JPS5811204B2 - 自動車座席背部用安全鎖錠装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 自動車工業は慣性で錠がかかり、その場合、慣性不均衡
への感知の発端を選択的に調整することができ、十分に
こしんまりとして機構重量の付加、空間の拡がりを回避
するに有効で、かつ慣性的に感知された危機（ブレーキ
または衝突）が終った時に容易に自発的に錠がはずれる
座席背部の蝶番を長い間求めていた。

経済性もまた適宜な慣性座席背部蝶番を見出すことへの
主要な因子であった。

例えば、車が停止したり、または普通の非減速運動にあ
って、錠および掛は金を操作する必要がない時、蝶番を
付けた座席が下方に垂下することができ、その結果、蝶
番は危機または非常時が慣性的に感知される時、いつで
も錠をかけられるよう用意されていることが望ましい。

先行技術は人手で掛けたりはずしたすせねばならない掛
は金を備え、またかさばっていたり、複雑でもある振子
錠を備えている。

ある蝶番は特に複雑な機械的連鎖によって作動される。

そのような装置はアメリカ特許文献筒３，５４９，２０
２号、第３，６２８，８３１号及び第３，６７４，３０
７号に表わされ、本発明の構造物とは区別される。

一般に、本発明はデルリン（Ｄｅｒｌｉｎ−Ｉ 、 Ｅ
。

デュポンドニューモアース社よりのプラスチック製品の
商標）のようなプラスチック材料またはポリエチレンの
ようなプラスチック樹脂からつくられ、通常自動車で遭
遇する温度において良好な寸法安定性と、強度を有する
箱入り枢動枠体により刺し貫かれ、支持された小さな硬
化金属歯止めまたはブロック要素を備え、かつそれが選
択された感度を与えるように垂下しているプラスチック
突子内にある高密度円盤を内蔵するように良好な再現性
のある射出成形した鋳造部品を提供する。

慣性要素（振子）は一対の固定位置の蝶番板の間に枢動
可能に支持され、金属歯止めの案内翼部分は固定蝶番板
を通る歯止め要素を確実に枢動支持する枢着ピンからの
一対の半径の間に生ずる弓形開口を通じて延びる。

別の可動蝶番板が固定蝶番板の対の間に蝶番付けされる
。

可動蝶番板は主要枢軸を包囲し、そこから一般に放射方
向に歯止め要素に向って通常の隙間内に延びるつめ車の
歯を備えている。

突然の停止、衝撃、または速かな減速は歯止め片の振子
作用によって歯止め要素に枢動回転を起させ、そして歯
止め要素をつめ車の阻止位置まで立上らせる。

座席背部は前方に歪を起して下方に折れるので、つめ車
は歯止め上で閉ざされ、歯止めを強制して弓形みぞの２
つの間隙を置いて固定された蝶番板に押し付は錠をかけ
肩をおす状態にする。

鎖錠係合し、次に錠をはずす状態に確実に戻すため、枢
動支持体は歯止め支持体に対し隙間を備えている。

応力が除去されると、歯、止め支持体及びブロック要素
は物体の引力影響の下で歯を離れて歯止め支持体要素の
垂下する突子に落下する。

慣性座席背部の蝶番は簡単で、面倒がなく、自動車座席
に適用される広範な種類の簡単な複合された蝶番の中で
並はずれてこしんまりとした有用なものである。

本発明の目的は簡単な慣性装置で鎖錠を制御した新しい
改良された座席背部蝶番を提供するに在る。

空間、重量及び鋸付並に製造費の経済性を含む他の目的
は記載の進むに従って認められるであろう。

添付図面の第１図は本発明による振子歯止め片の拡大透
視図で、小さな金属歯止め要素と、容器とを備えて、歯
止め要素のためそこにある肩部で支持体を刺し貫き、箱
体と一体の枢動トラニオン（耳軸）を例示している。

重量物は選れた慣性敏感度を与えるためプラスチック容
器の内部に選択的に位置している。

この図で１１は振子状歯止め片装置である複合振子歯止
め片を示している。

歯止め要素またはブロック挿入体（以下ブロックと言う
）は実質上単一な歯止めの歯であって、この歯は平らな
後表面１３、実質的につめ車の歯の深さに等しい厚さを
持ち、開口１６を通る軸の横方向に延びる広い翼である
両側突出部１４及び１５とともに三角形の形状の輪郭を
なし、かつ開口の軸及び平らな後表面１３の中心を通り
軸の横方向を通過する想像平面のいずれの側にもあり、
該想像平面もまた三角形状をなす片の前の尖端を除去し
た要素１２の斜めの截頭によって形成された下を切断さ
れた歯の縁１７の中心をも通っている。

