JPS5811491Y2

JPS5811491Y2 - ユニツト式トランスフア−ステ−シヨン

Info

Publication number: JPS5811491Y2
Application number: JP1978046286U
Authority: JP
Inventors: 武士伊藤; 喜生細川
Original assignee: 株式会社三協精機製作所
Priority date: 1978-04-08
Filing date: 1978-04-08
Publication date: 1983-03-04
Also published as: JPS54148981U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、搬送方向及び上下方向に移動する（所謂、ス
クエアーモーションの）トランスファーバーを介して、
被搬送物を搬送するトランスファー装置のユニット式ト
ランスファーステーションに関するものである。

従来、トランスファー装置の加工ステージョンは各ブロ
ック毎に構成され、被搬送物の位置決め装置やクランプ
装置は１．適宜必要個所に内装されている。

そして、このトランスファー装置においては、装置の保
守・保全面の配慮がされていないため、装置に故障や破
壊が発生した場合には、故障や破壊が発生したトランス
ファー装置のみならず、加工ラインを構成する全てのト
ランスファー装置の分解を必要とし、復元時間が多く必
要であると共に、位置精度等復元後の信頼性も低下する
という欠点があった。

本考案の目的は、スクエアーモーションにより被搬送物
の搬送を行うそれぞれのトランスファー装置の主要機械
部をユニット式に構成することにより、保守・保全を容
易化したユニット式トランスファーステーションを提供
することにある。

本考案の基本的構成は、搬送方向に移動すると同時に上
下動するトランスファーバー上に被搬送物を載置して該
被搬送物の送りを行うトランスファー装置において、前
記被搬送物の搬送方向に延びる基台を設け、該基台に一
定間隔を置いてその搬送方向に複数個のユニット部材を
上方から着脱自在に配設し、それら各々のユニット部材
には前記トランスファーパーの上下動手段と前記被搬送
物の位置決めクランプ手段とを装着し、更に前記被搬送
物の搬送方向に延び、かつ、その搬送方向に向は往復動
する往復駆動部材を前記ユニット部材の下方に設け、該
往復駆動部材に前記複数の上下動手段および前記複数の
クランプ手段が係合・分離可能に連結されてなることを
特徴とするユニット式トランスファーステーションであ
る。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

加工ラインにおいてはトランスファーステーション１を
複数個直列に並べて使用するのが通常である。

トランスファ：ステーション１は、後述する被搬送部材
の搬送方向に延びる基台１ａ上にユニット部材１ｂが上
方から載置されたのち位置決めピン２及びボルト３によ
って着脱可能に取り付けられている。

基台１ａは、はぼ枠状体によって構成され、基台１ａの
左右側面には連通孔ＩＣ，ｌｄが形成されると共に、中
央部には空洞１ｅが形成されている。

連通孔ＩＣ，ｌｄは加工ライン中の各トランスファース
テーションに共通のリンクパー４を挿通するためのもの
であり、被搬送物の搬送方向に延び、かつ、その搬送方
向に往復動する往復動部材であるリンクパー４は単一の
油圧作動ピストンシリンダ装置（図示せず）に連動して
Ａ−Ａ’方向に各往復動する。

トランスファーステーション１の空洞１ｅ内にはクラン
プ手段であるクランクレバー５が軸５ａに支持されて回
転自在に配され、クランクレバー５の下端部は回転軸５
ｂを介してリンクパー４の中間部に夫々搬送方向に一列
となるように連結されている。

ユニット部材１ｂには、その上方中央部に凹部１ｆが形
成され、また、その上面には被搬送物１ｇ用の載置面１
ｈが形成されている。

被搬送物１ｇは、載置台１ｈに突出形成された位置決め
ピン６と係合して位置決めされる。

ユニット部材１ｂの中央部には連結棒７が上下動自在に
取り付けられ、連結棒７の下端部に形成された凹部７ａ
にはクランプレバ−５がその先端足部５Ｃを挿入させて
、着脱可能に係合している。

