JPS5811904Y2 - ガラスの建込装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はサツシにガラス板を建込む際において、その
垂直性の微調整を可能にすることを目的としたガラスの
建込装置に関するものである。

従来第３図に示す如くガラス板を上下水平枠１．２に建
込むには、上下水平枠とガラス板との間にスペーサー３
を嵌挿し、バックアップ材４，４ａを装着した後、押縁
５，６を嵌着し、然る後シール材７．８を充填している
が、斯る構造ではスペーサー３およびシール材７，８の
取付前により、ガラス板９に歪が発生し、特にミラーガ
ラスの場合には垂直性が悪いと写像に影響があるので作
業上特に注意を要し、しかも完全に垂直に設置すること
は至難とされている。

また建込調整の一つとして、ガラス板を吊り込む構造が
知られているが、吊り込む場合にはガラスの重量が掛る
為に吊り金具の強度について慎重な考慮を必要とするの
みならず、前後微調整が可能としても左右微調整が困難
になる欠点があった。

然るにこの考案は上下水平枠に対して夫々調整手段を具
えた上部支持金具および下部支持金具を上下水平枠に夫
々取付け、この上下部支持金具にガラス板を嵌挿したの
で、ガラス板の上下縁の位置を微調整できることになり
、上記従来の欠点を解決したのである。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、サツシの上
水平枠１の内側に突設した垂直条１０へ調節螺杵１１を
貫通し、ナラｌ−１２，１３によって水平に取付け、調
節螺杵１１の先端部へ連結杆１４の一端を水平方向回転
自在にピン１５で軸着し、連結杆１４の他端に断面円形
の水平丸打１６を固着し、水平丸打１６を上部支持金具
１７の側壁に設けた断面弧状の溝１８へ回転自在に嵌挿
し、前記上部支持金具１７の下壁にはガラス板９の上縁
に嵌挿するコ状溝１９を設けである。

一方水平枠２の内壁には、断面弧状の溝２０が上向に設
けてあり、溝２０に水平丸打２１を回転自在に嵌合し、
水平丸打２１に連結杆２２を突出し、下部支持金具２３
の下面へねじ２７によって回転自在に固定し、下部支持
金具２３の土壁にはガラス板９の下縁を嵌合するコ状溝
２４が設けである。

前記上部支持金具１７は、所定の長さであって、（ガラ
ス板縁と同長にする必要なく、ガラス板縁へ複数個嵌着
して使用する）実際使用に際しては、調節螺杵１１がピ
ン１５で軸着された水平丸打１６を断面弧状の溝１８へ
回転自在に嵌挿してなる上部支持金具１７と、連結杆２
２を有する水平丸打２１をねじ２７で回転自在に取付け
てなる下部支持金具２３を、それぞれガラス板の上下縁
へ嵌装し、下水平枠２の溝２０内へ水平丸打２１を嵌合
すると共に、調節螺杵１１を上水平枠１の腔内へ挿入し
て垂直条１０と係合し、ガラス板を上下水平枠内へ装着
する。

ついでガラス板の表裏面と、上下水平枠の取付縁との間
へ、バックアップ材４，４ａを介装し、更に調節螺杵１
１に螺合したナラ） １２．１３を回転させ、調節螺杵
１１を矢示２５又は２６の方向へ移動させることで、水
平丸打２１が下水平枠２の溝２０で回転し、ガラス板上
下における室内外の前後調節をおこなう。

又ガラス板の左右における室内外の前後調節も、上記の
調節の際に水平丸打１６と連結杆１４がピン１５を支点
どして水平回動すること、下部支持金具２３が連結杆２
２上でねじ２７を支点として回動することによって同時
に行われる。

然る後にシール７．８を充填してから押縁５，６を嵌着
固定する。

図中２８は下部支持金具と、連結杆との間に介装した基
板である。

即ちこの考案によれば、上下水平枠に夫々調節手段を具
えた上下部支持金具を取付け、これにガラス板を装着し
たので、ガラス板の垂直調整を簡単容易にし、かつガラ
ス板の重量に耐える堅固な支持構造を得るなどの諸効果
がある。

又、ガラス板の上下縁に設ける上部および下部支持金具
は夫々、コ状溝をガラス板に嵌装掛止させるので、該支
持金具が作業中外れるおそれは少く、ガラス板のセット
が容易になる効果がある。

更に建込まれるガラス板の重量は下部支持金具の下側に
突設した水平丸打を介して下水平枠に伝達されるので、
ガラス板の安定性も良く、この種装置の強度を合理的に
構成できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の一部を省略した断面図、第
２図は同じく上下部支持金具の一部拡大斜視図、第３図
は従来装置の一部を省略した断面図である。 １．２・・・・・・上下水平枠、３・・・・・・スペー
サー、４，４ ａ・・・・・・バックアツプ材、５，６
・・・・・・押縁、７，８・・・・・・シール材、９・
・・・・・ガラス板、１０・・・・・・垂直条、１１・
・・・・・調節螺杵、１２．１３・・・・・・ナツト、
１４・・・・・・連結杆、１５・・・・・・ピン、１６
・・・・・・水平九杆、１７・・・・・・上部支持金具
、１８・・・・・・溝、１９・・・・・・コ状溝、−２
０・・・・・・溝、２１・・・・・・水平九杆、２２・
・・・・・連結杆、２３・・・・・・下部支持金具、２
４・・・・・・コ状溝、２５゜２６・・・・・・矢示、
２７・・・・・・ねじ、２８・・・・・・基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下水平枠内にガラス板を建込んでなる装置において、
   ガラス板の上下縁に、コ状溝を有する上部支持金具およ
   び下部支持金具が嵌装してあり、上部支持金具の一側壁
   に横向に形成した断面弧状の溝に嵌装した複数の水平丸
   打に対して、左右に回動自在に連結した調節螺杵が前記
   上水平枠内に突設した垂直突条に前後調節可能に連結さ
   れていると共に、前記下部支持金具の下側壁中央部に回
   動自在に設けた水平丸打が下水平枠内に上向に形成した
   断面弧状の溝に嵌装支持されていることを特徴とするガ
   ラスの建込装置。