JPS5812044Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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Publication number
JPS5812044Y2
JPS5812044Y2 JP12796177U JP12796177U JPS5812044Y2 JP S5812044 Y2 JPS5812044 Y2 JP S5812044Y2 JP 12796177 U JP12796177 U JP 12796177U JP 12796177 U JP12796177 U JP 12796177U JP S5812044 Y2 JPS5812044 Y2 JP S5812044Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
sealed chamber
heat
tube
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP12796177U
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English (en)
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JPS5453750U (ja
Inventor
山田正雄
松崎忠厚
深井邦夫
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主に炭化水素を熱分解させてオレフィン、殊
にエチレンを製造する工程などに使用される熱交換器に
係り、熱分解ガスを急冷して副反応を抑制するとともに
、その際に得られる熱エネルギーにより高圧蒸気を得る
ことができる熱交換器に関する。
炭化水素を熱分解してオレフィン、殊にエチレンを製造
する工程においては、熱分解ガスを急冷してやらないと
副反応が進行してエチレンの収率が低下する。
そこで、従来からこの種の製造設備においては、熱分解
ガスを急冷して副反応を抑制するとともに、その際に得
られる熱エネルギーにより高圧蒸気を得ることを目的と
して、様々な構造を有する熱交換器が使用されている。
第1図、第2図は、それぞれ従来の熱交換器の一例を示
す説明図である。
第1図に示される従来例は、多管式急冷器などと呼ばれ
る熱交換器で、この熱交換器の基本構造は、その両端を
閉塞させ、且つ冷却水流入口C2C及び蒸気排出口d、
dを形成した筒体す内に、この筒体すを軸方向に貫通さ
せて多数の伝熱管a。
a・・・を挿入したもので、これらの伝熱管a、a・・
・はそれぞれ入口部、出口部において入口主管e。
出口主管fに一括して連結されている。
この従来例にあっては次のような欠点がある。
1 構造的な制釣のために、熱分解ガスを1ケ所に1と
める必要があり、そのため超短時間に且つガス流れを乱
すことなく急冷するという装置本来の目的を達成するこ
とができない。
この結果、次のような問題点が生ずる。
a 伝熱管aの内壁にカーボンが付着し、これが長期連
続運転をする際の妨げとなる。
b エチレンの収率が低下する。
2 伝熱管aの内壁に付着したカーボンを除去するに際
して、伝熱管a内に高温ガスを通過させるところの、い
わゆる燃焼式クリーンアップを採用すると、伝熱管aと
筒体すとの熱膨張等の差によって伝熱管aと筒体すとの
接合部に亀裂が発生する虞れがある。
従って、カーボン除去に際しては機械的な掃除にたよら
ざるを得ない。
一方、第2図に示される従来例は、二重管式急冷器など
と呼ばれる熱交換器で、この熱交換器の基本構造は、両
端を閉塞させ且つ冷却水流入口C及び蒸気排出口dを形
成した筒体す内に、この筒体すを軸方向に貫通させて第
2の筒体gを挿入したものである。
この従来例にあっては次のような欠点がある。
1 この例にあっても、第2の筒体gの内壁に付着した
カーボンを除去するに際して、前述の燃焼式クリーンア
ップを採用すると、第2の筒体gと筒体すとの熱膨張率
の差により、第2の筒体gと筒体すとの接合部に亀裂が
発生する虞れがあり、結局カーボン除去に際しては機械
的な掃除しか採用することができない。
本考案は、以上述べた従来のこの種の熱交換器に於ける
欠点を解決するためになされたものである。
本考案の目的は、以下の如き要件を備えた熱交換器を提
供することにある。
■ 熱分解ガス発生設備より送られてくる熱分解ガスの
流れを乱すことなく、この熱分解ガスを瞬時に冷却する
ことができ、以ってエチレン製造工程に於ける副反応を
抑制し、エチレンの収率を向上させることができる。
2 熱分解ガスの通過する伝熱管の内壁にカーボンが付
着した場合、これを伝熱管内に高温ガスを通過させて燃
焼式クリーンアップによって除去することができ、もっ
てこの種のクリーンアップ作業に要する時間と労力を大
幅に節減することができる。
3 熱分解ガスを急冷させる用途のみに限らず、他の用
途にも熱交換器として使用することができる。
以下に、本考案に係る熱交換器の好適実施例を添付図面
に従って詳細に説明する。
