JPS5813647B2 - 抗ビル繊維の製法 - Google Patents
抗ビル繊維の製法Info
- Publication number
- JPS5813647B2 JPS5813647B2 JP6439376A JP6439376A JPS5813647B2 JP S5813647 B2 JPS5813647 B2 JP S5813647B2 JP 6439376 A JP6439376 A JP 6439376A JP 6439376 A JP6439376 A JP 6439376A JP S5813647 B2 JPS5813647 B2 JP S5813647B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- slits
- fibers
- spinning
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はすぐれた抗ピル性を有する異形断面繊維の製法
に関する。
に関する。
従来抗ピル性を得るためには極限粘度〔η〕の低いポリ
マーを用いるか、あるいは抗ピル化に有効な第3成分を
共重合したポリマーを用いる等の方法に異形ノズルを組
合せているのが一般的であり、事実市販の抗ピル綿のほ
とんどがこれらによっているものとみられる。
マーを用いるか、あるいは抗ピル化に有効な第3成分を
共重合したポリマーを用いる等の方法に異形ノズルを組
合せているのが一般的であり、事実市販の抗ピル綿のほ
とんどがこれらによっているものとみられる。
しかしこれらは普通ポリマー切換、紡延伸条件の変更、
種々の設備投資を必要とし何らかのコストアツプが伴な
う。
種々の設備投資を必要とし何らかのコストアツプが伴な
う。
そこで本発明者らは、現在一般に用いられている繊維用
ポリマーをそのまま使用し紡糸工程以後で、主に異形ノ
ズルを利用して抗ピル化をはかるべく鋭意検討して本発
明に至ったものである。
ポリマーをそのまま使用し紡糸工程以後で、主に異形ノ
ズルを利用して抗ピル化をはかるべく鋭意検討して本発
明に至ったものである。
従来異形化により抗ピル化をはかったものとしては、特
公昭47−29042や同38−7511などがあるが
、前者は実質的にT形、Y形、H形などスリット数の少
ないものを高速で紡糸することを狙ったものであり、本
発明の様な大孔形のノズルから急冷しつつ比較的低速度
で紡糸する技術とは異なるものと考えられる。
公昭47−29042や同38−7511などがあるが
、前者は実質的にT形、Y形、H形などスリット数の少
ないものを高速で紡糸することを狙ったものであり、本
発明の様な大孔形のノズルから急冷しつつ比較的低速度
で紡糸する技術とは異なるものと考えられる。
すなわち、本発明のごとき方法で抗ピル性にすぐれた繊
維を得ることができることは、従来まったく知られなか
ったことである。
維を得ることができることは、従来まったく知られなか
ったことである。
また後者は急冷でコイルクリングを発生せしめるもので
あり、冷却風をノズル直下2インチ以内であるもので本
発明の狙いとする目的と方法とは内容を異にするものと
考えられる。
あり、冷却風をノズル直下2インチ以内であるもので本
発明の狙いとする目的と方法とは内容を異にするものと
考えられる。
すなわち本発明はすぐれた抗ピル性を有する実質的にス
リット数が4〜8の星形断面繊維に関するものである。
リット数が4〜8の星形断面繊維に関するものである。
ここで星形断面繊維とは、1点より放射状にスリットが
突出した形のものをいう。
突出した形のものをいう。
本発明の内容とするところは穿孔面積が0.3〜7mm
、好ましくは0.3〜4−であり、スリット数が4〜8
、スリット巾が0.05〜1 mmの星形ノズルから吐
出されたポリマーをノズル直下で急冷し、通常の紡糸速
度でかつ高トラフトで紡糸することにより初期の目的を
達せんとするものである。
、好ましくは0.3〜4−であり、スリット数が4〜8
、スリット巾が0.05〜1 mmの星形ノズルから吐
出されたポリマーをノズル直下で急冷し、通常の紡糸速
度でかつ高トラフトで紡糸することにより初期の目的を
達せんとするものである。
スリットは放射状に突出しているいわゆる星形状が好ま
しく、またスリット数は5〜7が特に好ましい。
しく、またスリット数は5〜7が特に好ましい。
