JPS5812211Y2 - ピアノのフレ−ム装置 - Google Patents

ピアノのフレ−ム装置

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JPS5812211Y2
JPS5812211Y2 JP1975082588U JP8258875U JPS5812211Y2 JP S5812211 Y2 JPS5812211 Y2 JP S5812211Y2 JP 1975082588 U JP1975082588 U JP 1975082588U JP 8258875 U JP8258875 U JP 8258875U JP S5812211 Y2 JPS5812211 Y2 JP S5812211Y2
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JP
Japan
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string
pin
piano
frame
frame device
Prior art date
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JP1975082588U
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English (en)
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JPS51161118U (ja
Inventor
浩 建部
輝明 桜井
恵一 水谷
Original Assignee
ヤマハ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はピアノのフレーム装置に係り、特に弦の一端
を固定する突起をフレームと一体に形成して作業性の改
善を図ったものに関する。
従来、ピアノに釦けるフレーム装置はその要部を鋳鉄に
て製作され、第1図にアップライトピアノの場合の一部
を断面して例示するように、大別してフレーム10の所
定部に形成したチューニング部11、ヒツチピン部12
卦よびこれらを連結するリブ部13とにより構成されて
いる。
ここでチューニング部11には貫通孔14が設けられて
、これを貫通してチューニングピン15がピン板16に
打込1れる。
またヒツチピン部12[はヒツチピン17が打込1れろ
そして、これらチューニングピン15とヒツチピン17
との間に弦18を張設し、この弦を鍵操作に対応して駆
動されろ)・ンマー(図示せず)により打撃してその弦
振動を駒19を介して響板20に伝達してこれを警鳴振
動させることによって、効果的なピアノ演奏音を設定し
、放射するものである。
このようにヒツチピン17は、フレーム装置の一部にあ
って、ピアノ弦18の一端を係止させる極めて重要なも
のである。
第2図a s bはかかる弦18の一端を係止する部分
の具体例を示すものであり、a図のものは中高音部に張
設される弦の係合部を示すもので、1本のヒツチピン1
7に折り返し状に弦18を掛けて2本の弦として係止す
る場合である。
また6図のものは1本の弦18を係止する低音部におけ
ろ場合である。
ところで所定の音律されたピアノにかいては弦の張力は
1本で120Kgにも達することがあり、第2図aのよ
うな場合には1本のヒツチピン17にそれの2倍として
約200Kg以上の大きな荷重が加わることになる。
従って、このように大きな弦の張力に耐えねばならない
ヒツチピン17は、通常炭素鋼にて製作され、第3図乃
至第5図に示すように鋳鉄製のフレームに穿設された所
定の打込孔21にエアーノ・ンマー等でもって強固に嵌
入される。
そしてこの場合第5図に示すようにヒツチピン17を単
に垂直に打込んだものでは、弦18に作用する張力の分
力の影響で弦18の係止部がヒツチピン17の根本から
先端方向に移動(開鎖線部)し易く、これによってヒツ
チピン17の根本に大きな曲げモーメントを生じてヒツ
チピン17が破壊されたり、弦張力の方向に傾いて弦1
8が外れたりする危険性を有しているので好1しくない
そこで、通常は第3図に示すようにヒツチピン17を弦
長力の方向と反対方向に傾斜させて打込んだり、あるい
は第4図に示すように一旦垂直に打込んだ後、適当な角
度に曲げたりして弦18がその根本から移動し得ないよ
うに係止している。
しかしながら、前者はフレームの所定部に穿設するヒツ
チピン打込孔21を傾斜させて穿設しなければならない
ので煩雑となる問題があり、後者にはヒツチピン17を
一旦垂直に打込んだ後vc適当な角度に曲げなくてはな
らないのでこれまた煩雑となる問題があった。
さらにはいずれの場合にも通常120〜140本にも及
ぶ多数のヒツチピン17を打込む作業が必要となるので
能率が悪いと共に、近時特に問題となっている単純な繰
返し作業となりがちであり延いては元来共鳴し易いよう
に設計された鋳鉄製フレームに剛性の強い炭素鋼製ヒツ
チピンをエアーハン マーの衝撃力により強固に打込む
ものであるから、その際に発生する騒音が非常に大きく
120ホンにも達して作業条件ならびに作業性が極端に
悪いという欠点があった。
さらに、フレーム10のヒツチピン部12.ヒツチピン
17および張設される弦18のそれについて考案してみ
ると、前述したようにヒツチピン部には普通鋳鉄であっ
て、硬くて且つもろい性質であるのに対して、ヒツチピ
ン17は炭素鋼でなるため軟かくて粘い性質を有する。
そして、さらに弦18は鋼製でなるため、硬くて粘い性
質を有する。
特に、直接的に接し相互に力の作用するヒツチピン17
と弦とを材質的に対比すると、双方共粘い性質は有する
がヒツチピン17は軟かく、弦18は硬い性質のもので
ある。
このため、弦18から高張力がしかも振動荷重の形でヒ
