JPS5813430B2 - 貯油装置 - Google Patents

貯油装置

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JPS5813430B2
JPS5813430B2 JP52050588A JP5058877A JPS5813430B2 JP S5813430 B2 JPS5813430 B2 JP S5813430B2 JP 52050588 A JP52050588 A JP 52050588A JP 5058877 A JP5058877 A JP 5058877A JP S5813430 B2 JPS5813430 B2 JP S5813430B2
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JP
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oil
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shell
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JP52050588A
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JPS53136716A (en
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河村彰信
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は海上等において係留した可撓性シ一トで作られ
た球体等の2重殼体内に重油等の液体を備蓄するための
貯油装置の構造に関するものである。
従来の石油備蓄システムは臨海地帯等の地上に鋼鉄製の
巨大タンクを設けるものであってから、タンクの建設を
現場で行わねばならず工期も長期間にわたるものであり
、また、タンク設置のために広大な用地を確保する必要
があり建設費が莫大となる欠点があった。
本発明では、不通気性で可撓性を有するシートで殼体を
2重に構成し、内側殼体と外側殼体との間には空気、水
等の流体を注入、排出できるように構成して、その内側
殼体内に重油等の液体燃料等を備蓄し又はそこから排出
できるようにしたもので、この2重殼体を内海等浅海の
水中又は水面に係留配設することにより、従来のような
広大な用地を必要とせず、また構造が簡単で建設費を安
価にし大量の液体を備蓄できるようにしたものである。
次に本発明を実施例図面に従って説明すると、図におい
て1はゴム又は軟質合成樹脂シート若しくはこれらをラ
ミネートしたキャンバス等の不通気性可撓シ一トで球体
等に作られた殼体を2重に形成した貯油装置であって、
その貯油装置1の内側殼体2内には、これに設けた油出
入用開口部3を通して蓄備されるべき原油等の液体を収
納するものである。
貯油装置1の外側殼体4は、前記内側殼体2の全外周面
を適宜間隔を隔てて取り囲むように形成したものでその
内容積は内側殼体2のそれよりやや大きくして成るもの
で、前記内側殼体2の油出入用開口部3箇所において気
密性を有する手段で連結されている。
そして、内側殼体2の外側壁と、外側殼体4の内側壁と
を、前記内側殼体2の油出入用開口部3より最も遠い反
対側の位置近傍において可撓性を有する適宜長さの綱体
で連結するなど、外側殼体4内に空気圧等外圧をかげた
とき該内側殼体2の一部が外側殼体4に対し一定距離以
上隔れぬようにする拘束体5を連結するのであり、外側
殼体4の任意箇所に空気等の流体給排用開口部6を設け
るものである。
このように構成した貯油装置1を内海等浅海箇所に設置
するには、陸上から突設したもしくは海上に浮べたさん
橋に送油管7、排油管8及びエア管9を配設し、送油管
7及び排油管8から分枝した枝管7’,8’途中にそれ
ぞれバルブ10,11を設けると共に該枝管7’,8’
を油給排管12に接続させてこれを海上に向って突設す
る。
また、エア管9の枝管13にもバルブ14を介して開放
弁15′付空気給排管15を接続して海上に向って突出
せしめる。
一方、海上に浮ぶ防波堤(図示せず)内に複数個の貯油
装置1をその内部を真空状態にして前記さん橋に対し上
下動自在な適宜手段(図示せず)で係留するに際し、油
給排管12と各貯油装置1の内側殼体2の油出入開口部
3とをフレキシブル管16で連結すると共に、外側殼体
4の流体給排用開口部6とエア管9の空気給排管15と
を同じくフVキシブル管17で連結するのである。
そしてタンカー等から油水処理装置、石油ペーパー回収
装置(共に図示せず)等を経て送られる原油(比重0.
8〜0.95)は送油管7から枝管7<バルブ10、油
給排管12、フレキシブル管16及び油出入用開口部3
を経て内側殼体2内に流入して油が蓄備されるのであり
、このとき外側殼体4に連通ずる空気給排管14の開放
弁15′を開放しておけば、内側殼体2内に流入する油
によって内側殼体2が自動的に膨張緊張するにつれて内
側殼体2と外側殼体4との間の空気が該開放弁15′か
ら放出されて内側殼体2内への油流入を妨げることがな
いのである。
このようにして一定量の油を内側殼体2内に備蓄すれば
送油管γ側のバルブ10を閉鎖すればよいのであり、満
杯状態では貯油装置1の容積の7割から9割分が水面下
に沈んだ状態になる。
反対に内側殼体2内に備蓄された油を取り出すには、排
油管8側のバルブ11を開放すると同時に前記開放弁1
5lを閉じ、バルブ14を開けてエア管9から外側殼体
4内へ高圧空気を送り込めば、内側殼体2と外側殼体4
との空間に高圧空気が充満し、外側殼体4が緊張状態に
脹れる一方、その圧力により可撓性シ一トである内側殼
体2を外側からこれをすぼませるように押圧することに
なり、したがって内側殼体2内の油は油出入用開口部3
からフレキシブル管16、油給排管12及び排油管8を
通って陸上部タンク等所望の位置へ送油することができ
るのである。
このように、外側殼体4内に高圧空気を供給して外側殼
体4を緊張状態に脹らませる一方、内側殼体2をすぼま
せることにより内側殼体2内の油を押し出すにおいて、
