JPS581209B2 - オ−プン エンド スピニング ユニツト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、開繊された繊維がスピニング・ロータ内に運
ばれ、そこでスビニング・ロータの回転により繊維が糸
に変えられてスピニング・ロータから引出されるような
オープン・エンド・スピニング・ユニットに関するもの
である。

前記スピニング・ユニットにおいては繊維はコーミング
・シリンダによってスライバから分離・開繊される。

本発明の主題は開繊装置のハウジングに係り、前記ハウ
ジング内にはコーミング・シリンダが受容され且つその
空所はスピニング・ロータ内に開繊された繊維を供給す
るための繊維供給ダクトによってスピニング・ロータ内
部に連通し、一方繊維供給ダクトの入口の下流において
不純物保留通路がハウジングの空所から発し、この不純
物保留通路はコーミング・シリンダによって繊維から分
離・加速された不純物を保留するように設計される。

前述のタイプの公知の開繊装置のうち最も便利外のは、
ハウジングの空所において不純物保留通路が繊維供給ダ
クトの下流に配置されているものである。

このような装置においては、ハウジングの空所の内壁で
形成した案内壁を繊維供給ダクトの入口の上流に設ける
ことにより、不純物が繊維と一緒に繊維供給ダクト内に
運び込まれることが防止される。

前記案内壁は繊維供給ダクトの入口を越えたところへ不
純物をそらせるように設計される。

す々わち案内壁は次の様な形状をなす。それは最初にコ
ーミング・シリンダの表面から離れ、その後再びコーミ
ング・シリンダの表面に接近し繊維供給ダクトの入日付
近で不純物分離エッジを形成する。

前記分離エッジの箇所で前記案内壁に対して引いた接線
は繊維供給ダクトの入口を越え、従って案内壁に向って
コーミング・シリンダによって投出された不純物は繊維
供給ダクトの入口を通過するであろう。

このような公知の装置においては、不純物保留通路はコ
ーミング・シリンダに関して実質的に接線方向に配置さ
れ、従って不純物は実質的にコーミング・シリンダの回
転方向において開繊装置のハウジングの空所から排出さ
れる。

このことは機台の外部に排出されることを意味する。

機台に沿って不純物収集ダクトが延び、このダクトは機
台の一側に沿って配置された全スピニング・ユニットか
ら不純物を収集し引取るように設計される。

このような不純物収集ダクトの位置は構造的理由で不都
合であり、またそれとは別に機械の設置を難かしくする
。

これに反して、両側配置のオープン・エンド・スピニン
グ・ユニットの中間に中央不純物収集ダクトを配置する
のが有利であることがわかった。

このような配置は本発明による開繊装置のハウジングに
よって可能となる。

それによれば、不純物保留通路は従来と同じく繊維供給
ダクトの下流に配置され、またハウジングは前述した従
来のものと同様な配列・形状の案内壁を有しており、そ
して本発明の特徴とするところは、不純物保留通路内部
に不純物を導くのに適した下流側不純物はね返し壁が不
純物保留通路の入口内に形成され、前記不純物保留通路
の入口が周囲の大気に連通していることである。

好ましい実施例においては、滑り壁が不純物保留通路の
入口の前面側から不純物はね返し壁に向っている。

不純物はね返し壁が平面で実質的にコーミング・シリン
ダに対して半径方向に向いていることが好ましい。

しかしながらそれとは別に前記はね返し壁は凹面状であ
ってもよく、或は鈍角をなすように屈折していてもよい
。

不純物保留通路の入口に不純物はね返し壁を設けたこと
およびコーミング・シリンダの回転と逆方向に不純物保
留通路を曲げたことによって、不純物は前記はね返し壁
からはね返えされそして保留通路内に入り最後には中央
収集ダクト内に運びこまれるのである。

前記保留通路が周囲の大気に連通していることによって
、前記収集ダクト内の負圧よりも実質的に高い負圧であ
るスピニング・ロータへ不純物が運び込まれることが防
止される。

滑り壁ははね返し壁に向って不純物を導くのに役立つよ
うに設けられる。

本発明をより詳細に図面に示した実施例に基いて以下に
説明するが、本発明はそれらに限定されるものではなく
種々の変形も可能である。

第１図は本発明の開繊装置のハウジングを備えだオーブ
ン・エンド・スピニング・ユニットノ断面図である。

第２図乃至第４図はそれぞれ３つの実施例におけるコー
ミング・シリンダの一部およびはね返し壁を有する不純
物保留通路付近の詳細を表わす図である。

第１図に示すようなオープン・エンド・スピニング・ユ
ニットにはベンチレーション孔２を有スるスピニング・
ロータ１とコーミング・シリンダ４をその内部に有する
開繊装置のハウジング３とがある。

ハウジング３の空所は開繊された繊維をスピニング・ロ
ータ１に運ぶための繊維供給ダクト５を介してスピニン
グ・ロータ１の内部に連通し、一方糸７は引取りダクト
６を通ってスピニング・ロータ１から引出される。

前記ハウジング３の空所の入口部付近にはスライバ供給
ローラ８が設けられ、スライバ９はスプリング１０によ
って制御された弾圧部材１１によって前記スライバ供給
ローラ８に押しつけられる。

