
透明性、光沢に劣ったものであった。
実施例2 (1)固体触媒成分の合成 実施例1の四塩化ケイ素の代わりにメチルシリルトリク
ロリドを用いて固体触媒成分を合成した。この固体触媒
成分1を当り16qのチタン原子が担持されていた。
(2重     合 六5 mmoz 4g仕込む。50℃まで昇温した後、
水素を0.6KII/aJ、エチレンを8.6麺/−加
えた。全圧は10.5〜/−となり、気相中の水素/エ
チレンのモル比は0.149であった。(1)で合成し
た固体触媒成分217キをヘプタン20−トリ卒チルア
ルミニウム6 mmoz 、’v、共に加えて重合を開
始した。
エチレンを連続的に供給しつつ全圧を一定に保ちながら
45分間第一段の重合を行なった。第一段の重合が終了
した後水素を2q/−の分圧分を増圧し、エチレンを1
鰺−の分圧分を増圧し全圧を18.5に4+/−にした
。この時の気相中の水素/エチレンのモル比は0,72
であった。67分間全圧を一定に保つようにエチレンを
供給することにより第二段の重合を行なった。
第二段の重合終了後、水素を12Kt/dの分圧分増圧
し、エチレンを1.511z /−の分圧分増圧し全圧
を27Kt/dにした。この時の気相中の水素/エチレ
ンのモル比は2.95であった。エチレンを連続的に供
給しながら全圧を一定に保ち、第三段目の重合を184
分行なった後メタノールで重合を停止し、未反応モノマ
ーおよびブタンを放出した。
第一段、第二段、第□三段におけるエチレンの供給量比
は1/1/1であった。生成      )した重合体
を60℃にて減圧乾燥することにより、6.1614の
重合体を得た。この場合の触媒効率は2880Of重合
体/f固体触媒であった。この重合体の密度は く− 〇、921r/cd、極限粘度[vl 1.62 MI
Q、61、M?R60、嵩密度o、+5t/es4であ
った。
一段目の重合終了時に少量抜きだしたポリマーの極限粘
度〔η〕は、2.60であり、ブテン−1含有量は6.
88モル畳であり、第二段目の重合終了時に少量抜き出
したポリマーの極限粘度〔η11.95、ブテン−1含
有量5.49モル幅であった。これらの分析値より、第
二段目の重合条件のもとで生成したポリマーは、極限粘
度[:W] 1.2 B、ブテン−1含有量4.6モル
憾であり、第三段目の重合条件のもとご生成したポリマ
ーは極限粘度〔η10.9 g、ブテン−1含有量2.
82モル幅であることがわかった。各段での生成共重合
体の生成量比は重量比で84.5 /88.8 /82
.2と求められた。
得られた重合体を一軸造粒機で造粒後、直径80■、肉
厚8−のパイプに押出成形したところ押出負荷が小さく
、ブッ、ムラのない良好な表面の成形品が得られた。耐
衝撃性、耐環境応力亀裂抵抗などの成形品の物性も極め
て優れたものであった。
80μ厚のインフレーションフィルムに成形したものの
透明性、光沢は良好でブツは10個/1000−と極め
て少なかった。
比較例2 実施例2の方法において、第二段目の重合時間を15分
間と短縮する以外は同じ条件に設定することにより、三
段重合による重合体の合成を行なった。
第一段、第二段、第三段におけるエチレンの供給量比は
42/8150であった。生成した重合体を60℃にて
減圧乾燥することにより8.96Kfの重合体を得た。
使用した固体触媒が205avであったのでこの場合の
触媒効率は19270f重合体/f固体触媒であった。
この重合体の重合体の密度は0.928t/cd、極限
粘度[WF2.71、MIQ、5、VFR56、嵩密度
o、48t/−であった。
一段目の重合#Ir時に少量抜き出したポリマーの極限
粘度〔り〕は2.68であり、第二段より第二段目の重
合条件のもとで生成したポリマーは極限粘度[+r11
.28、第三段目の重合条件のもとで生成したポリマー
は極限粘度[w]0.95であることがわかった。各段
での生成共重合体の生成量比は重量比で48.6/8.
