JPS58126985A

JPS58126985A - 模様付ホウロウ製品並びにその製造方法

Info

Publication number: JPS58126985A
Application number: JP1076782A
Authority: JP
Inventors: Masanobu Nakatani; 中谷　昌信; Yasuhiro Watanabe; 安裕渡辺
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1982-01-25
Filing date: 1982-01-25
Publication date: 1983-07-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は模様付ホウロウ製品とその製造方法に関するも
のである。

ホウロウ浴槽、ホウロウ洗面台等のホウロウ製品におい
ては、そのホウロウの美麗性、堅牢性、耐腐食性等のた
めに長期にわたって豪華な外観を保有する。

しかしながら、最近においては、ホウロウ製品にも、模
様面でのデザイン化が望まれている。

か＼るホウロウ面への模様付方法として、低火度フリッ
トを使用する上絵焼付けが知られているが、製品使用中
での頻繁な摩擦下では剥げ易く、特に、清掃、入浴者の
出入が頻繁である浴槽においては問題がある。

ところで、ホウロウ浴槽においては、ホウロウ面がすべ
り易い面であり、入浴者がすべりのために入浴に不便を
感じたり、特に、老人、子供等においてはすべって怪我
をする可能性もあるので、すべり止めを付することが安
全である。

而るに、上記模様にすべり止め機能をも具備させること
ができれば、すべり止め付施の工程を省略でき、ホウロ
ウ浴槽の製造工程上有利である。しかしながら、上記し
た上絵焼付けによる模様付けでは、別に、すべり止め付
施を行う必要があり、か＼る点からホウロウ浴槽の製造
工程上も不利である。

上記模様にすべり止め機能をも具備させる手法として、
浴槽母材を製造する際に母材の素地に凹凸模様を付し、
該母材にホウロウを焼付けることが考えられるが、ホウ
ロウ焼成時に凹面でのホウロウのたれ現象が避けられず
、ホウロウ層厚さの不均一化による焼成不良が発生し、
しわ等による外観不良が顕著となるし、又、模様がホウ
ロウ面と同色の立体模様であって、色付は模様ではない
から、観者に訴える印象が弱いといった不利もある。

本願発明は、上述の点に鑑み、ホウロウ面の美麗さを保
持して、摩損がなく、かつすべり止め機能を具備し、し
かもホウロウ面とは異色の色付は模様を付した模様付ホ
ウロウ製品とその製造方法を提供することにある。

すなわち、本願第１発明に係る模様付ホウロウ製品は、
製品母材に、互に異色の中間ホウロウ層と表面ホウロウ
層が焼成されており、表面ホウロウ層が模様パターンで
エツチングされて中間ホウロウ層が露出されていること
を特徴とし、本願第２発明に係る模様付ホウロウ製品の
製造方法は、製品母材に、互に異色の中間ホウロウ層と
表面ホウロウ層を焼成し、模様付用マスキングシートを
上記表面層に添着し、該表面層を研磨材の吹付けにより
上記マスキングシートの模様部分においてエツチングし
、上記中間層を露出させることを特徴とする。

本発明の対象であるホウロウ製品は、鋳鉄、鋼板製等の
製品母材にホウロウを焼成するものであればよく、主な
製品は、ホウロウ浴槽、ホウロウ洗面台等である。

以下、本願発明をホウロウ浴槽についての実施例に基づ
き説明する。

第１図は本願第１発明の実施例に係るホウロウ浴槽の断
面図を示している。

第１図において、１は鋳鉄又は鋼板製の浴槽　　　オ母
材である。２１は母材１に焼成した下引釉。

２２は中間釉、２３は表面層であり、表面層２３と中間
釉２２とは互に異色である。例えば、表面層２３は白色
ホウロウ、中間釉２２は青色ホウロウである。３．・・
・は浴槽底面並びにフランジ面における模様パターンの
エツチング面であり、このエツチングにより中間層２２
が露出されている。而して、エツチング面３．・・・は
中間層２２の色彩で表象された色付模様を呈している。