ツチピン17に掛かると、この両者の係止部において硬
い弦18が軟いヒツチピン17に喰い込み、この結果一
旦調整された弦18の張力が変化するようになる。
すなわち、調律された演奏音のピッチが乱れて、ピアノ
演奏音を安定して得ることが困難となる。
この考案はこのような従来の欠点に鑑みなされたもので
、作業性良好にして弦を係止する構造を設定し得るばか
りか、張設された弦長力を安定して保持し得るピアノの
フレーム装置を提供することを目的とし、その特徴とす
るところは弦の一端を係止する突起を鋳造によりフレー
ムと一体に形成するようにした点にある。
以下図面に基づきこの考案の一実施例を詳細に説明する
第6図はヒツチピン部を示すもので、鋳鉄製フレーム2
2の所定部上面に一体に鋳造して略爪状の突起23を形
成するもので、この突起23に弦24の折返し部を掛け
ることにより、この弦24を支持係止したものである。
ここで突起23は奥行方向に所定の間隔で複数個形成さ
れるものであるが、第7図BVC示すように各突起23
の長さLは弦24の張力に耐え得るに見合った強度が得
られる範囲で自由に設定されると共に、その幅Wは適当
な弦間隔が得られるように設定される。
また弦24の折返し部が掛けられろ突起23の一辺には
、この弦24の折返し部にかかる応力により断線が生じ
るのを防止するため適当な丸みRを設けてもよく、さら
に突起23の丸みR部分は第7図すに示すように、弦2
4が張力により脱落するのを防止するため、張力方向と
反対方向に傾斜Tをつけたり、あるいは同図Cに示すよ
うに突起23の根本部に弦の太さに応じた溝Sを設ける
ようにして、弦24を突起23の根本から移動し得ない
ように支持係止するようにしてもよい。
また、第8図のAに示すように、突起23の形状は任意
設定でき、その高さも弦24の係止作業を効果的に行な
い得るように適宜設定し得るものであり、同図BE示し
た傾斜Tの角度θは、例えば60〜80度にとるのが好
ましい。
ここで、フレーム22と一体の突起23が、いわゆるオ
ーバ・・ング部分を形成する場合は、一般の砂型を用い
ろ鋳造法によることは困難である。
したがって、この場合はいわゆる消失鋳型を用いて鋳造
するが、もしくは可撓性の弾性材料からなるオーバ・・
ング部用母型を用いた減圧造型鋳造法によって製造する
のが有利である。
従って以上詳述したようなこの考案によれば、従来の如
く弦1ネ毎にその端部を係止するヒツチピンをフレーム
の所定部に多数打込むようにしたものと異なって、各弦
の一端を係止する複数の突起を鋳鉄製フレームと一体に
形成するようにしたものであり、しかも作業条件が極め
て悪くなる打込み作業を消失させることができるので、
この点からも作業性を著しく改善し得る極めて良好なピ
アノのフレーム装置を提供することができる。
そして、さらに重要なことは突起が鋳造品で充分な硬さ
の設定できるものであるため、この突起と弦との係止部
分の摩滅を効果的に防止することができるものであり、
一旦調律された音のピッチが充分長期間にわたって安定
して保たれるものであり、ピアノの性能安定性向上に大
きな効果を発揮するものである。
な釦、この考案は実施例のようにヒツチピンに限らず、
他のフレームに植接する他のピン、例えばアラフライト
ピアノの低音弦で用いられる弦を屈曲するピン等におい
ても同様に実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のピアノフレーム装置の要部断面図、第2
図は従来のヒツチピンによる弦の固定例を示す平面図、
第3図乃至第5図は同じ〈従来のヒツチピン打込例を示
す断面図、第6図はこの考案のピアノのフレーム装置に
係ろ一実施例を示す要部の斜視図、第1図は第6図の平
面図と異なる側面図、第8図はさらに他の例を示す図で
ある。 22・・・フレーム、23・・・突起、24・・・弦。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フレーム本体の上面部に、張設される弦それぞれに対応
    して、弦長方向の長さが幅に対して大きく形成され、弦
    長側と反対側の面に弦が当接し係止する弦係止面を有す
    る突起を、フレーム本体の鋳造によって一体に形成して
    なるピアノのフレーム装置。
JP1975082588U 1975-06-17 1975-06-17 ピアノのフレ−ム装置 Expired JPS5812211Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1975082588U JPS5812211Y2 (ja) 1975-06-17 1975-06-17 ピアノのフレ−ム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1975082588U JPS5812211Y2 (ja) 1975-06-17 1975-06-17 ピアノのフレ−ム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS51161118U JPS51161118U (ja) 1976-12-22
JPS5812211Y2 true JPS5812211Y2 (ja) 1983-03-08

Family

ID=28563240

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1975082588U Expired JPS5812211Y2 (ja) 1975-06-17 1975-06-17 ピアノのフレ−ム装置

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JPS51161118U (ja) 1976-12-22

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