0/48.4と求められた。
得られた重合体を一軸造粒機で造粒後、車径80■、肉
厚8■のバイブに押出成形したところ、実施例に比べて
押出負荷が大きく、ブツが発生し外観の劣った成形品と
なった。
成形品の物性も耐衝撃−が低いなどの欠点を有していた
80μ厚のインフレーションフィルムに成形したものの
透明性、光沢は実施例に比べて劣り、ブツは420個/
1000dilめられた。本比較例より、中間的な分子
量を製出する第二段目で重合体の生成量が全重合量の1
0憾に満たない時は、三段重合法による本発明の効果は
発揮されないことがわかる。
実施例8 (1)  固体触媒成分の合成 攪拌機、滴下ロート、温度針を備えた 500−四つロフラスコを窒素で充分置換し、空気およ
び湿気を除いた。昇華精製した無水塩化771/ミニウ
A35F(0,26mol)を入れ、水冷下n−ブチル
エーテル15〇−に溶かした。滴下ロートより実施例1
で合成したn−ブチルマグネシウムのn −ブチルエー
テル溶液124 d (0,26mol )を60℃で
2時間かけて滴下し、自沈を生成させ、60℃でさらに
1時間反応させた後、生成した固体を分離、洗浄し、減
圧乾イ 燥して白色固体45.6Fを得た。この白色固体10f
を実施例1と同様な方法により四塩化チタンと反応させ
、固体触媒成分7.7fを得た。この固体触媒成分1f
当り18wIのチタン原子が担持されていた。
(2)   重    合 50Aのステンレス製オートクレーブをルミニウム45
 mmol  を仕込む。
70℃まで昇温した後水素を全圧が22Kt/dGにな
るまで加え、次いでエチレンを全圧が29Kf/JGに
なるまで加えた。
(1)で合成した固体触媒成分50819をn −ヘプ
タン20m、)リエチルアルミニウム5 mmol  
と共に加えて重合を開始した。
この時の気相中の水素/エチレンのモル比は8.42で
あった。
その後エチレンを連続して供給しつつ全圧を一定に保ち
ながら70℃で90分間第一段の重合を行なった。第一
段の重合が終了した後、溶液中に含まれる、水素および
エチレンをパージして残圧1麺/−に下げた後に新たに
水素を全圧が2に#/−になるまで加え、次いでエチレ
ン゛を全圧が7 秘−〇になるまで加えた。この時の気
相中の水素/エチレンのモル比は0.26であった。そ
の後エチレンを連続して供給しつつ全圧を一定に保ちな
がら70℃で52分間第二段の重合を行なった。第二段
の重合が終了した後、再び溶液中に含まれる水素および
エチレンをパージして残圧0.41k /−に下げた後
にエチレンを全圧が7に4/cdGになるまで加えた。
コノ時の気相中の水素/エチレンのモル比は0.082
であった。エチレンを連続的に供給しつつ、全圧を一定
に保ちながら第三段の重合を行なった。第三段の重合を
開始して64分後にメタノールで重合を停止し、未反応
モノマーを放出した。第一段、第二段、第三段における
エチレンの供給量比は1/l/1であった。生成した重
合体を60℃にて減圧乾燥して8.08KIIの重合体
を得た。この場合の触媒効率は160601重合体/を
固体触媒であった。
この重合体の密度は0.949t/cd、極限粘度〔ダ
12.21%M工0.18f/10smVFR3Q、嵩
密度0.85 t /−であった。
一段目の重合の終r時に少量抜き出したポリマーの極限
粘度〔η〕は、0.61であり、ブテン−1含有量は、
0,4モル憾であった。
また二段目の重合の終r時に少量抜き出したポリマーの
極限粘度〔η〕は1.17であり、ブテン−1含有量は
0.5モル憾であった。これらの分析値より、第二段目
の重合条件のもとで生成したポリマーの極限粘度〔η〕
は1.78、ブテン−1含有量は0.6モル憾であり、
第三段目の重合条件のもとで生成したポリマーの極限粘
度〔り〕は4.7フテンー1含有量は1.0モル鳴であ
る□ことがわかった。得られた重合体を一軸造粒機で造
粒s、厚さ80μのインフレーションフィルムに成形し
たところ、押出負荷が小さく、ドローダウン性が良好で
バブルの安定性も極めて良好であった。均質で透明性、
光沢にすぐれたものでありブツは16個/1000−と
極めて少なく、抗張力耐衝撃性、引裂強度等のフィルム
物性も満足できるものであり、色調も良好であった。こ
の重合体から得られたプレスシートは一70℃における
Vノツチ付きアイゾツト衝撃強度が9.6 K41cm
/−であり耐低温脆性にすぐれたも訴であり、寒冷地に
おける鋼管被覆に好適に用いうろことがわかった。
比較例8 実施例8の方法において、第一段の重合終了後、ただち
に第三段の重合条件に設定することにより、二段重合に
よる重合体の合成を行なった。
重合時間は第一段目が120分で第二段目が78分で、
第一段目および第二段目におけるエチレンの供給量比を
1/1とした。使用した固体触媒の量は492mgで共