歯止め要素またはブロック１２は柱状要素１８で貫通し
、該柱１８は開口１６を通り上方に延び、柱は加熱し、
打砕きなどによって朝顔形に開かれ、歯止め要素１２の
頂部表面と同じ高さで、かつ段１９の上平面とともにぴ
しつと打潰し、背の休止部２０は歯止め要素１２の隆起
した正確な支持壁の場所を与える。

歯止め要素１２は金属であり、焼結された金属硬化部品
のようにしたものが好ましい。

その理由は、認められるように、すべての鎖錠応力は１
つの蝶番板から他に至るまで小さな要素１２により支持
されているからである。

金属歯止め要素またはブロック１２は、例えば正確な支
持体を成形することによって図の如く形成され、垂下す
る突子状本体部分２３から一体的に延びる一体をなすト
ラニオン枢軸要素２２を有するプラスチック箱体２１に
よって支持されている。

本体２３は選択的に位置して高密度金属物体２５（鉛な
どの）を包囲している。

トラニオン２２上に支持された時、物体２５の中心は通
常トラニオン２２の下に在る。

その位置にある開口２６は正確な射出成形のため物体２
５を正しい位置に置く助けとなる。

物体２５の配置と重量は選れた感度に適合して調整され
うるようになっている。

その理由は普通の減速によって起された適度な慣性不均
衡の下で錠がかゝることは好ましくないからである。

大きさ及び空間の減少を評価するためには、第１図にお
いて振子歯止め片１１が実際に作動する車のみぞ蝶番に
使用された装置の大きさの約２倍あることを認めること
が重要である。

第２図は本発明による蝶番の側立面図であり、作用座席
の底と座席の背に位置し、固定された全蝶番を示してい
る。

この座席背面は前方に傾斜したように仮の線で示され、
そこでは車に蝶番が取り付けられ、後の座席への移動が
できるように前方へ傾斜している。

第３図は第２図に示した蝶番構造体の全体端部側面図で
、２つの固定蝶番板の間隔を置いた状態をその間に支持
された歯止め片とともに示し、かつ２つの固定及び可動
蝶番板はこＸに示したサンドインチ板及び締め金具によ
って構造座席支持体に締め付けられている。

第２図及び第３図において、振子歯止め片１１は間隔を
置いて固定された蝶番板２９と２９′の隙間のある枢動
支持体開口２８内に遊嵌したトラニオン２２上で枢動可
能に支持されて、使用据え付状態に置かれている。

かようにして歯止め片１１はトラニオン２２上の固定さ
れた蝶番板２９と２９′の間に垂下し、物体２５を支持
する箱体２１の突子部分２３は通常可動蝶番板３１上に
設けられた垂下カム状突子であるつめ車の歯３０との係
合からはずれた状態に保持されている。

可動蝶番板３１はサンドイツチ板３３及び締め具３４な
どによって座席背部３２の構造物に固定され、その結果
、座席背部３２は主要蝶番枢軸３５により前方に動くこ
とができる。

不動または固定蝶番板はサンドイツチ板３７及び締め具
３３によって座席底３６の構造部分に固定される。

他の支持装置も使用できるが、例示した締め具は自動車
座席において代表的なものと考えられる。

場合によっては、座席底部または基礎３６及び座席背部
３２への連結点における蝶番板２９−２９′（固定）及
び３１（可動）の平面は主枢軸または蝶番３５の部分に
おける板とは異なった角度で傾斜突出することが望まし
い。

第４図は主要蝶番枢軸における固定及び可動蝶番板を通
る横断面端部立面図で、可動蝶番板のつめ車延長部を示
す。

この図において、主要な蝶番点または枢軸３５は可動蝶
番板３１及び間隔を置いて固定された蝶番板２９と２９
′を通過する有頭ピン４０を備えるものとして部分的切
除断面で示されている。

スラストワッシャー４１は固定蝶番板２９上で支承する
よう設けられ、スナップ環４２は組立をともに固定する
ピン４０の環状溝４３内に落ち込む。

可動蝶番板３１のカム状突子４４は主要枢軸３５の下に
延びて、板３１の動きに従って枢軸３５の周りに回転す
るつめ車の歯３０を一体的に備えている。

第５図は歯止め片の弓形案内みぞを通る部分側面図で、
突然のブレーキの慣性の影響によって歯止め枠内の偏心
高密度物体に示されたような歯止め片の回転を起させ、
座席背部がつぶれるのを防止して小さな金属歯止め要素
でつめ車を鎖錠状態とするように枢軸上で歯止め片が回
転するのを示している。

この図は振子歯止め要素１１が突然のあわただしい減速
またはブレーキによって車に課された位置内で慣性力の
影響下にある時、振子歯止め要素１１のための鎖錠状態
を示す。

慣性要素１１の本体２３内の物体２５は、この図に示す
ように時計の針の方向に歯止め要素１１及び歯止め片１
２の回転を起させ、歯止め片は可動蝶番板３１の運動を
防止してつめ車の歯３０を妨げる関係に立ち上る。