図面は、本考案装置の実施例を説明するためのもので、
第3図は本考案に係る熱交換器の第1実施例を示す一部
破断正面図、第4図は同側断面図、第5図は第3図A−
A矢視断面図で一部を省略した図、第6図は本考案に係
る熱交換器の第2実施例を示す一部破断正面図、第7図
は同側断面図、第8図は第6図B−B矢視断面図である
第3図において、1は熱交換器であり、熱交換器1ば2
次熱媒流入口であるところの冷却水流入口2を有し第1
の密閉室を構成する下部ドラム3と、この下部ドラム3
の上方に位置されて設けられ且つ2次熱媒排出口である
ところの蒸気排出口4を有し第2の密閉室を構成する上
部ドラム5と、これら第1の密閉室たる下部ドラム3と
第2の密閉室たる上部ドラム5とを結び下部ドラム3か
ら上部ドラム5゛へ2次熱媒を移送するために設けられ
た複数本の通路6と、上記第2の密閉室たる上部ドラム
5に一端部が支持され他端部が上部ドラム5内より上記
通路6の任意の一つから上記第1の密閉室たる下部ドラ
ム3内を折り返し他の通路を介して上部ドラム5に戻さ
れてこれに支持され、下部ドラム3から上記通路を介し
て上部ドラム5に移送される2次熱媒と間接的熱交換さ
せる1次熱媒を移送するためのU字管7とを備える。
図示下部ドラム3は、その軸を水平にして支持され且つ
両端部を半球状の蓋板3a 、3aによって溶接により
塞がれた中空円筒状の部材であり、また上部ドラム5は
、その軸を水平にして支持され且つ両端部を半球状の蓋
板5a、5aによって溶接により塞がれた中空円筒状の
部材である。
また、上部ドラム5と下部ドラム3とを連通する通路6
゜6・・・の構造は、第3図の例(以下、これを第1実
施例と呼ぶ)の場合は、第4図、第5図に示す如く、中
実の部材8に上下方向へ通ずる孔9,9・・・を2列に
明けたものである。
一方、1次熱媒として熱分解ガスを移送するためのU字
管7.7・・・は第4図に示す如く、いわゆるU字状に
曲げられた管体で、図示例にあっては前記中実の部材8
内に2列に明けられた孔9,9・・・の中で、列同志で
向い合う各対の孔9,9内に、その曲折部7aを下にし
て挿入され、その上端部7b、7bは上部ドラム5の上
面5bを貫通するとともに、この貫通部においてU字管
Iは上部ドラム5に固定され、従ってU字管Iは上部ド
ラム5の上面5bにより懸垂支持されている。
また、上部ドラム5外へ突出するU字管7の、特に流入
側端部1cは図示しない熱分解ガス発生源へと連結され
、流出側端部7dは図示しないエチレン利用設備へと連
結されている。
次に、第6図〜第8図に示す本考案に係る熱交換器の他
の実施例(以下、これを第2実施例という。
)について説明する。第6図〜第8図に示される第2実
施例と前記第1実施例との違いは、上部ドラム5と下部
ドラム3とを連通ずる通路6の構造にある。
従って、第1実施例と構造が同一である部分については
、第1実施例と同一の番号を付して説明を省略し、構造
の異なる通路6の周辺の構造についてのみ詳述する。
第1実施例に督ける上部ドラム5と下部ドラム3とを連
通する通路6.6・・・は、前述の如く中実の部材8に
上下方向へ通ずる孔9,9・・・を2列に明けたもので
あるが、第2実施例における上部ドラム5と下部ドラム
3とを連通する通路6,6・・・ば、これ6のドラム間
を複数本の管材10,10・・・を介して連通したもの
である。
即ち、第8図に示す如く、上部ドラム5と下部ドラム3
との間にはこれらを連通ずる複数本の管材10,10・
・・が2列に配列されている。
そして、これらの管材10,10・・・の中で、列同志
で向い合う一対の管材10.10内に、第1実施例と同
様にしてU字管Iが懸垂支持されている。
次に、以上の構成よりなる本考案熱交換器の作用につい
て、第1実施例に従って説明する。
尚、第2実施例の作用説明は第1実施例と全く同じであ
るので省略する。
冷却水流入口2より下部ドラム3内へ冷却水を送り込む
と、この送り込1れた冷却水Wは下部ドラム3内に満た
された後、冷却水送込速度によって定筐る速度を以って
、通路6,6・・・内の、特に通路6とU字管7との間
の隙間を通って上方へ向けて流れる。
この状態において、U字管I内に、流入側端部7cより
流出側端部γdへ向けて熱分解ガス発生源より送られて
くる高温の熱分解ガスを流すと、このガスはU字管Tの
管壁を介して外を流れる冷却水と接することによって、
その有する熱を奪われて冷却され、一方冷却水は加熱さ
れて蒸気となり、蒸気排出口4から上部ドラム5外へと
排出される。
特に、本考案にかかる熱交換器1の場合、第1図に示し
た多管式急冷器の場合とは異なり、熱交換器内へ熱分解
ガスを導入するに際して熱分解ガスを一括集合する必要
がない。
即ち、熱交換器内へ熱分解ガスを導入するための導入口
とも言うべきものは、各U字管7.7・・・について1
個づつ設けられていることとなり、このため熱分解ガス
発生源へ通ずる熱分解ガス供給管を各U字管7,7・・
・の流入側端部7cへ直接に連結することができるので
ある。
従って、多管式急冷器において問題とされた、熱分解ガ
スを一括集合することに起因するガス流の乱れを防止し
、このガス流の乱れによって副反応が進行し多量のカー