またスリットの巾は0.1〜0.6mmでかつスリット
巾(W)と長さ(L)との比L/W=1.5〜5が好ま
しい。
巾(W)と長さ(L)との比L/W=1.5〜5が好ま
しい。
より好ましいL/Wは2〜3.5の範囲である。
スリット数が3のT形やY形などを抗ピル性繊維にする
には非常にL/Wを大きくする必要があり、その結果得
られたものは紡績時の損傷が著しいため実際上操業性に
とぼしい。
には非常にL/Wを大きくする必要があり、その結果得
られたものは紡績時の損傷が著しいため実際上操業性に
とぼしい。
またスリット数が多すぎるものはノズルの加工がしにく
い上抗ピル効果がさほど出ないという欠点を有する。
い上抗ピル効果がさほど出ないという欠点を有する。
ノズル孔の間隔は紡糸調子を良好にする上で大切であり
、少くとも4mm以上あけることが大切である。
、少くとも4mm以上あけることが大切である。
このようなノズルを用いて熱可塑性樹脂を溶融紡糸する
さいに、ノズル直下5〜50cmで1〜7m/秒、好ま
しくは1.5〜4m/秒の冷却風をふきつけて引取った
のち、延伸熱処理することによりすぐれた抗ピル性を有
する繊維を得ることができる。
さいに、ノズル直下5〜50cmで1〜7m/秒、好ま
しくは1.5〜4m/秒の冷却風をふきつけて引取った
のち、延伸熱処理することによりすぐれた抗ピル性を有
する繊維を得ることができる。
冷却風のふきつけは好ましくはノズル直下8〜30cm
の部分で冷却風を糸条体に対してほぼ水平方向もしくは
、それ以下の方向から吹きつける。
の部分で冷却風を糸条体に対してほぼ水平方向もしくは
、それ以下の方向から吹きつける。
好ましくはわずか下方に向けて冷却風を吹きだすのが紡
糸調子および品質向上のために好ましい。
糸調子および品質向上のために好ましい。
この角度はノズル面に対して1°〜5°になるようにす
べきである。
べきである。
これにより良好な紡糸性が継続して得られる。
紡糸のドラフトは少くとも150以上、好ましくは60
0以上、より好ましくは1000以上という大きなドラ
フトがとれる様にノズル断面積および紡糸速度を選ぶべ
きである。
0以上、より好ましくは1000以上という大きなドラ
フトがとれる様にノズル断面積および紡糸速度を選ぶべ
きである。
紡糸速度は高々2 5 0 0 m/分までであり、実
際には800〜1500m/分で充分であって3 0
0 0 m/分を超えるような超高速紡糸は必要ではな
い。
際には800〜1500m/分で充分であって3 0
0 0 m/分を超えるような超高速紡糸は必要ではな
い。
こうして紡糸された繊維はさらに延伸熱処理されて抗ピ
ル性のある繊維となる。
ル性のある繊維となる。
これは実質的にタフネスで示される強伸度積の値が10
0以下、実際には70以下という数値となり、すぐれた
抗ピル性を有するものとなる。
0以下、実際には70以下という数値となり、すぐれた
抗ピル性を有するものとなる。
延伸はポリマーのガラス転移点以上の温度で最大延伸倍
率の70%以上で延伸される。
率の70%以上で延伸される。
ポリエチレンテレフタレートの場合、60°〜130℃
の温度で50〜250%好ましくは70〜200%延伸
される。
の温度で50〜250%好ましくは70〜200%延伸
される。
またフィラメントの用途にも適用できる。
延伸後の繊維は従来公知の方法で捲縮熱処理等を行なう
ことができる。
ことができる。
本発明の方法で得られる繊維は通常コイルクリングの発
生は少ないが、条件によっては多少発生させることもで
きる。
生は少ないが、条件によっては多少発生させることもで
きる。
本発明に使用できるポリマーは溶融紡糸できるものなら
ば任意のものが使用できるが、炭素数が2〜4のアルキ
レングリコールと芳香族二塩基酸とから合成されるポリ
エステルとくにポリエチレンテレフタレートもしくはそ
のコポリマーが好ましい。
ば任意のものが使用できるが、炭素数が2〜4のアルキ
レングリコールと芳香族二塩基酸とから合成されるポリ
エステルとくにポリエチレンテレフタレートもしくはそ
のコポリマーが好ましい。
その他にはナイロン6、ナイロン66、ポリプロピレン
などのポリオレフインなどにも応用できる。
などのポリオレフインなどにも応用できる。
次に本発明に使用されるノズル形状について図面により
説明する。
説明する。