内側殼体2への油出入用開口部3から最も遠い反対側近
傍において内外両殼体2,4間を連結する拘束体5がな
いときには、内側殼体2のすぼまりは不定形で、その油
出入用開口部3より遠い部分が開口部3に向ってすぼま
り始めることがあり、このような場合には、内側殼体2
内の油が全部に排出されない間に、開口部3が内側殼体
によって閉がれてしまい、以後の油の押し出しが不能に
なり、可成りの油が内側殼体2内に残ったま〜になるこ
とがあるが、本発明は、前記のように内側殼体2と外側
殼体4とを油出入用開口部3より最も遠い反対側の近傍
位置において拘束体5にて連結したもので、内側殼体2
において油出入用開口部3と反対側の部分は、緊張状態
に脹れている外側殼体4に対し拘束体5を介して一定位
置に保持されるから、油の押し出しに際して内側殼体2
は油出入用開口部3と反対側の部分が先に開口部3に向
ってすぼみ始めるようなことはなく、内側殼体2のすぼ
まりは、その全周について一様に行なわれる、その結果
内側殼体2は、前記拘束体5から開口部3に向って延び
る縦皺が発生した状態ですぼむことになるから、内側殼
体2内の油は殆んど余すことなく排出することができる
のである。
このようにして貯油装置1内への油の備蓄と貯油装置か
らの油の放出をくり返し任意に行えるのであり、本発明
に従えば、貯油装置1の内側両殼体2,4を不通気性の
可撓シ一トで形成するから、予め工場内で製作すること
ができ、構造自体も簡単であるから製作費を減少し、そ
の工期を短縮できるのであり、該貯油装置1を浅海等水
中に配置するから浮力の助けによって大量の油を内蔵す
べき殼体の厚さを薄くすることができ、また貯油装置が
2重殼体構造であるから外部からの押圧力はまず外側殼
体4に作用するから油が海へ流出する危険性が減少して
安全である。
しかも、本発明のように2重殼体に構成したことによる
弊害、つまり、内側殼体の不定形すぼみによる内側殼体
内の残留油量の増大を、前記のように内側殼体と外側殼
体とを、内側殼体内への油出入用開口部より遠い反対側
の近傍位置で連結することにより防止できるから、次に
内側殼体に入れることのできる油量を増大できて、容積
効率を向上できるのである3さらに貯油装置1の大部分
が水中に沈潜しているから油の温度を水温と略同一にす
ることができ炎天下において内部の油温か急上昇して自
然発火する等の不慮の事故を防止できるのである。
このとき水向上に露出する外側殼体4の外壁に反射率の
高い材料例えばアルミ箔等をラミネートするかもしくは
そのような材料を塗布する等すればより効果的である。
なお第3図に示すように貯油装置1の外側殼体4に、空
気のための流体給排用開口部6の他に液体注入排出用開
口部6/を設けてここから内側殼体2と外側殼体4との
空間に比重の大きい液体を注入するようにすれば、台風
津波等に備え貯油装置1を完全に水面下沈潜させ、波浪
の影響を受けないようにすることもできるのである。
また、本発明の貯油装置は浅海ばかりでなく湖や、地面
下にプールを形成してそこに係留設置することもできる
のであり、貯油装置内に備蓄するものは石油にかぎらず
他の液状のものにも適用できることは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は貯油装置の縦断
側面図、第2図は配置斜視図、第3図は貯油装置の他の
実施例における縦断側面図である。 1・・・・・・貯油装置、2・・・・・・内側殼体、3
・・・・・・油出入用開口部、4・・・・・・外側殼体
、5・・・・・・拘束体、6・・・・・・流体給排用開
口部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水面又は水中に係留した不通気性の可撓性シ一トで
    作られた外側殼体内に、同じく不通気性の可撓性シ一ト
    で作られた内側殼体を、当該内側殼体の全周面を前記外
    側殼体で適宜間隔を隔てて取囲むようにして設け、該内
    側殼体には外側殼体を貫通してその外部に突出する油出
    入用開口部を接続し、外側殼体には当該外側殼体内への
    流体給排用の開口部を設ける一方、内側殼体と外側殼体
    とを、前記油出入用開口部より遠い反対側の近傍位置に
    おいて連結したことを特徴とする貯油装置。
JP52050588A 1977-04-30 1977-04-30 貯油装置 Expired JPS5813430B2 (ja)

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JP52050588A JPS5813430B2 (ja) 1977-04-30 1977-04-30 貯油装置

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JP52050588A JPS5813430B2 (ja) 1977-04-30 1977-04-30 貯油装置

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JPS53136716A JPS53136716A (en) 1978-11-29
JPS5813430B2 true JPS5813430B2 (ja) 1983-03-14

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60122206U (ja) * 1984-01-25 1985-08-17 マツダ株式会社 自動車用空調装置
JPS61190234A (ja) * 1985-02-18 1986-08-23 Nippon Denso Co Ltd 空調用吹出グリル制御装置
JPS62156508U (ja) * 1986-03-27 1987-10-05

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5236316A (en) * 1975-09-16 1977-03-19 Shintaro Takahashi Divable tank

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