JPS581300Y2

JPS581300Y2 - 便器付寝台

Info

Publication number: JPS581300Y2
Application number: JP1977137293U
Authority: JP
Inventors: 奥村勲; 奥村洋
Original assignee: 奥村産業株式会社
Priority date: 1977-10-06
Filing date: 1977-10-06
Publication date: 1983-01-11
Also published as: JPS5460988U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は臥せた状態で排泄が行ない得るようにした便器
性の寝台に関する。

病人等の床に臥せた人の数は多大であり、特に自刃で排
泄出来ない人にあっては、−々人手により携帯用の大便
器或いは尿瓶を用いて介添えを行なわなければならない
不都合を招いていたが、本考案は上記不都合をなくし、
また小便受は用障壁体の障壁体本体を着脱自在にするも
ので、以下図について実施の一例を説明すれば下記の通
りである。

図において１は寝台、２は寝台１に敷設したマット、３
は寝台１及びマット２の長手方向に設けられ上下面を開
放する長方形の貫窓であり、該貫窓３の上部には臥せた
人の尻から足側方向にすなはち寝台の長手方向に摺動す
る上蓋４が設げられ、該上蓋４は開閉自在なる前蓋５と
後蓋６が蝶番７により連結してなる。

８はマット２上に敷設した下布間であって貫窓３上部に
同形の切欠部を有する。

９は貫窓３の前側に配設される便器であって便器の下方
の排出口は便槽（図示省略）に蛇腹筒を介して接続され
る。

１０は貫窓３の両端間に回動を可とならしめて軸承した
雄ネジで、該雄ネジ１０は駆動部を内蔵する正逆転可能
の１駆動装置１１の出力軸１２に連結してなる。

１３は雄ネジ１０に螺装した雌ネジを具備する移動体で
あって、雄ネジ１０の正転成いは逆転に応じ上蓋４と同
方向に後退或いは前進する。

尚１４は移動体１３が嵌着される摺動用の案内軸である
。

又移動体１３の上面には立設する取付具１５に回動自在
に枢支され、発条１６にて付勢される揺動片１７が設げ
られ、雄ネジ１０と同方向に配設される摺動軸１８に摺
動自在に嵌着される摺動片１９の縦溝２０に前記揺動片
１７の先端が嵌挿しうるようになす。

又上蓋４の後蓋６下面には下向きの口字状の連結具２１
が固着され、且つ該連結具２１はに字状の下側凹部にて
前記摺動片１９を挾持する如くなし、雄ネジ１０が正転
して移動体１３が後退するとき、移動体１３の揺動片１
γが掛着する摺動片１９を介し、連結具２１及び連結具
２１と一体となる上蓋４が共に同方向に後退してなる。

尚上蓋４の巾方向の側面に適宜なる案内板を当接せしめ
て円滑に摺動するようになす。

又２２は移動体１３と共に揺動片１７が摺動して後退す
るとき、揺動片１７が当接して摺動片１９縦溝２０より
外れるよう水平に突設されたＬ字形の突設板であって、
揺動片１１が最初に当接する隅部には回転自在の回転ロ
ーラ２３を具備せしめ衝撃なきよう円滑に当接せしむ。

揺動片１７が移動体１３と共に摺動して後退し突設板２
２の回転ローラ２３に当接すると、揺動片１７が発条１
６の付勢に抗して摺動片１９の縦溝２０より外れ、従っ
て摺動片１９及び連結具２１さらには連結具２１と一体
なる上蓋４が、摺動する移動体１３から離脱して停止す
る。

尚突設板２２の取付位置は上蓋４が後退して便器９上方
を開放し、さらに上蓋４が後退して停止した際前蓋５の
先端が揚がれば小便受は用の障壁体２４が起立するに必
要な空間が形成し５るようになす。

２５は略コ字状を形成する内側杆であって、下辺２６略
中間部を寝台１に固定される固定軸２７により回動自在
に枢支される。

又内側杆２５の上辺２８及び下辺２６の間に案内溝２９
が形成され、移動体１３が後退して水平移動するとき、
移動体１３側面に付設される回転自在のカムローラ３０
は内側杆２５案内溝２９を内側杆２５を動かさずに挿通
し、次いで内側杆２５の側辺３１に当接するようになす
。

