JPS5813155Y2 - 防振装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、振動を発生する機械、たとえば加圧成形機な
どに使用する防振装置に関するものである。

従来、加圧成形機などのような機械は、その機械と床な
どの支持体との間に防振ゴムなどの弾性体を介在させ機
械の荷重を防振支持している。

しかし、この種の防振装置では、機械から発生する水平
方向荷重による振動を減衰させて、所望の防振効果をあ
げることは非常にむずかしく困難であった。

本考案は、このような点に着目してなされたもので、水
平方向の荷重による振動を防止でき、安定した支持状態
を得る防振装置を提供することを目的としている。

以下、図面に示した実施例につき本考案を説明する。

第１図ないし第４図において剛性板１は、外縁部に隣接
配置された防振ゴム２および竹の子型緩衝ばね３とを備
えており、中間部に凹部４を有し防振ゴム２と竹の子型
緩衝ばね３を介して支持板５に固着されている。

剛性板６は、剛性板１と相似形状をなし中間部に凹部Ｉ
を有し防振ゴム２とに積み重ねて逐次嵌め込まれた状態
に配設されている。

防振ゴム２は、両端面にボルト８，９を有し支持板５お
よび剛性板１，６にナン）１０，１１で固着されている
。

竹の子型緩衝ばね３は、帯状でうず巻状に山形に巻かれ
て竹の子型で少なくとも摩れあっている部分がウレタン
ゴムで形成されている。

竹の子型緩衝ばね３の両端部には、皿状の受部１２，１
３が嵌め込まれ固着されている。

受部１２は、ボルト１４を有し剛性板１，６にナンド１
５にて固着されている。

また、受部１３は、剛性板１および支持板５に溶接など
で固定されている。

竹の子型緩衝ばね３と受部１２．１３は、一体で圧縮自
在に作用するよう固定されている。

剛性板６の凹部γには、両端部にボルト１６゜１１を有
する防振ゴム１８が設けられナツト１９で固着されてい
る。

防振ゴム１８上には機械などの取付体２０が載置されボ
ルト１６、ナンド２１にて固定される。

剛性板１の中央部には、剛性板７の底面が下降した際に
剛性板１に接触しないように貫通孔２２が穿設されてい
る。

上記構成としたことにより、機械の荷重の大半を防振ゴ
ムで防振支持し、一方水平方向の荷重による振動を竹の
子型緩衝ばねにて効果的に減衰させることかできる。

また、剛性板を多段に積み重ねて防振ゴムおよび竹の子
型緩衝ばねのばね常数を変化させると共に剛性板を凹部
に遂次嵌め込まれた状態にして防振装置全体の高さを低
く安定した構造にすることが可能となる。

また、竹の子型緩衝ばねは、摩れあっている部分にウレ
タンゴムのような耐摩耗性部材を用いることにより寿命
を長くすることができる。

以上本考案の防振装置によれば、防振ゴムと竹の子型緩
衝ばねとを組合わせて配置した剛性板を、積み重ねて凹
部に嵌め込まれた状態に配設したことにより、機械の水
平方向の揺れを制御することが可能となり、安定した支
持状態を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る防振装置の一実施例を示す平面図
、第２図は同、正面図、第３図は同防振装置の竹の子型
緩衝ばねを拡大して示す平面図、第４図は第３図のｉｖ
−ｉｖ’線に沿う断面図である。 １・・・・・・剛性板、２・・・・・・防振ゴム、３・
・・・・・竹の子型緩衝ばね、６・・・・・・剛性板、
１８・・・・・・防振ゴム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 最下位に配置された支持板と、最上位に配置され、被防
   振体を載置される取付体と、支持板と取付体との間に配
   置され、中央部に凹部を有する剛性板と、支持板、剛性
   板、取付体の各間に、互いに隣接配置された防振ゴムお
   よび竹の子型緩衝ばねとを備え、取付体と剛性板の凹部
   との間に防振ゴムを配置し、剛性板の外縁部と他の剛性
   板の凹部との間、最下位の剛性板の外縁部とこれに対向
   する支持板との間にそれぞれ防振ゴムおよび竹の子型緩
   衝ばねを配置したことを特徴とする防振装置。