JPS5812097Y2 - 車輌計器の照明装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車輌計器の改良された照明装置に関するもので
あり、計器指示部材の照明を比較的小さい照射光線で力
率的に行い、その視認性の向上を計ろうというものであ
る。

一般に車輌計器の照明装置にあっては単一のケースに計
器機構と狐もに照明機構が収納されるため、照明機構の
配設位置が計器機構に制約を受は易く、シかも照明機構
の容量が車輌、釦よび計器の種々条件に限定を受けるた
め計器機構の指示部材に照射光線が充分均一に行き届か
なかったりして薄暗く、かつむらのある照明となってそ
の視認性を阻害するという問題がある。

従来よりこの問題を解決するために種々の考案が提示さ
れているが、いづれも構造と効果とが相反する結果にあ
シ、決定的な解決策はない。

本考案は再度この問題に着目し、構造が簡単で経済的で
あり、かつ照明が鮮明で効果的な上記計器の照明装置を
実現したものであって、以下添付図面に基づいてその一
実施例を述べる。

図に釦いて、ケース１には計器機構２が収納されており
、その上部すなわちケース１の開口付近に指示部材３と
なる円形文字板４と指示部５とが配設されており、この
場合目盛２文字を形成した文字板４の上側にはこれと一
定間隔をおいて上記計器機構２の指針軸６と応動する透
明な円形指示板７が配設され、この指示板７の一部に上
記文字板４の目盛２文字を差し示す指示部５が形成しで
ある。

また照明機構８＆ｉランプ９がケース１の底部でその中
心から離れた位置に上記計器機構２と干渉しないように
着脱可能に配置される。

また、上記指示板７は無色、あるいは淡い有色の透明も
しくは半透明の合成樹脂板から成型されておシ、その外
周部分には上記ランプ９からの照射光線が指示板７の内
部を指示板７の板面と平行方向に一旦透光した後上記文
字板４の上面を照射できるように屈折導入する光線案内
部分１０が一体に形成されており、この場合案内部分１
０は指示板７の外周を斜めに削った傾斜局面とし、その
傾斜周面を利用して形成されて釦シ、かつ傾斜局面には
加熱接着により箔膜などの反射層１１（第２図示）が形
成されている。

そして上記ケース１の開口近辺に上記反射層１１を目隠
しするリングカバー１２が上記ケース１の壁面に形成さ
れて最適な状態として構成される。

そして、上記指示板７は椀状に形成され、その周壁１３
とＳもに上記文字板４をお＼いかぶすように配設されて
いる。

上記構成において、車載電源に接続された照明機構８の
ランプ９から指示板７の椀状周壁１３を介して照射光線
が指示板７の内部に侵入される。

このとき指示板７の周側部分を傾斜面として形成するこ
とにより照射光線を屈折させて指示板７の内部に指示板
７の板面と平行方向に導入透過することができる。

そして指示板７の内部に侵入した照射光線は指示板７か
ら外部に透過し、その一部は文字板４の上面を照射して
文字、目盛が指示板７を通して浮き出される。

従って指示板７を透過した照射光は文字板４の上方から
全体を間接光線で照明することができ、鮮明なかつ柔ら
かい視認性のよい照明をすることができ、かつ指示部５
をも同時にくっきりと見えるものとし得、比較的小さい
容量の照明機構８であっても文字板４上に形成され、ラ
ンプ９から離れて位置する文字、目盛をも均一にむらな
く照明することができるとＳもに照明機構８を計器機構
２と干渉しないケース１の隅に配設することができ、計
器の組立構造をも効率的なものとすることができる。

また、指示板７は指針軸６と＼もに回動するものである
が、この運動軌跡は文字板４に対して常に一定の位置を
保持するため指示板７の運動による文字板４への照明効
果を阻害することもなく、透明な指示板７を透かして文
字板４０文字、目盛をはつきシ確認できるものとし、同
様に指示板７の指示部５をも見易いものとすることがで
きる。

また、指示板７の光線案内部分１０は指示板７の外周側
面に傾斜周面を指示板７の成型時に一体に形成すること
ができ複雑な型を必要とせず指示板７と＼もに簡単に同
時に形成することができるものであυ、上記光線案内部
分１０の傾斜局面にアル□テープをたとえばホットスタ
ンプによシ粘着すれば簡単に反射層１１を形成すること
ができ、さらに照射光線を指示板７の内部に効率的に屈
折案内することができ、その照明効果を一層良好なもの
とすることができる。

そして、この場合ケース１の開口近辺に上記反射層１１
を目隠しするリングカバー１２をケース１の壁面に突設
することにより計器外部から反射層１１が目ざわりとな
ることなく、もっばら照明効果の向上のために役立たせ
ることができる。

以上、詳述したように本考案はランプ９からの照射光線
を回動指示板７の外周部分からその内部に屈折導入し、
これを指示板７から透過して文字板４と指示部５とを照
射することによシ照明機構８の配設位置を計器機構２に
よって拘束されることがなく、かつ照射光線を妨害され
ることがなくなり、従ってランプ９からの弱い照射光線
によってもむらのない、鮮明な照明をすることができ、
特に車輌用計器に採用して極めて実用上価値の高い秀れ
た装置を実現することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の要部側断面図、第２図は第１図の要
部拡大断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケースに収納した計器機構の指示部材をケースに装着し
   た照明機構からの照射光線で照明するようにしたものに
   おいて、上記計器機構に文字板を架設し、この文字板に
   目盛１文字を形成すると＼もに、文字板の上側に一定間
   隔をおいて文字板よりも大きい面積で文字板を覆いかぶ
   す透明な指示板を上記計器機構の指針軸と連動し、指針
   軸を中心に回動するよう支承し、この指示板の一部に上
   記目盛２文字を差し示す指示部を形成し、かつ指示板の
   外周部分に上記照明機構からの照射光線を一旦指示板の
   内部に指示板と平行方向へ屈折導入した後、上記文字板
   上面に透光照射する光線案内部分を上記指針軸を中心と
   する円周となるよう上記指示板と一体に形成したことを
   特長とする車輌計器の照明装置。