連結棒７には連結板８が一体的に取り付けられ、連結板
８の上面には座金９を介して筒状部材１０が装着されて
いる。

筒状部材１０は、連結棒７に嵌合しており、ナツト１１
によって連結棒１０と一体化されている。

１２は筒状部材１０の外側を支持するブツシュである。

それゆえ後述するトランスファーパーの上下動手段であ
る連結棒７、筒状部材１０、連結板８は一体となって上
下動可能である。

筒状部材１０の上面には、保持部材１２がボルト１３．
１３・・・・・・によって固定され、また保持部材１２
にはローラ１４，１４・・・・・・が回転自在に装着さ
れると共に、保持部材１２の上面には押え部材１５がボ
ルト１６．１６・・・・・・によって取り着けられてい
る。

トランスファーパー１７．１７はローラ１４，１４・・
・・・・と押え部材１５とに保合支持されて、Ｂ−Ｂ’
方向に移動自在である。

トランスファーパー１７．１７のＢ−Ｂ’方向への移動
は、図示しない駆動装置（電動モータ等）によって行わ
れる。

トランスファーパー１７．１７の上面には、キャリヤ１
８がポル）１９．１９によって固定されている。

キャリヤ１８の上面には保合ピン２０．２０・・・・・
・が突出形成され、未搬送時においてキャリヤ１８は載
置面１ｈ上の被搬送物１ｇの下面に対向して位置してい
る。

連結板８の四隅には、４本のクランプロッド２１゜２１
．２１．２１が取り付けられ、クランプロッド２１゜２
１・・・・・・と連結板８の下面との間には皿バネ２２
゜２２・・・・・・がそれぞれ介装されている。

したがって、皿バネ２２．２２・・・・・・の弾発力に
抗すれば、クランプロッド２１，２１・・・・・・は連
結板８に対して相対的に上方へ移動しうる。

皿バネ２２．２２・・・・・・の存在により、厚さの異
なる被搬送物をクランプしても、クランプ爪が破壊され
ることはない。

クランプロッド２１．２１．２１．２１はそれぞれユニ
ット部材１ｂに穿設された挿通孔１ｉ、１ｉ、１
ｉ、１１に挿通されてユニット部材１ｂに対して上下動
自在で゛ある。

２２．２２・・・・・・はクランプロッド２１゜２１・
・・・・・を摺動自在に支持するためのブツシュを示す
。

クランプロッド２’ｌ、２１・・・・・・の上端部には
それぞれ、クランプ爪２３．２３・・・・・・がｃ−ｃ
’方向に回動自在に装着され、クランプ爪２３．２３・
・・・・・はバネ２４の弾発力により、常時Ｃ方向（被
搬送物１ｇのクランプ方向）に回動付勢されている。

そして、ユニット部材１ｂの上部には、各クランプ爪２
３．２３・・・・・・に対応する位置にガイド部材２５
゜２５がポル）２６．２６・・・・・・によって取り
付けられている。

ガイド部材２５．２５・・・・・・にはそれぞれボルト
２７゜２７・・・・・・が装着され、ポル）２７．２
７・・・・・・の上面はクランプ爪２３の底面に対向し
て位置している。

第１図及び第２図に示すトランスファー装置の未作動時
には、ポル）２７．２７・・・・・・の先端はクラン
プ爪２３゜２３・・・・・・の底面に当接しており、ク
ランプ爪２３゜２３・・・・・・の端部により被搬送物
１ｇは定位置にクランプされている。

なお、ユニット部材１ｂは、複数個基台１上に直列に一
定間隔を置いて配設されている。

本考案のトランスファー装置の作用を説明すると、次の
ようになる。

リンクパー４をＡ方向に移動させた後、トランスファー
パー１７．１７をＢ′方向に摺動させると共に、クラン
ク部材５を介して連結棒７及び連結板８を上昇させる。

すると、クランプ爪２３，２３・・・・・・がＣ′前方
向回動して被搬送物１ｇのクランプが解放されると共に
、キャリヤ１８によって被搬送物１ｇは支持されて所定
ストロークだけ搬送される。

ストローク端まで達すると、リンクパー４はＡ′方向に
復動し、キャリヤ１８が下降して被搬送物１ｇは次のス
テーションの載置面上に載せられてクランプ爪２３によ
りクランプされる。

そして、その後、トランスファーパー１７．１７はＢ方
向へ移動して元位置に復帰する。

すなわち、リンクパー４の作動に周期して、複数のユニ
ット部材１ｂ、・・・・・・のクランプレバ−５及び連
結棒７が作動し、キャリヤ１８上の被轡送物１ｇが複数
同時に位置決めされたり、搬送されるので夫々のトラン
スファーステーション１．・・・・・・で被搬送物１ｇ
、・・・・・・を同時に加工・組立することが可能とな
り同期がとれることとなる。

