JPS5811747B2 - 沸騰冷却装置 - Google Patents

沸騰冷却装置

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JPS5811747B2
JPS5811747B2 JP51031043A JP3104376A JPS5811747B2 JP S5811747 B2 JPS5811747 B2 JP S5811747B2 JP 51031043 A JP51031043 A JP 51031043A JP 3104376 A JP3104376 A JP 3104376A JP S5811747 B2 JPS5811747 B2 JP S5811747B2
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JP
Japan
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gas
condensing device
boiling
tank
pressure
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JP51031043A
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JPS5358836A (en
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松浦敏明
鈴木敏夫
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は冷媒の相変化を利用して半導体素子なED発
熱体を冷却する沸騰冷却装置に関するものである。
第1図は従来の自然循還式の沸騰冷却装置を示している
沸騰槽15内における沸騰により発生した気相フロン8
は第1の流路7(以下気相パイプと称す)を通って凝縮
装置9へ流入し、凝縮装置9内で凝縮され、沸騰槽15
内で吸収した熱を放熱した後、第2の流路10(以下液
相パイプと称す)を通って沸騰槽15へ帰還される。
ここで凝縮性冷却媒体が正常に自然循還するためには、
次の様な条件が必要である。
いま気相パイグーにおける気相冷却媒体通過によるヘッ
ドロスpy(gwF)、液相パイプ10における液相冷
却媒体通過によるヘッドロスなPI(JIF)とする、
ヘッドロスの単位mmFとは液相冷却媒体の水頭に換算
した単位である。
液相パイプ10と沸騰槽15内の液相冷却媒体までの距
離HCII)とすると、正常に自然循還するにはPv+
Pl<Hな満足する必要がある。
ここで冷却媒体にフロン113を用いて周囲温度20℃
で起動する場合と、周囲温度−10℃で起動する場合を
考える。
蒸発潜熱(Kcal/kg)は温度により殆んど変化し
ない(フロン113の場合、37.05Kcal/#g
at20℃、38.93Kcal/kg at−10
℃)ので発生する気相冷却媒体の容積は動作時温度にお
ける蒸気比容積(m2kg)により決定される。
第2図はフロン113の蒸気比容積の温度特性を示して
おり、20℃ではo、as(m2/kg)、−10℃で
は1.31(Wf/ig)となる これは発生熱量が一
定の場合に発生する蒸気の体積比は20℃と一10℃で
1:1.3110.35→1:3.7となる。
つま)−io℃では20℃に比べ、3.7倍の蒸気が発
生することになることを示している。
この結果周囲温度が低い場合に気相パイグーに多量のフ
ロンガスが流れ、気相パイプTのへラドロスpvが太き
(なり、Pv+P1>Hになるともはや凝縮液は液相パ
イプ10を通って沸騰槽15へ戻らなくなる。
凝縮液が戻らなくなると沸騰槽15の液相フロン2は減
少し、ついには半導体素子13の温度が急上昇し半導体
素子13の焼損に至る。
従来、この様な問題に対しては、凝縮装置9内に不凝縮
性ガス、例えば空気や窒素などを封入することによりフ
ロンの蒸気圧を高め、フロンの沸点を高(していた。
ところが第1図に示す従来の沸騰冷却装置においては、
凝縮装置9に沸点を高める目的で空気を封入しても、沸
騰槽15内の液相フロン2の沸点は上昇するが、凝縮装
置9内における気相フロン8の凝縮温度はあまり上昇せ
ず、よって冷却特性はあまり改善されないという欠点が
あった。
すなわち、第1図において、凝縮装置9内に空気を封入
して沸騰槽15及び凝縮装置9内の圧力を2気圧に高め
て沸騰冷却装置を駆動したとするこの場合、沸騰槽15
は気相フロンで満たされ、沸騰槽15内の気相フロン8
の蒸気圧は2気圧となり、液相フロン2はこの2気圧(
対応する沸騰温度で沸騰する。
一方、凝縮装置9においては、気相パイプ7から流出し
た気相フロン8により凝縮装置9内の空気が攪拌される
ので、凝縮装置9内では空気と気相フロン8とが混合し
た状態となる。
このため、たとえ凝縮装置9内の圧力は20気圧であっ
てもこれは空気の圧力と気相フロンの圧力とが加算され
た値であって、気相フロン8の圧力は空気と気相フロン
8の分圧比で定まる20気圧以下の値になっている。
このため凝縮装置9内では空気との分圧比によって定ま
る気相フロン8の圧力によって凝縮が行なわれる。
このため気相〕占ン8の凝縮温度は沸騰槽15内におけ
る液相フロン2の沸騰温度より低(なる。