第２図Ａ乃至第２図Ｃは本願第２発明の実施例に係る模
様付ホウロウ浴槽の製造方法を示している。

第２図Ａにおいて、１は鋳鉄又は鋼板製の浴槽母材であ
り、下引ホウロウ釉２１、中間ホウＤつ釉２２を順次に
焼付け、更に、中間ホウロウ釉２２とは異色の表面ホウ
ロウ釉２３を焼成する。これらホウロウ釉の焼成には乾
式法、湿式法の何れをも使用できる。

上記のようにホウロウ焼成後は、第２図Ｂに示すように
、浴槽内底面、浴槽フランジ面等に、模様付は用マスキ
ングシートＢ、・・・（第３図は模様の一例を示してい
る）を添着する。このマスキングシートＢ、・・・には
、裏面粘着プラスチックシートを使用できる。マスキン
グシート添着後は、研磨材の吹付け、例えばサンドブラ
スト（ガラスピーズ、砂等の硬質粒子を空気又は水で吹
付ける方法）によって、マスキングシートにおける模様
部分のホウロウ面をエツチングし、第２図Ｃに示すよう
に、中間ホウロウ層を露出させる。この中間ホウロウ層
２２は表面ホウロウ層２３に対し異色であるから、上記
のエツチング模様は色付模様となる。

本願第２発明において、マスキングシートＢには、第４
図に示すように、ショツトブラストで容易にエツチング
できるフィルムｂを貼着したものも使用できる。

又、第５図Ａに示すように、マスキングシートＢの打抜
き模様部分Ｂ°の一部をフィルムｂでマスクすれば、第
５図Ｂに示すようにそのマスク部分ｂ′を中間ホウロウ
層２２に達しない深さでエツチングすることができ、エ
ツチング模様を、所謂、色分は模様とすることが可能で
ある。

上述した通り、本願第１発明に係る模様付ホウロウ製品
においては、模様が中間ホウロウ層に達するエツチング
によって付設されているから、上絵焼付けの場合のよう
に摩耗による消失のおそれがなく、又、凹凸模様を付し
た製品母材にホウロウを焼成せるものとは異なり、智者
に強く訴える色付模様であって、かつホウロウ面の外観
不良もない。而して、本願第１発明に係るホウロウ製品
は、ホウロウ面の美麗さを保持して耐摩耗性に秀れた色
付模様を備えており、特に、ホウロウ浴槽の場合は、そ
の模様がすべり止めとしても機能する利点がある。

又、本願第２発明に係る模様付ホウロウ製品の製造方法
は、上記模様付施のためのエツチングに、サンドブラス
ト等の研磨材吹付は法を使用しており、エツチング速度
の調節が容易であるから、過剰エツチングを確実に防止
でき、中間ホウロウ層露出による模様の着色を容易に打
い得、かつ製品母材の損傷もない。特に、ホウロウ浴槽
に適用する場合は、そのエツチング模様が滑り止め機能
を有するため、別途滑り止め加工を行う必要がなく、ホ
ウロウ浴槽の製造工程上、有利であるといった利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願第１発明に係る模様付ホウロウ製品を示す
説明図、第２図Ａ、第２図Ｂ並びに第２図０は本願第２
発明に係る模様付ホウロウ製品の製造方法を示す説明図
、第３図は本願第２発明において使用するマスキングシ
ートの模様を示す説明図、第４図は本願第２発明におい
て使用するマスキングシートの別個を示す説明図、第５
図Ａ並びに第５図Ｂは本願第２発明において使用するマ
スキングシートの他の別個並びに該シート使用によるエ
ツチング状態を示す説明図である。図において、ｌは製品母材、２２は中間ホウロウ層、２
３は表面ホウロウ層、３．・・・はエツチング面、Ｂ、
・・・はマスキングシートである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）製品母材に、互に異色の中間ホウロウ層と表面ホ
ウロウ層が焼成されており、表面ホウロウ層が模様ハタ
ーンでエツチングされて中間ホウロウ層が露出されてい
ることを特徴とする模様付ホウロウ製品。
（２）　　製品母材に、互に異色の中間ホウロウ層と表
面ホウロウ層を焼成し、模様付用マスキングシートを上
記表面層に添着し、該表面層を研磨材の吹付けにより上
記マスキングシートの模様部分においてエツチングし、
上記中間層を露出させることを特徴とする模様付ホウロ
ウ製品の製造方法。