更に、このユニット式トランスファーステーションの修
理をする場合について述べると、基台１上に複数のユニ
ット部材１ｂ、・・・・・・が夫々単体として上方から
載置され、位置決め用ピン２及びボルト３によって着脱
自在に固定されているので、故障して修理が必要なユニ
ット部材１ｂのみの位置決め用ピン及びボルト３を取り
外し、かつ、上方のキャリヤ１８及びトランスファーパ
ー１７．１７を変位させ、そのユニット部材１ｂ単体を
上方に持ち上げるだけで故障個所の修理が簡単に行なえ
ることとなる。

また、ユニット部材１ｂの交換も容易で、再度その交換
するユニット部材１ｂを基台１上に取付ける場合も、別
設そのユニット部材１ｂの位置決めに手間をかけなくて
も、基台１上に設定された場所にユニット部材１ｂを前
記ピン２及びボルト３を用いて取付けるだけで簡単に装
着でき、しかもその際基台１の長手方向に寸法面で狂い
のない正確なユニット部材１の取付けができることとな
る。

以上説明したように、本考案によれば、故障していない
ユニット部材はそのまま基台に取り付けられた状態で、
故障したユニット部材のみを上方から簡単に取り外すこ
とができ、その故障したユニット部材の故障部の修理、
交換が容易になし得、また、再度ユニット部材を被搬送
物の搬送方向に正確に位置せしめて取付ける場合もその
取付けや位置決めに要する時間が極力省かれる等の多く
の効果を奏することになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図の■−■線に沿ったユニット式トランス
ファーステーションの中央横断面図、第２図はユニット
式トランスファーステーションの中央縦断面図を示す。１・・・・・・トランスファーステーション、１ａ・・
・・・・基台、１ｂ・・・・・・ユニット部材、１ｈ・
・・・・・載置面、１ｇ・・・・・・被搬送物、４・・
・・・・リングレバー（往復駆動部材）７・・・・・・
連結棒、８・・・・・・連結板、１２・・・・・・保持
部材、１４・・・・・・ローラ、１５・・・・・・押え
部材、１７・・・・・・トランスファーパー、１８・・
・・・・キャリヤ、２１・・・・・・クランプロッド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）搬送方向に移動すると同時に上下動するトランス
ファーバー上に被搬送物を載置して該被搬送物の送りを
行うトランスファー装置において、前記被搬送物の搬送
方向に延びる基台を設け、該基台に一定間隔を置いてそ
の搬送方向に複数個のユニット部材を上方から着脱自在
に配設し、それら各々のユニット部材には前記トランス
ファーバーの上下動手段と前記被搬送物の位置決めクラ
ンプ手段とを装着し、更に前記被搬送物の搬送方向に延
び、かつ、その搬送方向に往復動する往復駆動部材を前
記ユニット部材の下方に設け、該往復駆動部材に前記複
数の上下動手段および前記複数のクランプ手段が保合・
分離可能に連結されてなる、ユニット式トランスファー
ステーション。
（２）実用新案登録請求の範囲第１項記載のユニット式
トランスファーステーションにおいて、往復駆動部材を
、油圧作動のピストン−シリンダ装置に連動して往復動
するリンクバーで形成し、そのリンクバーに回動自在の
クランク部材を係合したもの。
（３）実用新案登録請求の範囲第２項記載のユニット式
トランスファーステーションにおいて、トランスファー
バーの上下動手段を、ユニット部材に上下動自在に取り
付けられかつ、下端部においてクランク部材に保合・分
離可能に結合すると共に、上端部においてトランスファ
ーバーを摺動自在に支持する連結棒によって構成したも
の。
（４）実用新案登録請求の範囲第３項記載のユニット式
トランスファーステーションにおいて、被搬送物の位置
決めクランプ手段を、連結棒と共に上下動するクランプ
ロッドと、該クランプロッドの先端部に装着されかつ常
時クランプ方向に弾発付勢されたクランプ爪と、前記ク
ランプロッドの上昇時に該クランプ爪を非クランプ方向
に解放するガイド部材とから構成したもの。