通常凝縮装置9は風冷であるので、凝縮装置9の温度が
低くなると風との温度差が小さくケリ冷却特性が悪(な
る。
すなわち凝縮装置9に空気を封入しても冷却特性があま
り改善されなかったこの問題に対して第3図に示すよう
に不凝縮性ガス21が収容された加圧タンク23を液相
パイプ10に接続し、凝縮装置9内に不凝縮性ガス21
を入れずフロンの沸点を上げることが考えられるが、構
造が複雑になるという欠点がある。
この発明は以上の点に鑑みてなされたもので気相パイプ
により沸騰槽から送られた気相冷媒と凝縮装置内に収納
された不凝縮性ガスとが混合しなしように構成すること
により、上記欠点のない沸騰冷却装置を提供することを
目的とするものである。
まず、第4図〜第8図を用いてこの発明の詳細な説明す
る。
第4図では密閉系のタンク24の中にフロン−113(
2)(以下フロンと呼ぶ)のみが収容されている。
このタンク24内の温度−圧力特性は第5図の破線下で
示す曲線となる。
今、外気温度−10℃でヒーター26に通電すると、−
10℃でただちに沸騰を開始する。
液温の上昇と共にタンク23内の圧力は破線下で示す曲
線で変化する。
この時のヒータ25の発生熱量を一定とすると、第2図
で示す通り、−10℃、すなわち蒸発開始時に発生する
蒸気体積が最も大きい。
次に第6図〜第8図に示すようにタンク24内に不凝縮
性ガス(例えばN2とか空気)を封入した場合を考える
この場合の温度−圧力曲線は低温域において第5図の実
線F’、F“で示すようになる。
つまり低温ではフロン蒸気26の圧力が低いため、第6
図で委すようにタンク24は不凝縮性ガス2.1で占め
られ、タンク24内の圧力は第5図実線F′で示すよう
に不凝縮性ガス210体積で決定される。
温度が上昇すると第7図て示すように不凝縮性ガス21
とフロン蒸気26が混合し、タンク24内の圧力は不凝
縮性ガス21の圧力とフロン蒸さ26と圧力との和にな
る。
っまり第5図で実線F“に示す特性になる。
さらに温度が上昇しフロン蒸気26の圧力が上昇すると
、フロイ蒸気26は不凝縮性ガス21より重いので、第
8図に示すように、フロン蒸気26と不凝縮性ガス21
は完全に分離し、フロン蒸気26の圧力は不凝縮性ガス
21の圧力、つまりタンク24内の圧力と等しくなる。
この時圧力は実線F“から破線Fの方へ移行する。
今、外気−10℃の条件でヒータ25に通電した場合を
考える。
第4図のように不凝縮性ガス21を封入していない場合
には一10℃にて直ちに沸騰したが、今回はフロン21
の液面に不凝縮性ガス21の圧力がかかつているため、
液温は上昇するが沸騰は生じない。
よってヒータ25は対流により冷却されることになる。
この状態ではフロン21の温度が低いのでヒーター25
の温度上昇は問題にならない。
さらに通電してフロン2の液温をあげてい(と、第5図
のD点つまり液温20℃付近にて沸騰を開始する。
そして温度−圧力曲線が実線F〃から破線Fに移る付近
からタンク24内の不凝縮性ガス21とフロン蒸気26
は第8図に示すように分離し、フロン2はタンク24内
の圧力と同じ蒸気圧で沸騰する。
以上のようにタンク24内にて不凝縮性ガス21を封入
した場合、タンク24内を攪拌する要素がなければフロ
ン蒸気26と不凝縮性ガス21が分離することが理解で
きる。
以下、第9図に示すこの発明の一実施例について説明す
る。
図において、1はフロンの液相2が収容された液溜槽、
3は沸騰容器で、ベローズ4及び絶縁管5により液溜槽
1に連結されている。
6は戻りパイプで液溜槽1内の液相フロン2を沸騰容器
3へ供給する。
7は気相パイプで、沸騰容器3で気化した気相のフロン
8を凝縮装置9へ送り込む。
10は液相パイプで凝縮装置9内で凝縮された液相フロ
ン2を液溜槽1へ返却する。
1は凝縮装置8の上方に配置された空気12が収納され
た容器で、内部が凝縮装置9に連通している。
13は半導体、14は冷却フィンである。
次に動作を説明する。
動作を始める前の状態では、温度が低いので凝縮装置9
内の気相フロン8の圧力は非常に低く容器11内の空気
12が膨張して容器11から流出し、凝縮装置9内に充
満している。
よってこの空気12の圧力が液相のフロン2の液面にか
かつている。
半導体13に通電が行なわれフロン2に放熱が行なわれ
ると、はじめのうちは、フロン2の液面に空気12の圧
力がかかつているのでフロン2はすぐ沸騰せずフロン2
の対流が行なわれる。
対流によりフロン2の温度が上昇し、液温でのフロンの
蒸気圧が空気圧より高(なるところから沸騰が開始され
る。
沸騰が激しくなり気相フロン8の圧力が上昇するとこれ
に応じて空気12は圧縮され体積力\さくなる。
そして、空気12は気相フロン8より軽いので、気相フ
ロン8により押し上げられ容器11に押し込まれ、動作
が安定した状態では凝縮装置9内には空気12がほとん
どなくなり、凝縮装置9内は気相フロン8で充満された
状態となる。
そして気相フロン8の圧力は凝縮装置9の内圧と同程度
まで上昇している。
このため凝縮装置9内の液相フロン2の温度は高く、凝
縮装置9を風冷する場合などにおいて、冷却特性が良好
である。
また従来のように液相パイプ10に加圧用タンクを接続
する必要がないので構造が簡単である。
第10図はこの発明の他の実施例の沸騰冷却装置を示し
