JPS5812055Y2 - 排熱利用給湯システム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内外２重槽となった槽体１の内槽を貯湯槽２
、外槽を温排水槽３とし、貯湯槽２の貯水４を通す貯水
用の熱交換器５と、貯湯槽２へ供給する市水な通す市水
用熱交換器６とを温排水槽３内に配設し、貯水槽２の底
下方に貯水用熱交換器５を位置せしめて成る排熱利用給
湯システムに係り、その目的とするところは市水と貯水
との両方の予熱ができるうえに、貯湯槽の保温にも排熱
を利用でき、省エネルギーで運転できる排熱利用給湯シ
ステムを提供するにある。

本考案を以下図示実施例に基いて詳説する。

槽体１は仕切壁Ｉで内外２重槽になり、内槽を貯湯槽２
、外槽を温排水槽３としている。

貯湯槽２には市水給水管８と、外部の給湯器、暖房器等
へ給湯する給湯管９とを接続してあり、また太陽熱、電
熱、燃焼熱等の熱源にて貯水４を加熱する適宜の加熱手
段（図示せず）を装備させである。

１０はジスターンである。

温排水槽３には風呂水、暖房器排水等の温排水を４尺す
る温排水給水管１１と、下水道へ温排水を排出する排出
管１２とを接続してあり、また貯湯槽２の底下方の位置
に熱交換器５と市水用熱交換器６とを配設しである。

熱交換器５の導入部１３と導出部１４とは貯湯槽２の底
部に位置させである。

雨水用熱交換器６は市水給水管８と接続しである。

上記システムにあって温排水槽３では、温排水１５が温
排水給水管１１かも供給され、排出管１２かも下水道へ
排出される。

一方貯湯槽２では、市水が市水用熱交換器６を通り市水
給水管８から供給サレ、内部に貯水されるものであり、
市水用熱交換器６を通るときに温排水１５と熱交換され
て予熱状態で供給されることとなる。

貯湯槽２内の貯水４は、仕切壁７を通して温排水槽３の
温排水１５と熱交換されると同時に、貯湯槽２から導入
部１３、熱交換器５、導出部１４を通って再び貯湯槽２
に戻る自然対流により温排水１５と熱交換される。

こうして予熱された貯水４は適宜の加熱手段にて温湯に
されて貯わえられ、必要に応じて給湯管９から外部の設
備に給湯される。

この温湯となった貯水４は温排水槽３の温排水１５によ
り保温′：！！れる。

従来のこの種システムは第２図のように貯湯槽２と別体
に温排水槽３を設け、ここに市水用熱交換器６を設けて
市水のみを予熱して貯湯槽２へ供給するものであり、い
ったん貯湯槽２に入った市水の保温や予熱をすることが
できず、排熱利用が充分でない問題があった。

しかるに本考案にあってｋＺ、２重槽体の内槽を貯湯槽
とし、外槽を温排水槽としているから、温排水槽の温排
水により貯湯槽全体の保温ができ、また温排水槽に貯湯
槽の貯水を通す熱交換器と、貯湯槽へ供給する市水な通
す市水用熱交換器とを配設しているから、温排水との熱
交換により供給時の市水の予熱の他にいったん貯湯槽内
に尺って貯えられた市水の予熱ができ、従来のものに比
して温排水の排熱を有効に利用できる利点があり、省エ
ネルギーにて運転できるものである。

また、貯湯槽の底下方に貯水用熱交換器を位置せしめた
ので、貯湯槽内の貯水の温度よりも温排水槽の温度が高
い時（熱交換可能な時）のみ、自然対流によって熱交換
器を通して熱交換動作が行なわれ、温排水の排熱を有効
に利用できるという効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は従来例図
であって、１は槽体、２は貯湯槽、３は温排水槽、４は
貯水、５は熱交換器、６は市水用熱交換器である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内外２重槽となった槽体の内槽を貯湯槽、外槽を温排水
   槽とし、貯湯槽の貯水を通す貯水用熱交換器と、貯湯槽
   へ供給する市水を通す市水用熱交換器とを温排水槽内に
   配設し、貯湯槽の底下方に貯水用熱交換器を位置せしめ
   て成る排熱利用給湯システム。