第1図は本発明に用いられるノズルのうち5スリットa
および6スリットbのノズルの例であり、第2図は第1
図のノズルにより得られた繊維の断面を示す。
および6スリットbのノズルの例であり、第2図は第1
図のノズルにより得られた繊維の断面を示す。
本発明の繊維は抗ピル性にすぐれているので、インテリ
ア用とくにカーペット分野、衣料用などにすぐれた特徴
を発揮する。
ア用とくにカーペット分野、衣料用などにすぐれた特徴
を発揮する。
実施例 1〜4
極限粘度〔炉が0. 6 1 di/? (フェノール
とテトラクロルエタンの等量混液中30℃にて測定)の
Tie2 0.45%を含むポリエチレンテレフタレー
トを、288℃に保たれた種々のノズルを用いて吐出し
ノズル直下5〜25cmを冷却風速3m/秒で冷却して
、ドラフト率950で紡糸した。
とテトラクロルエタンの等量混液中30℃にて測定)の
Tie2 0.45%を含むポリエチレンテレフタレー
トを、288℃に保たれた種々のノズルを用いて吐出し
ノズル直下5〜25cmを冷却風速3m/秒で冷却して
、ドラフト率950で紡糸した。
得られた原糸を75℃の水浴で160%に延伸し、つい
で1インチ当り、8〜10個の機械捲縮をかけ138℃
の熱風乾燥中、10分間弛緩熱処理し151mmの長さ
に切断して単糸デニール12dのステーブルにした。
で1インチ当り、8〜10個の機械捲縮をかけ138℃
の熱風乾燥中、10分間弛緩熱処理し151mmの長さ
に切断して単糸デニール12dのステーブルにした。
得られた繊維性能を第1表にまとめて示した。
本発明の方法により得られた繊維は従来の綿にくらべき
わめて抗ピル性にすぐれた物性を有していた。
わめて抗ピル性にすぐれた物性を有していた。
比較例 1〜2
実施例1に準じて12d綿を1〜2のノズルを用いて製
造した。
造した。
比較例1は円形断面、比較例2はT形断面の例であり、
同様の急冷ではコイルクリンプ糸を発生して強伸度も実
施例よりも高いものしかえられなかった。
同様の急冷ではコイルクリンプ糸を発生して強伸度も実
施例よりも高いものしかえられなかった。
比較例 3
実施例1でノズル直下5cm以内で急冷したところ約5
時間後からビス落ちがみられ、安定な紡糸が困難であっ
た。
時間後からビス落ちがみられ、安定な紡糸が困難であっ
た。
第1図は本発明に用いられるノズルのうち5スリットa
および6スリットbのノズルの例であり、第2図は第1
図のノズルにより得られた繊維の断面を示す図である。
および6スリットbのノズルの例であり、第2図は第1
図のノズルにより得られた繊維の断面を示す図である。
Claims (1)
- 1 ノズル孔面積が0.3〜7mmであり、スリット巾
が0.05〜1mmであり、スリット数が4〜8の星形
ノズルを用いて、熱可塑性樹脂を溶融紡糸ずるさいに、
ノズル直下5〜50cmで1〜7m/秒の冷却風を吹き
つけ、ドラフト率を150以上あるようにして、2 5
0 0 m/分以下の速度で引取ったのち延伸熱処理
することを特徴とする抗ピル繊維の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6439376A JPS5813647B2 (ja) | 1976-05-31 | 1976-05-31 | 抗ビル繊維の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6439376A JPS5813647B2 (ja) | 1976-05-31 | 1976-05-31 | 抗ビル繊維の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52148219A JPS52148219A (en) | 1977-12-09 |
JPS5813647B2 true JPS5813647B2 (ja) | 1983-03-15 |
Family