ボンが発生するなどの問題を解決することができる。
このように本考案にかかる熱交換器1によれば、熱分解
ガス発生設備より送られてくる熱分解ガスの流れを乱す
ことなく、この熱分解ガスを瞬時に冷却することができ
、以ってエチレン製造工程に於ける副反応を抑制し、エ
チレンの収率を著しく向上させることができるのである
一方、U字管Iの内壁にカーボンが付着した場合、本考
案に係る熱交換器1であればこれを燃焼式クリーンナツ
プによって除去することができる。
即ち、本考案に係る熱交換器1の場合、U字管Iは上部
ドラム5の上面5bから懸垂支持されているので、U字
管γ内に高熱ガスを通過させて燃焼式クリーンナツプを
行なった際に、仮にU字管Iが伸長しても、この伸びは
U字管7の下方へと逃がされ、U字管7の固定部(懸垂
部)近傍に歪みが生ずるなどの虞れは全くない。
このように、本考案によれば、熱分解ガスの通過する伝
熱管(U字管)の内壁にカーボンが付着した場合、これ
を伝熱管内に高温ガスを通過させて燃焼式クリーンアッ
プによって除去することができ、以ってこの種のクリー
ンアップ作業に要する時間と労力を大幅に節減すること
ができるものである。
尚、以上の説明は、本考案にかかる熱交換器をエチレン
製造工程に採用した例を示したが、本考案の用途は以上
に限定されるものではなく、冷却効率が高いこと、及び
クリーンアップが容易なことなどを活かして他の用途に
使用することができることは勿論であり、例えばその他
のプロセスガス急冷装置或いは廃熱回収装置などに応用
することができるものである。
以上で明らかなように、本考案によれば以下の如き優れ
た効果を発揮する。
1 エチレンプラント用の急冷器は、運転中に伝熱管内
壁にカーボンが付着しゃすく、その除去の為にプラント
をストップさせ、機械的もしくは化学的な掃除をしなけ
ればならない回数が非常に多く、これがプラント全体の
稼働率を大きく左右する。
しかしながら、本考案に係る熱交換器によれば、熱分解
ガスを極めて短時間に且つガス流れを乱すことなく急冷
することに依って、伝熱管内壁に付着するカーボンの量
を著しく減少させることができ、同時にエチレンの収率
を頗る向上させることが出来る。
2 仮に、伝熱管内壁にカーボンが付着することがあっ
ても、その除去に際しては化学的な掃除、所謂燃焼式ク
リーンアップを採用することができる。
従って、メインテナンス費用が安く、プラントの再稼働
が短期間で可能となる。
3 従来の燃焼式クリーンアップが可能な急冷器に較べ
て構成要素が少なく、簡単な構造である。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案を説明するためのもので、第1図、第2
図はそれぞれ従来の熱交換器の一例を示す説明図、第3
図は本考案に係る熱交換器の第1実施例を示す一部破断
正面図、第4図は同側断面図、第5図は第3図A−A矢
視断面図で一部を省略した図、第6図は本考案に係る熱
交換器の第2実施例を示す一部破断正面図、第1図は同
側断面図、第8図は第6図B−B矢視断面図である。 尚、図面中1は熱交換器、2は2次熱媒流入口、3は第
1の密閉室、4は2次熱媒排出口、5は第2の密閉室、
6は通路、IはU字管、Wは2次熱媒である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2次熱媒流入口を有する第1の密閉室と、該第1の密閉
    室の上方に設けられ且つ2次熱媒排出口を有する第2の
    密閉室と、上記第1の密閉室と第2の密閉室とを結び第
    1の密閉室から第2の密閉室へ2次熱媒を移送するため
    に設けられた複数の通路と、上記第2の密閉室に一端部
    が支持され他端部がこれより上記通路の任意な一つから
    上記第1の密閉室内を折り返し他の通路を介して上記第
    2の密閉室に戻って懸垂支持され、上記第1の密閉室か
    ら上記通路を介して第2の密閉室内に移送される2次熱
    媒と熱交換させる1次熱媒を移送するためのU字管とを
    備えたことを特徴とする熱交換器。
JP12796177U 1977-09-22 1977-09-22 熱交換器 Expired JPS5812044Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12796177U JPS5812044Y2 (ja) 1977-09-22 1977-09-22 熱交換器

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JP12796177U JPS5812044Y2 (ja) 1977-09-22 1977-09-22 熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5453750U JPS5453750U (ja) 1979-04-13
JPS5812044Y2 true JPS5812044Y2 (ja) 1983-03-07

Family

ID=29091193

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