重合体8.87麺を得た。
この場合の触媒効率は170109重合体/を固体触媒
であった。
この重合体の密度は0.947f/d、極限粘度〔η〕
2.4、M工0107、MFR120、嵩密度0.8O
f/jであった。
一段目の重合終了時に、少量抜き出したポリマーの極限
粘度〔η1G、61であり、第二段目の重合条件のもと
で生成したポリマーの極限粘度〔η〕は4.19である
ことがわかった。
得られた重合体を一軸造粒機で造粒後、厚さ80μのイ
ンフレーションフィルムに成形したところ、溶融流動性
が充分でなく、表面が平滑でなくムラがあり、実施例に
比べ均質性、透明性、光沢に劣ったものであった。ブッ
は820個/1000−と実施例に比べて多かった、 実施例4 重合槽8基を直列に連結して連続重合を行なった。第一
段目、第二段目の反応器内には常に液相を充満させ、気
相を実質的に存在させないように保った。
l Q 2mmol/hr 、実施例2で製造した固体
触媒成分を8.0Of/hr、エチレンを28.8gg
 / hr の速度で連続的に供給した。また液中のエ
チレン/ブテン−V水素のモル比を1/8.410.0
005に保つようにブテン−1および水素を連続的に供
給し、温度50℃、全圧88に4/aJGに保った。第
一反応器から  □重合体スラリーは、内容積500t
の第二反応器に差圧で連続的に移送された。第2反応器
にはブタンを8“6.8Kt/hr、)リエチルアJl
z j :つA ヲ26 mmol/hrエチL/ :
/を28に4/ hr 、の速度で連続的に供給した。
また液中のエチレン/ブテン−17水素のモル比を1/
2.8510.0024に保つように、ブテン−1およ
び水素を連続的に供給し、温度50℃、全圧8011z
/cdGに保った。嬉二反応器から出た重合体スラリー
は、更に内容積1000tの第三反応器に移送された。
第8反応器にはブタンを86.8〜/ hr 、 )リ
エチルアルミニウムをg 5 mmol/hrエチレン
を28 KH2/ hr 、の速度で連続的に供給した
また液中のエチレン/ブテン−1/水素のモル比を1/
1.610.02に保つようにブテン−Xおよび水素を
連続的に供給した。温度は50Cに維持した。
第8反応器から重合体スラリーを連続的に抜出し、重合
体を回収し乾燥した。以上の重合運転を100時間にわ
たって行なったが、その間の運転制御性はきわめて良好
であった。
電合体製出速度は75.4に4/hr  であり、固体
触媒当りの平均重合体製出量は261002重合体/を
固体触媒であった。また物質収成した共重合体の生成量
は重量比で84/88.8/82.7であった。各反応
域における固体触媒当りの平均重合体製出量は第一段反
であり、第二段反応域に8いて8400f1合体/f固
体触媒であり、第三段反応域において8200f重合体
/を固体触媒である。
この重合体の密度は0.922r/cd、n工0,6f
/10ats、”R2O,嵩密JJI’0.45f/−
であった。
第一段の反応器から流出した重合体の極限粘度〔η]は
2.62であり第二段の反応器から流出した重合体の極
限粘度〔り〕は2.21であうた。
これらの分析値から第二段の反応器中で生成した重合体
の極限粘度〔可〕は1.56であり、第三段の反応器中
で生成した重合体の極限粘度〔り〕は0.58であるこ
とがわかった。
プレス成形シートの物性は以下の通りきゎめで良好であ
った2゜ ・・・                 1引張衝撃
強度: 805 K4oa/cd          
’(測定法はム8TM−D1822の規定に準する。)
オルゼン剛性度:2800KI/eIi(測定法はムB
TM−D747の規定に準する。)耐環境応力亀裂抵抗
: Fso 1000時間以上(測定法はム8TM−D
I69Bの規定に準する)得らnた重合体を一軸造粒機
で造粒後、厚さBojのインフレーションフィルムに成
形したところ、押出負荷が小さく、ドローダウン性が良
好でバブルの安定性も極めて良好であった。均質で透明
性、光沢にすぐれたものでありブッは9個/1000e
dと極めて少なかった。
実施例5 実施例4において、第一段目、第二段目、および第三段
目のモノマーおよび溶媒、水素の供給割合を変え70℃
で重合を行なうことにより、密度が0.95Or/d、
y工0.089f/10m、MFRIQ4のエチレン/
ブテン−1共重合体を得た。この共重合体中にはブテン
−1が0.52モル瘍含有されており、嵩密度は0.4
91 /−であった。
この重合において、第一段目の反応器から流出する重合
体の極限粘度〔り〕は6872、ブチ−含有量は1.8
1モル憾であり第二段目の反応器から流出する重合体の
極限粘度〔η〕は8.96、ブテン−1含有量は0.7
6モル嗟であり、物質収支より計算した第一段、第三段