座席背面３２からの逆時計方向に加えられたエネルギー
の衝撃力は歯止め片１２に押し合い応力を生じ、開口５
１の後部の支持壁５０に向って肩で押す関係で作動し、
図で示したように隙間のあるみぞ開口２８内で歯止め枢
軸２２を僅かに変位させる。

もし第５図で示した変位がなければ、座席は鎖錠されな
いが、しかし座部背部の動きにより可動蝶番板の垂下カ
ム状突子が非鎖状位置に移行する前に歯止め要素１２の
二方向感知作動が起こらなければならない。

可動蝶番板３１は初めのよりかかり座席位置を限定する
固定蝶番板２９−２９’に対する止めとして作用する肩
部を持つ。

認められるように、可動蝶番板３１は座席の背に固定さ
れている。

固定蝶番板２９及１び２９′は座席の枠または基礎及び
パケット座席のように座席のどちらの側にも固定されて
いる。

固定蝶番板２９及び２９′はその間に可動蝶番板３１及
び振子歯止め片１２を枢動可能に支持する。

固定板２９−２９’は枢動ピン４０の主要な支承間ロノ
及び振子歯止め要素を支承するための細溝開口２８及び
歯止め片１２の横延長部１４と１５のための支持壁５０
を有する弓形窓開口５１とを有する並列関係にある。

可動座席背部を有する自動車内で作動する場合には、本
発明は有効に作用し、突然の応力の下で歯止め片１２は
立上って蝶番板３１の歯３０に係合し、座席背部の最大
限の動きはその位置で停止する。

側面にある固定板２９及び２９′に向って押しつけるブ
ロック１２の係合固定は何の支障もなく完全に維持され
る。

本発明の少なくとも１つの選れた態様について記載した
ので、この技術の熟練者はその技術の範囲内で本発明の
変化、変形及び改良を認めると思われるが、かゝる変化
、変形及び改良は本出願中の特許請求の範囲によっての
み限定される発明の精神中に含まれるものと考えられる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一態様を示す振子歯止め片の拡大透視
図、第２図は本発明による蝶番の倒立面図、第３図は第
２図に示された蝶番構造体の全端部立面図、第４図は主
要蝶番枢軸における固定及び可動蝶番板を通る横断面端
部立面図で、第５図は歯止め片の弓形案内みぞを通る部
分側面図である。 添附図面において、１１は複合振子歯止め片、１２は歯
止め要素またはブロック、１３は平らな後表面、１４．
１５は軸の横方向に延びる翼、１６は開口、１８は柱、
１９は段、２０は背体止部、２１はプラスチックケース
、２２はトラニオン枢軸要素、２３は垂下する突子状本
体部分、２５は高密度金属物体、２６は開口、２９．２
９’は固定蝶番板、３０はつめ車の歯、３１は可動蝶番
板、３２は座席背部、３３，３７はサンドイツチ板、３
４．３８は締め具、３５は蝶番、３６は座席底部、４０
は有頭ピン、４３は環状みぞである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 自動車の座席の背部に可動蝶番板を取り付け、且つ
   当該座席の基底部に堅固に取り付けられ、間隙を設けた
   対向する２枚の板部材から成る固定蝶番板に当該可動蝶
   番板を蝶番軸で枢動可能に装着すると共に、当該可動蝶
   番板の傾倒を停止押し付は支持壁で保持し当該可動蝶番
   板の下部に設けた歯と係合して協働する歯を形成した歯
   止め要素を、上方に一対の支点トラニオンを有すると共
   に適宜箇所に高密度重量物体を内蔵する突子状本体部分
   ２３の上部に柱状要素により一体化して成る振子状歯止
   め片装置１１を該支点トラニオンにより前記固定蝶番板
   の上記間隙内に枢動自在に装置してあり、当該固定蝶番
   板には前記支点トラニオンの嵌装細溝開口を中心にして
   半径方向前方に一対の弓形窓開口５１が形成され、該歯
   止め要素は実質的に台形形状をし横方向に延びる翼部分
   を有しており、その長辺後部翼が当該弓形窓開口に遊嵌
   されると共に当該長辺後部具の後面が当該弓形窓開口５
   １の内壁の押し付は支持壁５０と向い合い協働し、前記
   支点トラニオン２２は、前記固定蝶番板２９の上方後部
   に斜めに勾配をつけ形成した細溝開口２８内に回動移動
   可能に保持され、自動車の揺動に際して揺動する振子状
   歯止め片装置と傾斜した座席背部の可動蝶番板の歯と鎖
   錠係合し且つ静止時に鎖錠を解放することを特徴とする
   自動車座席背部用安全鎖錠装置。 ２ 前記柱状要素は、組み立てに際して、前記振り子状
   歯止め片装置の歯止め要素の穿設孔内に溶着したことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の慣性座席背部
   蝶番錠装置。