内側杆２５０案内溝２９は側辺３１に添って上方に延設
されるが、側辺３１に移動体１３のカムローラ３０が当
接しさらに後退して移動するとき、内側杆２５が時計回
転方向に回動する様案内溝２９の側辺３１内側にカム部
３２が形成され、さらに内側杆２５が所定の角度だけ回
動した後はカムロー２３０が移動しても内側汗２５が回
動しないよう案内溝２９が折れ曲る如く形成される。

内側杆２５の上辺２８先端には略垂直に延長する連結部
３３が形成され、連結部３３の端部には水平なる案内軸
３４が設けられ、該案内軸３４は前蓋５が水平移動して
後退するとき上蓋４の前蓋５下面に具備する案内板３５
の形成する溝部に挿入してなり、カムローラ３０がカム
部３２に当接し、内側杆２５が回動するとき、案内軸３
４により停止する前蓋５を押し上げ蝶番７を支点として
前蓋５を所望の角度に起立するようになす。

３６は上向きの略コ字状を形成する外側杆であって、下
辺中間部を内側杆２５同様固定軸２７にて回動自在に枢
支され、移動体１３のカムローラ３０が後退して内側杆
２５のカム部３２に当接して後、これに若干遅れてカム
ローラ３０が外側杆３６の後部側辺３Ｔに当接するよう
になし、引続きカムローラ３０が後退するとき外側杆３
６が時計回転方向に回動するよう後部側辺３１内側にカ
ム部３８を形成せしむ。

外側杆３６の他の側辺なる前部側辺３９は略垂直に上向
きに延設され、先端に連結軸４０を具備する。

又貫窓３には便器９側部上方の位置に固定される支承軸
４１にて回動自在となす小便受は用の障壁体２４が付勢
されてなり、該障壁体２４の底部には円弧状の揺動溝４
２を具備する案内具４３が設けられ、該案内具４３の揺
動溝４２に前記外側杆３６の連結軸４０が嵌挿されてお
り、外側杆３６が時計回転方向に回動するとき、前部側
辺３９及び連結軸４０が上昇し、これに伴なって障壁体
２４が支承軸４１の回りを時計反対方向に回動して上方
に突出し、起立状態を形成せしむ。

尚４４は外側汗３６の下辺に水平方向に固着した支持軸
であって、内側杆２５を水平に保持してなり、雄ネジ１
０の正回転により移動体１３が水平方向に移動する際、
移動体１３のカムローラ３０が内側杆２５の案内溝２９
に支障なく挿通しうるようになす。

小便受は用の障壁体２４は、側面形状が略半月形状をな
す障壁体本体４５と障壁体支持具４６よりなり、該障壁
体支持具４６は板状の取付板４７０基部に支承軸４１を
嵌挿する支承筒体４８を具備し且つ段付板状の挿入片４
９を止めネジ５０にて螺締して固着し、又取付板４Ｔの
下面には外側杆３６の連結軸４０が嵌挿されて外側杆３
６に連結する揺動溝４２を具備せる案内具４３が設けら
れ、さらに頂部先端に折返し板５１を具備し円弧状に湾
曲する支持板５２が取付板４７端部に止めネジ５３によ
り固着される。

又障壁体本体４５は合成樹脂、天然ゴム、又は合成ゴム
等の薄肉板よりなり、略半月形状に湾曲する湾曲面５４
に両側面が連設されると共に湾曲面５４基部に差込溝を
形成する補助片５５を設けてなり、障壁体本体４５の該
差込溝に障壁体支持具４６の挿入片４９を挿入し、又障
壁体４５の湾曲面５４の頂部を障壁体支持具４６の折返
し板５１と支持板５２の間に挿入して障壁体本体４５を
障壁体支持具４６に係着せしめる。

尚障壁体本体４５は比較的柔軟であり、障壁体支持具４
６の両係着個所の係着を解除して障壁体支持具４６より
取外すことができる。

上記構成から成る本考案に係る寝台によれば、便器９側
に移動体１３が前進停止するとき上蓋４は前進して貫窓
３を閉塞すると共に、障壁体２４は上蓋４下側の貫窓３
内に納まるように倒れてなり、又内側杆２５及び外側杆
３６は略水平に定置してなる。

排便或いは排尿に際しては、駆動装置１１を稼動し、駆
動装置１１の出力軸１２の正回転により、雄ネジ１０を
回転し、移動体１３を後退せしむ。

移動体１３の移動に伴ない、移動体１３の移動片１γが
掛着する摺動片１９により連結具２１と共に上蓋４が位
置Ａより位置Ｂに後退し、上蓋４が位置Ｂに到達したと
き、移動体１３の揺動片１Ｔは突設板２２の回転ローラ
２３に当接して摺動片１９の縦溝２０から外され、従っ
て移動体１３と上蓋４との連結が外れることとなり上蓋
４が停止する。