ている。
この実施例では沸騰槽5から送られた気相フロン8が流
入する開口16を凝縮装置9の側面に設け、開口16か
ら流入する気相フロン8により凝縮装置9内が攪拌され
ないようにして、開口16より上部に空気が溜るように
している。
沸騰槽15の中には、半導体13、冷却フィン17、締
付ボルト18などにより構成され気密端子19から通電
される半導体スタックが収納されている 第11図〜第13図はこの発明の他の実施例の沸騰冷却
装置の凝縮装置の部分を示している。
第11図は仕切板20を設けて開口16から流出した気
相フロン8が凝縮装置9内の不凝縮性ガス21と混合し
ないようにした実施例、第12図は底部に気相パイプを
設け、開口16が凝縮装置9の中間部に位置するように
した実施例、第13図は凝縮装置9の開口16から上方
の冷却フィン14をな(し、この部分を不凝縮性ガス2
1が溜まるガス溜22とした実施例である。
同以上の説明において液溜槽1から凝縮装置へ至る気相
パイグーの圧力損失を問題にしたが、第14図のように
凝縮器9を直接に液溜部1に接続した場合にもこの発明
は有効である。
つまり沸騰蒸気体積が太きいと沸騰槽3と液溜槽1をつ
ないでいる流路(ベローズ4と絶縁管5)での圧損が大
きくなり液溜槽1より沸騰槽3へ液が戻らなくなり、沸
騰槽内3の液がかれ素子の焼損をおこす。
この現象を防ぐためにも今まで述べたような不凝縮性ガ
スを混入するのは有効である。
以上のようにこの発明の沸騰冷却装置は構造が簡単で、
かつ冷却特性が良好であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の沸騰冷却装置の簡略断面図、第2図はフ
ロン113蒸気比容積特性を示す説明図、第3図は加圧
タンクを用いた従来の沸騰冷却装置の簡略断面図、第4
図〜第8図はこの発明の詳細な説明する説明図で、第4
図はタンク内にフロン113のみを収納した状態、第5
図はタンク内の温度と圧力の関係を示している。 第6図〜第8図はタンク内にフロン113と不凝縮性ガ
スとを収納した図で、第6図は温度が低い時、第7図は
温度が少し上昇した時、第8図は温度が相当上昇した時
の状態を示している。 第9図はこの発明の一実施例の沸騰冷却装置の断面図、
第10図はこの発叩の他実施例の沸騰冷却装置の断面図
、第11図〜第13図は各々この発明の他の実施ah沸
騰冷却装置の凝縮装置の簡略断面図、第14図はこの発
明の他の実施例の沸騰冷却装置の断面図である。 図において、1は液溜槽、2は液相フロン、3は沸騰槽
、7は気相パイプ、8は気相パイプ、9は凝縮装置、1
0は液相パイプ、11は容器、12は空気、13は半導
体、14は冷却フィンである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 発熱体を冷却する液相の凝縮性冷媒が収容された沸
    騰槽、この沸騰槽からの気相冷媒を凝縮して液化させる
    凝縮部と上記気相冷媒より軽い不凝縮性ガスを収容する
    ガス溜部とを有する凝縮装置、上記沸騰槽内で気化した
    上記気相冷媒を上記凝縮装置に流入させ上記凝縮装置で
    液化された上記冷媒を上記沸騰槽に帰還させる流路な備
    え、上記凝縮装置への上記気相冷媒の流入を、上記凝縮
    装置内において上記気相冷媒と上記不凝縮性ガスとが混
    入しないように流入せしめ上記凝縮性装置内で、不凝縮
    性ガス層と凝縮性冷媒層との分離層を形成せしめるよう
    にしたことを特徴とする沸騰冷却装置。
JP51031043A 1976-03-22 1976-03-22 沸騰冷却装置 Expired JPS5811747B2 (ja)

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JP51031043A JPS5811747B2 (ja) 1976-03-22 1976-03-22 沸騰冷却装置

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JPS5358836A JPS5358836A (en) 1978-05-27
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS514702A (ja) * 1974-06-29 1976-01-16 Shoji Nagai Taiyanosuberidomesochi
JPS5115843A (ja) * 1974-07-31 1976-02-07 Mitsubishi Electric Corp Futsutoreikyakusochino roeikenshutsusochi

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS514702A (ja) * 1974-06-29 1976-01-16 Shoji Nagai Taiyanosuberidomesochi
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JPS5358836A (en) 1978-05-27

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