、第三段で生成した共重合体の生成量は重量比で22/
86/42であった。
これらの分析値から、第二段の反応器中で生成した重合
体の極限粘度〔り〕は2.25、ブテン−1含有量は0
.48モル憾であす、第三段の反応器中で生成した重合
体の極限粘度〔り〕は0.76、ブテン−1含有量は0
.18モル鳴であることがわかった。
プレス成形シートの物性は以下の通りきわめて良好であ
った。
引張衝撃強度:810駅1− オルゼン剛性度:10001Ct/、j耐環境応力亀裂
抵抗: F2O1000時間以上得られた重合体を一軸
造粒機で造粒後、厚さ8Onのインフレーションフィル
ムに成形したところ、押出負荷が小さく、バブルの安定
性も極めて良好であった。均質な製品が得られブッは1
0個/1000−と極めて少なかった。
比較例4 実施例5において、第一段目から流出した重合体を第二
段目の反応器に供給せず、第三段目の反応器に供給する
ことにより、密度0.950t/cd、m工0.048
F/10sk、VFR172のエチレン/ブテン−1共
重合体を得た。
この共重合体中にはブテン−1が0.61モル憾含有さ
れており、嵩密度は0.48f/dであった。
物質収支より計算した第一段反応器と第三段反応器中で
生成した共重合体の生成量は重量比で80/Toであり
声。従って第三段反応器中で生成した重合体の極限粘度
〔り〕は0.80、ブテン−1含有量は0.17モル憾
であることがわかった。
プレス成形シートの物性は以下の様であり実施例6に比
較して劣ったものであった。
引張衝撃強度: 160 KIItx/aiオルゼン剛
性度:6000麺/− 耐環境応力亀裂抵抗:Fso200時間得られた重合体
を一軸造粒機で造粒後、厚1k80nのインフレーショ
ンフィルムに成形したところ押出負荷が大キく、バブル
の安定性が悪く、均質な製品は得られなかった。ブツは
820個/1000cdと非常に多く商品価値の乏しい
ものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  遷移金属化合物成分を触媒として、同一また
    は異なる重合帯域で異なった重合条件の三つあるいは三
    つ以上の重合段階によりエチレン重合体 重合を行なう エチレンの多段階重合方法において (IL)工程 極限粘度〔り〕がり、S〜11の高分子
    量のエチレン重合体またはエチレン/ α−オレフィン共重合体を製造する工 程 (kl)工程 極限粘度〔η〕が0.2〜8の低分子量
    のエチレン重合体またはエチレン/ミ ーオレフィン共重合体を製造する工程 (C)工程 極限粘度′〔り〕が0.5′〜8であって
    、(IL)工程で製造される□エチレン共合体またはエ
    チレン/α−オレフィン共1合 且つ(1)l工程で製造゛されるエチレン重合体マたは
    エチレン/α−オレフィン共 重合体の極限粘度〔η〕の1.2〜5倍である。 エチレン重合体またはエチレン/α− オレフィン共重合体を製造する工程 からなる多段工種を任意の順序で行い、上記三工程で製
    造される重合量を各々全重合量のlθ〜80重量鴫とな
    るように行い、極限粘度〔り〕が1〜6のエチレン重合
    体またはエチレン/α−オレフィン共重合体を製造する
    ことを特徴とするエチレンの多段階重合方法。 +2)  1l(0)工程で製造されるエチレン重合体
    またはエチレン共重合体の極限粘度〔η〕が、該(&)
    工程で製造されるエチレン腫合体またはエチ且つ、該(
    1))工程で製造されるエチレン重合体またはエチレン
    共重合体の極限粘度〔η〕の1.2〜8倍である特許請
    求範囲第1項記載のエチレンの多段階重合方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0350339A2 (en) * 1988-06-23 1990-01-10 Tosoh Corporation Ethylene polymer and process for preparing same

Cited By (2)

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EP0350339A2 (en) * 1988-06-23 1990-01-10 Tosoh Corporation Ethylene polymer and process for preparing same
US4975485A (en) * 1988-06-23 1990-12-04 Tosoh Corporation Ethylene polymer and process for preparing same

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