コーミングローラ４の周囲には鋸歯状のコーミング・ワ
イヤ１２が巻付けられている。

繊維供給ダクト５の入口１３の上流においてハウジング
３の内壁は繊維原料から分離された不純物を方向づける
ための案内面１４を形成する。

案内面１４は、矢印１５で示したコーミング・シリンダ
４の回転方向において最初にコーミング・シリンダ４の
外周から遠ざかりその後再び前記外周に近づいて、繊維
供給ダクト５の入口１３の付近で不純物分離エッジ１６
を形成するように設計される。

不純物分離エッジ１６の箇所で前記案内面１４に対して
引いた接線は繊維供給ダクト５の入口１３を通り越す。

繊維供給ダクト５の入口１３の下流では、ハウジング３
の内壁は分離された不純物を保留するための保留通路１
７によって中断される。

前記通路１７の上流側の部分は滑り壁１８として形成さ
れ、一方その下流側の部分ははね返し壁１９を形成する
。

第１および２図に示した実施例においては、はね返し壁
１９は平面でそしてコーミング・シリンダ４に関して半
径方向に位置する。

第３および４図によれば前記はね返し壁１９はそれぞれ
凹面の壁又は鈍角で屈折した壁となっている。

周囲の大気中に連通している入口２０から離れたところ
で不純物保留通路１７は、コーミング・シリンダの回転
方向と逆の方向に屈折して延び、そして両側配列のスピ
ニング・ユニットの中間に機台に沿って配置された不純
物収集用の中央収集ダクト２２に管２１を介して連通し
ている。

作動中、繊維およびその中に含まれた不純物は供給ロー
ラ８によって供給されたスライバ９からコーミング・シ
リンダ４によりくしけずられる。

コーミング・シリンダ４によって運ばれる繊維はスピニ
ング・ロータの回転によって発生した空気流に乗って繊
維供給ダクト５を通ってスビニングロータ１内に運ばれ
、そこで繊維は糸７に変えられ、そしてつくられだ糸７
は糸引取りダクト６を通ッてスピニング・ロータ１から
引出される。

繊維よりも明らかに重い分離された不純物はコーミング
・シリンダ４の表面から案内面１４上に投擲され、慣性
力のためその案内面１４上で滑り、そして案内面１４の
形状に沿って滑り続けるか或は再びコーミング・シリン
ダ４の表面上にはね返えされる。

分離エツヂ１６の領域における案内面１４は供給ダクト
５の入口１３を越えてのびるので、また不純物は殊に慣
性力の影響を受けるだけで、スピニング・ロータ内の負
圧の影響は無視しうる程度であるので、前記不純物は供
給ダクト５の入口１３を通過して、コーミング・シリン
ダ４の表面上に投げ返えされる。

遠心力および慣性の作用により不純物はその後再びコー
ミング・シリンダからハウジング３の内壁上にはね返え
されて、保留通路１Ｔの近くの滑り壁１８上ではね返し
壁１９に向って滑るか、或はコーミング・シリンダ４の
表面から直接はね返し壁１９に向って投出される。

前記はね返し壁１９から不純物は第３，４図において矢
印２３で示しだように保留通路１７の内部にはね返えさ
れて、コーミング・シリンダ４の回転と逆の方向に中央
収集通路２２内へ吸引される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の開繊装置のハウジングを備えたオープ
ン・エンド・スピニング・ユニットの断面図である。 第２．３．４図はそれぞれ異った実施例を示すもので、
コーミング・シリンダの一部およびはね返し壁を有する
不純物保留通路付近を表わす図である。 １・・・スピニングＯロータ、２・・・ベンチレーショ
ン孔、３・・・ハウシンク、４・・・コーミング・シリ
ンダ、５・・・繊維供給ダクト、６・・・糸引取りダク
ト、７・・・糸、８・・・スライバ供給ローラ、９・・
・スライバ、１０・・・スプリング、１１・・・弾圧部
材、１２・・・コーミング・ワイヤ、１３・・・供給ダ
クトの入口、１４・・・案内面、１６・・・分離エツヂ
、１７・・・不純物保留通路、１８・・・滑り壁、１９
・・・はね返し壁、２０・・・保留通路の入口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ スピニング・ロータと、コーミング・シリンダをそ
   の空所に受容する開繊装置のハウジングとを含み、前記
   ハウジングの空所は開繊された繊維をスピニング・ロー
   タ内へ供給するための繊維供給ダクトによってスピニン
   グ・ロータの内部と連通し、前記繊維供給ダクトの入口
   の下流において不純物保留通路が前記空所から発し、前
   記空所の内壁は前記繊維供給ダクトの入口の上流におい
   て不純物が前記入口を通り越すように導くための案内面
   を形成し、案内面はコーミング・シリンダの回転方向に
   おいて最初にコーミング・シリンダの表面から離れ、そ
   の後再び接近して前記繊維供給ダクトの近くで不純物分
   離エッジを形成するようなオーブン・エンド・スピニン
   グ・ユニットニおいて；不純物保留通路の内部に不純物
   を導くための下流側不純物はね返し壁が不純物保留通路
   の入口内に設けられることを特徴とするオープン・エン
   ド・スピニング・ユニット。