JPS5812031B2 - フンシヤノズルソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は消火用の泡を形成して噴射するための噴射ノズ
ル装置に関するもので、該噴射ノズル装置は噴射ノズル
と泡沸管とを備え、泡沸管の放射開口部に少なくとも１
つの網を設け、その網を通して消火用の液を流通させて
泡を形成するようにしたものである。

本発明の目的は放射距離が長く又所望の泡を形成するこ
とができる上述した種類の消火用の噴射ノズル装置を提
供することにある。

この目的は、本発明によれば、噴射ノズルを泡沸管に連
結し、噴射ノズルには軸線方向に移動可能な噴射ヘッド
を設け、噴射ノズルと泡沸管との間に噴射ヘッドの軸線
方向の運動を阻止する阻止機構を配設し、泡沸管の放射
開口部に中央部分と外周部分を設け、その一方に１つの
金網のみを張設し、他方に２つの金網を二重に張設して
、網を少なくとも２つの異なるサイズの網目を有するよ
うに構成することにより達成される。

本発明の実施例を添付の図面について説明する。

第１図に示すように本発明による噴射ノズル装置は図示
の実施例において噴霧器型から成る噴射ノズル１とその
正面に位置する泡沸管２とから構成されている。

噴射ノズル１により消防車のホースから放出される消火
液は噴射ノズル１の入口の中央に位置する噴射ヘッド３
を介して成る噴射距離範囲が与えられる。

噴射距離範囲はスリーブ４を軸方向に移動させることに
よりそれ自体公知の方法で調整できるもめで、スリーブ
４は噴出ヘッド３に対して移動することができ、図示の
実施例ではスリーブ４に螺旋溝を設け、該螺旋溝に案内
類を移動させるようにして、スリーブ４を回動させてそ
の移動を行なうようにしである。

泡沸管２は液の噴出方向に円錐状に広がっているジャケ
ット６から成り、該ジャケット５はその両端を開口しで
ある。

噴出ノズル１に対向した小さい開口部は一方でノズル１
から進出する液体の流量を制御し、一方で空気の取入れ
を行なう。

この空気は泡沸管２の放射口６で行なわれる液の泡化に
必要である。

泡は放射口６に液の放射方向と垂直に設けられた網７を
通して消火液を放射することにより形成される。

この網７は第２図に示したように環状枠８により放射口
６からやや離れてその内側に泡沸管の横断面全体に広が
っている。

環状枠８は円錐形ジャケット５の内壁に押圧される外側
リング８ａと該外側リング８ａの内側に同中心的に設け
られた内側リング８ｂとから成り、内側リング８ｂは２
つのリング８ａ、８ｂの間に延伸しているばね８ｃによ
り支持されている。

泡沸管２は更に放射口６の周囲に延伸する補強リング９
と円錐ジャケット５の円周の半部ぐらいの周りに延伸す
るハンドル杆１０（第２図）を備えている。

本発明によれば、網７は２つの金網７ａ、７ｂから成り
、両者は前後に位置し図示の実施例において網目の方向
に関してはそれらの間を約４５゜の角度だけ変位させて
位置付けしである。

網７は単一の金網７ａを有する中央円形部分１１を備え
中央円形部分１１の単一金網は中央円形部分１１に該当
する開口部を金網７ｂに突設させることにより形成され
る。

第２図に示すように、２つの金網７ａ、７ｂにより環状
で、１つの金網７ａの中央円形部分１１よりも網目の小
さい外周部分１２が得られる。

中央部分１１を通過する泡液は長い射程距離を得るが、
泡の形成度は低い。

一方、環状の外周部分１２を通過する泡液は射程距離は
短いが泡の形成度が高い。

第２図に示すように２つの金網を約４５度だけ変位させ
て互いに重合わせて配置させると、総合した網目の大き
さが得られる。

即ち、噴出液が通過する開口部は変化しないが、網目が
成る模様に変化する。

中央部分１１の大きな一目を通過する液が射出効果のた
めに小さい網目を通過する液を引きずりこむことにより
、網目の大きさ、即ち泡の生成に比して射程距離が長く
なる。

本発明の他の実施例においては、第１図の一点鎖線で示
すように、金網７ａ′と、中央開口部を備えた金網７ｂ
′とを有する第２の網を前面の金網７ａ、７ｂから若干
、例えば１５ｍｍ離して配設しである。

この場合環状枠８と同様の形をした第２の環状枠１３を
金網７ａ、７ｂと金網７ａ′。

７ｂ′との間に配設する。

２つの環状枠８，１３は射出消火液の運動エネルギーの
ために２つの網が受ける荷重を吸収する作用をなす。

金網７ａ′。７ｂ′は前面の金網７ａ、７ｂよりも適当
に大きなサイズの網目とし、それにより長い射程距離と
共に多い泡の成形度が得られる。

第１図に示した通り、泡沸管２は噴射ノズル１のスリー
ブ４に嵌合したソケット１４に取付けた斜支柱１５によ
り噴射ノズル１に取付けられ、ソケット１４は噴射ノズ
ルを泡沸管に対して同軸位置に保持するよう配設されて
いる。

かくして泡沸管２の回動運動により噴出ノズル１の回動
調整が得られ、泡液が当る網７の部分を選択する。

もし、特に長い射程距離を得たい場合は泡液が環形状を
形成し且つ二重の金網を設けた外周部分１２を通過する
ように噴射ノズルを調整すればよい。

泡沸管２の所望の回動位置は阻止機構１６により保持さ
れ、該阻止機構１６は噴出ノズル１の固定部分に連結し
たピン１７から構成し、該ピン１７は泡沸管２上の多数
のラチェット１８に係合するように配設されている。

このラチェット機構は泡沸管２の外周部分に配置された
杆１９に成形した多数の凹溝から成っている。

ピン１７には適当な形状の把手２０を設けてあり、本装
置の取扱いを容易にしである。

第３図には第１図及び第２図に示した環状枠８゜８′の
変形例が示されている。

この変形例において２つの枠を符号２１．２２で示し、
特に泡の射出における妨害を最少にするための構成を示
しである。

この場合内側リング２１ｂ、２２ｂは断面円形状の鉄棒
から形成しであるが、３つのばね２１ｃ、２２ｃは内側
リングに対して先細状としたくさび形状にしである。

本発明は上記のような構成であるから、消火液の放射距
離を長くさせることができ、同時に多量の泡を形成させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の噴射ノズル装置の実施例を示したもので、
第１図はその一部を断面で示した側面図、第２図はその
正面図、第３図は本発明の変形例を示す一部断面図であ
る。 １・・・噴射ノズル、２・・・泡沸管、４・・・スリー
ブ、６・・・開口部、７・・・網、７ａ、７ｂ、７ａ′
、７ｂ′・・・金網。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 噴射ノズル１を泡沸管２に連結し、噴射ノズルには
   軸線方向に移動可能な噴射ヘッド３を設は噴射ノズルと
   泡沸管との間に噴射ヘッドの軸線方向の運動を阻止する
   阻止機構１６を配設し、泡沸管２の外側の放射開口部６
   に中央部分１１と外周部分１２とを設け、それらの一方
   に１つの金網７ａのみを張設し、他方に２つの金網７ａ
   、７ｂを二重に張設した噴射ノズル装置。