而して上蓋４が位置ＢＫ後退することにより便器９の上
面が開放される。

移動体１３は引続き後退し、この間移動体１３のカムロ
ーラ３０は内側杆２５の案内溝２９内を挿通してなるが
、内側杆２５は回動せず静止の状態にある。

移動体１３がさらに後退し且つ上蓋４が位置Ｂに停止し
てなるとき、移動する移動体１３のカムローラ３０は内
側杆２５のカム部３２に当接し、さらに内側杆２５を押
して時計回転方向に所定の角度だげ回動せしむ。

この内側杆２５の回動により、内側杆２５連結部３３０
案内軸３４は上昇するが、同時に案内軸３４は前蓋５下
面を押し上げ、停止する上蓋４は前蓋５のみが押し上げ
られて位置Ｃを占め、次に下方より回動し上昇して来る
障壁体４２の運動に対し支障なきようになす。

さらに後退する移動体１３のカムローラ３０は外側杆３
６の後部側辺３７のカム部３８に当接し、外側杆３６を
時計回転方向に回動せしめ、外側杆３６の他端の連結軸
４０を上昇せしむ。

核連結軸４０の上昇により案内具４３と共に障壁体２４
が時計反対方向に回転せしめられ、貫窓３より突出し且
つ起立状態となる。

かくして便器９及び小便受は用の障壁体２４が使用状態
となり、排便、排尿を行なうことができる。

尚使用後は雄ネジ１０を逆回転することにより順序逆順
に作動して障壁体２４、上蓋４を旧に復せしめることが
できる。

以上のように本考案に係る寝台によれば便器不使用時に
は貫窓が上蓋により閉塞され、使用するに際しては上蓋
を後退して定置する便器の上方を開放し且つ小便受は用
の障壁体を起立突出して排便し、排尿に供せられるが、
小便受は用の障壁体本体は、基部を挿入片によりまた頂
部を折返し板により障壁体支持具に確実に係着され、し
かも障壁体本体は合成樹脂、天然ゴム又は合成ゴム等の
薄肉板からなるので柔軟であり、障壁体支持具から着脱
自在であって清掃が容易であり、使用後取外して洗浄し
て清潔に保つことができ、さらに破損時の交換や必要に
応じ大人用、子供用の大きさの異なるもの等種々のもの
に交換することもできるなどの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので第１図は同要部縦
断側面図、第２図は同下面図、第３図は使用状態を示す
要部縦断側面図、第４図は全体斜視図、第５図は移動体
摺動片の掛着時の斜視図、第６図は障壁体の縦断正面図
、第７図は障壁体の分解斜視図である。１・・・寝台、２・・・マット、３・・・貫窓、４・・
・上蓋、５・・・前蓋、８・・・下布間、９・・・便器
、１０・・・雄ネジ、１３・・・移動体、１７・・・揺
動片、１９・・・摺動片、２２・・・突設板、２４・・
・障壁体、２５・・・内側杆、３６・・・外側杆、４１
・・・支承軸、４２・・・揺動溝、４３・・・案内具、
４５・・・障壁体本体、４６・・・障壁体支持具、４９
・・・挿入片、５１・・・折返し板、５４・・・湾曲面
、５５・・・補助片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

寝台に敷設した下布間の該下布間に臥せた人の尻から足
側方向に摺動し且つ前蓋を開閉自在となす上蓋を設け、
該上蓋直下に形成する貫窓の前側に便器を配設し、該貫
窓に上蓋と同一方向へ摺動自在となす移動体を設け、該
移動体が後退したとき上蓋が後退して前蓋を開放し且つ
便器に付設し起伏自在なる小便受は用の障壁体を起立方
向に回動してなる便器付寝台において、側面形状が略半
月形状の湾曲面を形成し且つ湾曲面基部外側に差込溝を
形成する薄肉板よりなる障壁体本体と、基部に板状の挿
入片を有し前記障壁体本体の湾曲面に沿う支持板の頂部
先端に折返し板を具備する障壁体支持具とからなる障壁
体を設け、障壁体本体の差込溝に障壁体支持具の挿入片
を挿入すると共に折返し板にて障壁体本体頂部を保持し
て障壁体本体を係着してなり、障壁体支持具に障壁体本
体を着脱自在にすることを特徴とする便器付寝台。