ID=13257019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6439376A Expired JPS5813647B2 (ja) | 1976-05-31 | 1976-05-31 | 抗ビル繊維の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5813647B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60188449U (ja) * | 1984-05-25 | 1985-12-13 | 三菱電機株式会社 | 焼損防止装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6088118A (ja) * | 1983-10-13 | 1985-05-17 | Toray Ind Inc | 獣毛様ポリエステル繊維用原糸の製造方法 |
JPS61132620A (ja) * | 1984-11-29 | 1986-06-20 | Teijin Ltd | 編物用ポリエステルステ−プル繊維 |
-
1976
- 1976-05-31 JP JP6439376A patent/JPS5813647B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60188449U (ja) * | 1984-05-25 | 1985-12-13 | 三菱電機株式会社 | 焼損防止装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52148219A (en) | 1977-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
IE23508B1 (en) | Fibres and filaments having improved crimp characteristics and method for their production | |
US3920784A (en) | Method for producing crimped fibers | |
US3513110A (en) | Open-celled low density filamentary material | |
US3457341A (en) | Process for spinning mixed filaments | |
JP3468883B2 (ja) | 生分解性複合繊維 | |
JPS5813647B2 (ja) | 抗ビル繊維の製法 | |
JPS6147807A (ja) | 捲縮多孔中空繊維及びその製造方法 | |
KR19980046754A (ko) | 폴리에스테르계 복합 섬유의 제조방법 | |
US20060188715A1 (en) | Artificial hair and manufacturing method of the same | |
JP3806320B2 (ja) | ポリトリメチレンテレフタレート短繊維の製造方法 | |
JPS6042288B2 (ja) | ポリエステル繊維の製造法 | |
JPS62238818A (ja) | ポリエステルステ−プルフアイバ−の製造方法 | |
JPS62206008A (ja) | 捲縮多孔中空繊維及びその製造方法 | |
JP3359730B2 (ja) | 湿熱耐久性の改良された産業資材用ポリエステルモノフィラメントおよびその製造方法 | |
JPS5842286B2 (ja) | フアインデニ−ルポリエステル繊維及びその製造法 | |
JP4233977B2 (ja) | カチオン可染自発伸長性ポリエステルマルチフィラメント糸及びその製造方法並びにそれを用いた繊維製品 | |
JPH04343710A (ja) | 芳香族ポリエーテルケトンモノフィラメントの製造法 | |
KR940002376B1 (ko) | 극세 멀티 필라멘트(multifilament)사의 제조방법 | |
KR100524551B1 (ko) | 폴리트리메틸렌테레프탈레이트 섬유의 제조방법 | |
JP3359755B2 (ja) | ポリエステルシック&シン糸の製造方法 | |
KR100364893B1 (ko) | 저수축 폴리에스터 미연신사의 제조방법 | |
JPS61119710A (ja) | 高強度、高弾性率アクリル系繊維の製造法 | |
KR0150172B1 (ko) | 폴리에테르에스테르계 탄성섬유의 제조방법 | |
KR19990009409A (ko) | 부분연신공정에서 열처리에 의한 중공사의 제조방법 | |
JPS6347802B2 (ja) |